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2014/07/07月 ベルリン観光4日目<br />・アンペルマンショップ(支店)見学&買い物<br />・ドイツ歴史博物館(11:00~14:15)<br />(+雨宿りを兼ねて14:50までミュージーアムカフェ)<br />・東ベルリン動物園Tierpark再訪(3時間半)<br />【ベルリン泊:H2ホテル・ベルリン・アレクサンダープラッツ】<br /><br />デジカメを手にしてから三次元の展示物のある歴史博物館で写真を撮りながら回る面白さに目覚めました。<br />その頃ちょうど海外旅行先は順繰りに東欧諸国をターゲットにしていて、学校では習わなかった、私にとって空白の東欧の歴史を埋めることや東欧の国そのものを知ることをテーマにしていましたから、その意味で歴史博物館は重要な観光ターゲットでした。<br />それに国によっては国立歴史博物館はとても充実していたけれど、めぼしい博物館はそれしかなかったりしたものですから、なおさら!<br />そういう国々の歴史博物館は国立であっても解説は現地語オンリーで英語が併記されていることは少なく、国の歴史や民俗について一生懸命予習・復習しても、なんの展示かちんぷんかんぷんのものが多かったですが、やはり百聞は一見にしかず、です!<br />しかも、東欧の国立歴史博物館はたいてい民俗学的な展示もあり、大好きなフォークロア・アートを堪能することもできました。<br />なので、国立歴史博物館は、ここ10年ほどの私の海外旅行先でのハイライトでした。<br /><br />そののりで今回も、ベルリンのドイツ歴史博物館をベルリン観光のハイライトの1つとし、腰を据えて見学するつもりでした。<br /><br />でも、ベルリンは見どころが多すぎです!<br />4日間の滞在で、最後に訪れたのは12年前とはいえ4度目なので、ベルリン観光の基本としておさえておくべきポイントを特に回る必要はなく、はじめから好みに偏った観光をしていられましたが、それでも時間が足りませんでした。<br />国立歴史博物館は、ほとんどの屋内の見どころが休みの月曜日も開館していて好都合でしたが、月曜日でもベルリン市内で見に行きたいところはけっこう目白押し!<br />その中から行くことにしたアンペルマンショップは、時間がさほどかかりそうになかったので博物館の前に行きました。<br />それに本日も、昨日に続いてもう一度東ベルリン動物園に行くことにしてしまったから。<br /><br />というわけで、結局、ドイツ歴史博物館の見学は、11時から14時すぎまで。博物館見学時間として3時間は十分な長さですが、腰を据えて見学するとしたら、3時間は短すぎです!!<br />展示は2フロアに分かれていて、3時間のうち第一次世界大戦前までの上のフロアに大半の時間をかけ、いまいち好みでないそれ以降の下のフロアは駆け足となりました。<br /><br />ちなみに、別館には特別展示があり、別料金のものと常設展のチケットで見られるものと両方ありました。<br />このあと動物園に行きたかったので、今回は特別展示の方はスルーしましたが、ほんとうにベドイツ歴史博物館は、1日過ごしていても時間が足らなくなりそうなくらい充実していました!!<br /><br />歴史博物館の常設展の入場券を買ったとき、午後動物園に行きたいけれど、それでもじっくり見学するつもりだったので、別料金を払ってオーディオガイドも借りました。<br />そしてはりきって見学し始めたのですが……ドイツ史は学校の世界史の授業でかなり網羅していたし、自分でも興味をもって調べたり本を読んだりしたときに日本語の資料や書籍も豊富だったので、空白だった東欧史に比べると、いまさらな部分が多く、新鮮さがないのは物足りなく感じました。<br />展示も、教科書などで見覚えがあるものがちらほらありました。そのオリジナルが見られたという意味では貴重でしたけど。<br /><br />と同時に、オーディオガイドを借りたことを後悔しかけました。<br />これまでの東欧諸国の国立歴史博物館と違って、日本語で読んでも時間がかかりそうなくらい充実した解説のすべてに英語が併記されていたのですから。<br />わざわざ英語のオーディオガイドを借りなくても、パネルなどの英語の解説を読むので十分すぎるくらいでした。<br />それにオーディオガイドを聞きながらだと、ささっと見て回ることができなくて時間がかかりすぎ!!<br />かといって、せっかく別料金を払ってまで借りたのに、オーディオガイド解説を間引きして聴くのも、なんだかくやしいです。<br /><br />でも、しばらくしてからオーディオガイドで回る利点に気付きました。<br />パネルなどの英語解説を読むには展示品から目を離さなくてはなりませんが、オーディオガイドなら聞きながら見たり写真を撮ったりしていられます。<br />英語のヒアリングは大変だけれど、説明は平易だったので読むよりは速くすみました。<br />また、展示品の中から、重要そうだから解説も読んでおこう、と思うものを自分で選ぶ必要はなく、オーディオガイドであらかじめピックアップしているわけなので、時間の制約がある中で効率よく回るのに良かったです。<br />ただし、興味を引く展示とオーディオガイドで解説がある展示とは必ずしも一致しなかったです。<br />なので、写真に撮ったものはオーディオガイドで解説があったものとは限りませんのであしからず。あくまで私の興味を引いたものが中心です。<br /><br />また、途中から、パペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース~戦火の馬~」にちなんだ「戦場の馬」のテーマの展示も追ってみました。<br />日本では私の帰国後、渋谷の東京シアターオーブで2014年7月30日(水)~8月24日(日)に公演があり、観に行きましたが、そのあとにベルリン公演も予定されていたようです。<br />その関連で、ベルリンのドイツ歴史博物館の展示の中で「戦場の馬」のテーマを追ってみよう! というセルフガイド案内があって、該当の展示には追加の解説もありました。<br />日本でも東京国立博物館では「博物館に初もうで」「博物館でお花見を」といったテーマで、常設展示の中から関連の展示品をピックアップできるセルフガイド案内企画があって、私はこれがけっこう好きなのですが、あれのベルリン国立博物館「戦場の馬」版というわけです。<br /><br />というわけで、見学し始めは期待しすぎて拍子抜けしたドイツ歴史博物館ですが、結果的には大変楽しく見学できました!!<br /><br />ちなみに、旅行記の最後におまけとして、日本で見た「War Horse ウォー・ホース~戦火の馬~」の公演のカーテンコール時の写真と、その直後に書いた観劇感想をコメントに載せました。<br />実はあまりに感動したので、リピート券を買って2度見に行きました!!<br />日本での上演であっても、カーテンコール時は撮影OKでした。<br />(ただし、スマフォで撮ったものですし、カーテンコール時は舞台からの距離や前列の人たちという障害があったりするので、ひどい写真なのですがご容赦くださいませ。)<br /><br /><2014年ドイツ旅行:簡易旅程><br />07/02水 職場から成田前泊<br />07/03木 成田第2空港からJALでヘルシンキ経由でベルリンへ<br />07/04金 ベルリン観光1日目<br />07/05土 ベルリン観光2日目<br />07/06日 ベルリン観光3日日<br />07/07月 ベルリン観光4日目★<br />07/08火 ライプツィヒへ移動&観光<br />07/09水 ナウムブルク日帰り観光<br />07/10木 アイゼナハへ移動&観光<br />07/11金 ゴタ日帰り観光<br />07/12土 エアフルト&ワイマール日帰り観光<br />07/13日 フランクフルトへ移動&観光<br />07/14月 イトシュタイン日帰り観光<br />07/15火 マールブルク日帰り観光<br />07/16水 ハーナウ&シュタイナウ日帰り観光<br />07/17木 フルダ日帰り観光<br />07/18金 ハイデルベルク日帰り観光<br />07/19土 フランクフルト半日観光~夕方出国<br />07/20日 JAL直行便で14時頃に成田第2空港着<br /><br />※この旅行記の対象の日に★をつけました。<br /><br />詳細旅程はこちら。<br />「2014年ドイツ旅行~12年ぶりの再訪~【旅程一覧】<br />http://4travel.jp/travelogue/10909977<br />準備編や帰国後の背全体の感想は、ブログ「まみ’s Travel Diary(http://4travel.jp/dynamic/jump.php?url=http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/)」<br />に掲載しています。<br />

2014年ドイツ旅行~12年ぶりの再訪~【第5日目:ベルリン観光4日目】(2)ドイツ歴史博物館でドイツ史の復習&ベルリンでも「War Horse ウォー・ホース~戦火の馬~」上演予定にちなんで戦場の馬がテーマの展示も追う

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2014/07/07 - 2014/07/07

779位(同エリア2515件中)

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64

まみ

まみさん

2014/07/07月 ベルリン観光4日目
・アンペルマンショップ(支店)見学&買い物
・ドイツ歴史博物館(11:00~14:15)
(+雨宿りを兼ねて14:50までミュージーアムカフェ)
・東ベルリン動物園Tierpark再訪(3時間半)
【ベルリン泊:H2ホテル・ベルリン・アレクサンダープラッツ】

