まんぷく日記～蛸長

2011/05/04 - 2011/05/04

京都四条、南座の下ったところにある「蛸長」。
三代続く老舗おでん屋さんは、池波正太郎がエッセイに登場させるほどのお気に入りの店でもありました。

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満

2011年5月、京都国立博物館で行われた、法然上人八百回忌「法然　生涯と美術」展。

国宝の法然上人絵伝や同じく国宝の當麻曼荼羅縁起など、国宝７点、重要文化財５５点が展示替えも行いながら公開されました。

国立博物館の隣にあるカフェ、東山ＰＩＮＥ。
ここの展覧会に来るときは、わりとよく来るお店です。

カフェ・オレとチョコレートブラウニーを半分こ。

鴨川、団栗橋から四条大橋を見ると、南座、レストラン菊水、ヴォーリズの東華菜館が一望。

四条、南座を下ったところにある、おでん屋「蛸長」で晩ごはん。

カウンターのみ、１０席程度の小さなお店。
予約は不可。１８時の開店直後にもかかわらず、すでに半分以上席は埋まっていました。
まずは、錫のちろりで暖められた熱燗をお猪口で。

僕の一皿目。
豆腐、薩摩揚、つみれ。
ねぎと辛子は、減ってきたら頃合をみて補充してくれます。

奥さんの一皿目。
飛龍頭、夏大根、蕗。
昆布と薄口醤油でとられた上質のだしが染みこんだおでん。
熱燗を飲みながら、最高。

奥さんの二皿目。
こんにゃく、宝袋、そして鯨のコロ。

店内のメニュー。
ちゃんと分かるものと、なんとなく分かるものと、全く分からないものがあります。

蛸と葱鮪を追加。
ついでに、熱燗ももう一本。

奥さんは湯葉を追加。
僕からお豆腐とつみれと薩摩揚げをおすそ分け。

最後に地玉子を半分こ。
キングオブおでん、だしが染み込んだ玉子。

道行くとき、暖簾の向こうが気にはなっても、敷居が高くて入ることに躊躇する人もいるはず。

でも大丈夫。
池波正太郎も通った三代続く老舗おでん屋さんは、他所さんの観光客も優しく受け入れてくれる懐の深さもあります。

先斗町にも祇園にも、どこにでもあるようなお店が増えてきた昨今、ここにいしかないものが食べたくなったら迷わず蛸長を選ぶ。そんなお店です。