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歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」に魅せられて、<br />広重が愛した道を、自分の足で歩いてみたくなった。<br /><br />と書けば、なんとなく上質の旅行記のように感じるか。<br />本当のところは、2週間前に某テレビ番組に魅せられて、<br />ただ思いつきで始めてしまった企画でございます。

「東海道五拾三次」を歩く  十八、興津 ~ 江尻

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2014/11/01 - 2014/11/03

115位(同エリア994件中)

2

11

おま。

おま。さん

歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」に魅せられて、
広重が愛した道を、自分の足で歩いてみたくなった。

と書けば、なんとなく上質の旅行記のように感じるか。
本当のところは、2週間前に某テレビ番組に魅せられて、
ただ思いつきで始めてしまった企画でございます。

旅行の満足度
3.0
観光
3.0
交通
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
新幹線 JRローカル 徒歩

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  • さて、問題です。<br />興津宿はどこでしょう?<br /><br />そんな皮肉をつい言いたくなってしまう程、<br />宿場町の名残を感じない。<br /><br />水口屋(かつて昭和天皇も宿泊した旅館)だけは期待してたのに、<br />外観があまりに小綺麗すぎて、敢えて足を踏み入れる気にもならず。

    さて、問題です。
    興津宿はどこでしょう?

    そんな皮肉をつい言いたくなってしまう程、
    宿場町の名残を感じない。

    水口屋(かつて昭和天皇も宿泊した旅館)だけは期待してたのに、
    外観があまりに小綺麗すぎて、敢えて足を踏み入れる気にもならず。

    興津宿 名所・史跡

  • だから、いきなり興津宿の外れの清見寺(せいけんじ)。

    イチオシ

    だから、いきなり興津宿の外れの清見寺(せいけんじ)。

  • 清見寺と言われてもパッとしないと思うが、徳川家康様ゆかりのお寺。<br />徳ちゃんがまだ“竹千代”だった頃、勉強するため何度も訪れたんだって。

    清見寺と言われてもパッとしないと思うが、徳川家康様ゆかりのお寺。
    徳ちゃんがまだ“竹千代”だった頃、勉強するため何度も訪れたんだって。

    清見寺 寺・神社・教会

    お取り込み中のところ、スミマセン by おま。さん
  • 書院や数々の展示品など、見どころの多いお寺さんであるが、<br />本堂では、大勢の黒服たちが集会中なのである。

    書院や数々の展示品など、見どころの多いお寺さんであるが、
    本堂では、大勢の黒服たちが集会中なのである。

  • お取り込み中、スミマセン・・・<br /><br />恐る恐る寺のじじい様に話しかけてみると、<br />黒服の集会所以外は見学してもいいとのこと。<br /><br />抜き足、差し足、忍び足・・・<br />ジャマにならぬよう慎重に歩いているのに、<br />ギギッ! と床板が軋む。<br /><br />その度に、黒服の1人と目が合う。<br /><br />あまりの緊張で、堂内の記憶はナッシング。

    イチオシ

    お取り込み中、スミマセン・・・

    恐る恐る寺のじじい様に話しかけてみると、
    黒服の集会所以外は見学してもいいとのこと。

    抜き足、差し足、忍び足・・・
    ジャマにならぬよう慎重に歩いているのに、
    ギギッ! と床板が軋む。

    その度に、黒服の1人と目が合う。

    あまりの緊張で、堂内の記憶はナッシング。

  • 雨は一時的に弱まっていたものの、<br />完全にザーザーである。<br /><br />お名前すら存じ上げない西園寺公望様の別荘「坐漁荘」ではあるが、<br />雨宿りがてら拝観を試みる。

