2014/08/19 - 2014/08/25
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Minty Pinkさん
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「美術館めぐりのひとり旅」と銘打っておきながら、やっと本当に美術館巡りが始まるのはここから!
このシリーズ6冊目。
写真撮影OKの美術館ゆえに、枚数も多くなりそうです。
お好きな方はごゆっくりご覧いただければ幸いです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
いよいよ本当に美術館巡りスタートです。ニューヨーク到着3日めにして、やっと。
まずは、メトロポリタン美術館。2009年に来たときは、美術館巡りにあまり時間をとれず、MOMAを選んでMETには来ませんでした。連れたちがダリの『記憶の固執』を見たがっていたので。
そんなわけで、念願のメトロポリタン。 -
METの大階段を上ってふり返った風景。ベンダーがいくつも並んでいました。さかんに話しかけてくるベンダーの売り子さん。とりあえずで「にはおー」と言われてもね。ま、ここのミネラルウォーターは1ドルだし、買っておくのもよろしいかと。
METのリコメンド料金にとまどう人は多いみたい。チケット売り場でいざ支払いというときに、「へ?なんのこと?25ドルじゃないの?」みたいな反応をしている方を何人か見ました。 -
誰もが言う…。METを1日で全部見ようなんて夢にも思うな、と。
てなわけで「これは見たい」と思うものがあれば、要事前チェック。
私の場合、そのほとんどは絵画作品なんだけど、エジプトコーナーは、"When Harry Met Sally"のロケ地であるデンドゥール神殿があるので、行ってみる。それと、METのマスコットだというカバのウィリアム氏を見ておこう。
入り口から見て右手に「エジプト美術」のセクション。 -
興味の中心ではないので、飛ばし見を心がける。
「うっかりすると後半にとっておいた肝心な部分をじっくり見る時間がなくなる!」という何度かの失敗体験に基づく反省あり。 -
「目指すはデンドゥール!」と唱えながらも、なんだかんだと途中のおもしろそうなものにひっかかってしまう。
例えばこれとか。色がきれいでついつい見入る。
神殿を飾る象眼細工とな。 -
ほら、なんだかかわいいでしょ。
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False Door from the tomb of Bakenrenef
『偽扉』というやつですね。
これは第26王朝のもので紀元前664〜661年ごろ。
『偽扉』とは。
古代エジプトの墓につけられた見せかけの扉。死者はこの扉を通じて供物を受け取り、生者に会うことができると考えられた。第3王朝から現れる。
〈ブリタニカ国際大百科事典より抜粋〉 -
Recumbent Jackal (664-332B.C)
ジャッカルは葬儀を司るアヌビス神の聖獣とのこと。 -
11時5分にエジプト美術のセクションに入り、11時20分、デンドゥール神殿に到着。
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実に広々とした空間。これが美術館のほんの一角だというのだから恐れ入る。
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アスワンハイダムの工事により水没の危機にあったところ、遺跡の保護に尽力したアメリカへ、エジプトからのプレゼントだそうです。
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神殿がもとあった場所の写真や解説なども。
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巨大なガラスの向こうにはセントラルパークが見える。"When Harry Met Sally"のワンシーンがこのガラスの前で撮影されました。
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中に入ることもできます。
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神殿の中で聞こえてきた日本のお嬢さんたちの会話。
「ねー、2階も見るの?」「えー、別にいいんじゃない?」
ひえーーー。あんたたち、2階見なくてどうすんのよ?!
と、思うのは単なる興味の差なんですね…。ひとり旅って初めてなんだけど、「連れの興味の方向に気を遣う」とかの作業がいらないのがラクでもあり、寂しくもあり。
お嬢さんたちは「明日の朝ご飯はクロナッツが食べたい!クロナッツ!!」と主張しながらどこかに行かれました。このお嬢さんたちが連れならば、きっとニューヨーク名物?クロナッツを食べたという想い出もできるんだろうけれども。 -
次は、カバを探せ!
ウィリアム氏はどうやら「ギャラリー111」におわすらしい。神殿から引き返して3つ4つ部屋を通り抜けると…。 -
いたいた、これです。
作者不詳。B.C. 1961〜1878頃。
古代エジプトで水中の怪物として恐れられたというカバ。 -
けっこう小さい。
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隣に並んでいるこまごまとした物たち。
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軽やかに走るワンコ。
第18王朝の後期。 1400−1350 B.C.