デジカメを手にしてから三次元の展示物のある歴史博物館で写真を撮りながら回る面白さに目覚めました。
その頃ちょうど海外旅行先は順繰りに東欧諸国をターゲットにしていて、学校では習わなかった、私にとって空白の東欧の歴史を埋めることや東欧の国そのものを知ることをテーマにしていましたから、その意味で歴史博物館は重要な観光ターゲットでした。
それに国によっては国立歴史博物館はとても充実していたけれど、めぼしい博物館はそれしかなかったりしたものですから、なおさら!
そういう国々の歴史博物館は国立であっても解説は現地語オンリーで英語が併記されていることは少なく、国の歴史や民俗について一生懸命予習・復習しても、なんの展示かちんぷんかんぷんのものが多かったですが、やはり百聞は一見にしかず、です!
しかも、東欧の国立歴史博物館はたいてい民俗学的な展示もあり、大好きなフォークロア・アートを堪能することもできました。
なので、国立歴史博物館は、ここ10年ほどの私の海外旅行先でのハイライトでした。

そののりで今回も、ベルリンのドイツ歴史博物館をベルリン観光のハイライトの1つとし、腰を据えて見学するつもりでした。

でも、ベルリンは見どころが多すぎです!
4日間の滞在で、最後に訪れたのは12年前とはいえ4度目なので、ベルリン観光の基本としておさえておくべきポイントを特に回る必要はなく、はじめから好みに偏った観光をしていられましたが、それでも時間が足りませんでした。
国立歴史博物館は、ほとんどの屋内の見どころが休みの月曜日も開館していて好都合でしたが、月曜日でもベルリン市内で見に行きたいところはけっこう目白押し!
その中から行くことにしたアンペルマンショップは、時間がさほどかかりそうになかったので博物館の前に行きました。
それに本日も、昨日に続いてもう一度東ベルリン動物園に行くことにしてしまったから。

というわけで、結局、ドイツ歴史博物館の見学は、11時から14時すぎまで。博物館見学時間として3時間は十分な長さですが、腰を据えて見学するとしたら、3時間は短すぎです!!
展示は2フロアに分かれていて、3時間のうち第一次世界大戦前までの上のフロアに大半の時間をかけ、いまいち好みでないそれ以降の下のフロアは駆け足となりました。

ちなみに、別館には特別展示があり、別料金のものと常設展のチケットで見られるものと両方ありました。
このあと動物園に行きたかったので、今回は特別展示の方はスルーしましたが、ほんとうにベドイツ歴史博物館は、1日過ごしていても時間が足らなくなりそうなくらい充実していました!!

歴史博物館の常設展の入場券を買ったとき、午後動物園に行きたいけれど、それでもじっくり見学するつもりだったので、別料金を払ってオーディオガイドも借りました。
そしてはりきって見学し始めたのですが……ドイツ史は学校の世界史の授業でかなり網羅していたし、自分でも興味をもって調べたり本を読んだりしたときに日本語の資料や書籍も豊富だったので、空白だった東欧史に比べると、いまさらな部分が多く、新鮮さがないのは物足りなく感じました。
展示も、教科書などで見覚えがあるものがちらほらありました。そのオリジナルが見られたという意味では貴重でしたけど。

と同時に、オーディオガイドを借りたことを後悔しかけました。
これまでの東欧諸国の国立歴史博物館と違って、日本語で読んでも時間がかかりそうなくらい充実した解説のすべてに英語が併記されていたのですから。
わざわざ英語のオーディオガイドを借りなくても、パネルなどの英語の解説を読むので十分すぎるくらいでした。
それにオーディオガイドを聞きながらだと、ささっと見て回ることができなくて時間がかかりすぎ!!
かといって、せっかく別料金を払ってまで借りたのに、オーディオガイド解説を間引きして聴くのも、なんだかくやしいです。

でも、しばらくしてからオーディオガイドで回る利点に気付きました。
パネルなどの英語解説を読むには展示品から目を離さなくてはなりませんが、オーディオガイドなら聞きながら見たり写真を撮ったりしていられます。
英語のヒアリングは大変だけれど、説明は平易だったので読むよりは速くすみました。
また、展示品の中から、重要そうだから解説も読んでおこう、と思うものを自分で選ぶ必要はなく、オーディオガイドであらかじめピックアップしているわけなので、時間の制約がある中で効率よく回るのに良かったです。
ただし、興味を引く展示とオーディオガイドで解説がある展示とは必ずしも一致しなかったです。
なので、写真に撮ったものはオーディオガイドで解説があったものとは限りませんのであしからず。あくまで私の興味を引いたものが中心です。

また、途中から、パペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース~戦火の馬~」にちなんだ「戦場の馬」のテーマの展示も追ってみました。
日本では私の帰国後、渋谷の東京シアターオーブで2014年7月30日(水)~8月24日(日)に公演があり、観に行きましたが、そのあとにベルリン公演も予定されていたようです。
その関連で、ベルリンのドイツ歴史博物館の展示の中で「戦場の馬」のテーマを追ってみよう! というセルフガイド案内があって、該当の展示には追加の解説もありました。
日本でも東京国立博物館では「博物館に初もうで」「博物館でお花見を」といったテーマで、常設展示の中から関連の展示品をピックアップできるセルフガイド案内企画があって、私はこれがけっこう好きなのですが、あれのベルリン国立博物館「戦場の馬」版というわけです。

というわけで、見学し始めは期待しすぎて拍子抜けしたドイツ歴史博物館ですが、結果的には大変楽しく見学できました!!

ちなみに、旅行記の最後におまけとして、日本で見た「War Horse ウォー・ホース~戦火の馬~」の公演のカーテンコール時の写真と、その直後に書いた観劇感想をコメントに載せました。
実はあまりに感動したので、リピート券を買って2度見に行きました!!
日本での上演であっても、カーテンコール時は撮影OKでした。
(ただし、スマフォで撮ったものですし、カーテンコール時は舞台からの距離や前列の人たちという障害があったりするので、ひどい写真なのですがご容赦くださいませ。)

<2014年ドイツ旅行:簡易旅程>
07/02水 職場から成田前泊
07/03木 成田第2空港からJALでヘルシンキ経由でベルリンへ
07/04金 ベルリン観光1日目
07/05土 ベルリン観光2日目
07/06日 ベルリン観光3日日
07/07月 ベルリン観光4日目★
07/08火 ライプツィヒへ移動&観光
07/09水 ナウムブルク日帰り観光
07/10木 アイゼナハへ移動&観光
07/11金 ゴタ日帰り観光
07/12土 エアフルト&ワイマール日帰り観光
07/13日 フランクフルトへ移動&観光
07/14月 イトシュタイン日帰り観光
07/15火 マールブルク日帰り観光
07/16水 ハーナウ&シュタイナウ日帰り観光
07/17木 フルダ日帰り観光
07/18金 ハイデルベルク日帰り観光
07/19土 フランクフルト半日観光~夕方出国
07/20日 JAL直行便で14時頃に成田第2空港着

※この旅行記の対象の日に★をつけました。

詳細旅程はこちら。
「2014年ドイツ旅行~12年ぶりの再訪~【旅程一覧】
http://4travel.jp/travelogue/10909977
準備編や帰国後の背全体の感想は、ブログ「まみ’s Travel Diary(http://4travel.jp/dynamic/jump.php?url=http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/)」
に掲載しています。

同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配
  • 風格のあるドイツ歴史博物館のクラシカルな入口・その1<br /><br />ドイツ歴史博物館は、宿泊ホテルのあるアレクサンダー広場側からみると博物館島のちょい先にあるので、十分徒歩圏内でしたが、まずはアンペルマンショップに寄ってから次に行くことにしたので、100番200番バスに乗って最寄りのフンボルト大学前の停留所まで戻ってアクセスすることになりました。<br />もちろん、ベルリン・ウェルカムカードで公共交通機関は乗り放題だからこそ、でもありました。<br />

    風格のあるドイツ歴史博物館のクラシカルな入口・その1

    ドイツ歴史博物館は、宿泊ホテルのあるアレクサンダー広場側からみると博物館島のちょい先にあるので、十分徒歩圏内でしたが、まずはアンペルマンショップに寄ってから次に行くことにしたので、100番200番バスに乗って最寄りのフンボルト大学前の停留所まで戻ってアクセスすることになりました。
    もちろん、ベルリン・ウェルカムカードで公共交通機関は乗り放題だからこそ、でもありました。

  • 風格のある国立歴史博物館のクラシカルな入口・その2<br /><br />エントランス・ロビーの写真はこちらの旅行記にて。<br />「2014年ドイツ旅行〜12年ぶりの再訪〜【第2日目:ベルリン観光1日目】(1)100番・200番バスやSバーン・Uバーンに乗ってアレクサンダー広場から動物園まで市内めぐり〜予定をころころ変えて思惑が狂った1日」<br />http://4travel.jp/travelogue/10920315<br /><br />というのも、当初、ベルリン観光ハイライトのドイツ歴史博物館は、ベルリン観光1日目に行くつもりだったからです。<br />なので、いったんエントランス・ホールまで入ったのですが、ここがドイツの大半のミュージーアムが休館の月曜日も開館しているので、月曜日に行きなおすことにしたからです。<br /><br />入場料はベルリン・ウェルカムカードの割引がきいて9.00ユーロ。<br />それに別料金の英語のオーディオガイドを3.00ユーロで借りました。<br />(2014年7月現在、1ユーロ=約140円で換算)<br />

