2014/10/15 - 2014/10/22
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港島九龍。(ミナトジマカオルーン)さん
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弾丸ツアーのような短いロンドン滞在の後、私と友人は、ミュンヘンに住む別の友人を尋ねて三千里。
朝早くストランドプラザホテルをチェックアウトしてメトロに乗って、ヒースローに向かいます。
ヨーロッパの飛行機は直前まで出発ゲートがわからないので、非常にドキドキします。もしかしたらもう出ているのではないかと何度も案内板を確認しました。
ルフトハンザ航空に乗って二時間弱。
あっという間にイギリスからドイツに移動できる距離感にびっくり。
ミュンヘン空港に迎えに来てくれた友人の運転で、アウトバーンを時速200km超で飛ばします。話には聞いていたが本当にみんな飛ばしていました。
車窓から風景を見てたら、いつのまにかイギリスモードからドイツモードに切り替わりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
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この日は、朝早く起きてヒースロー空港へ向かいます。
ああ、香港にそっくりのエスカレーター。
否、こちらが本家でした。 -
駅ごとにホームのデザインが違います。
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パディントンで、エアポートエクスプレスに乗り換えます。
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売店は早朝でも開いています。
せっかくなので、買い物してみました。 -
ソーセージがはさんであるパンとコーヒーを手に電車に乗り込みます。
今度は間違いなくエクスプレス。空港までノンストップでした。 -
国内線、というかEU圏内への発着ターミナルです。
案内板にはヨーロッパ中のあらゆる都市の名前がずらりと並んでいます。
パスポートなしで国境を越えられるという素晴らしいシステムですね、EU。 -
売店の中にキャビア専門店がありました。
このフロアの売店では、誰も買い物をしていません。
コンビニのような店でスナックや飲み物を買う人はたくさんいましたが。 -
ひとくちにキャビアと言ってもこんなに種類があるんですね。
ベルーガの青い蓋のしか食べたこと無いからよくわかりません。
嘘です。
畑のキャビア、トンブリしか食べたことありません。 -
ここの空港では、出発ゲートが決まるのは直前のようですね。
出発予定時刻をずいぶん過ぎて案内板に表示されたゲートは、わたしたちのいたところから、ものすごーく遠いまさに空港のはずれです。 -
トンネルのようなものをくぐって直接乗る方式でなく、飛行機まで地上を歩いて行くスタイルです。
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そして階段を上って搭乗します。とても懐かしい感じです。
搭乗員はドイツなまりの英語を話します。 -
簡単な機内食です。
赤いのが卵とトマト、緑のがターキー。
WITHでなくMITというところにわたしたちは既にドイツ語圏にいることを感じます。 -
全く読めないドイツ語の機内誌を眺めていたら、あっという間にミュンヘン国際空港です。
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降りる時も階段で、歩いてバスに乗り込みます。
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あいにくの雨ですが、思っていたほど寒くはないようです。
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ドイツに限らず、欧州の便器の位置が高すぎ!
どう考えても、子どもなんかは届かないと思うんです。
ハエ(絵)を狙えば、おしっこが飛び散らないという優れたシステム。 -
出国ゲートの外ではミュンヘン在住の友人I氏が待っていてくれました。
飛行機が遅れることはヒースローでWIFI接続できたので伝えてありましたが、ずいぶん待たせてしまいました。ロンドンでもミュンヘンでも遅刻してしまった。。。
I氏の車でアウトバーンをぶっとばして中心部へ向かいます。 -
今回の旅で初めて見るのどかな風景。
ロンドンでは大英帝国の首都然とした風景しか見ていないので新鮮です。 -
いずれにしても、非常にヨーロッパ的な風景です。
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街中に走っている車は、ベンツとBMWとワーゲンばっかりです。
建物はロンドンとは建築様式こそ違いますが、ミュンヘンの街にも余計なものがないので非常に統一感がり住人と行政の美意識が景観に現れています。 -
最初に立ち寄ったのは、ドイツ発祥の食料品店Kafer本店。
ミュンヘンにも地図なしで来たので、まだ自分が市内のどのあたりにいるのか皆目見当がつきません。 -
高級そうな店の中で写真を撮ることが非常に下衆なことに思えて、いつも隠し撮り的なものが数枚しかカメラロールの中にないわけですが、こうして整理するたびに下衆でもいいから見たもの全部記録してこればよかったのになあ、と後悔するんですよね。
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おしゃれすぎてなんも言えねえ。
おしゃれな原因は、商品名と値札があまり目立たないから売り物というより風景の一部に見えるからなんでしょうか。 -
美味しそうなものを見た後は、ランチです。
Kaferの近くにあるハウスデアクンストいわゆる芸術の家です。
その駐車場に向かう途中、衝撃的な光景を目にしますがその写真は後ほど。 -
ドイツ一発目の食事は、ハウスデアクンストの中にある「GOLDEN BAR」というカフェでのランチです。
メニューを見てもドイツ語なので見当がつきません。
壁の絵は東洋風で、優しい日の光が差し込む落ち着いた雰囲気の良いカフェです。 -
砂糖の入れ物もおしゃれです。
右の小皿は、メニュー中のPinienkernってなあに?と英語の話せる店員さんに聞いたら、食べてみなよ、と持って来てくれたものです。
ああ、松の実のことか。 -
わたしはステーキとサラダが一緒になったディッシュ。
そうかー白いご飯はないのかーここはドイツだもんなーと思いながら食べました。 -
こちらは鹿肉だったかのローストにクミンライスを添えたものだったかと。
これから数日の間は肉ばかり食べていたので、わたしの脳内にはすっかりドイツ=お肉という概念が定着しましたよ。 -
消火栓の在処を示すアイコンもクンストです。
とにかく文字での表示よりイラストでの表示が多いのです。
確かに、多言語をつらつらと並べるよりはるかにユニバーサルでシンプルです。 -
入り口もクンストな感じです。
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もし90年前にボヘミアの伍長がここでクンストに専念していたらドイツの歴史は大きく変わっていたのかとも思うと非常に感慨深いです。
ちなみにこの建物の設計からボヘミアの伍長は関わっているそうな。 -
ミュンヘンもまた自転車の似合う街です。
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さて、先ほどミュンヘン市内を流れるイザール川で目にした驚きの光景です。
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川でサーフィンとか!
