2014/04/29 - 2014/04/30
59位(同エリア302件中)
HaNaさん
プーリア州をさらに南へ。
イタリア半島最南端の街から約50キロ、長靴のかかとの底部分に位置するレッチェ。
「バロック芸術の宝庫」や「街全体がバロック美術館」と紹介されてますが本当にその通りでした!
プーリアを旅することに決めた人は、ガイドブックだけはもの足りなく、あともう1冊を求めると思うのですが、おそらく多くの人のもう1冊になっている陣内秀信さんの『南イタリアへ!』を私も選びました。
もともと「バーリ周辺からは離れてるしちょっと遠いなぁ」とレッチェは予定になかったのですが、この本を読んで「レッチェは絶対外せない!」場所となり、ローマ観光をナシに、アマルフィ海岸での滞在を1泊減らして滞在を決めました。その結果、2000年以上の歴史あるバロック建築の街に圧倒されっぱなし、絶句の2日間を過ごすことになったのです。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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マッセリアからマルティーナ・フランカ駅までタクシー移動。
たった10分の距離の移動ですが、日本からタクシーの予約をお願いしました。
事前調査により、この辺りマルティーナ2台ぐらい、ロコロトンド0台、世界遺産の街アルベロベッロでさえ2台ぐらいという驚愕のタクシー事情でした。てことは早い者勝ち?!
タクシーの需要がどの程度あるのかわかりませんが、予定の電車を逃すと次は2時間後だったので、どうしても時間内に確実に駅に到着しなければならなかったのです。 -
始発なのに14:54発がだいぶん遅れてマルティーナ・フランカ駅出発。
Sud-est線で約2時間、レッチェ到着。 -
レッチェの駅には常にタクシーがいました。
これまで”タクシー乗り場にはタクシーがいない”がふつうだったので、宿泊予定のB&Bに「重たい荷物があるのでレッチェ駅からタクシーで移動したいのですが、可能ですか?」というメールを送ったら「Yes, of course.」もちろんよ!と返信がありました。
きっと「この子はいったい何を言ってるんだ??」と不思議がられたと思います。なぜならここレッチェは、そんなことは心配ご無用な都会だったからです!! -
B&Bチェックイン後、街歩き開始!
バロック建築の建物がずっと立ち並ぶ道を歩いて行きます。 -
サンティレーネ教会。
16世紀後半から17世紀前半に建てられたレッチェで最も美しいバロック建築の教会だそうです。 -
中へ。
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たくさんの天使たち。
ものすごく緻密で繊細な石の彫刻。 -
すごい…。
彫刻を眺めていたら、隣のおじさんがイタリア語で何やら話しかけてきた。「イタリア語はわからないので!」と言ってもずっと話し続けてて「???」と思っていたら最後に「3EUROよこせ。」とジェスチャー交じりに言ってきた。新手のガイド詐欺?!意味不明なので即その場から退散。
*2コ上の写真に偶然彼のうしろ姿が写ってました。
別の観光客にもガイド(?)をしてる様子が伺えます((+_+))。 -
雨が降ってきたので傘をさして歩いてたら、傘売りの人が「ジャポネ?」と言いながら傘を売りにきた。傘さしてるのにいったいなぜ??
↓↓↓
その後、別の教会を出たら目の前に突然だれかの手が伸びてきた。あまりの至近距離に「うわっ。」とひるんだら物乞いの女性だった。
マテーラもイトリアの谷も平和でこんなことが全くなかったので、都会の洗礼をうけてちょっと戸惑ってしまいました。
ネットではたくさんの人が、レッチェは「安全」「安心の町」と書いてたけどホントに本当なのかぁって><。 -
ドゥオーモ広場。
バロック建築の建物にぐるっと囲まれた大きな広場です。 -
大聖堂。
17世紀に完成した建物です。 -
中へ。
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石が複雑に細かく彫られてます。
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地下の礼拝堂へ(1EURO)。
92本の異なるデザインの柱が見どころだそうです。
入場券売り場のおじいちゃんが、「どこから来たのか?」「日本?じゃあユーロでなく日本のコインで払ってほしい。」みたいなことを言ってたけど、日本円は持ってなかったのでユーロで支払ったらすごく残念そうにションボリしてしまいました。 -
小さな空間にたくさんの柱。
支えるというよりかは、飾りみたい。 -
見学後、またおじいちゃんが「日本円、持っていないのか?」みたいなことを話しかけてきました。寄付?それとも日本円が見たいだけ?もう一度カバンの中を探したら10円玉発見。
↓↓
それを見せたら、すごく嬉しそうな顔をして何度も裏表ひっくり返してじーっと見ていました。ほんとにすごく嬉しそうだったので、「どうぞ。」と言ったら、とても喜んで上にかざしたり、またじーっと見たり。
レッチェではまだまだ日本人は珍しく、日本円も珍しいのかもしれません。この時期、イタリアの大きな都市なのに日本人、というよりアジア人に出会うことはありませんでした。 -
広場にあるバロック建築の神学校と井戸(@1EURO)。
真っ白な石造りです。 -
バロック様式の井戸。
何て豪華な井戸!