    風格のある国立歴史博物館のクラシカルな入口・その2

    エントランス・ロビーの写真はこちらの旅行記にて。
    「2014年ドイツ旅行〜12年ぶりの再訪〜【第2日目:ベルリン観光1日目】(1)100番・200番バスやSバーン・Uバーンに乗ってアレクサンダー広場から動物園まで市内めぐり〜予定をころころ変えて思惑が狂った1日」
    http://4travel.jp/travelogue/10920315

    というのも、当初、ベルリン観光ハイライトのドイツ歴史博物館は、ベルリン観光1日目に行くつもりだったからです。
    なので、いったんエントランス・ホールまで入ったのですが、ここがドイツの大半のミュージーアムが休館の月曜日も開館しているので、月曜日に行きなおすことにしたからです。

    入場料はベルリン・ウェルカムカードの割引がきいて9.00ユーロ。
    それに別料金の英語のオーディオガイドを3.00ユーロで借りました。
    (2014年7月現在、1ユーロ=約140円で換算)

  • 展示室2階への階段の踊り場にあったパネル絵<br /><br />ドイツの服飾史が一目で見られるようになっていました。<br />後半は2階の見学を終えていったんロビーに戻る階段の方にありました。<br />

    展示室2階への階段の踊り場にあったパネル絵

    ドイツの服飾史が一目で見られるようになっていました。
    後半は2階の見学を終えていったんロビーに戻る階段の方にありました。

  • パペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」にちなんだ戦場の馬のテーマのセルフガイド案内<br /><br />戦争に影には馬も活躍していました。<br />騎士を運んだり、兵糧や大砲を運んだりして、軍隊の足となりました。<br />ミュージカル公演にちなんで、ドイツ歴史博物館の展示室2階の中世から第一次世界大戦までの展示の中か12の展示を選び、戦場の馬の解説が加えられていました。<br />期間限定の企画だったと思うのですが、期間の表示は特にありませんでした。<br />

    パペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」にちなんだ戦場の馬のテーマのセルフガイド案内

    戦争に影には馬も活躍していました。
    騎士を運んだり、兵糧や大砲を運んだりして、軍隊の足となりました。
    ミュージカル公演にちなんで、ドイツ歴史博物館の展示室2階の中世から第一次世界大戦までの展示の中か12の展示を選び、戦場の馬の解説が加えられていました。
    期間限定の企画だったと思うのですが、期間の表示は特にありませんでした。

  • 2階のフロア案内と「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」にちなんだ展示の案内

    2階のフロア案内と「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」にちなんだ展示の案内

  • 15世紀の騎士と軍馬の鎧

    15世紀の騎士と軍馬の鎧

  • さわれる展示の鎖かたびら<br /><br />この鎖かたびらの起源はケルト人とのことです。<br />9世紀にノルマン人の間に広まりましたが、14世紀になって鎧が頑丈になってくると、次第に廃れました。<br />鎖かたびらは何十万もの鎖でできていて、重さは10〜15kgもあり、装備の中では一番重いパーツでした。<br />これはそんな重さを実感するために手にとってさわることができる展示でした。<br />

    さわれる展示の鎖かたびら

    この鎖かたびらの起源はケルト人とのことです。
    9世紀にノルマン人の間に広まりましたが、14世紀になって鎧が頑丈になってくると、次第に廃れました。
    鎖かたびらは何十万もの鎖でできていて、重さは10〜15kgもあり、装備の中では一番重いパーツでした。
    これはそんな重さを実感するために手にとってさわることができる展示でした。

  • 象牙製の儀式用の美しい鞍

    象牙製の儀式用の美しい鞍

  • 象牙の鞍の細部にせまる

    象牙の鞍の細部にせまる

  • 神聖ローマ帝国カール5世の像と、結婚政策で次々と領土を拡大したカール5世の領土を象徴する紋章を表示したパネル

    神聖ローマ帝国カール5世の像と、結婚政策で次々と領土を拡大したカール5世の領土を象徴する紋章を表示したパネル

  • 超有名なルーカス・クラナッハ(父)によるルター像と彼の妻の像<br /><br />ルターが提唱した新教では聖職者も妻帯できるとして物議をかもしました。<br />これはその主張の象徴となる絵です。<br />奥さんはカタリーナ・フォン・ボラ。2人の間には3人の娘と3人の息子が生まれました。<br />彼女の像の上には、「子どが授かった」と書かれていたはずですが、その部分はファインダーの外。でも言われてみると、なんとなくおなかがふっくらしている気がします。<br />

    超有名なルーカス・クラナッハ(父)によるルター像と彼の妻の像

    ルターが提唱した新教では聖職者も妻帯できるとして物議をかもしました。
    これはその主張の象徴となる絵です。
    奥さんはカタリーナ・フォン・ボラ。2人の間には3人の娘と3人の息子が生まれました。
    彼女の像の上には、「子どが授かった」と書かれていたはずですが、その部分はファインダーの外。でも言われてみると、なんとなくおなかがふっくらしている気がします。

  • ヒエロニムス・ボスを思い出させた木版画/作者不詳<br /><br />カトリック教会が乱発した免罪符を風刺した絵です。<br />悪魔が免罪符の上にしゃがみこんで、左手には教皇の持ち物を手にしています。<br />右手には免罪符が入った箱。<br />口の中にはテーブルについた聖職者、頭は煉獄。<br />

    ヒエロニムス・ボスを思い出させた木版画/作者不詳

    カトリック教会が乱発した免罪符を風刺した絵です。
    悪魔が免罪符の上にしゃがみこんで、左手には教皇の持ち物を手にしています。
    右手には免罪符が入った箱。
    口の中にはテーブルについた聖職者、頭は煉獄。

  • あたかも中世のコミック@<br /><br />実際は新教の宣伝リーフレットです。<br />ルーカス・クラナッハ(父)による木版画。<br />上下2列あるうち、上の列は天国へ導かれ、下の列は地獄に堕ちています。<br />

    あたかも中世のコミック@

    実際は新教の宣伝リーフレットです。
    ルーカス・クラナッハ(父)による木版画。
    上下2列あるうち、上の列は天国へ導かれ、下の列は地獄に堕ちています。

  • 新教宣伝リーフレットの細部<br /><br />聖書をドイツ語訳して庶民が直接読めるようにした新教なので、こういったリーフレットでもばっちりドイツ語で書かれています。<br />

    新教宣伝リーフレットの細部

    聖書をドイツ語訳して庶民が直接読めるようにした新教なので、こういったリーフレットでもばっちりドイツ語で書かれています。

  • 立法と恩寵の寓意図<br /><br />中世ドイツらしい(?)、かなり毒々しいというか強烈なレリーフです。<br />ふつうに旧約聖書のアダムとイブの逸話を描いたものと思いましたが、リンゴを手にしたアダムは旧約聖書の世界をすっ飛ばし、いきなりキリスト磔と復活の場面に導かれています。<br />新教による義認(justification)の解釈を示したものだそうです。<br />ところでここで気になるのは、真ん中の図で救済に導かれる者のなかに、イブがいないことです。まったくもう。<br />

    立法と恩寵の寓意図

    中世ドイツらしい(?)、かなり毒々しいというか強烈なレリーフです。
    ふつうに旧約聖書のアダムとイブの逸話を描いたものと思いましたが、リンゴを手にしたアダムは旧約聖書の世界をすっ飛ばし、いきなりキリスト磔と復活の場面に導かれています。
    新教による義認(justification)の解釈を示したものだそうです。
    ところでここで気になるのは、真ん中の図で救済に導かれる者のなかに、イブがいないことです。まったくもう。

  • 朽ちかけたドクロ頭の死体がなかなか強烈<br /><br />中世ドイツ教会にあるキリスト磔図などもこんなテイストで強烈な彫刻をよく見かけました。<br />

    朽ちかけたドクロ頭の死体がなかなか強烈

    中世ドイツ教会にあるキリスト磔図などもこんなテイストで強烈な彫刻をよく見かけました。

  • ピーター・ブリューゲル(息子)の絵「納税する農夫たち」<br /><br />農民たちは教会や領主に収穫の10%の納税義務が課されました。<br />それはしばしば現物で納められることもありました。<br />この絵の中の腰をかがめた女性もその一人です。<br />

    ピーター・ブリューゲル(息子)の絵「納税する農夫たち」

    農民たちは教会や領主に収穫の10%の納税義務が課されました。
    それはしばしば現物で納められることもありました。
    この絵の中の腰をかがめた女性もその一人です。

