2014/10/15 - 2014/10/22
840位(同エリア2893件中)
港島九龍。(ミナトジマカオルーン)さん
- 港島九龍。(ミナトジマカオルーン)さんTOP
- 旅行記21冊
- クチコミ7件
- Q&A回答0件
- 16,576アクセス
- フォロワー11人
この日はどっぷり美術館めぐりです。
ミュンヘンには、アルテとノイエというピナコテーク(絵画館)がありまして、アルテピナコテークは古典絵画館、ノイエは新絵画館というような位置づけ。付近には近代の絵画を集めたピナコテークデアモデルネと彫刻作品を専門んに集めたグリプトテークがあって一体で芸術が堪能できます。
夕方からロンドンへ帰る友人を見送りにミュンヘン国際空港へ向かいました。
いよいよ今回の旅行も後半戦です。
- 交通手段
- 徒歩
PR
-
今朝もいい天気。
思っていたより寒くはなかったです。 -
木々は紅葉が始まっておりました。
-
この日の朝食は近所のパン屋さん「Niki`s」へ。
焼きたてのパンの匂いが漂っています。 -
クロワッサンはサックサク。
-
冷蔵庫にあったもので作られたパンのお供。
ドライフルーツを添えるだけでカフェにいるかのようになるのですねー。 -
朝食後、歩いて出かけます。
途中アンティークの人形屋さんがありました。
夜の間に歩き回るのではないかと思わせますね、西洋の人形は。 -
ドアのデザインが素敵です。
-
建物の高さが均一なので、空が広いです。
-
土地に余裕があるからか、角にも面を持たせて窓をつけている建物が多い。
-
こういったファサードに歴史を感じます。
それぞれが意味を持っているのでしょうね。 -
公園の一角に素敵な風景がありました。
トイレなのかな。 -
落とし物でしょうか。
道に落ちている手袋とかハンカチをそっと拾ってガードレールにかける人が好きです。落とした人が大事にしていたのではないかと想像できるその心が好きなんです。 -
先にアルテピナコテークに行きます。
こちらは中の絵に合わせて古典的な様式の建物でした。 -
廊下の窓から見た景色。天気がいいと気持ちがいいですね。
館内はとにかく明るいです。
日本の美術館にありがちな陰鬱観がまったくありません。 -
ヴィンチ村のレオナルドの絵がありました。
カーネーションの聖母。
この花は、図象学的には磔刑の際の釘を象徴している定番の小道具なんだそうです。 -
ここにはフランドル派のコレクションが綺羅星のごとくあります。
広いので一枚一枚を堪能できます。
素晴らしい。 -
-
イタリアの宗教画もふんだんにあります。
フラアンジェリコの受胎告知。
受胎告知もキリスト教の宗教画にはなくてはならない画題。
様々な画家がこれをテーマに作品を残しています。 -
大きな絵でも、細部までみっちり緻密に描かれているのでそれを見ているだけでも面白い。
-
東方の三博士の礼拝、もたくさんありました。
-
漫画みたいな宗教画もあります。
-
こういうものが一枚の絵の中に散りばめてあります。
-
キリスト教的な邪悪の表現。
どの宗教でも言えますが、宗教画には色んなものが示唆されていて飽きません。 -
素敵なご夫婦がデートしていました。
こちらも素敵な眺めです。 -
なんというピクニック日和。
-
余裕があれば、こういう場所でのんびりと過ごしてみたいものです。
-
ノイエピナコテークに行く前にランチタイム。
ベトナム料理「cycro」
美術館に行くときに気になっていたので迷わずこちらに決まりました。 -
アジア的な美意識を感じる店内。
-
ベトナム料理と言えば、やはり最初は生春巻きと揚げ春巻きです。
-
牛肉のフォー。フォーボー。
わたくし、他の東南アジアではあまり見ない牛肉の料理がなぜベトナムにだけあるのか不思議に思っていたのですが、これを機に調べたところ、フランス統治時代にステーキという料理が入って来てからなのだそうです。 -
