2014/05/13 - 2014/05/14
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MILFLORESさん
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世界無形文化遺産に登録されているコルドバのパティオ祭りへ行ってきました。
1泊2日で、参加65パティオを全部見てきました。
既に旅行記 -1- で全パティオの簡単な紹介はしましたが、6地区それぞれのパティオを、そこでのエピソードも加えて、もう少し詳しくご紹介します。
パティオ祭は初めてだけれども、パティオ巡りは2回目。
2009年4月末、パティオ祭開催前に有料で公開しているパティオがあることを知り、行ったことがあります。花いっぱいのパティオの美しさのみでなく、コルドバの人々の優しさにも触れた、大変思い出深い1日でした。
この SAN LORENZO 地区には5年振りに再訪するパティオが多くあります。
5年前の写真を何軒かのお宅に届けました。さて、その反応は・・・?
目次
-1- 全パティオ紹介 http://4travel.jp/travelogue/10887676
-2- 実用情報 http://4travel.jp/travelogue/10889837
-3- SANTA MARINA / SAN AGUSTIN 地区 http://4travel.jp/travelogue/10890194
-4- SAN LORENZO 地区 http://4travel.jp/travelogue/10893966
-5- REGINA MAGDALENA 地区 http://4travel.jp/travelogue/10898665
-6- メスキータ(カテドラル) http://4travel.jp/travelogue/10901409
-7- JUDERIA 地区(ユダヤ人街) http://4travel.jp/travelogue/10905880
-8- ALCAZAR VIEJO (SAN BASILIO) 地区 http://4travel.jp/travelogue/11001138
2009年の旅行記 【コルドバ花便り】シリーズはこちら ↓
パティオ巡り 1 http://4travel.jp/travelogue/10330053
パティオ巡り 2 http://4travel.jp/travelogue/10330407
パティオ覗き http://4travel.jp/travelogue/10330689
格子窓とバルコニー http://4travel.jp/travelogue/10330915
街歩き http://4travel.jp/travelogue/10331799
風見紀行 http://4travel.jp/travelogue/10332444
- 旅行の満足度
- 5.0
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5年前、訪れたパティオの良く撮れたと思った写真を何枚かプリントしていました。それぞれの家に郵送するつもりだったのですが、結局そのまま保管してしまいました。それを今回、引き出しの奥から探し出し、鞄に入れてパティオ巡りしました。
5年前に訪れた12ヶ所の内の8パティオの写真があります。この前に廻った SANTA MARINA / SAN AGUSTIN 地区では再訪パティオ5軒中の3軒で写真渡しをしました。この SAN LORENZO 地区では6軒に5年振りに再訪、その内の4軒の写真があります。
果たして、お家の人には会えるかな?どんな反応をしてくれるのかな?楽しみです。 -
SAN LORENZO 地区には、コンクール不参加2ヶ所を含む、計11パティオが公開されています。パティオ公開時間はほとんどの所が11時〜14時、18時〜22時と、間にシエスタ4時間も空いちゃいます。この地区は1日目の昼前と夕方、2度に分けて訪れました。間は昼食、昼時間も開いているパティオでまったり、ホテルで軽く一睡して過ごしました。
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SANTA MARINA / SAN AGUSTIN 地区の11パティオを見た後、パティオの閉まる14時までにまだ20分残っていた。そこで、SAN LORENZO 地区の中で、最も再会を楽しみにしていたパティオに向かうことにしました。
- FRAILES 6 -
こうして各パティオの住所を書く時に、マップを見なくても空で案じてしまっているお宅が数件あります。このパティオもその内のひとつ。部屋貸しもしているパティオ ベスビオです。今回、コルドバに1泊すると決めた時に、真っ先に空き部屋あるか電話したんですが、残念ながら行ける日は予約入っていて無理だった。
5年前は建物、こんな風に青くなかった・・・ 奥さんいるかな〜 -
いらっしゃいました、ビルヒニアさんです。
「Hola! 先週お電話した者です。ほら、渡したいものあるって話したでしょう?」
「Ah! 覚えているわよ〜 部屋空いてなくて残念だったわね」
「はいこれ、5年前に撮った写真です。」
渡したのはこの写真 → http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=15889629
構えたカメラの前に飛び出して来てポーズを決めた息子さんが、とっても可愛くって私のお気に入りの写真です。ビルヒニアさん、喜んだ喜んだ!
