Thailand　チェンライとナーン　ロングステイの下見旅(11 /12 )　メーコック・ファンデーション（4月9日）

2014/04/02 - 2014/04/10

チェンライに来たら真っ先にぜひとも訪れたいところがありました。
メーコック・ファンデーション。
唐辛子婆が10年ぐらいかかわっていた小さな国際協力NGOが支援していたところです。
高齢化に伴いそのグループは解散しリーダーも亡くなってしまいました。
メーコックにはいろんな団体が支援していたので大丈夫とは思いつついつも気になっていました。

1997年に訪れた時の旅行記がこちらです。
http://4travel.jp/travelogue/10052574

主催者のピパットさんが亡くなり奥様のアヌラックさんが切り盛りするメーコック・ファンデーション。
チェンライについてすぐに電話してみたのですが繋がらず。
帰国間際になってようやくホテルのフロントから「繋がりました！」の声が。
アヌラックさん、3日前に携帯を変えたばかりだったんですって。

それにしてもネットやいろいろな方面からアタックしてくれて繋いでくれたホテルのフロントに大感激大感謝です。
このルパッタホテルはスタッフ全員がとても親切でした。オススメです。

チェンライのホテル
http://4travel.jp/travelogue/10882631


★Thailand　チェンライとナーン　
ロングステイの下見旅 　12編のサイトマップ
http://4travel.jp/travelogue/10899263

エリア チェンライ(タイ)

• 旅行の満足度: 5.0

ホテルに迎えに来てくれたアヌラックさんとひさかたぶりのご対面。
アヌラックさんの車には日本から今着いたばかりのＩ君が乗っていました。
大学を1年休学してこれから1年間ボランティアとして働くんだそうです。

もう一人コラートから来たトーンさんという女性も一緒でした。
彼女はアヌラックさんの大学時代の友人で忙しい時に泊りがけで手伝いにきてくれる頼もしい人。
コラートではコメの麺の工場をもっているとか。

「市場に寄って豚肉を買います。」

Ｉ君は物珍しげにキョロキョロ。
これは胡椒の実よ。

これはトムヤムクンに入れるコブミカンの葉っぱ。

トラックの籠の中で飛び跳ねる魚にもＩ君は目を見張る。
「スーパーの切り身しか見たことないもんで。」
これからの1年はさぞやエキサイティングでせうね＾＾。

チェンライの中心から西へ車で30分以上かかって到着！

メーコック・ファンデーションのメーコックとはコック川の意味です。
近年その川が氾濫するのでブロック塀を築いている途中。

川の向こう岸にはカレン族の村があり

エレファントライドの観光地になって立派な家が建つやうになってきたそうです。

象の村を見物して川下りの船に乗ってのツアーもあるやうです。

メーコック・ファンデーションの主催者だったピパットさんの記念館がありました。

在りし日のピパットさん。

ピパットさんは公務員でしたが
ある時ワイロの申し出を断ったため命を狙われ同僚は殺されてしまったそうです。
それで命からがらタイ北部へと逃れ山岳民族の村に身を潜めていました。
そこで山岳民族の悲惨な生活を目の当たりにして彼らを救う活動をはじめたそうです。

日本の大学や高校のボランティアの協力のもと
メーコックファームはまず麻薬中毒患者を村ごと引き受けました。
一人を完治させても村に帰れば元の木阿弥だからです。
大人たちが治療を受けている間、子供達の面倒もみなければなりません。
それで寮つきの学校を作りました。

麻薬撲滅はなかなか成功しないのが常ですけど
村ぐるみ引き受けての取り組み成功が国から評価され
王子様から勲章をいただいてたんですね。

ピパットさんは純朴な方で勲章なんぞ欲しがらない人なんですけど
ファームがファンデーションとなってからは
そうも言っていられなかったのでせう。

私たちが訪れた頃の子供たちもだいぶ大きくなって
ファームもずいぶん変わってました。
放課後は敷地内で農作業に汗を流していたものですけど
今はスクールバスで帰ってきても宿題したりで忙しそう。
それでも野菜畑は健在でした。

「以前は鶏を沢山飼っていたけど今は少しだけ。」

アメリカの大学のボランティアグループが寄付したキノコ小屋
当時はレストランに卸してたそうですが
「いつもはスクールバスに積んでいけるけど夏休みなどは
キノコのためだけにガソリン代がかさむので今は卸してない。」

私たちが寄付して建てた洗濯物干し小屋は健在でした。
なにせ長い雨季に干す場所がなかったのです。

何人かの子供たちが山の実家に帰っていたので少しだけ。
赤ちゃんのときから14年もここに住んでいる子もいるとか。
その子は来年大学に行くとか。

ここから裁縫学校や技術系の専門学校にいって戻ってきて
下の子の面倒を見ている子もいるそう。

実家にはなかなか戻れず、1年に一度しか戻れない子も。

これがスクールバスです。確か町の学校まで40分かかっていたのが
近くに橋ができて20分で行けるやうになったそうです。

この道も砂利道だったのが立派になって。

今は英米豪州からの学生ボランティア（ISV）を定期的に受け入れるようになって

もちろんタイの学生も受け入れるので

こんな張り紙もあり＾＾。

これはアメリカの学生たちの作品ですね。
この家も彼らが建てたのかな？

村全体の麻薬撲滅に成功しても
山間の村に戻れば焼き畑農業(か、麻薬栽培）しか生きるすべはないので
ピパットさんは村人を近場に移住させ観光地として生計を立てられるように
奔走しました。

ステディツアーが実を結び

ピパットさん亡き後もなんとか子供たちを養い続けていられるやうです。

ステディツアーのお客が泊まれるコテージもあり

ラブリーなベッドと

冷蔵庫

バスルームも清潔でした。

敷地内には教会も建てられ

優しげな花も咲いていて

「これからはライチーのシーズンよ。」
Ｉ君、大喜び。

「近所に温泉があるからちょっとのぞいていらっしゃいよ。」

牧師さんの息子の運転する車で連れて行ってくれました。

温泉プール

硫黄のにおい

ウズラの卵を

茹でます。

公園みたいに緑いっぱいの温泉は

地元の人たちの人気スポット。

記念写真です。

今夜はファンデーションのトップの人が来るから一緒に夕食をと誘われましたが
ロングステイのコンドミニアムを見に行く予定だったので失礼しました。

そうしたら大急ぎでランチを作ってくれて。
大好きなクイティオ・パッタイ（タイ風焼きそば）を
Ｉ君とトーンさんと一緒にいただきました。

Ｉ君、これから1年元気でがんばってね。

「この子はお父さんが飲んだくれでお母さんもいなくなっちゃって。
2歳の時に6か月の私の孫よりもうんと小さくて心配だったんだけど
今はもう大丈夫。」

ほかの子供たちみんなにかわいがってもらって
マスコットのやうでした。

アヌラックさん、また会いに来ますね！