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木・金と休みをとって、土日とくっつけて東北方面へ。鉄道(&BRT)移動メインで、2日め・3日めは青春18切符を利用した(古川~新花巻の新幹線ワープ以外)。<br />----------<br />1日め 東京→(古川)→鳴子御殿湯(東鳴子温泉 泊)<br />2日め 鳴子御殿湯→(古川~新花巻~釜石)→盛→陸前高田~奇跡の一本松→気仙沼(~温泉 泊)<br />3日め 気仙沼→千厩→(一ノ関~小牛田)→仙台→(予定外移動)→作並(作並温泉 泊)<br />4日め 作並→山寺→山形→かみのやま温泉(泊)<br />5日め かみのやま温泉→東京<br />----------<br /><br />水曜夜(1日め)。<br />退社後そのまま東京へ向かい東北新幹線に乗って古川へ。古川からは陸羽東線に乗り換え。この沿線には温泉がいっぱいあって、路線の愛称も「奥の細道湯けむりライン」だそうな。その中でも東鳴子は湯治メインの鄙びた山間の温泉街である。なのに夜遅くのチェックインをごり押して迷惑だなぁと思いつつも、素泊まりで受け入れていただいたのだった。<br /><br />初音旅館 http://www12.plala.or.jp/HATUNE/<br />他のお客さんへの配慮から館内撮影禁止となっているので、館内の様子は旅館ホームページ参照。<br /><br />東鳴子の温泉街は(お隣の有名な鳴子温泉もだが)最寄駅のすぐ近くなのが鉄道旅行にはありがたい。さらに初音旅館は駅から最も近い宿で徒歩1分とかからない!<br />こんなに近いのに女将さんがわざわざ駅の近くまで出て待ってくれていた。息子さんの若旦那は気さくな方で、宿の中を楽しいおしゃべりで案内してくれた。苦労話も少々。昔からの建物を維持するというのは大変なことだろうと思う。そしておフロの説明になると少しキリっとして、湯守としてのプライドがきらり。<br />こうした宿はきらびやかな設備やサービスは何もないが(そうしたことを目的に来る場所ではない)、お湯には絶対的な自信があり、それを命をかけて大事にされている様がとても素敵だ。<br /><br />浴場は3つ(タイプの違う源泉2つ)、貸し切りでお湯を独占できた。独特の石油のような匂いのする薄黒いお湯。これだけ際立った印象なのに包まれるかんじはまろやか。苦手な人もいるだろうけど、私としてはこの泉質はかなりツボ! とくに大浴場は淡い色調のタイル張りで明るく、半円形の広い浴槽と洋館風の青いフチの大きな窓の空間がとても気持ちよかった。<br />初音旅館全体の鄙び具合も実に私好みで、しかも料金安いなんて、すばらしすぎる。。古いところはあってもきちんと手入れされているから何の問題もない。泊まった2階の東向きの部屋の窓からはちょうど駅がアイレベルで見え、少し高いところを走る陸羽東線をいい塩梅に眺めることができる(それを考慮して建てたんだそうな)。鉄分高めの人も喜ぶだろう。<br />チェックインが夜遅かった迷惑に重ねて、チェックアウトも朝7時とこれまた我儘な希望(湯治宿の朝はのんびりが基本)をきいてくださり感謝。今度はゆっくり落ち着いて再訪したい温泉宿(街)である。<br /><br />鳴子御殿湯駅から7時台の小牛田行きに乗り、古川で新幹線に乗り換えて新花巻へ。ちょっと贅沢ではあるが、在来線との所要時間差の大きい区間なのでやむを得ない(なぜ前泊を花巻あたりにしないのかと言われそうだけど。いろいろ考慮するとこれがベストなのだ)。<br />新花巻からは釜石線に乗り換え釜石へ。こちらの路線の愛称は宮沢賢治ゆかりの「銀河ドリームライン」ということで、駅の案内板などもそれっぽくなっていた。朝ご飯は(も)さっそく駅弁。苦手なはずのウニも美味しく感じられるから不思議。。しばしマッタリと車窓を眺めながら読書したりまどろんだり、休日モードを楽しんだ。<br /><br />終着駅の釜石で、今年4月に全線運行再開した三陸鉄道の南リアス線に乗り換え。乗り換え時間は5分程度で写真を撮って遊んでいる余裕はなく(といってもホームはすぐ近く)、また三陸鉄道には案外(失礼)人が乗っているようなので席をとること優先。<br />これを逃したら次の盛行きは3時間以上あとだ!(【2】につづく)

