バガンで漆器工房の村に迷い込んだ２

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ある民家にお邪魔した。玄関を入ってすぐ右の東屋があった。そこに座るように促された。あっ、テーブルの上には、さっき教えてもらった、漆器のベースとなる竹細工が転がっている。

ニコニコのおばちゃんがお茶とつまみのピーナッツを運んできてくれた。
ミンガラーバ。ジュズデマレ。

おじちゃんは、まあお茶でも飲んで待っていよう。とタバコをふかした。

ああ、なんてのどかな時間。
何なんだか？

しばらくすると、おばちゃんが戻ってきて隣に座った。そして竹細工を始めた。
その器用なこと。速い速い美しい。
ああ、おばちゃんに英語は通じない。
綺麗、very beautiful, tres belle, dep dep lam ne ! あやー、ミャンマー語は分からない。
まあ、おばちゃんは多分そんなこと言われてるんだと感じながら、ニコニコだった。

ん？　いつの間にかおじちゃんが居なくなっていた。
へっ？いやっ？　ここに放置されても困ります。あなたのお家にEbike置いてきたんですよ！どうやって戻ればいいんですか？？？

そのうちおばちゃんもどっかに行ってしまった。

東屋に一人取り残され、お茶をすすり、タバコ一服し。
まあ、日も高いし、どうにかなるであろう。
きっとおじちゃんは迎えに来てくれるだろう。コンパスも持っている。最悪でも、Ebikeを放置し、あっちに歩いていけば、もとの道に戻れるはずだしー
なんて考えていると、ちょっと神経質そうな３０代ぐらいの男が現れた。

ミンガラーバ。
ミンガラーバ。漆を見せてあげよう。
いいんですか？
いいよ。

すぐ近くの建物にツボがいくつかあった。

男は壺の蓋を開け、これが漆だよ。とちょっと気難しそうな顔で説明を始めた。

こいつは、大切に保管しないと固まってしまう。バガンでは漆は取れないんだ。
こいつはシャン族の土地から来たんだよ。[確かシャンと言ったような？記憶違いなら、ごめんなさい。］と詳しく説明してくれた。

あのーでも、ツアーではない、ただの迷い込んだものですよ。

素晴らしいです。
ジュズデマレです。