「息子さん、いくつになったの?」と聞くと、「もう9歳よ」と。
そして、ビルヒニアさんが座っている奥の部屋にあるドラムセットを指して、「これ息子がやるの」って。「この写真が4歳の時なら、この後すぐにドラム教室行き始めて、今はすっごく上手なのよー」と、息子さんのドラム演奏のビデオが見られるブログのアドレスを書き留めてくれた。後日見てみましたが、9歳の子とは思えないバチ捌き! -
イチオシ
貸し部屋はこの階段の上、一部屋のみですが4人まで泊まれます。
Patio Vesubio パティオ ベスビオという名の宿です。何故、ポンペイを埋め尽くしたの火山の名かというと・・・この家を改築したばかりの時に、奥さん、台所で火を出しちゃって真っ黒焦げになってしまったそうな。この話を5年前に聞いていたもんで、今回 「火事は出していませんね」って冗談で聞いたら、ビルヒニアさん大笑い。http://patio-vesubio.blogspot.com.es -
パティオ全体が青く塗られていて、他と違った趣があります。5年前は壁は白くて、鉢植えだけが青かった。階段に書いてあるのは、娘さんの詩だそうです。前は他の詩だったんだけど、最近書き(塗り)直したとか。
そして、「良いもの見せてあげる、プレミア公開よ!」と、ビルヒニアさんが取り出してきたのは、娘さんが描いたパティオの水彩画。「これを印刷して、ここで売りたいの。写真撮って撮って!」と言うので、絵の構図と同じ方向をバックにして撮ってみました。
「あの子、この端っこ塗らなかったのよね。塗り足すように言った方が良いかしら」、「印刷屋が適度にカットしてくれるんじゃない?」と、にわか相談に乗る私(笑) -
5年前よりも鉢の数がかなり増えていて、頑張ってるんだな〜って感じました。
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こういう青壁の町がモロッコにあるそうですね、もしかしてそれを意識したのかしら?
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玄関先もこんな風に飾ってあって、楽しいパティオです。紐に洗濯バサミで留めているのもお嬢さんの詩。娘は詩人で息子はドラマー♪色々とお話し出来て、楽しかった! とっても嬉しい再会でした。次回は絶対に泊まりたい!と告げて、スペイン式に頬にチュッチュッとキスして、抱擁してお別れしました。
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もう14時過ぎたけれど、通りかかった他のパティオの門が開いていたので入った。
- ALVAR RODRIGUEZ 11 -
住所にピンとこなかったけれど、ここは確か・・・
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=15889909 ← 5年前の写真 -
イチオシ
姿は見えなかったけれど、誰かに怒鳴り散らしているおばあさんの声がする。それを聞いて、思い出した。あの仏頂面のおばあさんの家だ。5年前よりも花のボリューム感がある。井戸の周りも華やかです。気難しそうなおばあさんだけど、パティオに向ける愛情はたっぷりなのでしょう。
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=15889631 ← 5年前の写真 -
ランチタイム! パティオ巡りのマップにスポンサーとして載ってい、且つ行きの列車の中で調べていたレストランがこの地区にあるので、そこに向かいました。
Taberna Sociedad Plateros de Maria Auxiliadora http://www.sociedadplateros.com
詳細はこちらの旅行記をご覧ください http://4travel.jp/travelogue/10889837タベルナ ソシエダッド プラテロス デ マリア アウクシリアドラ 地元の料理
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レストランにあったパティオの模型は、この地区に実在するTrueque 通り4番地のパティオ。
早く見た〜い! (この後、登場します) -
イチオシ
食後、ホテルへ一旦戻る途中で、サン ロレンソ教会が開いていたので入ってみました。
Iglesia de San Lorenzo は、コルドバをイスラム教徒の手からレコンキスタしたカスティージャ王フェルナンド3世により、1236年に建設が始まり、翌世紀に完成しました。コルドバに存在する多くの教会と同じく、そこにあったモスク(メスキータ)の上に建てられました。後年1555年に付け加えられた塔も、モスクのミナレットの残りを利用したものです。サン ロレンソ教会 寺院・教会
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祭壇には中世のフレスコ画が残っています。題材はキリストの受難。
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主祭壇の前に出ていたマリア像には、地元の敬虔な信者が順に、像の手に接吻をしてお祈りしていました。