しかも、彼らは川をずっと下っていった先でウエットスーツのまま電車に乗ってここに戻って来てまた波に乗ってそれを繰り返すんだそうです。 -
そのサーフィンを見ている人たちもいます。
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絵になる風景ですね。
こういうところに空き缶やゴミを捨てようと思う概念が、ドイツにはそもそもないのかも知れません。 -
ミュンヘンには、市を象徴するフラウエン教会がどこかでも見えるようにという理由で36mより高い建物を建てることができません。
従って視界の中に空の占める割合が大きい。
にも関わらず退屈な感じがしないのはこういう建物の外観によるものと思われます。 -
I氏の家に着く頃には、空には晴れ間さえ見えてきました。
ここらへんの地区は、通りに面してこのように窓の開いた壁がズラーっと並んでいます。 -
I氏の家の隣はカフェです。
なんて素敵な環境に住んでいるんでしょうか。
うらやましい。 -
塀の内側は。。。。
中庭を取り囲むように建物があります。
一つの集合住宅ごとに中庭があるという構造です。
まるで北京の胡同(フートン)のようですね。
ドアとか壁の色とか植え込みの様子とか何から何まで素敵なんです。 -
I氏の部屋は全体的に白基調のシンプルな部屋。
同じアパートメントの人たちはそれぞれ美術館みたいだったり全部北欧家具だったりロココ風だったりバロック風だったりするそうです。
尋ねてみたい。 -
もし主客が逆の立場なら「タオル? そこらへんの使って」と言うところですが、I氏は非常におもてなし精神に溢れた人なので、このような素敵なことをしてくれます。
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そしてまず道具から入る人なので、キッチン用品もすごいです。
料理の腕は、もはや自炊というレベルではなく、店を開けるほどのレベルです。 -
荷物を置いて、とりあえず街に出ます。
今度は電車に乗ります。ドイツの地下鉄はUバーンという名前で呼ばれています。
ああTickets。ドイツについて初めて意味のわかる単語を見ました。 -
しかし再びホームに降りると、ドイツ世界。
わたしにはかろうじて「Ost」しかわかりません。
ここはヨーゼフシュプラッツという駅だそうで、中心部にあるカールスプラッツまで三つ。歩いても30分くらいの距離です。Uバーンは駅と駅の間が短いのです。 -
地下鉄とは別地上には路面電車が走っています。
ミュンヘンでは自動車排除の方針から地下鉄と路面電車の両面作戦で公共交通網の拡充が図られているんだそうです。 -
秋真っ盛りです。
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かつての城壁は現在は取り壊されて環状道路になっていますが、その内側が旧市街で車は入れません。当時の門だったところが現在も旧市街への入り口になっています。
これはカールスプラッツからさらに一つ先の駅にあるゼントリンガー門です。 -
Heisse MARONIとは天津甘栗みたいなもんです。
マカロニ関連のお店だと思って覗いたらマロンでした。 -
この街も中心から放射状に広がって発展した形式の都市のために鋭角ビル多し。
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床屋さんですね。
素敵ですね。 -
スタンプ屋さんです。
素敵ですね。 -
これは若者向けの服屋さん。
服のサイズがどれもこれもでか過ぎて買えません。 -
古い建物をリノベーションしたのか新しいのに古いのをくっつけたのか、どっちなんでしょう。
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ここはあまり有名でないけど、と連れてってくれた教会。
通りに唐突にあるので、そう言われないと教会とわからない建物。 -
こういうところに行った時のためにやはりデジカメ買わないとダメですねー。
iPhoneのカメラは暗い場所では全く役にたちません。
ここは、アザムという彫刻家と画家の兄弟が私費で建てたプライベートな教会だそうです。ごってごてのバロック様式で非常に独創的ですが、ちゃんと祈っている人もいます。クリスチャンにとっては観光地でなく信仰の場なのだなあ。 -
祈りに来る人は、胸のところで十字を切ってから中に入って行きます。
ほんっとにヨーロッパってところはNO CHRIST, NO ARTです。
もしもこの世にキリスト教がなかったら、一体芸術はどんな形になっていたのでしょう。もう一つ地球を作ってそういう実験をしてみたいものです。 -
ここはきっちり90度の角のビルです。
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ショッピングモールにもたいてい中庭があって、素敵な空間があります。
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ここは薬局。歯ブラシやらひげ剃りを買いに来ました。
薬局はドイツ語でアポテーケと言います。
ドラッグストアとは似ても似つかぬ単語です。 -
文字というものを出来る限り廃し、色や形でそのものを伝える術に長けている印象です。
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歩くところがたっぷりあるので、ゴミゴミした印象が皆無です。
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マンホールの蓋にもお国柄が出るので結構好きです。
