ブルガリアの旅（２）・・民族復興期を再現したエタル野外博物館とバラの谷の中心地でトラキア人の墓があるカザンラクを訪ねて

2014/06/08 - 2014/06/08

エタル野外博物館について

ラザール・ドンコフという美術収集家が、１９６４年に民族復興期の職人街を再現したのが、エタル野外博物館で、カブロヴォ近郊に造られました。

７ヘクタールの広い敷地には、小川（シベク川）が流れ、石組み屋根の木造の家が並びます。入口を入ると、パンや包丁の工房があり、水を利用した洗濯屋や木工工房が続きます。そして街の中央広場でしょうか、時計塔が再現されています。

いよいよ職人街です。民族復興期の職人街には、毛皮加工やカウベル、織物、刺繍、陶器、金銀細工などの工房が並び、実演しながら販売もしています。


カザンラクについて

世界に名高いバラ祭りの地であり、バラ産業の中心地がカザンラクです。カザンラクとは、「銅の鍋」を意味し、この鍋はバラの精油を抽出するときに使う鍋のことです。毎年５〜６月に行われるバラ祭りは、華やかな民族衣装をまとった女性がバラの収穫を祝う祭典で、世界中から観光客が訪れます。

バラ博物館では、バラ農家の農具やバラの香油精製に用いる道具が展示されていおり、香油の製造過程を学ぶことができます。また、１９６０年〜２０１３年までの、バら祭りの記録がパネル表示されています。庭のダマスクローズは数株しかなくがっかりでした。

紀元前４世紀後半から紀元前３世紀頃の、トラキア人の墓は世界遺産に登録されており、オリジナルは非公開になっています。そのかわり見事に再現された、レプリカを見学することが出来ます。その墓の、通路部分には「戦闘場面」が、玄室には「二幅馬車の競技や葬送儀礼の様子」がフレスコ画で描かれています。

エリア バラの谷周辺(ブルガリア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 2.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

ガブロヴォ近郊に作られた、エタル野外博物館です。

野外博物館の案内図です。

昔ながらの製法で、パン・ピザとソーセイジを作っています。

パン工房の竃です。

焼き立てのパンとピザです。

ソーセイジです。

レストランのテラスです。

包丁の工房です。

手作りの包丁が並んでいます。

崖上の用水路です。水量はとても豊富です。

水車を利用した洗濯屋さんです。

ここで洗濯した、毛織物を絞るようです。

苔むした石の屋根です。

水を利用してロクロを回し、木工工芸品を作っています。

水の力でカーペットなどの大物の洗濯をします。

木工の工房です。

木組みの屋根です。

街の広場の再現でしょうか。

時計塔も再現されています。

馬車や農機具が並んでいます。

ハーブのリーフです。

シベク川が流れています。

職人街に入ってきました。

パンとヨーグルトを売っています。子供達に大人気です。

我々もヨーグルトを頂きます。田島さん御夫婦と。
ヨーグルト１杯；０.８レヴァ（５７円）です。

民族復興期の職人街が再現されています。２階部分が張り出しているのが、この時代の特徴です。

毛皮加工の工房です。

カウベル製造の工房です。

織物の工房です。

水飲み場が再現されています。

刺繍に興じる、おばあさんです。

職人街を２階から見ています。

陶器の工房です。

職人街を抜けた処です。石橋が再現されています。

自然の中の野外博物館、マイナスイオンをいっぱい吸い込んでの散策、良かったですよ。

カルロヴォからカザンラクに向かいます。途中のシプカ峠は、露土戦争の最大の激戦地でした。

バルカン山脈の峠、シプカ峠の休憩所です。峠の茶屋では、名物「水牛ヨーグルト」を売っています。

標高１,１５０ｍのシプカ峠頂上の、高さ３２ｍの自由の碑です。

眼下には、「バラの谷」が広がっています。

シプカ峠を下りカザンラクへ向います。

シプカ村を通過します。

シプカ僧院の黄金の屋根が見えます。
露土戦争で戦死した、ロシア兵を悼んで建てられました。

車窓はトラキア人の古墳です。

バラ博物館です。期待するとがっかりしますよ。

展示館の建物です。

館内の売店では、パンフレット、バラの化粧品、バラのジャム、バラのリキュール、精油などを販売しています。
バラの精油１本０.５ml；１８レヴァ（１,２８９円）です。

バラ農家の農具などの展示です。

ダマスクローズの花びらです。ブルガリアのバラ収穫は主に5月に行われます。花びらにまだ朝露が残る早朝に作業を始めることが、香り成分の抽出に不可欠な条件です。

バラ精油の製造工程の展示です。ブルガリア産のバラ精油が高い品質を誇るのは、間に冷却を挟んだ２重蒸留の工程のためです。

バラ祭りの記録のパネルです。１９６０年、１９６８年の記録です。
バラ祭りが初めて祝われたのは１９０３年で、伝統的には６月の最初の週末に開催する慣わしになっています。

バラ祭りの、１９８０年、１９８１年の記録です。

バラ祭りの、１９９９年〜２００１年の記録です。

マラ祭りの、２０１１年〜２０１３年の記録です。

この先は入れませんでした。「バラの香料および薬用植物研究所」が併設されいるといいます。

向って左の風景です。何の苗を植えているのでしょうか。

向って右の風景です。バラ畑も冴えません。

ダマスクローズは、数株しかありません。

カザンラクの街の中心地に入って来ました。

バラ祭りの会場近くにバスを止め、バラ祭りのパレードを縦断しながら、昼食のレストランに向かいます。

今回のツアーには、バラ祭りの見学は入っていません。思わぬ飛び入り体験です。
これから出番を待つチームでしょうか。

バラ祭りのパレードです。

バラ祭りのパレードです。

バラ祭りのパレードです。

車からバラの花びらとバラ水が降り注ぎます。

バラ水のシャワーです。３回も浴びました。

ホテルパラスで昼食です。

食事の風景です。

ポテトとアスパラの冷製スープです。

ブルガリア風ハンバーグ、キュフテ（Kjufte）です。

牛乳と米のプディング、スートラシュ（sutlash）です。

果実の蒸留酒、ラキヤ（rakiya）です。

トラキア人の墳墓への階段です。

トラキア人の墓のオリジナルが眠る建物です。内部は非公開です。

トラキア人の墓のレプリカの見学です。

トラキア人の墓が、忠実に再現されています。
写真撮影料；５レヴァ（３５８円）です。

狭い玄室には、交代で入ります。

戦闘場面の描かれた、通路上のフレスコ画です。

玄室のフレスコ画です。

二幅馬車の競技や葬送儀礼の様子が描かれています。

葬儀の宴のトラキア人夫婦を描いた、フレスコ画が飾られています。

お気に入りの馬達も描かれています。

ダマスクローズの畑で、バスストップしてくれました。

花を愛でたり、香を楽しんだり、たまらない経験になりました。

今回のツアーでは、花摘み体験は入っていません。何度か要望を出し、やっと見学だけ実現しました。

このバラ畑では、沢山花が残っていました。

今日の朝摘みは、無かったのでしょうか。たわわに咲くダマスクローズです。