ここの地下水は聖なる水…だったのでしょうか?
中庭になってるのはやはりアラブの影響をうけたからだそうです。 -
こちら閉館の15分前でもお庭の見学のみだったので入れてもらえました。
入場券売り場のお兄さん、自分のカバンに荷物をつめて帰る準備をしてました。「中、入れますか?」と聞いたら「Si.」とお返事あり。入場券もお釣りも別の場所に片づけてたみたいで、どこかに取りに行ってました。
早く帰りたいのか、これから飲みに行くのか、プーリアのお店や施設、閉店準備が早いです。 -
更に歩いてサンタキアラ教会。
中へ。 -
人間ワザと思えないぐらい細かい彫刻。
この石、この辺で採れる石灰岩で、水を含むとスポンジのように柔らかくなり自由自在に彫ることができるそうです。 -
これらの教会は、17世紀大流行してたペストが終焉し、レッチェの街はそれを逃れたことに感謝してたくさんの寄付が集められ、建てられたそうです。
歓喜と感謝の思いであふれた教会。
だから、天使がいっぱいなんだろうか…。 -
かなり歩いてますが、ずーっとバロック建築の素敵な小道が続いてます。
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ベランダを支える柱も装飾されていて、これを見て歩くのも楽しかったです。
これは動物。 -
これは女性。
巨乳だ…。 -
カフェ。
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中庭ちょっと拝見。
素敵だなぁ^^。 -
広場に突然ローマ時代の遺跡・円形闘技場があらわれました。
レッチェの歴史の深さを感じます。 -
大きな遺跡ですが半分はまだ地下に眠ってるそうです。
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サンタ・クローチェ教会。
16世紀から17世紀に建てられたレッチェを代表するバロック建築の教会。
ファサードの繊細な彫刻に圧倒されます。 -
柱を支えてる人間はかつての宿敵イスラム教徒のトルコ人だそうです。
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中へ。
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天井に絵。
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イエス・キリスト。
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なんて細かい!そして美しい。
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どんな絵を入れても彫刻の額縁が主役になってしまうと思いました。
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小さな広場。
相当広い旧市街ですが、家、教会、広場、レストラン…ありとあらゆる建物がバロック建築でした。 -
この後、夕食へ。
行きたかったお店が予約でいっぱいで入れず。
人で賑わってるお店はことごとく予約でいっぱいで、夕食難民になってしまい1時間ぐらい街をさまよいました。レッチェやっぱり都会だ…。 -
Blu notte
旧市街の中心部はあきらめてB&B近くのシーフードのお店へ。
2席だけ空きがありました! -
突き出しみたいなの。
オリーブだったりスナックだったり、お店によって違います。
こちらはリコッタチーズと大きな生の豆。豆は中身だけを食べるようです。 -
前菜:サーモンのカルパッチョ。
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エビのパスタをたのんだら麺がイカ墨でした。
イカ墨が生臭くなくエビが甘くてとっても美味しかったです。 -
ロブスターのパスタ(18EURO)
カネロニというパスタで太い筒状の短い麺。
ロブスターが半分のっかってきました。少し塩辛い気がしたけど身がたっぷりで贅沢な一品。
コペルトやらドリンク入れて46EURO。
店員さんが親切で雰囲気も味も◎。B&Bで教えてもらったお店です。 -
レッチェの宿泊はB&B L'Orangerie d'Epoque
レッチェにはお屋敷や邸宅を利用したB&Bがたくさんあります。
タクシーを降ろされた時は、大きなドアがあるだけで建物の中が見えなかったのでちょっとビックリしました。
タクシー料金20EURO。レッチェはタクシー代が高いそうです。 -
こちらは19世紀に建てられた邸宅を改装していて、所有者であるアンナさんとルイザさん母娘が経営するとっても素敵なB&Bです。
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インターホンを押すと、すごく綺麗で上品な女性アンナさんがお出迎えしてくれました。
他にネコもお出迎え。
夫が一緒に写っているので掲載不可ですが、イヌ派の私が見ても可愛いにゃんこちゃん達でした。 -
私たちは1階のこのお部屋。
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2階にも宿泊できるお部屋と人が住んでいるお部屋もありました。
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大きなドアに、
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モザイクの床。
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中。
素敵すぎるー!
