2014/10/25 - 2014/10/25
198位(同エリア939件中)
ぱんスキュさん
- ぱんスキュさんTOP
- 旅行記299冊
- クチコミ1444件
- Q&A回答12件
- 888,442アクセス
- フォロワー111人
平成26年10月下旬
奈良の祖母の一周忌ついでに近辺を散策。
まずは日本の原風景の残る明日香村へ。幼少のときから帰省の際に通りがかったり、ちょこちょこ回ったりはしてましたが、自分の足で回るのは初めて。
飛鳥はとにかく広いので、まだ行った記憶のない甘樫丘の展望台・飛鳥寺・石舞台古墳とスポットを絞っての訪問です。今回は周遊バス・かめバスの一日券を活用しました。
★
個人的には、飛鳥地方を回るのはこの時期がオススメ。稲穂と刈り取られた後の田んぼが、日本の原風景を想起させ古代への想像を膨らませてくれるからです。
そして夏は暑過ぎ・冬は寒過ぎて観光する気にならない…(奈良は盆地なので) 飛鳥観光にはレンタサイクルが一番ですが、この時期は春と並んでサイクリングに良い時期なんです。
もちろん最も効率良いのは車なんですが、主要スポットでは必ず駐車料金を取られます…なんとかならんかなー。
※蛇足ですが、土産物は古代米や野菜などが有名ですが、イチオシは飛鳥限定のキトラ古墳の蚊帳布巾、それに我らが橿原の銘菓・埴輪まんじゅうです!
★
飛鳥時代は謎に包まれているけれど、古代からの国粋主義・神道勢力vs仏教に象徴される外国の進んだ文明を取り入れたい勢力、という現代にも通じるテーマが展開された時代。
またユーラシア大陸からの渡来人が技術者として重用されていた、というのも、示唆に富んだ事実だと思います。
そんな飛鳥の里を、古代に想いを馳せて歩んでみませんか。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩 ジェットスター
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
朝6時30分。JR京都駅に到着。今回は夜行バスを利用しました。
-
京都の朝ごはんと言えばイノダコーヒですね。しかし京都駅地下・ポルタ店は8時からの営業とのことでクローズ。あらま。
-
考えた挙句、三条の本店へ向かいます。あそこは7時開店だそう。地下鉄で烏丸御池駅へ向かいます。こんなに空いてる京都の地下鉄は初めて。土曜の朝だもんね。
-
三条通をてくてく歩く。やっぱり閑散としてます。
イノダコーヒ発見。本店へ行くのは初めてやなぁ。イノダコーヒ 本店 グルメ・レストラン
-
7時15分に着いたのに既に行列がー!
15分くらい待って、離れの禁煙席へと通される。歴史あるほうの部屋です。
京の朝食セット1260円。優雅な朝食です。 -
のんびりしすぎて既に8時半。地下鉄から竹田駅へ行き、近鉄京都線・橿原神宮前行きの急行へ乗り換え。
一時間後、無事に橿原神宮前駅へ到着。 -
在所のホームタウン駅・橿原神宮前駅へ。もう数え切れないほど来てるけど、東口に出るのは初めてだったりして。
ロッカーに荷物を預ける。橿原神宮前駅 駅
-
明日香村行きの奈良交通の周遊バス・かめバスに乗ります。東口駅改札では、1日乗り放題切符が650円で買える。時刻表つき。
あと近鉄が発行してる無料地図がとても良い出来なので、1部もらっておこう。 -
橿原神宮前駅のかめバス乗り場。
他の奈良交通のバスも止まるので注意。バス車体を見て23系統の文字とかめバスマークを確認しよう。 -
バスに乗ること10分ちょい。甘樫丘に到着です。
しかしバス停はマイナーなほうの登り口にあるため、道が分からず一瞬焦る。国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
-
周りを見ると、民家の間に標識が!この民家の私道みたいなとこを突っ切ると有名遺跡に着く、ってとこがいかにも奈良的、超奈良い!奈良はこんなんばっかです。
しんきんウォーキングの矢印に隠れて見にくいけど甘樫丘って書いたるね。 -
民家を突っ切った先には、畑と野菜売り場(笑)。そして甘樫丘の登り口がちゃんとある。
お父曰く、こういう民家とかはそこに立っとるもん勝ちやと言うとります。奈良やと古墳っぽいとこの上に、家立っとる光景をよく見かけるもんねぇ…。 -
甘樫丘。
いつもはそばの道を通って下から眺めるだけやったけど、登ってみると意外にキツいなぁー… -
途中にあった、和歌が刻んであった碑。
甘樫丘に登って、古代の人がどんな想いをもって下界を見てたのか…いろいろ偲ばれます。 -
5〜10分の後、メインの展望台に着きました。山やないから頑張れば割とあっさりつきます。
ナイスビューなので必訪です! -
大和三山もバッチリ見えます。
これは畝傍山。 -
耳成山に天香具山。
大和三山はどれも200mもいかない小さな山なんですが、何か特別な思いに駆られます。登るよりは眺める山だと思ってる。 -
もう少し丘を散策。二手に分かれるところを右に行くと、降り口があり公園へと出ます。左に行くと川原展望台へ。
しんきんウォーキングが開催されており、丘にはわしわし歩く地元の方がたくさんいらっしゃいました。 -
丘の一帯は【万葉の植物園路】となっていて、QRコードが添えられている。情報を読み取ると、その木に関する説明が載っていた。意外にハイテクな、そして楽しい試み!