ポークをレモングラスなどのハーブで煮込んだもの。
ご飯に合いそうな味です。
実際にご飯が進みました。 -
東南アジアのおかずにはやはりインディカ種でないと。
ジャポニカ種にはちょっと強すぎると思います。
その国のおかずは、その国の主食に合うように作られているの法則。 -
イエローカレーの中にローストダックを入れるのはドイツ流なのかな。
非常にボリューミーです。
ロースとダックとご飯だけでも行けます。 -
ランチ終了後。お向かいのノイエピナコテークへ向かいます。
こちらは1853年に、当時における現代画を収蔵するために作られたとのこと。
印象派の絵画は全部こちらにあります。
今は昔描かれた絵だけれど、当時はバリバリの現代美術だったのですね。
フランスでは1848年以前の作品はルーブルに、それ以降はオルセーに収蔵するという考え方と同じですね。 -
アルテと違い、中の絵に合わせて建物のノイエな感じがします。
-
絵に混じって彫刻があるといかにも美の殿堂、という感じがします。
-
床も素敵な貼り方となっています。
-
この絵を見る限り全然ノイエな感じはしないけれど、当時はこれでも現代絵画に分類されていたのでしょう。
-
ヨハンクリスチャンラインハルトの作品を集めた部屋。
館内案内によれば部屋のテーマは「ローマの景色」です。
なにやら安野光雅的な世界観です。 -
とても大きな絵なのですが、細かいところに面白いものが描かれていたりします。
-
非常に面白い風景画を描く人なのですが、ここにある一連のローマシリーズはそれまでの作風よりもさらにイラストチックで面白いと思いました。
-
ノイエに行かれた際には、是非5aの部屋で彼の作品の細部をじっくりみられることをお勧めします。
-
各ギャラリーを結ぶ一角も、非常にアートな空間になっています。
-
とにかく人ごみに紛れて絵を見るという苦労がないのがいいですね。
-
ドラクロワ!
-
オノレドーミエ。
この辺りから絵画の描写に実験的なもの、現代への萌芽が見えはじめます。 -
いかにもミレー的な題材のミレーの絵。
-
後半目についた画家。ガブリエルフォンマックス。
表現は写実的に先祖帰りしているのですが、テーマがとても現代的。
これは「美術評論家としての猿たち」というタイトル。
単に猿の絵として見れば博物学的に面白いのですがタイトルを見ると、強烈な風刺を込めているように思えます。 -
同じくマックスの「恍惚の乙女アンナカタリナエメリック」
もうバイオハザードやサイコブレイクに通じる世界観と言えましょう。
家には飾りたくない絵です。 -
太陽の位置によって、この光と影の織りなす風景も変わるのでしょう。
-
このような大きな絵は個人の家に飾るように描かれたものではないのでしょうね。
-
あんなに上に展示されてはじっくり見てもらえないのでは。。。
-
-
-
-
-
素敵なアトリウム。
-
天井が高いのです。とにかく。
-
点描画といえば、スーラかシニャックが代表的ですが、スーラに比べてシニャックのそれは筆触が長いのが特徴なんだそうです。
点描画の絵は、絵の具を混食しないので例外なく明るいですね。 -
例の「叫び」とは打って変わって明るい色調のムンクの絵もありました。
とにかくあらゆる画家の絵があるので美術史総覧的に鑑賞できるのがよいです。 -
ゴッホがすごいのは、すぐに彼の絵だとわかるところだと思います。
-
ゴーギャンもしかり。
-
この壁の絵は合計いくらになるのか、とよこしまなことを考えてしまいました。
-
彫刻と絵と。まさにギャラリーです。
-
だんだん世紀末の絵が多くなってきました。
クレーやカンディンスキーの師であるストックの「罪」です。
彼の絵は全体的に退廃的で暗い。
蛇が巻き付いた女性は現在を背負ったイヴで「ファムファタール」を象徴しているんでそうです。絵が何を象徴しているのか知っていて見るとかなり面白いです。 -
