日本の神を覗く旅路・第２部記紀にお出ましにならない神々14熊野権現02熊野古道のハイライト・中辺路

2015/01/14 - 2015/01/14

世界遺産の熊野古道はと呼ばれる古道は6本あり、その内白河上皇が御行する際に整備されたと云う中辺路（なかへち）はそのハイライト。

紀伊田辺から伸びる国道311号線はその中辺路に沿ってほぼ東に向かう。

白河上皇の時代、京から熊野権現までの道程は600ｋｍあったと云われ、陸路で大阪に出、そこから舟で田辺に上陸し、中辺路を辿った。

最盛時の中辺路経由の参詣者の列は途絶えることが無く、その様は「蟻の熊野詣」と謳われた。

その間”王子”と呼ばれた熊野の御子神を祀った九十九の神社があり、参詣者の休憩所が設けられた。

現在でも田辺から熊野権現までの間に三十二か所の王子の残っており、それぞれ名前が付いている。

国道311号線に入りし最初に目にした王子が”稲葉王子”であった。

311号線と熊野古道が一旦分離するのが滝尻王子のある滝尻で、滝尻王子からの古道が熊野古道ウオーキングとして一般に知られている路。

と云っても滝尻王子から熊野権現本宮まだは22ｋm も有り、一泊二日の行程。

我々はウオーキングは断念したが、ほぼ中間にある”古道あるきの里ちかつゆ”で小休止し、ちかつゆの職員の方の勧めで、その近くの”継桜王子”の辺りを”古道歩き体験”をする。

ちかつゆを暫く進むと出会うのが、現在も湧いている名水の”野中の清水”。

熊野古道はそのすぐ土手の上を通っており、旅人は足を止めてこの清水に降りて喉を潤し、元気を取り戻したらしい。

我々も”野中の清水”の上の熊野古道に登り、”野中の一本杉”、”継桜王子”、”とがの茶屋”、”秀衛桜”等名所を回り、熊野古道に少しばかり浸った。

エリア 熊野本宮・湯の峰温泉(和歌山)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配