-
川原展望台。メインの展望台よりはビューは劣りますが、なかなかの眺めでした。ここから見える大和三山は畝傍山のみ。
-
川原展望台近くの道から下界へと降りる。駐車場、駐輪場、トイレ完備。
-
祖母宅への行き来の際に何度か通った道。幼少時には、こんな立派な道はなかった気がする。数年前に久々にこちらの方の道を通って、家族みんなでビックリした記憶が。
-
あすか橋。その名の通り飛鳥川に架かる橋。ここの景観がなんとなくスキです。のんびりしている明日香の象徴のようで。
-
橋を渡って右に入り、飛鳥寺を目指す。所要時間は徒歩で約10分。
-
途中にあった水落遺跡。この規則的な並びの石は、我が国最古の水時計の跡地。中大兄皇子(天智天皇)が作ったとされる。
先進国だった中国に倣って【時間】の概念を日本に持ち込み、律令制に基づく政治を作ろうとしてたんですね。飛鳥水落遺跡 名所・史跡
-
こんな新旧入り混じった家屋が並ぶ道、これまた超奈良い光景。とんでもなく古い建物の隣に、今を生きる人々の生活がある。
-
真っ直ぐ行って看板が見える広めの筋を右に曲がると、飛鳥寺の駐車場や土産物屋が見えます。
安居院(飛鳥寺) 寺・神社・教会
-
飛鳥寺。
日本最古の本格的な仏教建築。596年に蘇我馬子の命に寄って建てられた。 -
ここでは日本最古の仏像を拝観することができます。鞍作止利仏師の作、350円也。
住職さんが詳細な説明をして下さりました。寺は焼けて仏像が野ざらしになった時代があったこと、飛鳥の人々が簡易な建物を建て守ったこと、その後に江戸時代に堺商人に寄って再建されたこと。
仏像の左右で顔の表情が違うこと、この大きさの仏像をどうやって本堂に入れたのかは分からないこと、etc... -
当時の飛鳥寺の伽藍を復元した図。今よりもずっと広い敷地だったことが分かります。
この寺を作るにあたり、百済から渡来人を沢山呼んで技術指導をお願いしたそうです。それまで日本にないものを作るのだから当たり前か。ここで意外にも日本初の瓦葺きの屋根が作られたそうです。海外の進んだ文明の象徴、みたいなとこだったんでしょうね。
その後、渡来人を含む技術者たちは各地に散らばり、仏教建築が日本に広まっていったそうです。 -
お寺の裏手には、大化の改新で屠られた蘇我入鹿の首塚があります。なんというか、リアルだ。
-
飛鳥寺を裏門から眺めるの図。
この寺と稲穂と一体化した土地の感じ、まさしく多くの日本人の心に浮かぶ、【日本】という国の原風景だと思いませんか。 -
別の方角を見ると、刈り取られた後の田んぼと稲わらが束ねられてる図が。
日本昔話に出てきそうな風景が2014年の日本でも存在することに、驚きと喜びを感じる。 -
さて、元来た道を引き返し、飛鳥坐神社へ。途中にあった民家の、水路の上にあしらわれていた鉢植えの花。なんか関西ぽい。
-
飛鳥坐神社。奇祭で知られる神社なので気になったらググってみてください。
飛鳥坐神社 寺・神社・教会
-
ぐるっと歩いて明日香奥山のバス停へ。かめバスに乗って、次は石舞台古墳へ。
-
バスの車窓では段々畑が見られ、これまたノスタルジックな思いになる。
-
飛鳥資料館、万葉文化館などのスポットに寄りながら、15分ほどで石舞台古墳に到着。
国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
-
一帯は国営飛鳥歴史公園となっており、ピクニックや家族連れで憩う方多数。平和です。
国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
-
石舞台古墳への入口、大人250円。
国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
-
石舞台古墳。蘇我馬子の墓と言われてますが謎。
お父が小学生の頃は、この一帯は全然整備されておらず、石舞台古墳の上でチャンバラとかやってたそうですw そしたら中からコウモリが飛んできてみんなで驚き一目散に逃げたんやでー、とか言うとりますwww国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
-
石舞台古墳の下部。中から眺められます。ただし今は上に乗るのはNG。
国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
-
またまたかめバスに乗り、終点の近鉄の飛鳥駅へ。
-
途中で寄った高松塚古墳。時間の都合で車窓から眺めるだけ。また今度行こうっと。
国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
-
かめバス終点・近鉄吉野線の飛鳥駅に着きました。ここから更に南へ下り、吉野山に向かいます。
飛鳥駅 駅
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ホワちゃんさん 2014/11/20 19:51:04
- 素敵〜〜〜⤴
- ぱんスキュさん
奈良に縁があったのですね!
素晴らしいです。
明日香村。
行ってみたくてもなかなかいけないでいる私。
平城京遷都のイベント前に行って、その後にも行っていますが、素通りです。
「萬葉集」が大好きなので。
あ〜、大和三山。
羨ましいです。
いつも冬に行くので寒いです(T_T)
ホワちゃん
- ぱんスキュさん からの返信 2014/11/21 23:42:05
- RE: 素敵〜〜〜⤴
- ホワちゃんさま
奈良中〜南部、とても良い所の割には観光される方が少ないんですよね…。
常々ナゾに思っております。
京都・大阪からアクセスが良くないせい?
大和三山は登る山というより、【そこにある】山ですよね。
幼いころから父に何度も名前と形を教えてもらったのですが、
なぜか全然覚えられず今に至ります。ハズカシー…
ともかくこれを機会に是非是非!
明日香も橿原も葛城も良い所ですよーーーー!!!
やはり春か秋が大和が感じられてオススメです!
ぱんスキュ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2014(H26)奈良への旅路
2
45