クリムト。
パトロンだったヴィトゲンシュタインの娘の肖像画です。 -
マックスクリンガーの彫刻。
髪の毛と衣服を違う素材で見事に表現しています。
すごいおもしろい。 -
ジョヴァンニセガンティーニという人は、アルプスの澄んだ空気感を絵画で表現することに成功した人だそうです。
ここに来たおかげで今まで知らなかった画家の絵やそれぞれに込められたエピソードを知ることができて、非常に充実した時間を過ごせました。 -
建物に面して池があってその横にはカフェが。
今度行くならもっとカフェでの時間を楽しみたいものです。 -
本当に空がもう夏のように青かったのです。
-
しかし、地面を見ると落ち葉が敷き詰められていて、確実に季節は秋。
-
でも空は夏。
真夏のミュンヘンはどんな感じなのでしょう。
違う季節に来てみたいと思います。 -
街角のポスターを見てうらやましく思いました。
チャイコフスキーチクルスなのですが、ロシア国立プレトニョフ指揮の五嶋みどりのチャイコンとか鼻血が出そうです。
しかも!
チケット調べたら? 45,30 bis ? 109,70ですって。
日本の半分くらいか。いいな行きたかったです。 -
くどいようですが、街のシンプルさ(美しさ)の秘訣は色の少なさですね。
-
ここだって赤と青だけですし。
-
窓にくっきり映り込むお向かいの尖塔。
-
この辺りの風景はずっとこんな感じです。良い街です。
-
この日、先にロンドンに帰る友人の見送りにミュンヘン国際空港へ。
レモンとライムの絶妙な配分! -
素敵なカフェのブースで出発までのひとときを過ごすのです。
-
欧州では様々な国の人が頻繁に行き来しているのがわかりますね。
-
おそらく充電しているものと思われます。
-
空港からの帰りにとある場所に立ち寄りました。
大きな公園の大きな湖のほとりです。 -
そろそろシーズンが終わるという屋外のビアガーデンでした。
-
ビールビールビール。
本当に彼らは水のかわりにビールを飲んでいます。 -
夕焼けが神秘的です。
-
異国の地にいると、何時なのかわからなくなり、何時だとかもうどうでもよくなってきます。
このまま日本に帰らないわけにはいかないだろうか、そう思います。 -
車なのでビールは飲まずに帰り、そこからまた歩いてステーキのお店へ。
外観から内装からとてもスタイリッシュなお店です。 -
テレジエン通り、ピナコテークデアモデルネの裏にありますTheresa Grill Restaurant Bar という名前。サイトはこちら→http://www.theresa-restaurant.com/
-
英語のメニューをもらったので何を供するのか大体わかります。
はやりの熟成肉ですね。 -
パンにつけるオリーブオイルさえもこのようにお洒落な感じで供されます。
手前はビーフコンソメの濃いスープ。 -
わたしはメインの前にトリュフのポタージュ。
照明が暗くて写真だとなんだかわかりませんがポタージュですよ。 -
I氏はタルタルステーキ。
少しもらいましたが、いろんなスパイスが一緒にたたいてあります。
パンに良く合います。 -
このような酷い写真では肉のにくにくしさが全く伝わりませんが、非常に味わい深い肉をがっつり堪能しました。
-
そして、付け合わせという名前のものすごい量のお皿。
これだけで満腹になるのでシェアの方が懸命です。
今思い出して文章を書いていると、もっと食べておけば良かったと思います。
隣の席の人たちが食べていた骨付きの肉とか思い出しただけでお腹が鳴ります。
こうしてドイツ時間も残り少なくなっていきます。
つづく
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
港島九龍。(ミナトジマカオルーン)さんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
94