素通りなんて勿体なかった旅　2015年・ＧＷ　その２

2015/05/01 - 2015/05/04

寸又峡・夢の吊橋、塩郷の吊橋とＧＷ本番には混みそうなところを一足お先に満喫できたので、もう一つどうしても行きたかった安倍川餅の石部屋さんに向かう為、静岡・清水・焼津・藤枝エリアに。しかし、今まで素通りしていたなんて本当に勿体ないところでした。

エリア 静岡

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: バイク

こちらがテレビ神奈川のキンシオと言う番組で紹介されていた安倍川橋のたもとにある石部屋です。趣のある店構えがいいです。

石部屋 グルメ・レストラン

気になっていた「からみもち」。からみ餅と聞くと大根おろしを絡めたものを想像しますがこちらでは、わさび醤油を付けて食べるそうで、テレビで見て是非一度食べてみたいと思っていました。注文すると厨房の桶の中にある大きな餅の塊をその場でちぎってくれます。柔らかくて甘みがあって味の濃い餅で、わさび醤油で食べると尚一層、引き立ててくれて美味しいです。

石部屋 グルメ・レストラン

これもキンシオで紹介されていた義夫の碑。私の好きな落語の三方一両損の言う話に内容が似ていて、ちょっと感動してしまいました。

朝から口にしているのは大福と餅だけなので何か食べられるかもしれないと用宗に向かうことにしました。ですが石部屋の目の前の県道208号は渋滞だったので国道1号線から用宗に向かおうと駿河大橋を渡ると中央車線変移区間。センターラインが時間帯によって変化します。このツーリングで何度も通る事になるのですが正面衝突の恐怖が頭をよぎって正直この道は怖いです。

用宗に着いてみると、どの店も閉まっていました。午後２時半では大抵のお店が準備中の札をぶら下げるのは当たり前ですね。なので空腹のまま三保松原。

会社の上司に三保松原について聞いたところ「大した事ないぞ」と言われ来るつもりではなかったのですが時間に余裕があったので行くだけ行ってみようと来てみました。

「羽衣の松ね〜」ここまではあまり期待していないので足取りが重いです。松林を抜け砂浜へ、見えるのは遠くに霞んで見える低い山並、その先に見えるものだとばかりと思っていて「見えないなぁ、やっぱり大した事ないのかなぁ」と思っていたら周りの人たちの目線は正面の海の方ではなく左手側を向いている、

なので、左に目をやると目の前に大きな大きな富士山と見事な松林。いきなり飛び込んできた光景に感動してしまいました。

三保松原 自然・景勝地

期待していなかった分、感動はなおさらです。若い頃に河口湖の御坂峠で富士山を見た感動を思い出しました。やっぱり富士山ていいですねぇ

何故か大船団。何を獲りに行くのか気になったのですが、ホテルに向かう為、日本平パークウェイを通り静岡市街へ

こちらが急遽、予約した一日目の宿、静岡キャッスルホテル佐乃春。バイク専用の駐車場があるということでこちらにお世話になる事にしました。

静岡キャッスルホテル佐乃春 宿・ホテル

２日目
一夜明け早朝の散歩に出かけます。見てみたかった静岡鉄道・新静岡駅

新静岡駅 駅

駅ビルの片隅にひっそりと駅があります。

新静岡駅 駅

少し歩いて静岡駅前の徳川家康の幼少期、菊千代君の像。いつもこんな感じに着飾られているのかと思ったら、

徳川家康公像 名所・史跡

今年は徳川家康が亡くなってから、ちょうど400年だからみたいです。

徳川家康公像 名所・史跡

散歩を続けます。昨晩、静岡キャッスルホテル佐乃春の支配人さんに教えてもらった、お店は青葉横丁の「おばちゃん」（店名はおばちゃんですが店主は、おにいさんだそうです）だったのですが、なんだか入りづらくて、

青葉横丁 名所・史跡

昭和通りを挟んで反対側の、

青葉おでん街 名所・史跡

青葉おでん街の、

青葉おでん街 名所・史跡

「みよしの」にお世話になりました。大将や常連さん達がとても良い人達で楽しくおしゃべりをさせていただきました。ありがとうございます。静岡おでん、生桜えび、〆サバなどなど、たらふくいただき、なかでも生桜えびは絶品でした。ここで由比にも古い町並みが残っていると聞き今日の予定に入れようか悩みましたが、次の機会にする事にしました。

みよしの グルメ・レストラン

ホテルに戻りバイクに乗って宇津ノ谷の古い町並みを目指します。情報収集ついでに道の駅 宇津ノ谷峠下りで朝食。鯵のほぐし丼と静岡おでん。

道の駅のレストランの店員さんに聞くと宇津ノ谷の街の手前に停められる場所はあるのとの事ですが駐車禁止を切られるとの事なので向かいの宇津ノ谷峠　上りにバイクを停めて歩いて行くことにしました。少し歩くと趣のある家々が立ち並びます。やっぱり、いいです。