  • くるくるカールのようなネックガードのあるターバン型兜<br />15世紀後半<br />

    くるくるカールのようなネックガードのあるターバン型兜
    15世紀後半

  • ふたにボール投げ選手がある儀式用の黄金ゴブレット<br /><br />何百年ものあいだ、金細工職人にとってこういった飲み物の容器の製作はメインの仕事でした。<br />というのも、さまざまな集会でこういう豪華なゴブレットで乾杯する儀式があったため。<br />

    ふたにボール投げ選手がある儀式用の黄金ゴブレット

    何百年ものあいだ、金細工職人にとってこういった飲み物の容器の製作はメインの仕事でした。
    というのも、さまざまな集会でこういう豪華なゴブレットで乾杯する儀式があったため。

  • 修復中のためか近くで見られなくて残念だった、中世の都市や人々の暮らしが垣間見られた絵画コーナー

    修復中のためか近くで見られなくて残念だった、中世の都市や人々の暮らしが垣間見られた絵画コーナー

  • 修復中で立ち入り禁止になっていたエリアを障壁パネルの違う隙間からもう一度ぱちり<br /><br />近くであの解説プレートを確認したかったです。<br />誰の絵でどこの都市でどんな場面を描いたものなのか。<br />

    修復中で立ち入り禁止になっていたエリアを障壁パネルの違う隙間からもう一度ぱちり

    近くであの解説プレートを確認したかったです。
    誰の絵でどこの都市でどんな場面を描いたものなのか。

  • 騎士と馬の鎧<br /><br />馬に鎧が装着されたのは騎馬試合のときだけ。戦場で馬は鎧をつけなかったようです。<br />馬の鎧だけでも50kgありました。<br />これに騎士と騎士の重さが加わったら200kg近くなるのでしょうか。ヘビィです。<br />

    騎士と馬の鎧

    馬に鎧が装着されたのは騎馬試合のときだけ。戦場で馬は鎧をつけなかったようです。
    馬の鎧だけでも50kgありました。
    これに騎士と騎士の重さが加わったら200kg近くなるのでしょうか。ヘビィです。

  • 1500年頃のカエルの口の形の兜<br /><br />カエルみたい、と思ったら、解説プレートにも「カエルの口の形の兜」と書かれてありました。<br />これだけで15kgもあるそうです。<br />

    1500年頃のカエルの口の形の兜

    カエルみたい、と思ったら、解説プレートにも「カエルの口の形の兜」と書かれてありました。
    これだけで15kgもあるそうです。

  • 1600年頃の聖遺物入れ付の祭壇<br /><br />ふたの左側には新約聖書場面、右側には祈る人が描かれていました。<br />骨やら遺品が入った入れものは、少々不気味なデザインです。<br />

    1600年頃の聖遺物入れ付の祭壇

    ふたの左側には新約聖書場面、右側には祈る人が描かれていました。
    骨やら遺品が入った入れものは、少々不気味なデザインです。

  • ここまでぼろぼろなキリスト磔像もすごい!<br /><br />17世紀南ドイツかチロル地方のもの。<br />中世ドイツでは、こういう壮絶なキリスト磔図がよく作られました。<br />国によってはもっとファンタジックなのに。<br />

    ここまでぼろぼろなキリスト磔像もすごい!

    17世紀南ドイツかチロル地方のもの。
    中世ドイツでは、こういう壮絶なキリスト磔図がよく作られました。
    国によってはもっとファンタジックなのに。

  • 皮の下の肉も見えているキリスト像<br /><br />キリストの恐怖と彼の犠牲を強調するため、こういう壮絶なキリスト像となりました。<br />

    皮の下の肉も見えているキリスト像

    キリストの恐怖と彼の犠牲を強調するため、こういう壮絶なキリスト像となりました。

  • 一歩間違えれば人体解剖模型!?

    一歩間違えれば人体解剖模型!?

  • 細かく描きこまれた戦場の絵画<br /><br />1683年9付12日ウィーン。<br />カーレンベルクの戦いで、トルコ軍に2ヵ月も包囲されたウィーンに友軍の皇帝軍がやってきたところです。<br />中央に、まだ城壁があった時代の小さなウィーンが描かれています。<br />

    細かく描きこまれた戦場の絵画

    1683年9付12日ウィーン。
    カーレンベルクの戦いで、トルコ軍に2ヵ月も包囲されたウィーンに友軍の皇帝軍がやってきたところです。
    中央に、まだ城壁があった時代の小さなウィーンが描かれています。

  • 右手前にどーんとあるのはトルコ軍の司令官の豪華なキャンプ<br /><br />スルタンのキャンプかな。<br />

    右手前にどーんとあるのはトルコ軍の司令官の豪華なキャンプ

    スルタンのキャンプかな。

  • 死者も描かれた戦場の細部

    死者も描かれた戦場の細部

  • 聖シュテファン教会が中央にそびえる17世紀ウィーン

    聖シュテファン教会が中央にそびえる17世紀ウィーン

  • トルコ軍側の一般兵士や下級士官たちのキャンプ

    トルコ軍側の一般兵士や下級士官たちのキャンプ

  • ザクセン・ワイマール・アイゼナハ公の紋章とミニチュアによる建築画付きの18世紀貴族の豪華な文房具<br /><br />文房具というとイメージが違ってしまいますが、筆ペン入れやインク壺とかが一緒になったものです。<br />今回のドイツ旅行ではワイマールやアイゼナハに行くので、その関連で注目。<br />1755年にアーネスト・オーガスト2世がザクセン・ワイマール・アイゼナハ公に在任する準備の品として制作されたものだそうです。<br />

    ザクセン・ワイマール・アイゼナハ公の紋章とミニチュアによる建築画付きの18世紀貴族の豪華な文房具

    文房具というとイメージが違ってしまいますが、筆ペン入れやインク壺とかが一緒になったものです。
    今回のドイツ旅行ではワイマールやアイゼナハに行くので、その関連で注目。
    1755年にアーネスト・オーガスト2世がザクセン・ワイマール・アイゼナハ公に在任する準備の品として制作されたものだそうです。

  • 町に上がる花火が美しい@<br /><br />17世紀の銅版画。<br />1667年2月23日、ダルムシュタットのレジデンツ(館)で上がった花火。<br />ヘッセ・ダルムシュタット公ルードヴィヒ6世とザクセン・ゴタのエリザベス・ドロテアの新婚夫妻の到着を祝った花火だそうです。<br />

    町に上がる花火が美しい@

    17世紀の銅版画。
    1667年2月23日、ダルムシュタットのレジデンツ(館)で上がった花火。
    ヘッセ・ダルムシュタット公ルードヴィヒ6世とザクセン・ゴタのエリザベス・ドロテアの新婚夫妻の到着を祝った花火だそうです。

  • 言われてみれば、いまここにいる建物の周辺の景色!<br /><br />ベルリンのウンターデンリンデンのZeughaus前広場。<br />1785年/trougott Fechhelm作<br /><br />Zeughausは現在はドイツ歴史博物館となっています。<br />現在、中央は交通量が多いウンターデンリンデン大通りなのでもっとせわしないかんじですが、Zeughausの奥に見えるフンボルト大学、その前の国立オペラ劇場の建物は今も変わりありません。<br />

    言われてみれば、いまここにいる建物の周辺の景色!

    ベルリンのウンターデンリンデンのZeughaus前広場。
    1785年/trougott Fechhelm作

    Zeughausは現在はドイツ歴史博物館となっています。
    現在、中央は交通量が多いウンターデンリンデン大通りなのでもっとせわしないかんじですが、Zeughausの奥に見えるフンボルト大学、その前の国立オペラ劇場の建物は今も変わりありません。

  • これはすぐに分かった、ジャンダルメンマルクト広場<br /><br />おNEWの超広角レンズで撮影のしがいがあると思ったので行きたかった広場なのですが、行きそびれました。<br />

    これはすぐに分かった、ジャンダルメンマルクト広場

    おNEWの超広角レンズで撮影のしがいがあると思ったので行きたかった広場なのですが、行きそびれました。

  • ワーテルローの戦い後の朝<br /><br />パペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」にちなんだ戦場の馬のテーマの7番目の展示です。<br />ワーテルローの戦いでは人も動物もたくさん死にました。<br />それが克明にわかる稀有な絵画だそうです。<br />

    ワーテルローの戦い後の朝

    パペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」にちなんだ戦場の馬のテーマの7番目の展示です。
    ワーテルローの戦いでは人も動物もたくさん死にました。
    それが克明にわかる稀有な絵画だそうです。

  • ワーテルローの戦い後の朝の絵の細部・その1<br /><br />倒れた馬たちは、馬にとっては名誉でもなんでもない豪華な鞍のせいで、ますます痛々しく見えました。<br />