    雨は一時的に弱まっていたものの、
    完全にザーザーである。

    お名前すら存じ上げない西園寺公望様の別荘「坐漁荘」ではあるが、
    雨宿りがてら拝観を試みる。

  • 「ボランティアガイドをご希望の方は、お気軽に声を掛けてください。」<br /><br />入口には確かにそう書いてあったはずだが、<br />声を掛けるも何も、ヒマそうなじじい様がお気軽に声を掛けてくださった。<br /><br />西園寺家の家系のこと、この建物のこと、云々。<br />とても詳しく、わかりやすく説明してくれるのはいいのだが・・・<br /><br />話が長い!!<br /><br />しかし、じじい様は満面の笑みである。<br />この笑顔の前で、中座することなどできようか。

    「ボランティアガイドをご希望の方は、お気軽に声を掛けてください。」

    入口には確かにそう書いてあったはずだが、
    声を掛けるも何も、ヒマそうなじじい様がお気軽に声を掛けてくださった。

    西園寺家の家系のこと、この建物のこと、云々。
    とても詳しく、わかりやすく説明してくれるのはいいのだが・・・

    話が長い!!

    しかし、じじい様は満面の笑みである。
    この笑顔の前で、中座することなどできようか。

  • できるはずもない。<br />結局、西園寺様とは全く関係のないベーブ・ルースの話まで飛び出し、<br />30分超のトークショーは終わった。<br /><br />外に出ると、雨は変わらずザーザー・・・<br /><br />「止まない雨はない。」<br /><br />上品なオバ様の言葉を信じて、前へ進むしかない。

    できるはずもない。
    結局、西園寺様とは全く関係のないベーブ・ルースの話まで飛び出し、
    30分超のトークショーは終わった。

    外に出ると、雨は変わらずザーザー・・・

    「止まない雨はない。」

    上品なオバ様の言葉を信じて、前へ進むしかない。

  • 雨が止まない、見どころがない、そして腹が減る。<br />苦虫を噛むような三重奏。<br /><br />何も期待できないこの状況の中・・・

    雨が止まない、見どころがない、そして腹が減る。
    苦虫を噛むような三重奏。

    何も期待できないこの状況の中・・・

  • 「榊屋」の看板。<br /><br />コンビニすら見かけることのない道端に、<br />そのステキな2文字に後光が差している!!<br /><br />男は迷わず、店に入る。

    「榊屋」の看板。

    コンビニすら見かけることのない道端に、
    そのステキな2文字に後光が差している!!

    男は迷わず、店に入る。

  • さしみ盛り定食をペロッと平らげ、勢い余って冷酒をググッと飲み干し、<br />昼間っからほろ酔い気分の13時49分、江尻宿に到着する。<br /><br />由比を出発してから5時間28分後のことである。

    さしみ盛り定食をペロッと平らげ、勢い余って冷酒をググッと飲み干し、
    昼間っからほろ酔い気分の13時49分、江尻宿に到着する。

    由比を出発してから5時間28分後のことである。

    江尻宿 名所・史跡

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 前日光さん 2015/01/26 22:55:29
    知らなかったなぁ〜(*_*)
    おま。さん、お久しぶり〜〜

    ちょいと南の島に行っていたのさぁ〜(石垣、西表等々)
    寒い時に南の島に行くなんて、私も堕落したものだ(×_×)
    イリオモテヤマネコには会えなかったし。。。

    興津って、知らなかったです。
    西園寺公望様のお屋敷(別荘?)では、ジジイ様に捉まったようで。。。
    どこで話を打ち切ったものか、悩みますよねぇ〜
    私も益田の人麻呂神社のお婆さまに、益田の自慢話を延々聞かされ、真夏のうだるような暑さの中、途方に暮れた経験が(-_-)

    最後に、おいしそうな食事が出来てよかったですね!


    前日光

    おま。

    おま。さん からの返信 2015/01/28 14:26:56
    RE: 知らなかったなぁ〜(*_*)
    話自体は興味ある内容だったので、楽しい時間だったのですが、
    東海道ウォークは時間との勝負ですから!

    でも、地元の方々とのおしゃべりは、
    旅をより楽しくしてくれるので、好きは好きなんですけどね。

    前日光さんみたく、真夏のうだるような暑さじゃなくて良かった。

    おま。

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