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一旦ホテルに戻って休憩した後、再び SAN LORENZO 地区に戻って残りのパティオを見ます。
- JUAN PALO 8 - 門を入ると左壁に井戸、右手に階段。 -
壁には青い鉢が並んでいます。あっさりしたパティオかな。
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イチオシ
‐TRUEQUE 4 - コンクール外パティオ
最後の持ち主でパティオの管理もしていた女性が高齢で亡くなった後、この伝統的なパティオを守るためにパティオ協会が買い取ったそうです。
将来的にはここにパティオ博物館ができるらしい。コルドバの人気パティオです。パティオ祭り 祭り・イベント
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小さな植木鉢!と思ったら、上のは洗剤か何かのボトルキャップです。
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花がたっぷり♪
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ここのパティオの主人公はこの井戸。今年のパティオ祭のポスターにもなっています。
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こちらもコンクール不参加の - SAN JUAN DE PALOMARES 11-
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雨どい、柱、バルコニー、扉などの青が綺麗です。
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上のパティオのすぐ近くにある - SAN JUAN DE PALOMARES 8 -
ここには5年前に伺いました。
あの時、迎えてくれたボヘミアンなおじさまが家の外にいました。 -
イチオシ
5年前の写真 → http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=15887560
あの時は大音量でオペラをかけていましたが、今回はセビジャーナスが流れていました。
おじさまに、「5年前にはオペラをかけていましたよ〜」と話すと、「色々と聞くんだよ、クラシックも民謡もポップスも」と。いつでも音楽で迎えてくれるパティオで、素敵さが増します。 -
「そうそう、このコーナーのこと、良く覚えています」と言うと、
「そっかぁ、金魚まだ元気だよ」って。 -
古いタイルや考古学発掘品みたいな飾りものがあって、博物館みたいな楽しいパティオです。
今年も、素敵でした! おじさま、ありがとう。 -
- GUZMANAS 2 -
このお宅はバルコニーと鉄格子部門にも参加しています。5月中旬だったのに、35度前後まで気温が上がる暑さが続き、今年は残念ながらバルコニーの花は枯れている所が多かったです。 -
門を入るとこんな風になっていて、ドアの向こうがパティオです。
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パティオ祭開催中とは言え、個人パティオでは住民の方が普段通り家で寛いでいる場面に時々出くわしました。家にズカズカと引っ切り無しに観光客が入り込んでくるのですから、家の人も大変です。
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お隣の - GUZMANAS 4 - は想い出の再訪パティオ。入ったら、あの優しいおばあさまが娘さんか姪御さんと思われる歳の女性と一緒にいらっしゃいました。
5年前のエピソードはこちら → http://4travel.jp/travelogue/10330407 -
「お会いしたかったんですよ〜 5年前に伺いました。その時に、色々と親切に見せて頂きました。お膝の具合はいかがですか?」と、おばあさまに見せてもらったり教えてもらったことをお話しました。そして、お渡しした写真がこの2枚:
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=15890597
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=15890598
フルール ド リス(Flor de Lis フランス王家の紋章やサンティアゴ騎士団の十字架のデザインの元になったアヤメ)の写真を見て、おばあさまは大感激されました。あの後、株分けして鉢は今5つほどあるのに、全然花が咲かないんだとか。だから、5年前に私が撮った、立派に開花した花の写真をとても感慨深げにご覧になっていました。 -
「今は白ユリが見頃よ。上の階に行っていいから、そこから撮りなさい」
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おばあさま、パティオ コンクール参加は今年で最後にすると。「大変なのよ、もう歳だしね。」