    ワーテルローの戦い後の朝の絵の細部・その1

    倒れた馬たちは、馬にとっては名誉でもなんでもない豪華な鞍のせいで、ますます痛々しく見えました。

  • ワーテルローの戦い後の朝の絵の細部・その2<br /><br />倒れた馬を悼むように鼻づらを寄せる馬の姿に胸がしめつけられました。<br />

    ワーテルローの戦い後の朝の絵の細部・その2

    倒れた馬を悼むように鼻づらを寄せる馬の姿に胸がしめつけられました。

  • 蝶番で開くようになっていたキッチン人形<br />1850年代<br /><br />ビーダーマイヤー時代の市民生活の展示から。<br />家事は女性の役割で、そのことを如実に象徴している人形ですが、それ以上に、おもちゃ、あるいは昔のキッチン道具のミニチュアとして非常に興味深かったです。<br />

    蝶番で開くようになっていたキッチン人形
    1850年代

    ビーダーマイヤー時代の市民生活の展示から。
    家事は女性の役割で、そのことを如実に象徴している人形ですが、それ以上に、おもちゃ、あるいは昔のキッチン道具のミニチュアとして非常に興味深かったです。

  • 19世紀後半のキッチン道具のミニチュア<br /><br />童心に返って人形遊びがしたくなります@<br />

    19世紀後半のキッチン道具のミニチュア

    童心に返って人形遊びがしたくなります@

  • パペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」にちなんだ戦場の馬のテーマの8番目の展示<br /><br />1866年7月3日、ケーニヒグラーツの戦い。<br />オーストリア軍18万とプロイセン軍20万が対峙。<br />プロイセン側の勝利により、プロイセンはオーストリア帝国抜きでドイツ帝国建国の道を歩めるようになりました。<br />

    パペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」にちなんだ戦場の馬のテーマの8番目の展示

    1866年7月3日、ケーニヒグラーツの戦い。
    オーストリア軍18万とプロイセン軍20万が対峙。
    プロイセン側の勝利により、プロイセンはオーストリア帝国抜きでドイツ帝国建国の道を歩めるようになりました。

  • 倒れた馬が描かれた細部<br /><br />帰国後に日本で見たパペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」を思い出してしまいます。<br />

    倒れた馬が描かれた細部

    帰国後に日本で見たパペット・ミュージカル「War Horse ウォー・ホース〜戦火の馬」を思い出してしまいます。

  • アングルによって違う絵が見られるトリックアート<br /><br />皇帝フリードリヒ3世戴冠のときに制作されたものだそうです。<br />このおじいさんは、父であり初代ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世。<br />今度戴冠するフリードリヒ3世とのつながりを象徴したものだそうです。<br />

    アングルによって違う絵が見られるトリックアート

    皇帝フリードリヒ3世戴冠のときに制作されたものだそうです。
    このおじいさんは、父であり初代ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世。
    今度戴冠するフリードリヒ3世とのつながりを象徴したものだそうです。

  • ビスマルクが見えるアングル

    ビスマルクが見えるアングル

  • 第2代ドイツ皇帝フリードリヒ3世が見えるアングル<br /><br />なんと、在位わずか99日で死去した皇帝でした。<br /><br />「自由主義者で国民には「我らがフリッツ」と呼ばれて親しまれたが、父ヴィルヘルム1世とビスマルクには疎んじられ、政治的影響力を持つことはなかった。在位わずか3ヶ月(99日)で死去したため「百日皇帝」ともあだ名される。<br />(中略)<br /> 1851年、モルトケの助言に従ってロンドンの万国博覧会に赴き、そこでヴィクトリア女王の長女でヴィッキーと呼ばれるヴィクトリア王女と知り合った。1858年1月25日、陸軍中将になっていたフリードリヒとヴィッキーはベルリンで結婚した。2人はヴィルヘルム2世ら全部で8人の子をもうけた。<br />(中略)<br /> 国民は自由主義的で有能な皇太子に期待を寄せ、親しみを込めて「我らがフリッツ」と呼んだが、ヴィルヘルム1世が長寿であったために1888年3月9日に即位した時は既に56歳と高齢だった。しかも前年患った喉頭癌によって蝕まれたフリードリヒ3世は、プロイセンの宮廷医師団と義母であるヴィクトリア女王が差し向けたイギリスの医師団との勢力争いによって適切な治療を受けることもできなかった。医師団の小競り合いが続くなか余命幾何もない彼の病状は進み、政治的にも何ら為すところがなかった。1888年6月15日、即位からわずか99日で崩御し、皇太子ヴィルヘルムが後を継いだ。」<br />(ウィキペディアフリー百科事典「フリードリヒ3世(ドイツ皇帝)」より引用)<br />

    第2代ドイツ皇帝フリードリヒ3世が見えるアングル

    なんと、在位わずか99日で死去した皇帝でした。

    「自由主義者で国民には「我らがフリッツ」と呼ばれて親しまれたが、父ヴィルヘルム1世とビスマルクには疎んじられ、政治的影響力を持つことはなかった。在位わずか3ヶ月(99日)で死去したため「百日皇帝」ともあだ名される。
    (中略)
     1851年、モルトケの助言に従ってロンドンの万国博覧会に赴き、そこでヴィクトリア女王の長女でヴィッキーと呼ばれるヴィクトリア王女と知り合った。1858年1月25日、陸軍中将になっていたフリードリヒとヴィッキーはベルリンで結婚した。2人はヴィルヘルム2世ら全部で8人の子をもうけた。
    (中略)
     国民は自由主義的で有能な皇太子に期待を寄せ、親しみを込めて「我らがフリッツ」と呼んだが、ヴィルヘルム1世が長寿であったために1888年3月9日に即位した時は既に56歳と高齢だった。しかも前年患った喉頭癌によって蝕まれたフリードリヒ3世は、プロイセンの宮廷医師団と義母であるヴィクトリア女王が差し向けたイギリスの医師団との勢力争いによって適切な治療を受けることもできなかった。医師団の小競り合いが続くなか余命幾何もない彼の病状は進み、政治的にも何ら為すところがなかった。1888年6月15日、即位からわずか99日で崩御し、皇太子ヴィルヘルムが後を継いだ。」
    (ウィキペディアフリー百科事典「フリードリヒ3世(ドイツ皇帝)」より引用)

  • アングルによって3種類の絵が見えた仕組みを絵に近づいて確認

    アングルによって3種類の絵が見えた仕組みを絵に近づいて確認

  • ニュルンベルクのマウワー・ユニオン社の自動車<br />1898年-1908年<br /><br />ということに関心があったのではなく、いかにも昔の車ということで興味を覚えて。<br />

    ニュルンベルクのマウワー・ユニオン社の自動車
    1898年-1908年

    ということに関心があったのではなく、いかにも昔の車ということで興味を覚えて。

  • 蓄音機みたいな装置がついているフロント側

    蓄音機みたいな装置がついているフロント側

  • もしやこれがハンドル!?<br /><br />テーマパークのコーヒーカップの乗り物を思い出してしまった私@<br />

    もしやこれがハンドル!?

    テーマパークのコーヒーカップの乗り物を思い出してしまった私@

  • 2階の展示室から1階へ降りる階段の踊り場にあったパネル絵<br /><br />ドイツ服飾史の後半。<br />

    2階の展示室から1階へ降りる階段の踊り場にあったパネル絵

    ドイツ服飾史の後半。

  • ななめから見ると人物が消えて<br /><br />この建物は、ここドイツ歴史博物館の建物だと思います。<br />正面側はもっと華やかですが、中庭に面した部分はこんなかんじでした。<br />

    ななめから見ると人物が消えて

    この建物は、ここドイツ歴史博物館の建物だと思います。
    正面側はもっと華やかですが、中庭に面した部分はこんなかんじでした。

  • 1階の第一次世界大戦から現代までの展示より戦争ポスター<br /><br />本日は東ベルリン動物園も再訪したかったので、1階の展示は駆け足してしまいました。<br />戦争に関するポスターなどから、絵柄的に面白いと思ったものを時々撮影。<br />この怪物がなんだかユニークで。<br /><br />反ボリシェビキのプロパガンダのポスターだそうです。<br />ロシア革命の影響がヨーロッパに広まった時代、スパルタクスの像を、死と混乱をもたらす悪魔として描くのが流行したそうです。<br />

    1階の第一次世界大戦から現代までの展示より戦争ポスター

    本日は東ベルリン動物園も再訪したかったので、1階の展示は駆け足してしまいました。
    戦争に関するポスターなどから、絵柄的に面白いと思ったものを時々撮影。
    この怪物がなんだかユニークで。

    反ボリシェビキのプロパガンダのポスターだそうです。
    ロシア革命の影響がヨーロッパに広まった時代、スパルタクスの像を、死と混乱をもたらす悪魔として描くのが流行したそうです。

  • これもなんだか目を引いたポスター<br /><br />東部戦線防衛のためのプロパガンダのポスター。<br />

    これもなんだか目を引いたポスター

    東部戦線防衛のためのプロパガンダのポスター。

  • ユニークというか不気味というか<br /><br />逃れられない死の象徴である骸骨がモチーフとして使われた絵には、良い意味であれ悪い意味であれ惹きつけられるものがあります。<br /><br />1932年ベルリン<br />ナチの制服を着た骸骨をモチーフに使って警戒を呼びかけたドイツ社会民主党のポスター。<br />

