2014/08/27 - 2014/08/31
34位(同エリア87件中)
未明花さん
(【1】よりつづく:東鳴子の極上湯で英気を養い、2日めの始まりは鳴子御殿湯より古川に出て新幹線ワープ、新花巻より釜石線)
釜石からは三陸鉄道南リアス線で盛(さかり)へ! 東日本大震災で大きな被害を受け不通だったが、2014年4月5日に全線運行再開した南リアス線に乗るのはこの旅の目的の一つ。
参考:第2編 各鉄道の被災と復旧 - 国土交通省 http://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/td/pdf/2_3.pdf
海沿いの絶景ポイントは車内アナウンスで紹介してくれるし、有名な「恋し浜駅」では数分間停車して撮影タイムを設けるなどサービス旺盛で楽しい。イベント列車企画もまめにやっていて、乗車券の売り上げは好調のようだ。
この日はお天気がイマイチで、海の風景があまりきれいには見えず残念だった。
三陸鉄道が全線運行を再開したのは大変喜ばしいが、震災による定期的な乗客の減少もあり、かかえる課題は大きい。沿線の状況を見ると(車窓の風景だけで判断できるものではないけど)、まだまだ復旧・復興には時間がかかるのだとあらためて実感させられるものである。
いまの自分にできるのは、関心を持ち、旅行として度々その場を訪れることぐらい。震災から3年以上が経ち、東京に居ると「もう一区切り」「復興もある程度は進んでいるんだろうね」みたいな“離れた”感じになりつつあると思う。ニュース等でもよっぽどのことがない限り、現地の様子がとりあげられることは少ない。
実際の状況はどうか? 旅行気分で垣間見えるほんの一部の事象で何かわかるのか? 垣間見てそれでどうするのか?(実際、被災地をウロチョロしたり写真を撮って公開することを無意味、不謹慎のように言われることもある)
いずれにしても、自分から見聞きしなければ、考えること・想像することからすら遠ざかってしまうので。
時刻表によると盛に着いたのは11:56。大船渡線(BRT)は案外本数が多く、1時間おきに出ている(気仙沼まで行くのは2時間おき)。30分後に出る便があったが、お腹も空いているので1本見送って、食事がてら大船渡周辺を散策することにした。
三陸鉄道の盛駅でレンタサイクルをしていることはホームページを見て知っていた。ちょうど雨が上がり日が差してきていて、自転車ならちょっと遠くでも足をのばせるかも~と借りることに。
受付の人は「えっ、あ…はい、ありますが」と少し驚いた様子を見せたが、すぐに用意してくれた。
後々、その驚いた理由を知るとともに少し後悔することにもなるのだけど。(【3】につづく)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
祝! すごい、ほんとすばらしい。これからもがんばって。
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津波で流出してしまった線路は新しくひかれたが、周囲の様子は、
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いまだ荒涼とした空き地が続くところもあり。
しかし2年前に被災地を訪れたときはがれきの山が多かったが、現在はそれは減り、土台を作ったりといった何らかの工事が進行している印象がある。 -
海岸沿いをずっと走っていると思われがちだが、実際はほとんどトンネル内を通っている(だからこそ津波の被害は甚大ながらも局地的で、ルート変更をせず復旧できた)。
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イチオシ
有名な「恋し浜」駅。もともとは地区名の「小石浜」だったのが、帆立ブランド名に合わせて駅名を改称。愛の磯辺って(笑)…駅名標がここだけロマンチックです。
3分ほど停車してくれるので、乗客は降りて記念撮影したり、恋し浜ホタテの貝殻の絵馬をかけたり。 -
ホームには幸せの鐘、なんてのもあって、カップルで鳴らすんですかねー。
Wikipediaによると、バラの新品種「恋し浜」・きらめく星・翼をもつ天使をモチーフとしたステンレス製の透かし彫りがあしらわれている…んだそうな。 -
駅は高台にあり、晴れていたら海がきれいに見下ろせたはず…。
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駅の待ち合い室には、
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来駅記念のホタテ貝の絵馬がこんなにたくさん! 有名人のものもあるみたい。
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車両にはクウェート国の紋章。
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新しい車両は、クウェート国からの金銭的支援があって購入できたのだという。その感謝の言葉が3カ国語で書かれている。
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「りょうり」