胸の下のレバーで「くちパックン」ができる。
くちを開けると2本の歯と赤い舌が見えるとのこと。 -
ほんとだ。胸の下にレバーがついてる。
次はアメリカン・ウィングに移動! -
11時50分。アメリカン・ウィングで最も広いギャラリー700。
真ん中にはきらきら光るDianaさん。
Augustus Saint-Gaudens
Date: 1892-93, cast 1928
あれ?これって、フィラデルフィア美術館にもあるよね?正面入り口すぐの大階段の踊り場に…。 -
むむ? これは?
マディソン・スクウェア・ガーデンのてっぺんのダイアナさんの写真。
セカンド・バージョンですって。 -
さっきの「エジプト公園」(?)のゲートにあったのと同じくまさんだ!
Group of Bears
Paul Manship
Date: 1932; cast 1963
奧に見えるのがアメリカン・カフェ。 -
Autumn Landscape
ティファニースタジオ製
(1923-24)
ゴージャスな秋の風景 -
建物1階中央奧にあるセクション Robert Lehman Collection
リーマンて…。
そうそう。リーマンブラザーズ。かつての社長が寄付したコレクションだそうで。
さっきMETのページを見たら、大幅に展示の配置換えをしているようです。
これは2014年8月の記録です。 -
ギャラリー962の壁一面にずらりと並ぶこの絵画たち。
手前はゴーギャン、次にクロス、さらに奧がシニャック。 -
Henri Edmond Cross (French, 1856−1910)
Valley with Fir, 1909
アンリ・エドモン・クロスさん。ときどき見かけるけど、「点描の人…なんだろうけど、スーラやシニャックと違ってずいぶんでっかい点描だなあ。点々するのめんどくさくなっちゃったのかな? いや、ほら、ピサロだって『点々は時間がかかって大変だ』っていってなかった?」くらいにしか思っていませんでしたので、ちょっとネットで検索など。
【Salvastyle. comさん より引用】
新印象派の画家。明瞭な色彩とモザイクや織物を思わせる正確な点描を用いて新印象主義的な作品を制作、新印象主義の画家の中でも大きな成功を収める。また象徴主義的表現への様式の変化など新しい点描の可能性を模索し、独自の様式を確立。後のフォービスム(野獣派)の画家たち、特に20世紀最大の画家のひとりアンリ・マティスに多大な影響を与えた。
そ、そうだったんですか。認識不足、失礼いたしました。 -
Paul Signac (French, 1863−1935)
View of Collioure, 1887
METにシニャックは54点ほどあるそうです。
これは、シニャックがフランス最南部のコリウールに滞在したときに描いた夏の風景。色合いが柔らかくて好き。 -
細部をアップで。海の向こうの建物です。
この点々が、少し離れて見るととふんわりとした色合いの風景に。 -
Georges Surat (French, 1859−1882)
The Mower, 1881-1882
あら、これがスーラ? 点描じゃない…。
亡くなる直前くらいの作品ですかね。 -
名画がずらりと。
METどころか、リーマン・コレクションだけでもまだ序の口。 -
中央のギャラリー955。
The Pre-Raphaelite Legacy, British Art and Design
と銘打って、『ラファエル前派』の特集やってました。 -
Dante Gabriel Rossetti (British, 1828−1882)
Lady Lilith, 1867
これは水彩画ですって。『ラファエル前派』ってそんなに好きじゃないけど、とても目を引くし、きれいですね。
この金髪美女はリリス。なんとアダムの前妻とな。悪魔と関係を持ち、アダムと破局。その後天罰として我が子を殺されたことで復讐に目覚め、子どもをさらっては殺す魔女になったとやら。ひえ〜。ただの有閑マダムだと思ったら、そんなおっそろしいことをする魔女だったんだ!! -
『ラファエル前派』からもう一枚。
Sir Edward Burne-Jones (British, Birmingham 1833?1898 )
The Love Song, 1868-77
こちらは2014年11月2日現在で Not on View -
ギャラリー957に移動しまして…。
こちらがお目当てという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
美しいお姿です。 -
Jean Auguste Dominique Ingres (French, 1780−1867)
Joséphine-Éléonore-Marie-Pauline de Galard de Brassac de Béarn, Princesse de Broglie (1851-53)
長いタイトルですねえ。お名前が長いのね。