オレンジ色が基調の落ち着いた感じのお部屋でした。
この石造りの天井はヴォールト天井というそうです。 -
アンナさんが、お部屋の説明や旧市街の説明をしてくれました。
「博物館は好き?」と聞かれ「うーん。」と正直に答えると笑って「でも美味しいものは好きでしょう?」ってたくさん美味しいお店を教えてくれました。あぁ、アンナさんよくわかっていらっしゃる!
しかも地図に×をつけるのでなく、「この辺にあったかなー。」と大ざっぱに大きな○をつけながら、すごく楽しそうにしゃべります。
可愛らしい人だなぁ^^って、私はもうすっかりアンナさんのファンになりました。 -
イタリア式コーヒーメーカーが備え付け。
無料のお水やお菓子(多数)、冷蔵庫の中にはジュース、フルーツなどが入ってました。
WiFiも無料。 -
バスルームも可愛らしく清潔です。(シャワーのみ)
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窓が大きくて明るく、あまりの居心地の良さにもう何処にも出かけたくなくなり、部屋でゴロゴロしていたくなってしまった程です。
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窓からはとーても素敵な中庭が見えます。
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ココで朝食を食べたりお茶したりもOKです。
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そして、朝食のパンは希望の時間に魔女の宅急便みたいにバスケットで届けられます。
こんな乙女な発想ができるアンナさん&ルイザさん母娘、素敵すぎる! -
焼きたてパンには、こころ温まるメッセージがついていて…。
さらにキュンキュン。 -
冷蔵庫の中のものを並べて朝食。
こちらのB&B、もちろんこの旅イチバンのお気に入りとなりました!!
1泊朝食付き一部屋82EURO(税サ込)
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この旅行記へのコメント (2)
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- マリアンヌさん 2016/05/31 05:28:03
- B&B L'Orangerie d'Epoque
- HaNaさん、再びおはようございます。
珍しく早く目覚めてしまったので出勤前に遊びに来ました。
南イタリア拝見してたら、だいたいコースは同じなのですが
何とレッチェのB&B L'Orangerie d'Epoque、私も泊まりました。
部屋は違うような気がしますけど…
でも4部屋位しかなかったような。
びっくりです!
とても素敵なB&Bでしたよね。オーナーの方もとても感じが良かったし、カゴに入った暖かいパン、とても美味しかったです。
チェコも拝見しています。
チェスキークルムノフは、洪水で街全体が埋まってしまい、行けなかったのです。でも皆さんの旅行記をたくさん拝見して行った気分になってますが。
レドニツェは、TV番組で見たことしかありませんし、ミクロフは、初めて知りました。チェコらしく清潔感があって可愛い街なんですね。
余談ですが洪水のため、プルゼニュは行けなくなったのですが、代わりにマリャーンスケ―・ラーズニェに行けたのは、ラッキーでした。
HaNaさんの続きが楽しみです。
マリアンヌ
- HaNaさん からの返信 2016/06/01 23:02:56
- 地中海に行きたい…><
- マリアンヌさん、こんばんは。
昨日も旅行記たくさん読んで下さり、コメントもありがとうございます!
わたしも旅行記拝見して思ってたんです!
レッチェのB&B L'Orangerie d'Epoque同じです!!
ココすごく素敵なB&Bですよね。
オーナーのアンナさんは素敵な人だし、お部屋やお庭もセンスよく、
そして一番印象に残っているのは、冷蔵庫いっぱいのフルーツとか
ジュース、テーブルいっぱいのお菓子、朝の焼きたてパンとメッセージ
カードにおもてなしの心を感じて、すごく感激しました(T_T)
あとマリアンヌさんがロンドンで宿泊されていたNumber Sixteenは
私の憧れのホテルなんです。お部屋ものすごく素敵です!!
いつか泊まってみたい。。と思い続けてます^^
チェスキークルムロフ大洪水、大変な時期に旅程が重なってしまったん
ですね。。プラハでもモルダウ川何度か氾濫したことがあるそうです。
マリャーンスケ―・ラーズニェ、実は今回のチェコで訪れた中で
一番好きな町です!!(まだ名前が覚えられません^^;)
マリアンヌさんの旅行記のオートラントは、絶対に行きたい場所の
ひとつです。白い町並みとか水色の地中海、私も見てみたい(≧▽≦)
マルタやシチリアの石造の町並みや青い海もいいですね!
プーリアもシチリアも訪れる場所厳選されてて、素敵なトコロばかりです^^
ものすごく地中海に行きたくなってしまいました><
マリアンヌさん、私もフォローさせてください!
よろしくお願いします!続きも読んで頂けると嬉しいです^^
HaNa
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