漢字で書くと料理、ではなく綾里。途中下車はできなかったが、駅舎がかわいらしい。
http://www.sanrikutetsudou.com/category/map/eki_ryouri -
陸前赤崎。盛はもうすぐ。
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盛駅に着きました。
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萌えキャラ? 「鉄道むすめ」というものらしい。
http://tetsudou-musume.net -
北リアス線もいつか乗りたいな。
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ホーム左は三陸鉄道南リアス線(盛〜釜石)、右はJR大船渡線。BRT(バス高速輸送システム)による仮復旧となっている現在は線路ではなく、専用道路が伸びている。
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岩手開発鉄道(貨物鉄道)。大船渡の太平洋セメント工場に原料の石灰石などを運ぶ。
遠方には三陸鉄道の車庫が見える。 -
大船渡線(BRT)ホーム。
線路だったところが道路に。。遠くにBRTの車両が見える。 -
ホームとホームを結ぶ連絡通路は展示スペースになっている。
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震災時の写真や、絵画作品などもある。この大きな二つの鉛筆画は圧巻。
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三鉄の盛駅では赤字せんべいとか…三鉄グッズがたくさん。ここでは三鉄柄のセロテープを購入。
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むすめがいるなら…ね。鉄道ダンシ http://www.tetsudoudanshi.com
恋し浜に紛れて西武線の恋ヶ窪も(笑) -
三陸鉄道の盛駅外観。
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駅でレンタサイクルをしているのって珍しいと思う。しかも無料。
しかし、最初に出された自転車で走り出したらすぐにガクガクしてきてしまい…どうやらパンクしていたようだ(長らく使用していない?)。戻って別のものに変えてもらった。
旅行客がフラフラと自転車で観てまわるものではない…ということは後々知ることになる。 -
こちらはJR盛駅の外観。
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昼食は観光パンフにも載っていたハンバーガー屋さんへ。駅でこの辺の地図をもらったけど早速迷いまくり。。歩いて行った方が早いような場所なんだが。
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バーガーの種類が多く、充実したメニュー!
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イチオシ
ここはやはり名物の「恋し浜帆立バーガー」、そしてつい好物のクリームソーダを。。
帆立が分厚い!!
(づづく)
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この旅行記へのコメント (2)
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- fuzzさん 2015/01/07 18:38:29
- ようこそ岩手へ
- 未明花さん、はじめまして。
岩手の旅行記を拝見しました。
夏休みに来て下さったのですね。ありがとうございます。
おそらく、被災地以外ではもう津波関係の報道番組とかはやってないでしょうね。
岩手では相変わらず、ニュースでは復興の状況などをやっています。
それでも、月曜日にスマスマの最後に震災の募金に関するお願いをSMAPの
方々が毎週やってくださっているのを見て有難く思っています。
私の旅行記も見て下さったのですね、ありがとうございます。
あれからそろそろ4年になりますが、未明花さんのように関心を持って
頂けると、言葉には言い表せない感謝の気持ちがこみ上げてきます。
fuzz
- 未明花さん からの返信 2015/01/08 20:53:42
- RE: ようこそ岩手へ
- fuzzさん
こんにちは、はじめまして!
メッセージをいただきありがとうごさいます。
昨年の旅行記を今頃ゆっくりアップしているところです。
いろいろ背景など調べつつ、書こうと思っています。
大船渡、陸前高田、気仙沼を訪れたのは初めてですが、言葉を失うような風景もありました。
被災した方々のかなしみやご苦労は今もなお、いかばかりかと思います。
一歩一歩、復興が進んでいくことを願っています。
今後の旅行記に出てきますが、お魚がとても美味しくて感動でした。
またまとまった休みがとれる時に訪れたいと思います(今度は晴れるといいな)。
未明花
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