    ユニークというか不気味というか

    逃れられない死の象徴である骸骨がモチーフとして使われた絵には、良い意味であれ悪い意味であれ惹きつけられるものがあります。

    1932年ベルリン
    ナチの制服を着た骸骨をモチーフに使って警戒を呼びかけたドイツ社会民主党のポスター。

  • 裸のヒットラーがなかなか痛烈な風刺画<br /><br />死と破壊の象徴ともいえるナチのリーダーたちによってヨーロッパが蹂躙され、災厄がもたらされたことを現しています。<br />ヨハネ黙示録のシーンを連想しましたが、あれは四騎士でした。<br />この風刺画のモデルはアーノルド・ベックリンの絵画「戦争」だそうです。<br />言われてみればこういう絵がありました。<br />http://www.wikiart.org/en/arnold-b-cklin/war-1896<br />

    裸のヒットラーがなかなか痛烈な風刺画

    死と破壊の象徴ともいえるナチのリーダーたちによってヨーロッパが蹂躙され、災厄がもたらされたことを現しています。
    ヨハネ黙示録のシーンを連想しましたが、あれは四騎士でした。
    この風刺画のモデルはアーノルド・ベックリンの絵画「戦争」だそうです。
    言われてみればこういう絵がありました。
    http://www.wikiart.org/en/arnold-b-cklin/war-1896

  • 別館へ行く途中に通り抜けた屋根のある中庭<br /><br />別館の展示を見る余裕はないと思いましたが、どんな展示がありそうか、行ってみるだけ行ってみました。<br />

    別館へ行く途中に通り抜けた屋根のある中庭

    別館の展示を見る余裕はないと思いましたが、どんな展示がありそうか、行ってみるだけ行ってみました。

  • 同じ中庭を超広角レンズで撮ってみると

    同じ中庭を超広角レンズで撮ってみると

  • 正門ほど贅沢ではないけれど、むしろシンプルビューティな別館の入口

    正門ほど贅沢ではないけれど、むしろシンプルビューティな別館の入口

  • 別館で開催中だった3つの企画展<br /><br />たしか、1階と2階の「TARGETS」という写真展だけ別料金が必要でした。<br />どれも私があまり興味を持ちにくい現代史の展示のようでしたので、こころおきなく(?)、スルーして、このあと動物園に向かうことができました。<br />といっても、博物館を出ようとしたときに、大雨が降っていて、ミュージーアム・カフェで30分ほど雨宿りしました。<br />

    別館で開催中だった3つの企画展

    たしか、1階と2階の「TARGETS」という写真展だけ別料金が必要でした。
    どれも私があまり興味を持ちにくい現代史の展示のようでしたので、こころおきなく(?)、スルーして、このあと動物園に向かうことができました。
    といっても、博物館を出ようとしたときに、大雨が降っていて、ミュージーアム・カフェで30分ほど雨宿りしました。

  • おまけの写真・その1:パペット・ミュージカ「War Horseウォー・ホース〜戦火の馬」の2014年夏の日本公演時のポスター<br /><br />公演を見に行ったときにスマフォで撮った写真です。<br /><br />War Horseウォー・ホース〜戦火の馬〜日本公演公式サイト<br />http://warhorse.jp/<br />期間:2014年7月30日(水)〜8月24日(日)<br />会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)<br /><br />ウォー・ホースとは?<br />「原作は100作を超える名作を世に送り出し、英国王室から叙勲もされているマイケル・モーパーゴが、1982年に発表した児童小説。イギリスに生まれ、第一次世界大戦で軍馬としてフランスに送られた馬と周辺の人間たちの物語を、少年アルバートと愛馬ジョーイの関係を通し描いたパワフルなストーリー。<br /> 舞台化作品はニック・スタフォードの脚色により、2007年10月にロンドンのナショナル・シアターで初演された。ウェスト・エンド版とブロードウェイ版はマリアンヌ・エリオット、トム・モリスにより演出されている。2011年第65回トニー賞では最優秀作品賞、演出賞など5部門を受賞、さらにハンドスプリング・パペット・カンパニーは、その作品に不可欠な功労を称えられ、トニー賞特別賞を受賞している。(後略)」<br />(公式サイトより引用)<br />http://warhorse.jp/about.html<br />

    おまけの写真・その1:パペット・ミュージカ「War Horseウォー・ホース〜戦火の馬」の2014年夏の日本公演時のポスター

    公演を見に行ったときにスマフォで撮った写真です。

    War Horseウォー・ホース〜戦火の馬〜日本公演公式サイト
    http://warhorse.jp/
    期間:2014年7月30日(水)〜8月24日(日)
    会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)

    ウォー・ホースとは?
    「原作は100作を超える名作を世に送り出し、英国王室から叙勲もされているマイケル・モーパーゴが、1982年に発表した児童小説。イギリスに生まれ、第一次世界大戦で軍馬としてフランスに送られた馬と周辺の人間たちの物語を、少年アルバートと愛馬ジョーイの関係を通し描いたパワフルなストーリー。
     舞台化作品はニック・スタフォードの脚色により、2007年10月にロンドンのナショナル・シアターで初演された。ウェスト・エンド版とブロードウェイ版はマリアンヌ・エリオット、トム・モリスにより演出されている。2011年第65回トニー賞では最優秀作品賞、演出賞など5部門を受賞、さらにハンドスプリング・パペット・カンパニーは、その作品に不可欠な功労を称えられ、トニー賞特別賞を受賞している。(後略)」
    (公式サイトより引用)
    http://warhorse.jp/about.html

  • おまけの写真・その2:ロンドン・オリジナルキャストの写真入りのパネル<br /><br />私が見た日本公演のキャストはもちろんオリジナルではありません。<br />

    おまけの写真・その2:ロンドン・オリジナルキャストの写真入りのパネル

    私が見た日本公演のキャストはもちろんオリジナルではありません。

  • おまけの写真・その3:カーテンコール時に登場した主役の馬ジョーイのパペット<br /><br />スマフォで撮った写真なのでピントが甘くて失礼。<br />手前に立っている人は、人形遣いの3人のうちの一人で、頭の動きを担当していました。<br /><br /><1回目:2104年8月6日(水)観劇時の感想><br /><br />東急シアターオーブでミュージカル「War Horse〜戦火の馬〜」を観劇しました。<br />どうやら同時に世界各国で上演されるようで、ベルリンもそうでした。<br />なので、ベルリンでもこれを宣伝していて、夏のドイツ旅行中にベルリンでドイツ歴史博物館を見学したとき、来独公演にちなんで、常設展では、戦火の馬にかかわる展示がピックアップされていました。<br />戦争で死んだのは人だけでなかったと。<br /><br />このミュージカルは、馬や動物がパペットです。<br />蝶など「差し金」がついたまま人が舞台の上に出てきて鳥を飛ばしたりするところは、歌舞伎の技法をヒントにしたのかも、と思いました。パペットの馬は、頭の部分は操る人がすぐ脇で操っていましたが、胴体とお尻の部分にそれぞれ人が入っていて、3人遣いでした。これはもしかしたら文楽の技法をヒントにしたのかも、と思いました。<br />なにしろ文楽は、1つの人形を3人で操るということで世界でも珍しい人形劇なのです。<br />他にパペットの動物に、主人公の農園で飼われていたガチョウなどありましたが、これは1人遣いでした。<br />戦場の馬も、主役級の馬は3人遣いでしたが、脇役の馬は1人遣いでした。文楽も、脇役の「つめ人形」というのは1人で操ります。そんなところにも共通性を感じました。<br /><br />それにしても、このパペットの動物たちが、ほんものの動物のように生き生きしていることに感嘆しました。<br />逆にいうと、馬が主役なので、馬がつくりものにしか見えずに感情移入できなかったら、あれほどの感動は覚えなかったでしょう。<br /><br />あらすじは、金に目がくらんだ父親に馬を軍隊に売られ、その馬をかわいがって育てた少年が馬を追ってまだ16才なのに年をいつわって軍に入り、再会を果たす、とひとことで言えてしまいますが、第一次世界大戦中のことで、再会まで4年かかっていて、その間に馬も少年もいろんな人と出会い、いろんな目にあい、ドラマがありました。<br />ドラマといっても、馬にとっては人間の都合にふりまわされただけなんですけどね。<br />はじめはイギリス軍の軍馬として。その所属小隊が全滅したときに生き残ったので、今度はドイツ軍に使われ、もともと荷物を運ぶ馬ではなかったのに、大砲を運ばされ。馬を世話していた軍人が馬たちと一緒に脱走したので、つかの間の休息がえられたけれど、激戦区でついにワイヤーに絡まれて大ケガをしてしまい、安楽死をさせられそうになったときに、同じ病院に収容されていた少年と殺される寸前に再会。<br />少年は目をやられていたので、はじめ自分の馬に気付かなかったのですが、自分の口笛に馬が反応したことで、気付いたわけです。<br /><br />しかし、ほんとに馬はほんものみたいでした。<br />見た目はちゃんと馬の形をしていても骨組が見える、思いっきり人形です。人が入っているのも、人が操っているのも見えます。<br />しかし、その動きと、ぶるるるっという息づかいなどの1つ1つのしぐさが、ほんものの馬そっくりでした。<br />馬をよく知っていなければ、あれだけそっくりにできないでしょう。<br />パペット遣いにもあれほどの演技が要求されるものなんだと思いました。<br />人形と分かっていても、ほんものの馬に見えてきて、感情移入してしまいました。<br />だから、少年と馬が再会できたシーンでは、ぼろぼろ涙が出てしまいました。<br /><br />写真はカーテンコールで登場したときの、主役の馬ジョーイです。<br />来日公演はカーテンコール時に撮影OKなことがあって嬉しいです。が、それを知らなかったのでコンデジも持ってなくて、スマフォで撮りました。<br />馬たちは一回ずつしか出てきてくれなかったので、主役の馬のジョーイがこれだけ撮れたのはめっけもの。<br />先行予約で席をとっていたので、六列目の真ん中という席だから、写真を撮るのに好都合だったおかげです。<br /><br />パペットの動きをまた見たいのと、ほんとに感動したので、もう一度見たくなって翌週のチケットを予約してしまいました。<br />ただし、会場で販売されていたリピート券ではなく(リピート券といってもチケット代は変わらず、オリジナルのクリアファイルがおまけでついていただけ)、5,000円割引の優待券で予約をとりました。<br />

