2012/04/14 - 2012/04/26
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tabi人さん
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2012年4月14日、私たちふたりは初のイギリスへと飛び立ちました。
64歳と62歳のふたりは全く英語は読めないし喋れません。
海外も一度経験しているだけ。
普通ならツアーで行くところを個人旅行、それもレンタカーで回ろうというのですから大胆といえば大胆です。
13日間に及ぶ旅はハプニングの連続で、いろいろとありました。
皆さんの親切に助けられ、いまは全てがよい思い出になっています。
海外旅行を躊躇している中高年の方々、思い切って出かけましょうよ。
人と人、言葉なんて何とでもなります。
私たちの経験が少しでもお役に立てば幸いです。
でも、なぜイギリスへ?
なぜこの年になってそんな個人旅行を思いついたのか?
それは「マイル」が溜まったから、です。
マイル、ご存じの方も多いでしょう。
航空会社のサービスとして顧客に利用に応じてマイルというポイントを付与し、溜まると無料の航空券などと引き換えられるものです。
せっかくのマイル、ならばこの機会でないといけないところへ、という訳です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
4月14日
出発 大阪空港から成田空港へ
空港近くのホテルで前夜伯、一夜が明けて、長い長い4月14日の始まりです。
昼前に飛行機に乗って、11時間飛んで向こうへ着いてもまだ14日の16時ごろなんですから。
その分帰りの26日はすごく短いですけども。
窓を開け放ち外を見ると・・・雨です。
強くはないけど間断なく落ちてくる雨。
ホテルの送迎車で出発です。
私たちのほかに7.8人、ほとんどがビジネスの方で、乗り継ぎに成田に行かれるようです。
5分も走れば空港の出発ゲート入口です。
搭乗手続きのカウンターを確認して、その時気が付きました。
荷物を手ぶらサービスで預けた時のチケットを忘れて来たのです。
手続きカウンターでその旨申し出て、係員はあちこち確認してくださり何とか荷物は英国で受け取れるようにできました。
思えばこれが失敗の始まりで、それはそれはいろんなことがありました。
所持品チェックを受けてゲートを入り、長い長い通路を搭乗口へ向かいます。
この成田への便、乗ってからわかったのですが国際線に使われる機種だったのですね。
普通席でしたがビジネスクラス並みに広く、座ると前のポケットに手が届きません。足元が不安定なくらい広いのです。
飛行機は厚い雲を突き抜けて上空へ、太陽がまぶしく輝いています。
地上は結構雨風がありましたが、気圧は安定しているのかちっとも揺れません。
一時間ほどで成田到着。 -
成田空港にて
初めての成田です。
「周りに何にもないとこだなあ」というのが印象です。
ここで 2時間ほど時間がありますので、さっそく見学です。
さすがに大きな空港で、書店で暇つぶしのパズルの本など買い込みました。
うろうろしていて方向を見失ったくらいです。
まだ充分時間はありますが、ラウンジへ入ります。
ビジネスクラスの楽しみはここにあります。
ラウンジも一回は満員でエレベーターで二階へ。
飲み物やお寿司、サンドイッチなどを頂いて優雅な気分です。
でも、あんなに混み合っているんですね。
ビジネスの方はわかりますが、子供連れや若い女性など皆さんお金持ちなんですね。
私たちはマイルだからこそ乗れますが、自前ではとっても乗れません。
そんなお金があれば他に使いたいと思うのは貧乏性なのですね。
(その後多少考えが変わって、他を節約しても長距離の飛行機だけは贅沢する価値があると思いだしましたが)
落ち着いた色調のラウンジで思いを馳せ、だんだん旅行モードになってきたところでいよいよ搭乗です。 -
NH0201便機内にて
外は相変わらずの雨、出発準備に慌ただしい地上勤務員の方々がかすんでいます。
搭乗ゲートでファーストのお客さんの後に続いて乗り込みます。
このロンドン便のビジネスクラスは半個室風のプライベートな空間が魅力なのです。
(当時はJALにはありませんでしたが現在は同じような機種が運行しているようです)
機内に入ると普通の飛行機と印象が違っていて、低い衝立に囲まれたオフィスのようです。
1−2−1のゆとりの配置で前後はテレコになっていて、自席のものおきのテーブルの下にかけて後ろ座席のベッドが入っています。
だから全ての席から通路に出られますし、座っていても他の人と顔を合わせることがないのです。
これはとても気楽でリラックスでき、もちろんフルフラットのベッドになりますからゆっくり休めます。
担当のCAさんがウェルカムドリンクを持って挨拶をし、その後ドリンクのカップの回収を終えるといよいよ離陸も間近です。
ゆっくりと滑走路へと移動し始めました。
前を見ると等間隔で飛行機が幾台と並び、後ろにも並んで離陸待ちです。
離陸に時間がかかるのですね。
やっと離陸の順番が来て、シートベルトを改めて確認したら滑走路の所定位置に到着したらしく、滑走が始まりました。
ぐんぐんスピードが加速します。
グィと機首が上がり上昇してゆきます。
すごいGがかかっているのでしょう。
みるみる空港は遠ざかり厚い雲に突入、外は真っ白です。
こんな時プロペラ機ではよく揺れたのにさすがにこの大型機では少しも揺れません。
やがて雲の上に出、新潟方面へと航行しているようです。
新潟から日本海へ出てウラジオストックへ向かうようです。
やがてベルトも許されて、機内はリラックスした雰囲気に。
機長の挨拶では飛行状況として、時折ガタガタするくらいで安定したフライトになりそうだとのことで一安心。
ルートは4つあるうちの一番北寄りのルートをとるとのこと。
機内は食事タイムになってゆきます。
私は和食を選択、美味しくいただきました。 -
食事が終わると窓のブラインドを下ろす方がほとんどです。
この時期はビジネスで行かれる方が多いので、飛行機慣れしておられるのでしょう。
でも飛行機にあまり乗らない私としては窓の外が気になります。
幸いこの座席では窓を開けても天井に光が少し射すくらいで、他の人への影響はないようです。
それでも一応窓を閉めて、時々少し開けては覗いてしまいます。
下は、ロシアに入ったあたりでしょうか。
赤茶けた何もない大地が続き、まるで静脈の血管のように川が流れています。
山はほとんどなく同じ風景が延々続きます。
進むに連れて雪をかぶった山があり、川は結氷し、そのうち海が近くなって氷で覆われているのがわかります。
こんな上空から見えるのですから、その氷塊はどんな大きさでしょう。
こんな風景を見られるとは考えていませんでした。 -
音楽を聴いたり、映画を見たり、うとうとしたり、外をのぞいたりしているうちに、北極海に別れを告げ、スカンジナビア半島の付け根をかすめて、いよいよイギリスへ機首を向けたようです。
本当に快適なフライトで、ガタガタが2,3度あったくらいで揺れはまったくありませんでした。
画面の運行状況のマップをみると南側からイギリスヒースローへ侵入を始めたようです。
海の上は雲はありませんが、イギリスの島の上だけはすっぽりと厚い雲に覆われています。
飛行機はたくみにその間隙から侵入し、いつのまにか眼下にはイギリスの田園が広がっています。
緩やかな丘の起伏、牧場らしき柵、一面の黄色い花、農場、絵画でみるようなかわいい家々、それらの上をゆっくりと旋回しています。
きっと着陸許可待ちなのでしょう。
3回くらいは回った気がします。
やっと着陸。
大きな空港です。
着地してからも相当走りました。
そして半日近い長旅を終えて、ANA便は翼をおさめました。
ほんとうにお疲れ様でした。
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