２０１３冬のシチリア７泊８日★７　カルタジローネ

2013/12/28 - 2013/12/29

５日目
カザーレ荘から1時間くらいかかってカルタジローネに到着。

カルタジローネは、古代ギリシャ時代より陶器の生産が盛んで、現在もマヨルカ焼きの産地として有名。

17世紀後半の大地震で町は崩壊し、18世紀にバロック様式で再建され、世界遺産（文化遺産）「バル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」の一つとして登録されています。

バル・ディ・ノート Val di Notoとは、シチリア島の南東部の地域名で、イブレイ山地の麓の石灰岩台地を刻むノート渓谷の名にちなみます。

具合が悪いというのにこの日に取った宿はスカラ（階段）の途中にあるB&B。B&Bはホテルより人との距離が近いので病人にはあまり落ち着かない宿でした。かわいくて素敵なB&Bだったのに残念。でも、わたしにとってはちょっと買い物に出るだけで観光気分が味わえてよかったかも。

宿のオーナーはとても親切で到着後に町の説明をしてくれましたが、夫は早々にベッドに入りました。それでホッとしたのか、その後ドンドン熱が上がっていき39度を超えてしまいました。

しばらく一人になりたいと言われて、わたしは町で食料調達を兼ねて散歩をしに出かけました。

軽食で夕食を済ませた後、持ってきていた薬と冷えピタを使って、インフルエンザでないことを祈りながら寝ました。

６日目
翌日の朝、夫は気分が悪くて朝食が取れそうもないので一人ダイニングへ。ケーキやクロワッサン、ハムなどおいしく頂いた後、ジュースとパンを部屋に持っていくと夫も何とか食べられました。熱は少し下がったみたい。

この日はこの旅行の中で一番長距離の移動日。カルタジローネも観光するつもりでしたが、アップダウンのある町を歩くのはとても無理そうなので、朝から移動してしまうことにしました。

カザーレ荘 - カルタジローネ：41分、30km
※距離と時間はヴィア・ミシュラン検索より


12/24　カターニア泊
12/25　カターニア、タオルミーナ
12/26　タオルミーナ、シラクーサ
12/27　シラクーサ、ラグーサ
12/28　キアラモンテ・グルフィ、カザーレ荘、カルタジローネ
12/29　アグリジェント、パレルモ
12/30　パレルモ
12/31　パレルモ

エリア シチリア島(イタリア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

18:10 B&B Tre Metri Sopra il Cieloからの景色。

階段脇にあるから、眺めが抜群。

カーサ パトロナーレ ティピカ シチリアーナ ホーム B&B トレメトリソプライルチエロ カメレ コン ヴィスタ、コラツィオーネ テラッツォ パノラミコ ホテル

Scala S. Maria del Monte　サンタ・マリア・デル・モンテの大階段

1606年にカルタジローネの町の上の部分（旧市街）と下の部分（新市街）を繋ぐ目的で造られたそうです。

19時になってしまったので、食料が買えるか心配しながらスカラを下りました。一番下にバールがあるのを確認して、もう少しなにか無いかウロウロしてみました。

そろそろ陶器屋さんも店仕舞いの時間のようで、階段沿いの店が閉まって行きました。

市庁舎広場 Piazza del Municipioにあるアクイラ館 Palazzo dell'Aquila

建築家ジャンバッティスタ・ニカストロにより新古典様式で再デザインされ、最近改装されたばかりの大きなファサードが構えています。

夜でも道には車がたくさん。みんなプレセピオを見に来たのかと思っていたら、この後階段下の広場で夜の23時までコンサートがあったのでそれだったのかな。

ノリノリの歌声と歓声が部屋まで届いて元気な時だったらうれしいけど、この時は病気の夫が起きちゃうかとハラハラ。

19:10　Trieste&Figli
Principe Amedeo 22

流行っていたカフェ。イタリア語が話せなくてテーブルに座るハードルが高かったのでカウンターで一休み。

ショーウィンドウにはケーキやピザ、パンなどがあったのでここで買い物もしました。まず指差しで品物を指定して、レジで支払います。

プロセッコ　2.5ユーロ
飲み物を頼んだら熱々のコロッケと炒ったばかりのアーモンドが付いてきました！コロッケはピンポン玉くらいの大きさのものが4個も付いていてビックリ。これでわたしはお腹がいっぱいです。