    おまけの写真・その3:カーテンコール時に登場した主役の馬ジョーイのパペット

    スマフォで撮った写真なのでピントが甘くて失礼。
    手前に立っている人は、人形遣いの3人のうちの一人で、頭の動きを担当していました。

    <1回目:2104年8月6日(水)観劇時の感想>

    東急シアターオーブでミュージカル「War Horse〜戦火の馬〜」を観劇しました。
    どうやら同時に世界各国で上演されるようで、ベルリンもそうでした。
    なので、ベルリンでもこれを宣伝していて、夏のドイツ旅行中にベルリンでドイツ歴史博物館を見学したとき、来独公演にちなんで、常設展では、戦火の馬にかかわる展示がピックアップされていました。
    戦争で死んだのは人だけでなかったと。

    このミュージカルは、馬や動物がパペットです。
    蝶など「差し金」がついたまま人が舞台の上に出てきて鳥を飛ばしたりするところは、歌舞伎の技法をヒントにしたのかも、と思いました。パペットの馬は、頭の部分は操る人がすぐ脇で操っていましたが、胴体とお尻の部分にそれぞれ人が入っていて、3人遣いでした。これはもしかしたら文楽の技法をヒントにしたのかも、と思いました。
    なにしろ文楽は、1つの人形を3人で操るということで世界でも珍しい人形劇なのです。
    他にパペットの動物に、主人公の農園で飼われていたガチョウなどありましたが、これは1人遣いでした。
    戦場の馬も、主役級の馬は3人遣いでしたが、脇役の馬は1人遣いでした。文楽も、脇役の「つめ人形」というのは1人で操ります。そんなところにも共通性を感じました。

    それにしても、このパペットの動物たちが、ほんものの動物のように生き生きしていることに感嘆しました。
    逆にいうと、馬が主役なので、馬がつくりものにしか見えずに感情移入できなかったら、あれほどの感動は覚えなかったでしょう。

    あらすじは、金に目がくらんだ父親に馬を軍隊に売られ、その馬をかわいがって育てた少年が馬を追ってまだ16才なのに年をいつわって軍に入り、再会を果たす、とひとことで言えてしまいますが、第一次世界大戦中のことで、再会まで4年かかっていて、その間に馬も少年もいろんな人と出会い、いろんな目にあい、ドラマがありました。
    ドラマといっても、馬にとっては人間の都合にふりまわされただけなんですけどね。
    はじめはイギリス軍の軍馬として。その所属小隊が全滅したときに生き残ったので、今度はドイツ軍に使われ、もともと荷物を運ぶ馬ではなかったのに、大砲を運ばされ。馬を世話していた軍人が馬たちと一緒に脱走したので、つかの間の休息がえられたけれど、激戦区でついにワイヤーに絡まれて大ケガをしてしまい、安楽死をさせられそうになったときに、同じ病院に収容されていた少年と殺される寸前に再会。
    少年は目をやられていたので、はじめ自分の馬に気付かなかったのですが、自分の口笛に馬が反応したことで、気付いたわけです。

    しかし、ほんとに馬はほんものみたいでした。
    見た目はちゃんと馬の形をしていても骨組が見える、思いっきり人形です。人が入っているのも、人が操っているのも見えます。
    しかし、その動きと、ぶるるるっという息づかいなどの1つ1つのしぐさが、ほんものの馬そっくりでした。
    馬をよく知っていなければ、あれだけそっくりにできないでしょう。
    パペット遣いにもあれほどの演技が要求されるものなんだと思いました。
    人形と分かっていても、ほんものの馬に見えてきて、感情移入してしまいました。
    だから、少年と馬が再会できたシーンでは、ぼろぼろ涙が出てしまいました。

    写真はカーテンコールで登場したときの、主役の馬ジョーイです。
    来日公演はカーテンコール時に撮影OKなことがあって嬉しいです。が、それを知らなかったのでコンデジも持ってなくて、スマフォで撮りました。
    馬たちは一回ずつしか出てきてくれなかったので、主役の馬のジョーイがこれだけ撮れたのはめっけもの。
    先行予約で席をとっていたので、六列目の真ん中という席だから、写真を撮るのに好都合だったおかげです。

    パペットの動きをまた見たいのと、ほんとに感動したので、もう一度見たくなって翌週のチケットを予約してしまいました。
    ただし、会場で販売されていたリピート券ではなく(リピート券といってもチケット代は変わらず、オリジナルのクリアファイルがおまけでついていただけ)、5,000円割引の優待券で予約をとりました。