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H&M ミュンヘン店です。
どこに行ってもありますね。ある意味すごいなあ。 -
マリエン広場に面した古風な建物はミュンヘンの新市庁舎です。
これでもかこれでもかというくらいゴシック様式ですね。 -
ヨーロッパの人は、記念柱が大好きなようですね。
とかく個人を讃えた建築をやりたがるし、道路の名前にしたがります。
キリスト教的な、自然を克服してやりたいという欲望が丸出しですね。 -
市庁舎の一階はテナントになっているようです。
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そのうちの一軒、素敵なカフェです。中の感じも素敵です。
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建物の壁に刻まれた文字。
これだけでもフォトジェニックです。 -
ファサードもフォトジェニックです。
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街の中のあらゆるものがフォトジェニックです。
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隅からすみまで探検したくなる魅力的な街です。
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アジア的な良さとはまた違うヨーロッパ的な良さを感じました。
それぞれ好きです。 -
洋裁の用具を売っている店で、こんな指ぬきが並んでいるのを見つけました。
特集!ミュンヘンの街角で出会ったかわいい小物たち。
そんな感じです。 -
だいぶ日が落ちていい雰囲気になってまいりました。
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向こう側に見える二つの塔が、フラウエン教会です。これがどこからでも見える。
そういう考え方で街を作る意識がとても好きです。 -
「腹減った〜」と騒いでいたらI氏から重大な発表がありました。
せっかくバイエルンに来たんだから、とバイエルン州立歌劇場のチケットを取っていてくれたのです。
夜飯はその後、ということで。
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幕が開くまでの間、ホワイエでシャンパンを飲んだりしたんですが、そこにいる人のファッションや持っている鞄を見ているのもまた楽しかったです。
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我々の桟敷席からは舞台は見えません。
精一杯身を乗り出せばオケのところがやっと見えるような席です。 -
座っているとだとこういう視界になります。
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遠くてわかりませんが、老若男女とびきりのおしゃれをして聴きに来ています。
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ドイツにおけるオペラは日本人が歌舞伎を見るのに着物を着ていそいそと出かけて行くような感じなのでしょうか。
良い体験をしました。 -
閉まっている店の中に子どもがいる、と思ったらマネキンでした。
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さらってきて人形にされた子どもたちなのではないかと言うくらいにリアルです。
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遅めの夕食です。友人にまかせっきりだったのでどこのなんというお店か存じませんが、マリエン広場に面したお店だったと思います。
店の中では全員が大きなグラスでビールを鯨飲しています。
もちろんわれわれも入った郷に従い鯨飲します。
この大量に盛られたのは、単なるスターターでしかも一人前。
ドイツの人はこれに加えてメイン料理も食べるんだそうです。
まさに鯨飲馬食。 -
ドイツといえばまずソーセージとザワークラウトということになってきます。
魚より肉を食べて来た国ですから、当然肉は美味い。 -
スペアリブの煮込んだもの。
背後にある玉はジャガイモボールとパンボール。
パンボールはなんだかパンの切れ端をおにぎりにしたようなもので、なぜこれをわざわざおにぎりにして食べるのかよくわからない味でしたが、肉は美味い。 -
友人がオーダーしてくれたのを、ひたすら美味い美味いとバクバク食べたのでどういう名前の料理なのかこの日の分はよく知りませんが、とにかく美味い。
値段に関してもユーロに交換した時点でもう貨幣価値が麻痺してよくわからなくなっており、コスパがよかったのか悪かったのかすらわかりませんが、肉は美味い。 -
店を出ると夜のしじまにゴシック様式の建物が浮かんでいます。
これが市庁舎だなんて、粋ですねえ。 -
滞在一日目にして、わたしの中のミュンヘン=ボヘミアの伍長というイメージが消えてなくなりました。
総じてドイツでは、少なくともミュンヘンにおいては国のトップがボヘミアの伍長だった時代のことは二度と繰り返さず、また繰り返そうとするいかなる動きも早いうちに摘み取るという確固たる姿勢があらゆるところで感じられました。
つづく
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