てくてく歩いて、

わずか５分程で宇津ノ谷の町並みに入ります。

宇津ノ谷の町並み

静かな山あいにある40戸ほどの集落です。こちらは御羽織屋。そのむかし豊臣秀吉が羽織を贈った家だそうです。

静岡市の美しいまちづくり推進地区に指定されているそうです。

いい眺めです。満喫できたので今日こそは用宗で生シラス丼と思っていたのですが、つづらおりの道を下っていると、

食後のデザートが食べたくなり画像の真ん中に写っている 甘味処 今昔 に入ろうと思ったのですが、女将さんに「開店までもう少しなので、せっかくだから明治のトンネルを見に行ってみたらいかがですか？」と言われ、せっかくなので明治のトンネルに行くことに。

後で立寄る事になる今昔の女将さんから聞いたのですが丸子宿はマルコシュクではなくマリコシュクと読むそうです。ちなみにここ宇津ノ谷はウツノヤと読みます。偉そうに言っていますが初めて見たときは読めませんでした。

宇津ノ谷の町並みを見下ろせる場所がありました。山里と言う言葉がしっくりくる感じがとてもいいです。

先程の今昔から歩くこと、たったの５分、明治のトンネルに到着。初めて見た印象は、
うわっ！キレイ！！
トンネルなんて見てもな〜 と期待していなかったのですがとんでもありませんでした。ひっそりした山奥に、新緑に囲まれたトンネルがカンテラのぼんやりとした灯りで浮かび上がるさまはとても綺麗でした。ですが後で調べてみると、その怪しい雰囲気から肝試しに使われているそうです。

東海道 宇津ノ谷峠越 名所・史跡

綺麗だと思ったのはこのカンテラ風の照明がそう思わせていたようです。地元のボランティアの方が居ていろいろ説明してもらいました。このカンテラ風の照明は開通当時を再現したもので、今のように真っ直ぐではなく開通当時は"く"の字に曲がっていて光が差し込まないので付けたそうなのですがそれが災いして木材で出来た内壁を燃やしてしまい一度、崩落したそうです。自転車・歩行者専用のトンネルとして今も使われているそうです。

話しを聞いていると、あっという間に開店時間を過ぎていました。

今昔。ソフトクリームを食べるつもりだったのですが、目移りしてしてしまい季節のかんてんゼリーは仕込みが出来てないそうなので、たまて箱を頼みました。こちらで気になっていた美しいまちづくり推進地区の事を聞いてみると、この場所には製茶工場が建っていて建替えてたそうなのですが外壁の色の範囲などいろいろ指定されているそうで町並みを維持する努力に頭が下がります。

先程の宇津ノ谷の今昔の女将さんと焼津からサイクリングで来ていた親子によると生しらすを食べたければ用宗以外にも大井川港、吉田港、御前崎なぶら市場で食べられと聞いたのですが、やっぱり用宗が一番有名との事で、このツーリングで二回目の用宗港。

どんぶりハウス グルメ・レストラン

昨日とは、うってかわって、

どんぶりハウス グルメ・レストラン

賑わっています。

どんぶりハウス グルメ・レストラン

どんぶりハウス グルメ・レストラン

どんぶりハウス。用宗漁協がやっているようで昨日は気づきませんでした。

どんぶりハウス グルメ・レストラン

お目当ての生シラス丼 600円

どんぶりハウス グルメ・レストラン

やっぱり美味しいです。

どんぶりハウス グルメ・レストラン

お腹もいっぱいになったので花沢に向かう事にしました。ですが県道４１６号線は通行止め。なので国道１５０号線に乗る為、引き返す羽目に。石部海上橋を通ってみたかったのに残念です。

なので向かう途中、チラッと見えて気になった用宗駅に寄り道。キレイな駅舎は気になります。

用宗駅 駅

なのでバイクと用宗駅

用宗駅 駅

さて次の目的地、花沢の古い町並みの、近くまで来たのですが、花沢の古い町並みはいったいどこなのかさっぱり分からず迷走。迷っているとこの看板を見つけ、花沢の里→

花沢の里 自然・景勝地

つきあたり左。って花沢の里っていったいナニ？花沢の古い町並みじゃないの？と思ったのですが、おそらくそうだろうと指示に従ってみました。

花沢の里 自然・景勝地

進んでいくともう一つ看板があり、花沢の里 駐車場を見つけ、行ってみたのですが、もう少し奥の方に駐車場らしき所があったので来てみました。こちらは花沢の里 臨時駐車場。着いてみると周りは地元ナンバーばかり・・・ナゼ？とキョロキョロしていると車で犬を連れて来ていたお兄さんが、ここは古い町並みが目当てで来るのではなく、地元では定番のハイキングスポットだと教えてくれました。なるほど〜だからかぁと納得。

教えてもらって申し訳ないのですが、やっぱり町並みが好きな私は、てくてく歩いてしまいます。藤がキレイに咲いていて、

花沢の里 自然・景勝地

この植物が菖蒲かアヤメかも分りませんが綺麗に咲いていて、

いいな〜〜この感じ。

手に取ったパンフレットには焼津市花沢重要伝統的建造物群保存地区と書かれていました。

花沢の里 自然・景勝地

こちらも宇津ノ谷同様、景観を損なわぬようにされているのかと思うと頭が下がります。

花沢の里 自然・景勝地

少し、お邪魔を、させていただきました。ありがとうございます。

花沢の里 自然・景勝地

花沢の里 自然・景勝地