2013/06/22 - 2013/06/22
167位(同エリア520件中)
たびたびさん
- たびたびさんTOP
- 旅行記736冊
- クチコミ35281件
- Q&A回答420件
- 5,365,634アクセス
- フォロワー666人
矢田寺のあじさいを見た後は、ちょこっと郡山駅周辺を散策した後、近鉄八木西口駅へ。ここから歩いて10分ほどの場所に、最近、注目度が上がってきた今井町があります。奈良の観光は、東大寺や興福寺の奈良市内に始まって、薬師寺・唐招提寺の西ノ京、法隆寺や法起寺・中宮寺辺り。飛鳥の周辺に、吉野山。長谷寺・室生寺辺りも考えると、本当に途方もない。順番に回っていると今井町なんかなかなか回ってこないと思います。
しかし、そうした場所を何んとか踏破してきたのですが、10年くらいかかっています。なんと長い道のりだったことか。ここまで至ったことには、正直ちょっと感慨深いものがあります。
ちょっと変な話になってしまいましたが、さて、その今井町。東西600m、南北310mの、かつて環濠土居に囲まれた自治の街には、今も豊かな時代の面影を残す町並みがありました。そして、それらは、国の重要文化財でも現役の自己住宅が多くて、特徴的。堺の街が今ではほとんど姿をとどめていないことを思うと、奇跡の街なのかもしれません。
PR
-
矢田寺から、郡山市内に戻ってきて、ちょっと周辺の散策をしてみます。
まずは、源九郎稲荷神社。近鉄郡山駅から歩いて10分ほどです。周囲は、ちょっと雰囲気のある古い町並みです。 -
名前が変わっていますが、説明によれば、義経の忠臣、佐藤忠信は実はキツネだった。そのキツネは、吉野山まで逃げる道中、静御前を守り通したが、その忠義に感服した義経は、自分の名を与えて「源九郎」と名乗ることを許したというのです。
-
悲劇の義経に、義経の身代わりとなって命を落とした佐藤忠信。無念の死を遂げた二人の物語にこんな脚色をしたのは、「義経千本桜」。後世の人たちの尽きない思いを表しているようで、ちょっとジンとくるいい話です。
-
そして、源九郎稲荷神社のすぐそばにあるのが中嶋商店。源九郎餅で有名なお店です。
-
イチオシ
源九郎餅は、京都の上賀茂神社の焼き餅のような感じ。餡子の甘さと薄いお餅に、ほどよく焦げ目がついて、とても香ばしいです。
義経の忠臣、佐藤忠信は実はキツネだった。途方もない話ですが、何か心の傷を癒してくれるような物語に思いをはせながら食べると味はまた格別です。 -
近鉄郡山駅に戻る途中、またまた目に止まったのは、和カフェ モリカ。森嘉という看板は、お米屋さんとしてのもので、その中にある喫茶スペースが「和カフェ モリカ」です。
-
古代米のおはぎをいただきました。おはぎは、赤米と黒米。どういう米ですかと聞いたら、むしろ白米が後からできたものなので、これはその前にあったものという説明でした。
それはそれとして、見た目もきれいだし、餡子が滑らかで、完成度が高い。いいものに出会いました。 -
と、この和菓子屋さんもなんかいいですね。商店街の角にあって、お菓子の名前がいろいろ貼りだされていて、元気な雰囲気が伝わってきます。
-
お店に入ると、生菓子がおいしそうだったのですが、歩き食べなので、プチダックショコラ ココア味というのをいただきました。これはこれでよかったのですが、ご主人との雑談の中で、矢田寺のあじさいの歴史などを詳しく教えていただきました。鎌倉にあじさいのことを勉強しに行っていた大門坊の先代の話とか、とても興味深い内容でした。ありがとうございました。
ただ、郡山は、これくらいにして、今井町に移動します。予定より、ちょっと遅くなってしまいました。 -
八木西口から、歩いて10分ほど。ここが今井町の入口です。