ガイドブックでは『ブロイ公妃』となっていることが多いかと思います。
アングルさんの手腕で、その思慮深さと知性がにじみ出ている。
アングルさんは肖像画はあんまり好きじゃなかったとのことですが。 -
この繊細なレースにひだ飾り。
-
椅子に置かれた布の質感。金糸の輝き。
-
なめらかなお肌を飾る豪華な宝石類。
この宝石類は、今でも子孫にあたる方々がお持ちだそうです。 -
『ブロイ公妃』のお隣には、まったくタッチの違うこちらです。
Claude Monet (Freanch, 1840−1926)
Houses on the Achtezaan, 1871
Achtezaanてオランダの川なのですね。Zaandamという村の近くの風景です。 -
画面右手。風車が見えます。
水面の表現は「ああ、モネだな」と思うけど、ちょっと雑? こんなもん? -
「白いガウンの女の人が柳の下に…」と解説にあるので、よーく見てみる…。
まあ、そう言われれば白い服の女の人かも。うーむ。印象派のすばやいタッチというやつか。 -
隣のギャラリー958へ。
Pieter de Hooch (Dutch, 1629−1684)
Leisure Time in an Elegant Setting (ca.1663−65)
フェルメールと同時代の画家、デホーホの作品。
大理石の床に… -
金箔ばりレザーの壁カバー。
明るい少女の微笑み。
中央の明るく描かれた3人に対して… -
左側のこの男性の表情は影になってよく見えない。
-
次の間に見えるこの2人はだれなのか。
-
さらに隣のギャラリー599へ。
Botticelli (Alessandro di Mariano Filipepi) (Italian, 1444/45−1510)
The Annunciation (ca. 1485)
テンペラと金、だそうです。
『受胎告知』は数あれど、こちらボッティチェリ! …と聞くと「必見!」と思う私はやっぱりミーハーな域を出ないわけですが。 -
このように、ガラスケースに収められています。
真ん中のが『受胎告知』。 -
私、ミッション系幼稚園の出身でございまして、園児がクリスマス劇をやるわけなのですが、年長組のときにやったのが、こちら大天使ガブリエルの役。
先生に「ユリの花をもって、お祈りをしているマリア様役のA子ちゃんのまわりを回ってね」と言われ、仰せの通りに。登場時間2分。せりふナシ。
えー、それで終わりい?
前の年にものすごくせりふが多い役だったので、「まあ、主役のマリアは回って来るまい」とは思っていましたが。その時は『受胎告知』の場面だという自覚も、自分が「ガブリエル」だという自覚もなく、A子ちゃんの周りを神妙な顔で一周。終了。幼稚園生に「あなたは神の子をみごもりましたよ」「え!そんなはずはありません!!」などというやりとりをさせるのもどうかという教育的配慮なのかわかりませんが、とにかくせりふなし。テレパシーで受胎を告知する私なのでした。 -
こちらA子ちゃん、いや、マリア様。聖母マリアお決まりの青い衣装。
みんなやりたかったんだよねー、マリア様。私は上記の理由で「まあ、しょうがないか」と思ったけど、中にはトイレにこもって泣いていた子もいましたねえ。
いやはや。ボッティチェリどころでなく、とんだ昔話になってしまい、失礼致しました。 -
12時45分。
ギャラリー959を出て、961の壁をふり返る。
ここはすごい。ルノワール、シスレー、セザンヌ、ピサロ…。 -
Alfred Sisley (French, 1839-1899)
Allee of Chestnut Trees, 1878
ピサロをして「真の印象派の画家」と言わしめたシスレー。まず、空から描いたという。 -
Camille Pissarro (French, 1830−1903)
Potato Gatherers, 1881
で、そのカミーユ・ピサロ。
Frenchとなっていますね。ずっとデンマーク国籍だったと聞きますけれども。
1880年初頭は、風景画家から人物画家への転換期。 -
細部をどうぞ。
-
この作品は、風景画と人物画の中間地点かしら。
-
Pierre-Auguste Renoir (French, 1841-1919)
Young Girl Bathing, 1892
1892年というと、硬い輪郭線で形状をはっきり描いた時代が終わってからですかね。ふんわりルノワールにもどったころかな。 -
チークの位置が低いのね。アプリコットな唇の色が美しい。
-
こちらもルノワール。
Versailles 1900−1905
ベルサイユ宮殿の庭園ということでよろしいのかな。 -
次もルノワールです。
こちらがお目当てという方もいらっしゃるのではないでしょうか。8月に訪れたときはギャラリー961の壁にかかっていましたが、2014年11月現在はギャラリー955の入り口にドーンと主役を張っているようです。
Two Young Girls at the Piano, 1892 -
少女の顔をアップでどうぞ。