  • おまけの写真・その4:カーテンコール時に登場した主役のライバルの馬トップソーンのパペット<br /><br />馬が3人遣いで操られていたことがよくわかると思います。<br />馬のパペット自体は骨組のような造りをしていて、中に人がいるのが丸見えでしたが、動きが本当に見事だったので、舞台を見ているうちに、だんだんと本物の馬に見えてきて、骨組構造は全然気にならなくなりました。<br /><br /><2回目:8月13日(水)観劇時の感想><br /><br />先週、あまりにも良かったのと、5,000円割引の優待券を手に入れるツテがあったため、翌週、もう1度、見てしまいました。<br /><br />優待券では座席を選べず、S・A席いずれか相当というので良い席であることはあまり期待しないようにしていたのですが、22列目のほぼ真ん中で、おそらくS席相当、舞台全体がよく見える良い席でした。<br />もっとも23列目よりうしろはがら空きでした。お客さんの入りは会場の8割だったかな。<br />当日券を買いにきている人がたくさん並んでいましたが、まだまだたくさん座席はありました。<br /><br />2度目に見て、先週に見た記憶がまだ新しいのですが、今回も泣けてしまいました。<br />結末が分かっていても、泣けてしまいました。<br />馬が人形だと分かっていても、泣けてしまいました。<br />先の展開がわかっていただけに、前回よりも早くに泣けてしまいました。<br /><br />というのも、最初の出撃でたった2頭だけ残った主人公の馬ジョーイと、ジョーイのライバル的存在だったトップソーンの2頭が、中心的な馬のキャラクターなのですが、トップソーンは途中で死んでしまうんですもの。<br /><br />トップソーンはサラブレットなのに、彼を軍馬として徴用した小隊があっという間に全滅し、そのあとは、負傷者を乗せた荷車を運ぶ農耕馬の仕事をさせられ、もっと大変だったのは大砲運びもさせられたことでした。<br />大砲運びは過酷な状況下であまりにも重労働だったので、大砲運びもさせられた馬の中で生き残ったのはジョーイだけでした。<br /><br />馬は走れなくなったら安楽死させられてしまいます。特に戦時中で人間のけが人だけでも人手が足りなかったので。<br />ジョーイはラストで、ケガをして、衰弱しきっていて瀕死の状態だったのはたしかですが、もう少しで安楽死させられそうになったのは、世話をする人がいない、人手が足りない、という状況のせいでした。<br />その場に偶然、奇跡的に元の持ち主である主人公の少年アルバートがいたから、殺されずにすんだのです。<br /><br />戦争では人間の命も軽くなりますが、さらに軽く扱われてきた馬のことを考えたら、涙なしでは見られませんでした。<br />軍人の中にも、馬に同情する人と、馬どころではない、これは人の役に立つ道具にすぎない、と考える人とがいました。<br />役に立たなければ殺されるところだったので、ジョーイとトップソーンは大砲運びをさせられたのですが、トップソーンはそのせいで死んでしまいました。<br />倒れてぐったりしていたトップソーンのそばをうろうろしていたジョーイの姿には胸が痛みました。<br />そしてトップソーンはそのままあっという間に息を引き取ってしまったのです。<br />立派なサラブレットの哀れな末路でした。<br /><br />ちなみにジョーイはハンター。その名のとおり、狩猟用の馬だったのですが、子馬のときにジョーイを買い取ったアルフレッドの家は、ふつうの小さな農家。<br />農耕馬にならないハンターはジョーイの家では本来無用の長物だったのですが、父親が、自分の実の兄貴との意地の張り合いで競り落としたのです。<br />そしてその父親は、ジョーイが成長したあとで、軍馬として高値で売れるとわかると、息子のアルフレッドにあげた馬だったのに、勝手に売ってしまったのです。<br />アルフレッドはまだ16才でしたから、父親に抗議できませんでしたし、売った相手は軍人。いったん売買の話がついたところで、撤回できるはずもありません。<br /><br />ところで、先週は8列目というかなり前の方で見ていたので、役者の表情や馬の細かい動きがとてもよく見えました。<br />今回は22列目だったので、そういう細かいところはよく見えなかったのですが、かわりに舞台全体が良く見えました。<br />8列目だと近視眼的になっていたところ、22列目だと、もう少し他の人物も見えてきました。<br />8列目だと舞台上が窮屈そうに見えたのですが、22列目だとバランスよく見えましたし、演出上の工夫がすなおに鑑賞できました。8列目みたいに前になってしまうと、たとえば照明を暗くして隠しているところまで見えちゃいますからね。<br /><br />二度目ということもあり、役者本人の外見と舞台上の設定とのギャップは前回ほど気になりませんでした。慣れたというのもあるし、少し舞台から離れていたせいでしょう。<br />そのギャップの最たる2人のうちの1人目は主人公のアルバート。<br />アルバートがジョーイと出会ったはアルバートがまだまだ10才とか12才くらいだったでしょう。ジョーイが軍馬として売られたとき、アルバートは16才でしたから。<br />でも役者自身はすごく背が高くて、20才くらいの青年。それが、子供の演技をしていたので、はじめはギャップがありまくりでした。<br />もっとも、演技が上手かったし、舞台作りも素晴らしかったので舞台の世界に入り込みやすく、話が進むにつれてそのギャップは気にならなくなりました。<br />2人目は、ドイツ軍の救護テント代わりにさせられた、とあるフランスの農家の娘。たぶん10才くらいの少女。<br />それが中国系の役者なのです!<br />東洋系の人なら欧米系より年齢が低く見えるだろう、という発想でのキャストか!?<br />舞台から少し離れて顔がそんなによく見えなかった今回は、違和感が少なかったですが、前回は、中華街でたくましく商売やっているおばちゃんの外見の人が、10才そこそこのフランス人の少女役ってギャップがありまくりでした(苦笑)。<br />今回は、そういうところの違和感やギャップは無視できました。<br /><br />以上、ベルリンのドイツ歴史博物館編はおわり。<br />外ではしやぐ子ゾウちゃんが見られた東ベルリン動物園リベンジ編へとつづく。<br />

    おまけの写真・その4:カーテンコール時に登場した主役のライバルの馬トップソーンのパペット

    馬が3人遣いで操られていたことがよくわかると思います。
    馬のパペット自体は骨組のような造りをしていて、中に人がいるのが丸見えでしたが、動きが本当に見事だったので、舞台を見ているうちに、だんだんと本物の馬に見えてきて、骨組構造は全然気にならなくなりました。

    <2回目:8月13日(水)観劇時の感想>

    先週、あまりにも良かったのと、5,000円割引の優待券を手に入れるツテがあったため、翌週、もう1度、見てしまいました。

    優待券では座席を選べず、S・A席いずれか相当というので良い席であることはあまり期待しないようにしていたのですが、22列目のほぼ真ん中で、おそらくS席相当、舞台全体がよく見える良い席でした。
    もっとも23列目よりうしろはがら空きでした。お客さんの入りは会場の8割だったかな。
    当日券を買いにきている人がたくさん並んでいましたが、まだまだたくさん座席はありました。

    2度目に見て、先週に見た記憶がまだ新しいのですが、今回も泣けてしまいました。
    結末が分かっていても、泣けてしまいました。
    馬が人形だと分かっていても、泣けてしまいました。
    先の展開がわかっていただけに、前回よりも早くに泣けてしまいました。

    というのも、最初の出撃でたった2頭だけ残った主人公の馬ジョーイと、ジョーイのライバル的存在だったトップソーンの2頭が、中心的な馬のキャラクターなのですが、トップソーンは途中で死んでしまうんですもの。

    トップソーンはサラブレットなのに、彼を軍馬として徴用した小隊があっという間に全滅し、そのあとは、負傷者を乗せた荷車を運ぶ農耕馬の仕事をさせられ、もっと大変だったのは大砲運びもさせられたことでした。
    大砲運びは過酷な状況下であまりにも重労働だったので、大砲運びもさせられた馬の中で生き残ったのはジョーイだけでした。

    馬は走れなくなったら安楽死させられてしまいます。特に戦時中で人間のけが人だけでも人手が足りなかったので。
    ジョーイはラストで、ケガをして、衰弱しきっていて瀕死の状態だったのはたしかですが、もう少しで安楽死させられそうになったのは、世話をする人がいない、人手が足りない、という状況のせいでした。
    その場に偶然、奇跡的に元の持ち主である主人公の少年アルバートがいたから、殺されずにすんだのです。

    戦争では人間の命も軽くなりますが、さらに軽く扱われてきた馬のことを考えたら、涙なしでは見られませんでした。
    軍人の中にも、馬に同情する人と、馬どころではない、これは人の役に立つ道具にすぎない、と考える人とがいました。
    役に立たなければ殺されるところだったので、ジョーイとトップソーンは大砲運びをさせられたのですが、トップソーンはそのせいで死んでしまいました。
    倒れてぐったりしていたトップソーンのそばをうろうろしていたジョーイの姿には胸が痛みました。
    そしてトップソーンはそのままあっという間に息を引き取ってしまったのです。
    立派なサラブレットの哀れな末路でした。

    ちなみにジョーイはハンター。その名のとおり、狩猟用の馬だったのですが、子馬のときにジョーイを買い取ったアルフレッドの家は、ふつうの小さな農家。
    農耕馬にならないハンターはジョーイの家では本来無用の長物だったのですが、父親が、自分の実の兄貴との意地の張り合いで競り落としたのです。
    そしてその父親は、ジョーイが成長したあとで、軍馬として高値で売れるとわかると、息子のアルフレッドにあげた馬だったのに、勝手に売ってしまったのです。
    アルフレッドはまだ16才でしたから、父親に抗議できませんでしたし、売った相手は軍人。いったん売買の話がついたところで、撤回できるはずもありません。

    ところで、先週は8列目というかなり前の方で見ていたので、役者の表情や馬の細かい動きがとてもよく見えました。
    今回は22列目だったので、そういう細かいところはよく見えなかったのですが、かわりに舞台全体が良く見えました。
    8列目だと近視眼的になっていたところ、22列目だと、もう少し他の人物も見えてきました。
    8列目だと舞台上が窮屈そうに見えたのですが、22列目だとバランスよく見えましたし、演出上の工夫がすなおに鑑賞できました。8列目みたいに前になってしまうと、たとえば照明を暗くして隠しているところまで見えちゃいますからね。

    二度目ということもあり、役者本人の外見と舞台上の設定とのギャップは前回ほど気になりませんでした。慣れたというのもあるし、少し舞台から離れていたせいでしょう。
    そのギャップの最たる2人のうちの1人目は主人公のアルバート。
    アルバートがジョーイと出会ったはアルバートがまだまだ10才とか12才くらいだったでしょう。ジョーイが軍馬として売られたとき、アルバートは16才でしたから。
    でも役者自身はすごく背が高くて、20才くらいの青年。それが、子供の演技をしていたので、はじめはギャップがありまくりでした。
    もっとも、演技が上手かったし、舞台作りも素晴らしかったので舞台の世界に入り込みやすく、話が進むにつれてそのギャップは気にならなくなりました。
    2人目は、ドイツ軍の救護テント代わりにさせられた、とあるフランスの農家の娘。たぶん10才くらいの少女。
    それが中国系の役者なのです!
    東洋系の人なら欧米系より年齢が低く見えるだろう、という発想でのキャストか!?
    舞台から少し離れて顔がそんなによく見えなかった今回は、違和感が少なかったですが、前回は、中華街でたくましく商売やっているおばちゃんの外見の人が、10才そこそこのフランス人の少女役ってギャップがありまくりでした(苦笑)。
    今回は、そういうところの違和感やギャップは無視できました。

    以上、ベルリンのドイツ歴史博物館編はおわり。
    外ではしやぐ子ゾウちゃんが見られた東ベルリン動物園リベンジ編へとつづく。

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