140827-31(夏休み)ローカル鉄道の旅:宮城・岩手・山形【1】~東鳴子温泉から釜石へ(陸羽東線・釜石線)~

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2014/08/27 - 2014/08/31

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未明花

未明花さん

木・金と休みをとって、土日とくっつけて東北方面へ。鉄道(&BRT)移動メインで、2日め・3日めは青春18切符を利用した(古川~新花巻の新幹線ワープ以外)。
----------
1日め 東京→(古川)→鳴子御殿湯(東鳴子温泉 泊)
2日め 鳴子御殿湯→(古川~新花巻~釜石)→盛→陸前高田~奇跡の一本松→気仙沼(~温泉 泊)
3日め 気仙沼→千厩→(一ノ関~小牛田)→仙台→(予定外移動)→作並(作並温泉 泊)
4日め 作並→山寺→山形→かみのやま温泉(泊)
5日め かみのやま温泉→東京
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水曜夜(1日め)。
退社後そのまま東京へ向かい東北新幹線に乗って古川へ。古川からは陸羽東線に乗り換え。この沿線には温泉がいっぱいあって、路線の愛称も「奥の細道湯けむりライン」だそうな。その中でも東鳴子は湯治メインの鄙びた山間の温泉街である。なのに夜遅くのチェックインをごり押して迷惑だなぁと思いつつも、素泊まりで受け入れていただいたのだった。

初音旅館 http://www12.plala.or.jp/HATUNE/
他のお客さんへの配慮から館内撮影禁止となっているので、館内の様子は旅館ホームページ参照。

東鳴子の温泉街は(お隣の有名な鳴子温泉もだが)最寄駅のすぐ近くなのが鉄道旅行にはありがたい。さらに初音旅館は駅から最も近い宿で徒歩1分とかからない!
こんなに近いのに女将さんがわざわざ駅の近くまで出て待ってくれていた。息子さんの若旦那は気さくな方で、宿の中を楽しいおしゃべりで案内してくれた。苦労話も少々。昔からの建物を維持するというのは大変なことだろうと思う。そしておフロの説明になると少しキリっとして、湯守としてのプライドがきらり。
こうした宿はきらびやかな設備やサービスは何もないが(そうしたことを目的に来る場所ではない)、お湯には絶対的な自信があり、それを命をかけて大事にされている様がとても素敵だ。

浴場は3つ(タイプの違う源泉2つ)、貸し切りでお湯を独占できた。独特の石油のような匂いのする薄黒いお湯。これだけ際立った印象なのに包まれるかんじはまろやか。苦手な人もいるだろうけど、私としてはこの泉質はかなりツボ! とくに大浴場は淡い色調のタイル張りで明るく、半円形の広い浴槽と洋館風の青いフチの大きな窓の空間がとても気持ちよかった。
初音旅館全体の鄙び具合も実に私好みで、しかも料金安いなんて、すばらしすぎる。。古いところはあってもきちんと手入れされているから何の問題もない。泊まった2階の東向きの部屋の窓からはちょうど駅がアイレベルで見え、少し高いところを走る陸羽東線をいい塩梅に眺めることができる(それを考慮して建てたんだそうな)。鉄分高めの人も喜ぶだろう。
チェックインが夜遅かった迷惑に重ねて、チェックアウトも朝7時とこれまた我儘な希望(湯治宿の朝はのんびりが基本)をきいてくださり感謝。今度はゆっくり落ち着いて再訪したい温泉宿(街)である。

鳴子御殿湯駅から7時台の小牛田行きに乗り、古川で新幹線に乗り換えて新花巻へ。ちょっと贅沢ではあるが、在来線との所要時間差の大きい区間なのでやむを得ない(なぜ前泊を花巻あたりにしないのかと言われそうだけど。いろいろ考慮するとこれがベストなのだ)。
新花巻からは釜石線に乗り換え釜石へ。こちらの路線の愛称は宮沢賢治ゆかりの「銀河ドリームライン」ということで、駅の案内板などもそれっぽくなっていた。朝ご飯は(も)さっそく駅弁。苦手なはずのウニも美味しく感じられるから不思議。。しばしマッタリと車窓を眺めながら読書したりまどろんだり、休日モードを楽しんだ。

終着駅の釜石で、今年4月に全線運行再開した三陸鉄道の南リアス線に乗り換え。乗り換え時間は5分程度で写真を撮って遊んでいる余裕はなく(といってもホームはすぐ近く)、また三陸鉄道には案外(失礼)人が乗っているようなので席をとること優先。
これを逃したら次の盛行きは3時間以上あとだ!(【2】につづく)

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 乗車した盛岡行きの新幹線「はやぶさ」はお鼻がなが〜いタイプ、実はこの形のは初めて乗ったかも。

    乗車した盛岡行きの新幹線「はやぶさ」はお鼻がなが〜いタイプ、実はこの形のは初めて乗ったかも。

  • まずは駅弁から始めないと。とにかく盛りだくさん。

    まずは駅弁から始めないと。とにかく盛りだくさん。

  • 古川駅では伊達家の武将たちがお出迎え。それにしても涼しい…さすが東北。<br />ここからはSuicaが使えないエリアで久しぶりに切符購入、新鮮だ。<br />陸羽東線の車両内では、後ろの座席のおじさんが派手にひっくり返ってお休み中。さすが地方はおおらかだなぁとほのぼの見ていたら、しばらくしてコントのように独り言で状況説明のセリフをつぶやき、次の駅でアタフタ降りていった。だいぶ寝過ごしていたらしい。

