奈良市旅行記(ブログ) 一覧に戻る
奈良県立美術館の南側は奈良県庁舎で、奈良市のメイン道路369号線に面している。<br /><br />道路を隔てて南側は阿修羅のおわす興福寺国宝館が建ち、その更に南に鮮やかな姿の興福寺東金堂と国宝五重塔。<br /><br />この辺り一帯は日本仏教文化のメッカだ。<br /><br />私も高校修学旅行での法隆寺と、未だに感動が燻る、中宮寺の弥勒菩薩拝顔を手始めに、薬師寺と唐招提寺、興福寺・東大寺と新薬師寺、平城宮跡、更に浄瑠璃寺と室生寺等と数回に渡り辿っている。<br /><br />その為今回の旅は寺院の訪問はスキップしたが、寺院をスキップした訳は他にもあった。<br /><br />2014年4月、NHKのアーカイブスで「法隆寺の至宝」を観た。<br /><br />その番組の最後に法隆寺管長・大野玄妙師のコメントが心の残った。<br /><br />「聖徳太子は日本を平和な社会に導きたいという思いから、仏教思想を基本とする十七条憲法を制定され、その思いが貴族階級だけでなく、一般庶民にもすんなり受け入れられた。それは日本人に聖徳太子の思想を甘受する素地が予め備わっていたからだ。」<br /><br />しかし大野玄妙師も”日本人の素地”が如何して生じたか言及されなかった。<br /><br />”日本人の素地”心の故郷を覗く旅は続く。<br /><br />興福寺の五重塔の右手に見える南円堂を過ぎると、春日大社の長い表参道に出、遙か先にヤット一之鳥居が望める。<br /><br />一休みして腹ごしらえをし、体力を回復して再出発と思ったのだが、考えが甘く、食事をするところが見当たらない。<br /><br />右手の丘の上に茶店の風情の建物を見つけ、立ち寄ってみたが本日は休みだと云う。<br /><br />ご主人曰く「本日はこの辺りは食事で出来る所は有りません。<br />春日大社に向かって大通りに突き当たる左手の茶店で何か食べられるかもしれません。」<br /><br />美しい紅葉や時たま現れる鹿の群れ、奈良ホテルの景観ですきっ腹を誤魔化しながら歩くこと30分、漸く見出した”春日荷茶屋”での名物と云う”万葉粥”でやっと一心地を付くことが出来た。<br /><br />更に歩くこと20分で漸う二之鳥居に到着。<br /><br />左手に着到殿を見ながら進む事30分、右に若宮神社への参道への別れ路に来ると、左手の春日大社の南門が目に迫って来た。<br /><br />春日大社からの帰り、宝物殿に立ち寄り後、同じ参道を辿ったのだが、思わぬ春日大社神苑の中の電飾の鹿や、参道に地を這う長い電飾の帯が幾らか疲れを忘れさせてくれた。<br />

日本の神を覗く旅路・第1部記紀の神々続・晩秋の大和路02祭神は国譲り交渉の主役たち・春日大社その1表参道・昼と夜

4いいね!

2014/11/26 - 2014/11/26

4253位(同エリア5994件中)

WT信

WT信さん

奈良県立美術館の南側は奈良県庁舎で、奈良市のメイン道路369号線に面している。

道路を隔てて南側は阿修羅のおわす興福寺国宝館が建ち、その更に南に鮮やかな姿の興福寺東金堂と国宝五重塔。

この辺り一帯は日本仏教文化のメッカだ。

私も高校修学旅行での法隆寺と、未だに感動が燻る、中宮寺の弥勒菩薩拝顔を手始めに、薬師寺と唐招提寺、興福寺・東大寺と新薬師寺、平城宮跡、更に浄瑠璃寺と室生寺等と数回に渡り辿っている。

その為今回の旅は寺院の訪問はスキップしたが、寺院をスキップした訳は他にもあった。

2014年4月、NHKのアーカイブスで「法隆寺の至宝」を観た。

その番組の最後に法隆寺管長・大野玄妙師のコメントが心の残った。

「聖徳太子は日本を平和な社会に導きたいという思いから、仏教思想を基本とする十七条憲法を制定され、その思いが貴族階級だけでなく、一般庶民にもすんなり受け入れられた。それは日本人に聖徳太子の思想を甘受する素地が予め備わっていたからだ。」

しかし大野玄妙師も”日本人の素地”が如何して生じたか言及されなかった。

”日本人の素地”心の故郷を覗く旅は続く。

興福寺の五重塔の右手に見える南円堂を過ぎると、春日大社の長い表参道に出、遙か先にヤット一之鳥居が望める。

一休みして腹ごしらえをし、体力を回復して再出発と思ったのだが、考えが甘く、食事をするところが見当たらない。

右手の丘の上に茶店の風情の建物を見つけ、立ち寄ってみたが本日は休みだと云う。

ご主人曰く「本日はこの辺りは食事で出来る所は有りません。
春日大社に向かって大通りに突き当たる左手の茶店で何か食べられるかもしれません。」

美しい紅葉や時たま現れる鹿の群れ、奈良ホテルの景観ですきっ腹を誤魔化しながら歩くこと30分、漸く見出した”春日荷茶屋”での名物と云う”万葉粥”でやっと一心地を付くことが出来た。

更に歩くこと20分で漸う二之鳥居に到着。

左手に着到殿を見ながら進む事30分、右に若宮神社への参道への別れ路に来ると、左手の春日大社の南門が目に迫って来た。

春日大社からの帰り、宝物殿に立ち寄り後、同じ参道を辿ったのだが、思わぬ春日大社神苑の中の電飾の鹿や、参道に地を這う長い電飾の帯が幾らか疲れを忘れさせてくれた。

同行者
一人旅
交通手段
新幹線 JR特急 私鉄
旅行の手配内容
個別手配

この旅行記のタグ

関連タグ

4いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

価格.com旅行・トラベルホテル・旅館を比較

PAGE TOP