「そうですか、残念だけど、最後の年にまた訪問できて光栄です」と言うと、「あなたは、いつでもいらっしゃい。コルドバ来たらまた寄って頂戴ね」と、嬉しいお言葉を頂きました。
「お身体にお気を付けて、お元気で!」 -
次に寄った - POZANCO 6 - も再訪パティオ。建築要素には面白いものがない、ただ四角く開いたスペースのパティオですが、その全面を植物が覆っています。5年前に伺った時、まだ柔らかい大きな葉を優しくなでたり、ヒラヒラと落ちる花弁を丹念に拾っていた奥さんの、パティオを愛する様子がとても印象的でした。
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このパティオのアクセントになっている噴水コーナー。
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奥さんに渡した5年前の写真 → http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=15890672
喜んでくれたけれど・・・ お別れの際に「お元気そうで何よりです」と言うと、「実はそうでもないのよ」と奥さんの顔に影が。 屋内の壁にかかっている写真を指して、「18歳の娘を去年の夏に亡くしたの・・・」と。 絶句してしまいました。 -
写真のお礼にと、奥さんがくれたパティオ祭の雑誌。
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各パティオと家主さんの紹介がされています。写真、左のパティオがこの雑誌をくれた - POZANCO 6 - 、右がこの次の - POZANCO 21 -
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- POZANCO 21 - も再訪パティオです。
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玄関から奥のパティオに続く、鉢植えをたくさん壁にかけた長い通路が特徴的でとても印象深かったお宅です。
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奥のパティオでゆったりと刺繍をしていらしたお家の奥様と思われる方には、5年前にはお会いしませんでした。その時の写真を渡して、「前に伺ったことがあるんです。その時には若い男性が1歳くらいのお子さんと遊んでいらっしゃいました」と話すと、「あぁ、私の甥とその娘だわ。カルロス!」と、作業場で何かやっていらした甥御さんを呼んで下さいました。
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差し上げた写真はこれ → http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=15890702
甥御さんは、「おぉー 通路の改装をする前だ、ほぉ」と、やたらと感慨深く写真を覗いていました。石畳の通路を水捌けと湿気の問題を解消するために、数年前に改装したそうです。5年前のパティオの様子をとても懐かしがって、「すぐにスキャンしてブログにアップしなければ!ありがとう!」と、若い人にこんなに写真を喜んでもらえるとは意外でした。 -
前回は観葉植物が多くて花はほとんどなかったのですが、今回は色が添えられていました。
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甥御さんが写真のお礼にと下さったパティオ祭のポスター。上に登場した ‐TRUEQUE 4 - の伝統的パティオです。とても素敵なポスターで、すごく嬉しい♪ ここでも再訪を誓って、アディオス!
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SAN LORENZO 地区最後のパティオは - CUSTODIO 5 - 初めてのパティオです。
入ったら、お宅の人が誰もいなかった静かなパティオ。 -
イチオシ
とてもユニークな鉢植え! ボティホと呼ばれる水壷を逆さにして、底を抜いて鉢植えとして利用しています。こうしてペイントされているボティホは装飾用ですが、本来は素焼きのもの。昔、冷蔵庫のなかった時代、暑い日にボティホに水を入れて日陰に置いておくと、気化熱で中の水はとても冷たくなったのです。
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あちこち逆さボティホだらけ。楽しい〜♪
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巻貝利用のミニ鉢植えが柱にいっぱいついています。可愛い♪
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パティオの床は白黒の石畳、噴水も設置されています。
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ボティホ鉢、とっても気に入った!
SAN LORENZO、素敵なパティオがたくさんの地区でした。
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