輝くブロンドヘアに青いリボンがよく似合う。 -
いい表情ですね〜。2人は仲良しって感じです。
-
燭台と楽譜。
譜面は、ささっと描かれているのみ。
でも、グレーの上の黒が音符の上がり下がりをちゃんと表しているような。 -
花の色も暖かい。
ところで… -
この絵は連作でして、個人蔵も含めて4枚とか6枚とか言われています。
この写真はパリのオランジュリー美術館で撮影したもの。オランジュリーは、「睡蓮の間」でなければ写真撮影可。
背景は緑色のカーテンらしいものが描かれているけれど、メトロポリタンのように、はっきりとした形をなしていません。
ピアノに燭台もついていないし、花瓶の花もない。もしかしてこれが最初の作品で習作のような位置にあるものなのかしら。 -
褐色の髪の少女の顔が少し隠れている。ドレスにはドットの柄が。そしてブロンド少女のリボンはピンクなんですね。
-
そしてこちらは、セーヌを隔ててオランジュリーの向こう岸にあるオルセー所蔵の作品。多分、これがよく目にするバージョンなのではないでしょうかね。
オルセーは写真撮影不可なので、これはポストカードを撮影したものです。
奥の部屋の様子がメトロポリタンのよりさらに細かく描き込まれています。
花瓶の花は白っぽいのが多くなっているかな。手前の少女の髪は最も金髪らしい金髪かも。
私はメトロポリタンの方が好きかな〜。 -
こちらもルノワールです。風景画も描くのね。
Sea and Cliffs, about1885 -
うーむ、1885年てイタリア旅行帰りで輪郭くっきりの画風になってたころじゃなかったっけ?
こういうタッチの絵も描いてたんだ。それとも輪郭くっきりは人物画だけだったのかな? -
Paul Cezanne (French, 1839−1906)
House Behind Trees Near the Jas de Bouffan, 1885-86 -
うーむ、セザンヌらしい(?)盛大な塗り残し…。
-
仕上がってるんだか…、ないんだか…。
-
Vincent van Gogh (Dutch, 1853−1890)
Madame Roulin and Her Baby, 1888
ゴッホもございます。ルーラン夫人と赤ちゃん。きっちりべた塗りの黄色い背景。 -
は、迫力。えーっと、かわいい…のかな〜。
描いてもらったルーランさんは、これ見てどう思ったのかな〜。
ともあれ、セザンヌ風(?)塗り残しとか、あり得ないね。
びっちりぬりぬり。 -
黄色い絵の具がもりもり。
テオも仕送り大変だったろうなあ…。絵の具たくさん使う兄さんで…。
さて、午後1時。そろそろお昼ご飯にしましょうか。 -
地下にある The Cafeteria に向かいます。リーマン・コレクションのちょうど下に当たるところです。
セルフサービスのカフェテリア。明るくてきれい。座席もたくさんありました。
サラダ、スシ、サンドイッチ、パスタ、グリルもの、スープ、デザートといろいろならんでおります。 -
とにかく絵を見られればいいので、食べ物は気にしない。
テキトウに盛りつけて、量り売りで約10ドル。
味付けは…まあ、おいしかったですよ。ただし、一見おいしそうに見える右端の黄色い四角いものをのぞいて。これはなぜか味がなかった。なんなのかもわからず。
昼食のあとはヨーロッパ彫刻のギャラリー548からスタート。
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この旅行記へのコメント (2)
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- natto9さん 2014/11/05 10:34:06
- メトロポリタン美術館 Vol. 1
- とてもすてきな絵画の写真をありがとうございます。特にアップの時の描写がいいですね。お気に入りに入れ、時々 疲れている時に拝見させていただきます。
私は先日 ほんの一二時間よったのですが、団体旅行のスケジュール消化のような日程で、Minty Pink さんのように焦点を決め味わうことができませんでした。もう歳ですのでアメリカは行かないと思いますが、貴サイトで楽しませていただきます。ありがとうございました。
- Minty Pinkさん からの返信 2014/11/06 20:39:54
- RE: メトロポリタン美術館 Vol. 1
- natto9さん、こんにちは。
メッセージありがとうございました。うれしいお言葉、励みになります。夏の話なのに、まだまだこのシリーズは終わりそうもありません。よろしければ次もおつきあいくださいませ。
「どんな方かしら?」と、natto9さんのページにも寄らせていただきましたら、すごい経歴をお持ちの方!いくつか読ませていただきましたが、まだまだ読みたい旅行記満載です。また、寄らせてくださいね。
Minty Pink
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