変則二都物語　２日目ナショナルギャラリー編／ロンドン＠2014年10月

2014/10/15 - 2014/10/22

２日目後半はナショナルギャラリー。
宗教画から近代のものまで、西洋美術の流れに沿ってとてつもない量の絵が展示してあります。
こんなもの半日で見られるわけがない！
一日かけてじっくりと一つひとつの絵を、それこそ穴があくまで見たいです。
画家の筆致がわかるほど、すぐ目の前に絵が飾ってあります。
あんまり近づくと係の人が飛んで来て「TOO CLOSE」と言われますが、それほど近くまで寄ってみられます。

ちなみにトップ画は、とある有名食料品店の香辛料の棚。
なんというおしゃれ感。最初塗料のコーナーかと思いました。

エリア ロンドン(イギリス)

先日の、スコットランド独立投票、もし独立していたらこの旗もなくなり、GREAT BRITAINの歴史も大きく変わって行ったことでしょう。
どうもわたしには、独立することのメリットがわからないのですが。

女王陛下やフィリップ殿下や皇太子殿下それぞれの御用達の店。
こういう紋章を掲げられることは、ものすごいステイタスなんでしょうね。

ロンドンの古い建物を見ていると、グレナダテレビ制作の方のホームズのあのヴァイオリンのオープニングと馬車の音が聞こえてきそうです。

友人が何やら買うものがあるということでフォートナムメイソンにやって来ました。名前は聞いたことがあったのですが、中に入ると。

中に入ると、お客様の着ているものや持っているバッグから察するにここはとても高級な店であることがわかりました。平服みたいな格好で行った自分が恥ずかしい。
ディスプレイなど見ていてもとてもハイセンスです。
それに店員の人の立ち居振る舞いも素敵。
この棚は塗料ではないんです。香辛料なんです。
おしゃれすぎてグウの音もでませんよ、本当にうっとり。

ハロウィーンのディスプレイ。
ハロウィーンの起源はアイルランドで、その移民がアメリカで世界的なお祭りにしたというようなことを、これも帰国後のお勉強で知りました。

とても書店とは思えぬ店構え。

馬車の似合いそうな風景です。

18世紀末のロンドンに行ってみたいなあ。
車でなく馬車の走っていた時代に。

ファサードも色々あって見ているだけで楽しいです。

レモンと魚介類。いかにもシチリア料理店って感じのディスプレイです。
本当はこういうとこに入って手慣れた様子で注文してみたかったですけどね。

絶対に色の少なさがロンドンのシック感を醸し出していると確信してます。

ナショナルギャラリーに向かいまする。

トラファルガー広場の北西にある「第四の台座（Fourth Plinth）」はモダンアート展示用のスペースだそうです。ここは定期的に展示物が変わるそうで、今は青い鶏のオブジェが展示してあります。
こういうことも帰国してから知ったんですけどね。

トラファルガー広場はその昔は王家の厩舎がありそもそも四方は道路に囲まれていたそうですが、2000年のミレニアム記念事業というロンドン市内のあちこちの改修の一環として、そのうち一つが塞がれてギャラリーと広場は一体になったそうなんですけど、そういう大胆な改修をしてしまうのがまずすごいですね。日本では逆に大きな道路を敷くことが事業として計画されそうなんですけれども。
そういうことを何も知らずに行ったことを非常に後悔しています。知っていれば行く先々で「なるほど」と思いながら歩けたのに。

ナショナルギャラリーの入り口です。ギャラリーという単語がなんとなく画廊程度というイメージなので誤解していたのですが、とんでもない。
中に入って度肝を抜かれました。

帰国後にググったら、ナショナルギャラリーも非常に興味深い歴史があることがわかりました。知ってから行けばよかったです。

収蔵品の中に異常にイタリアのルネサンス期のもの、宗教画が多いのは、設立当初の評議員が保守的な人たちの集まりだったので、彼らの好みに合わせてそういうのばかり購入したんだそうです。
そういうことも知ってから行けばよかったです。

なんかミケランジェロぽいなと思っていたら本当にミケランジェロだった。
この辺りから、このギャラリーの収蔵品のすごさがわかって来たので、真剣に見始めました。

印象派以前の絵画のすごいのは、大きな絵の一部を接写しても実に緻密なことです。写真のない時代には、図鑑的な役割も持っていたのではないでしょうか。

肉。当時の人々の食生活がよくわかります。何を食べていたのか。

ジビエ。
ホームズの中に「山シギのパイ」という料理が出て来るのですが、ホントにそういうものを食べていたのですね。
一度食べてみたいんです。山シギのパイ。

ホルバインの「大使たち」は騙し絵の本によく載っている有名な絵です。
実物がここにあったなんて。。。。
中央にある変な物体は、斜めから見ると骸骨に見えるということが本に載っていたのですが、本をどの角度からみてもそんなものは見えたことがなかったのですが。