    古川駅では伊達家の武将たちがお出迎え。それにしても涼しい…さすが東北。
    ここからはSuicaが使えないエリアで久しぶりに切符購入、新鮮だ。
    陸羽東線の車両内では、後ろの座席のおじさんが派手にひっくり返ってお休み中。さすが地方はおおらかだなぁとほのぼの見ていたら、しばらくしてコントのように独り言で状況説明のセリフをつぶやき、次の駅でアタフタ降りていった。だいぶ寝過ごしていたらしい。

  • 初音旅館、明くる朝。窓辺の椅子が素敵。リクライニング具合もまたよい。窓の向こうには駅舎がよく見える。

    初音旅館、明くる朝。窓辺の椅子が素敵。リクライニング具合もまたよい。窓の向こうには駅舎がよく見える。

  • 最寄駅の鳴子御殿湯駅は小高いところにあり、軽い坂道をのぼる。

    最寄駅の鳴子御殿湯駅は小高いところにあり、軽い坂道をのぼる。

  • 木造建築にこんなふうに駅名が掲げられ…しぶいね。

    木造建築にこんなふうに駅名が掲げられ…しぶいね。

  • 待ち合い室が広い! 旅館組合が管理する委託駅ということもあってか、まるで旅館の一部みたい。

    待ち合い室が広い! 旅館組合が管理する委託駅ということもあってか、まるで旅館の一部みたい。

  • 陸羽東線がやってきた。よく見かける車両。ここのカーブは駅をつくるときに問題になったらしい。<br />平日なので学生さんたちの専用列車と化している。その会話に耳を傾けているとけっこうおもしろい。「あぁ〜○○忘れた〜!」的な声がそこかしこからあがるのは、夏休み明けだからだろうか。読書感想文だとか、なんとも懐かしい響き。<br />お天気はイマイチでもやもや霧が出て、雨が降ったりやんだり。

    陸羽東線がやってきた。よく見かける車両。ここのカーブは駅をつくるときに問題になったらしい。
    平日なので学生さんたちの専用列車と化している。その会話に耳を傾けているとけっこうおもしろい。「あぁ〜○○忘れた〜!」的な声がそこかしこからあがるのは、夏休み明けだからだろうか。読書感想文だとか、なんとも懐かしい響き。
    お天気はイマイチでもやもや霧が出て、雨が降ったりやんだり。

  • 古川からは新幹線ワープ使います。

    古川からは新幹線ワープ使います。

  • 鉄塔の風景。

    鉄塔の風景。

  • 新花巻駅着。新幹線と釜石線の駅は少し離れているので要注意。今回は時間の余裕があるのでゆっくり駅弁を選べた。

    新花巻駅着。新幹線と釜石線の駅は少し離れているので要注意。今回は時間の余裕があるのでゆっくり駅弁を選べた。

  • 釜石線の新花巻駅。<br />「星座」をイメージした駅名標がかわいい。宮沢賢治にちなんで、釜石線には全駅にエスペラント語の愛称がつけられている。

    釜石線の新花巻駅。
    「星座」をイメージした駅名標がかわいい。宮沢賢治にちなんで、釜石線には全駅にエスペラント語の愛称がつけられている。

  • のどかな風景が続く。

    のどかな風景が続く。

  • SL銀河、ここでもがんがんおしてますねぇ。

    SL銀河、ここでもがんがんおしてますねぇ。

  • 快速列車なのでリクライニングシート、テーブル付きで快適なお食事タイム。<br />刻み昆布炊き込みご飯の帆立・蒸雲丹のせ、めのこご飯というらしい。

    快速列車なのでリクライニングシート、テーブル付きで快適なお食事タイム。
    刻み昆布炊き込みご飯の帆立・蒸雲丹のせ、めのこご飯というらしい。

  • 遠野もゆっくり訪れてみたい場所のひとつ。駅名標は「民話」に合わせたイラスト。

    遠野もゆっくり訪れてみたい場所のひとつ。駅名標は「民話」に合わせたイラスト。

  • 釜石駅着。「新日鐵住金 釜石製鐵所」が見える。Wikipediaによると、日本の近代製鉄業発祥の地・釜石にある日本最古の製鉄所。

    釜石駅着。「新日鐵住金 釜石製鐵所」が見える。Wikipediaによると、日本の近代製鉄業発祥の地・釜石にある日本最古の製鉄所。

  • 三陸鉄道の車両が向こうで待っている。

    三陸鉄道の車両が向こうで待っている。

  • 三陸鉄道南リアス線・釜石駅。

    三陸鉄道南リアス線・釜石駅。

  • 車両にはクウェートの紋章がついている。これに乗って、終点の盛まで。<br />(つづく)

    車両にはクウェートの紋章がついている。これに乗って、終点の盛まで。
    (つづく)

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