夫の晩ご飯は、
ほうれん草とリコッタのパン　1.3ユーロ
アランチーニ　1.3ユーロ

どちらも病人にとっては味がコッテリと濃いようでほとんど食べられませんでした。あっさりしたバゲットのようなものと言われて探したけど全然見つけられず、これでも1番あっさりしてそうなのを選びました。

後で残りを少し食べたらおいしかったです。

こんな感じの包みにして持ち帰ります。

カフェの前はこじんまりした広場でした。

人がまばらのように見えますが、スカラ下の市庁舎広場には人が集まっていました。

宿まで階段を登らないと辿り着けないのが大変。右側の建物が泊まったB&B。

23時過ぎの階段の景色。

8時半に目が覚めて外を見ると青空とスカラ。まだ誰も歩いておらずシンとしていました。

10時にB&Bを出発。

夫は窓からカルタジローネの景色を見て、まだ具合が悪くて町歩きが出来ないのを残念がっていました。少しの滞在でしたが、家に帰った後もこの町を見れなかったのが心残りだったみたいです。

わたし達の泊まったB&Bの奥にある路地。もっといろいろわたしも歩いてみたかった。

階段は全部ではなくB&Bから10段くらい上がって駐車場にいきます。

飲み物が欲しいというので、スカラの一番下にあるバールまで一人でお買いもの。

彼はけっきょく一番下からスカラを見上げることはできませんでした。

スカーラ 散歩・街歩き

プレセピオの案内。あちこちにこのような感じで看板が出ていました。

また市庁舎広場。夜とは全然違う雰囲気。

右側の低い建物はカピタニアーレ館 Corte Capitaniale

昔の裁判所兼文書館で、大地震の被害から免れた数少ない歴史的建造物の一つです。現在は展覧会場として使われています。

左側はガレリア・ルイジ・ストゥルツォ Galleria Luigi Sturzo

市庁舎広場 広場・公園

ガレリア・ルイジ・ストゥルツォの内部

かつては上院議員館だったところで、その後オペラ劇場になり、現在は公共の催事場となっています。

入口のすぐ脇の衝立の向こうにはカフェがありました。

アーモンドや駄菓子を売る屋台。ビニール袋に入っているのはアーモンド。皮無し、皮付きで分けて売っています。この白いアーモンドが昨日のカフェで炒られて出てきました。

アクイラ館

朝から車がすごい列！町中は小さな駐車場しか見ませんでした。

スカラも見収め。

スカーラ 散歩・街歩き

スカラの裏手を歩いてみました。

裏側にもやっぱり階段がありました

スカラに向かう階段

夫は日向に座って読書中。

買い物に行くと言ってから戻って来るのに、30分くらいかかってしまいました。

スカラのタイルは、下から上へと作られた年代が新しくなっていくのだそう。

写真は左下から反時計回りに新しくなっていきます。

階段の踏み石の部分はエトナ山の溶岩で出来ているそうです。貼られている陶器のタイルは10世紀から20世紀に造られたものです。階段は1954年にタイルが貼られ装飾が施されました。

階段を登りきったところにある広場。陶器の大きな絵がありました。

後ろの建物は、昔カルタジローネ城塞のあったところに建てられた聖アゴスティーノのサレジオ会修道院でした。（Sicilia Clubより）

10:30　サンタ・マリア・デル・モンテ教会

この教会は、中世にカルタジローネ城塞の石を再利用して建てられました。17世紀までは大聖堂の役割を果たしていました。（Sicilia Clubより）

ドアが開いていたので覗いてみたらミサ中でした。

サンタ マリア デル モンテ教会 寺院・教会

自動車道の入り口にあったタイル。

さすがカルタジローネ。

カルタジローネの周りはアップダウンのある道。電灯は設置されていないので夜間の運転は要注意です。


２０１３冬のシチリア７泊８日★１　カターニア
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２０１３冬のシチリア７泊８日★２　タオルミーナ
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２０１３冬のシチリア７泊８日★３　タオルミーナ
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２０１３冬のシチリア７泊８日★４　シラクーサ
http://4travel.jp/travelogue/10844805
２０１３冬のシチリア７泊８日★５　ラグーサ
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２０１３冬のシチリア７泊８日★６　キアラ モンテグルフィ・カザーレ荘
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２０１３冬のシチリア７泊８日★８　アグリジェント
http://4travel.jp/travelogue/10853396
２０１３冬のシチリア７泊８日★９　パレルモ
http://4travel.jp/travelogue/10859235