ところがですよ、実物の前に立って、斜めからみたらちゃんと見えました骸骨。
実物を見なければ一生解けない謎でした。

コレッジオ作「この人を見よ」
宗教画はテーマが決まっていて多くの画家が同じテーマのものをそれぞれたくさん描いているんですけれども、キリスト教がなかったらこういう絵はひとっつもなかったのだと思うと、非常に興味深いです。
そして偶像崇拝を禁止した一方のイスラム教にはこういう絵が一切ないことも非常に興味深いです。

どうもブリューゲルくさいと思ったら、本当にそうだった。
「東方三博士の礼拝」もお約束のテーマですが、そういうお約束のテーマの絵が山ほど飾ってあるので、キリスト教系の学校に行っていたわたしは非常に興奮しました。

わたしの一番好きな画家ルソーもあるじゃないですか。

ゴッホもあるじゃないですか。

当初は作家の出身国別に展示されていたそうですが今は制作年次に沿って展示してあるそうです。ここにはジオットからセザンヌまでの絵が収蔵してあって、それ以降の作品はテイトモダンに、ターナーをはじめとするイギリスの作家の絵はテイトブリテンに分けて収蔵されているんだそうです。
本当に、そういうことを知った上で行きたかったです。

閉館時間になってしまったので、しぶしぶ出ます。
今度来る時は、絶対に朝から全部の絵を見てやろうと思いました。

何の店かと思ったら旅行会社らしいです。
素敵！

ロンドンにもゴミ袋が転がっているんですね。
人が暮らしているので当たり前ですが。

そろそろ夜飯の時間がやってまいりました。
友人がもう中華は飽きたと言うので（ごもっとも）外賣して焼味飯は部屋で味わうことにしました。
ロンドンに住みたい。
そうしたら毎日これを夜食にします。

で、チャイナタウンのはずれにあるベトナム料理のお店へGO。
添えられるミントなどの量が、ケチケチした日本とは全然違います。

友人の食べたフォー。
一口もらったんですけど、これもまたAUTHENTICでした。
こういう現地そのままの味の店が日本にもあればいいのになー。

外賣の焼味飯もあることですし、軽めに焼きそばだけにしました。
それに揚げ春巻きをつまみにビールを一本だけ。
ヨーロッパでアジア料理を食べる。素敵です。

iPhoneの電池がなくなったので写真が撮れませんでしたが、夜飯の後しばらく街を散策して部屋に戻りました。
さあ、今夜の最大のお楽しみ、外賣焼味飯です。
きゅうりとゆで卵が乗っているのが香港と違いますが、味は遜色ないです。
そういえば、ロンドンのコンビニにはお茶が売っていません。現地の人は何を飲みながらこれを食べているんでしょう。お茶以外考えられないのだけれど。
とまれ、ロンドン滞在はあっとい間に終わりです。次回よく調べてリベンジしたいと思います。

つづく。

この旅行記へのコメント （3）

• fuzzさん 2014/11/07 13:36:59

  本物みたいな写真です

  ロンドン・ロンドン・楽しいロンドン、愉快なロンドン
  
  ロンド〜ン・ロンドン♪
  
  というCMが私の小さい頃、岩手では流れていました。
  
  知るはずないですね(笑)
  
  ロンドンのナショナルギャラリーの絵画、確かに当時の食文化などが分かりますね。
  
  ウサギは一羽二羽と数えるそうですが、そのせいなのか愛情を持って接することができません。
  
  ウサギのコートも持ってますし・・・
  
  焼きそばの写真・・・本物みたいですよ。
  
  ロンドンでアジアを食すのは確かに素敵ですね。
  
  fuzz

  港島九龍。（ミナトジマカオルーン）さん からの返信 2014/11/07 15:53:34

  RE: 本物みたいな写真です

  fuzz様こんにちは。
  
  わたしは名古屋で生まれ育ちました。
  やってましたよ、ロンドンロンドン楽しいロンドン愉快なロンドン！
  キャバレーのCMですよね！！？
  調べたら、昔は全国展開してましたが、今はもうロンドンはないみたいです。
  
  ウサギは食べたことないですが食べてみたい気はします。
  もっとかわいがってあげてくださいw
  
  > 焼きそばの写真・・・本物みたいですよ。
  ↑
  あれ、本物ですよ！！見本じゃないですよw
  店の見てくれだけじゃなく味も本格的でした。
  
  また行きたくなってきちゃいました。

  fuzzさん からの返信 2014/11/07 17:20:24

  RE: RE: 本物みたいな写真です

  こんばんは。
  
  ロンドンってキャバレーだったんですか。
  
  なんか、いかがわしい感じのCMだとは思ってました。
  
  しかも全国展開とは。盛岡オンリーのCMだと思ってたのに。
  
  あ、焼きそばの写真は、そこに本物があるかのような
  
  匂いまで漂ってきそうなリアルな写真だと言いたかったのです。
  
  すみません、言葉足らずで( *´艸｀)
  
  画像が凄く良くて、画面を通して見ている感じには見えない程
  
  すんばらしいです(≧▽≦)
  
  あー腹減った。でも今晩もDHCのプロティンダイエット食です(;_;)/
  
  11月の連休からハワイ行のためにダイエット中です・・・
  
  fuzz