東西600m、南北310mの今井町は、60%が江戸時代の建物。中世の戦国時代の町並みを残す重要伝統的建造物群保存地区です。国の重要文化財もいくつかあって、今西家住宅、豊田家住宅上田家住宅、音村家住宅、中橋家住宅など。基本的には実際に住んでいらっしゃる家なので、見学には事前予約が必要となっていますが、訪ねて、いらっしゃれば見せてもらうといった感覚で十分かと思いました。 -
今井町の散策の前に、まずは今井まちなみ交流センター「華甍」へ。今井町には重要文化財の建物がいくつかあるのですが、実際に住んでいる方がいらっしゃる建物なので、基本的には事前予約が必要です。どこをどう回ったらいいのか、ここで情報を仕入れました。なお、この建物は明治後期に建てられたもの。今井町役場にも使用されていました。内部には、今井町の寺内町としての歴史が説明されていました。
-
-
-
高木家は、今井町の入口に近い場所。今井町はこの辺りから回り始めるのが効率的です。本家の酒造業を助け、醤油業も営んでいた家で、切妻造、本瓦葺の2階建て。屋号は「大東の四条屋」です。
なお、 見学には要予約とありましたが、日曜など、家の人がいれば、見せてもらうことも可能なよう。この日も、人の気配がしていて、申し込めば大丈夫そうでした。 -
-
今井町にある、いくつかの重要文化財の建物の一つですが、河合家は醸造メーカーで商売をやっているうちなので、内部の見学は無料です。どうぞどうぞと案内されて、奥の蔵まで入って行きますと、お酒を絞る仕掛けやら、道具類が展示されていました。酒造りは今の建物が出来てすぐに始めたということでした。
-
-
-
イチオシ
-
-
-
-
-
音村家住宅も、今井町にある国の重要文化財建物の一つ。金物屋をやっていたようで、屋号は「細九」。細井戸屋九兵衛からきています。17世紀後半に出来た建物が、途中、大きな改修を何度か経てきており、町家の発展過程がたどれるのだそうです。
-
-
旧米谷家は、今井町の重要文化財の住宅では数少ない無料で見学ができる住宅。個人から国が買い上げて、いつでも見学できるように整備されています。土間を抜けて中庭に出ると蔵。その蔵の入口に隠居部屋だったという蔵前部屋がありました。蔵番と兼ねたような役割だったのでしょうが、ちょっと面白い構造です。
-
-
-
-
-
今井まちや館は、今井町の中心にあって、18世紀初期頃の商家の町家を改修・復元したもの。案内の人が常駐していて、無料で見学ができます。玄関を上がって、奥には屋根裏部屋に登る梯子のような階段があったりして、何気に楽しめます。
-
-
-
今井町は、称念寺の寺内町として始まった街。称念寺は、石山本願寺の系列でもあり、今井町は信長とも半年を勇敢に戦い、石山本願寺の敗戦で講和します。
ただし、このお寺はどこかへ逃げていて、本能寺の変で信長が死んだ後に帰ってきたのが本当のところだそうです。現在は、工事中。今は表の門構えが見所でしょう。 -
-
-
豊田家住宅は、屋号「紙八」。元々は材木商で、大名貸しなども行っていた豪商だったようで、重要文化財の看板がある建物だけでなく、実は、それよりかなり大きい規模で通りに続く向かいの建物も豊田家のもののようです。惣年寄筆頭の今西家とは違う財力の凄さを感じるような住宅です。
-
-
イチオシ
-
今西家は、今井町の西端。代々、惣年寄役の筆頭をつとめていた家で、元々は川合という家だったようですが、信長との戦いや大坂夏の陣での豊臣方からの攻撃など、試練を潜り抜けて街を守ったということで、この功が認められ、今井町の西にあるという今西の姓に変わったのだそうです。玄関を入ると大きな土間。ここは白洲の役割で、取り調べや裁判を行った場所だということでした。
-
-
イチオシ
-
-
イチオシ
-
イチオシ
-
-
中橋家は、今井町にある国の重要文化財の建物の一つ。呼び鈴がガムテープで貼られていて、今は非公開。上田家も非公開ですが、非公開は本当は少ないはずなんですが。。
切妻造りの建物は、江戸時代は「米彦」という米屋だったようです。 -
-
上田家は、今井町にいくつかある重要文化財の建物なのですが、非公開。今西家、尾崎家とともに惣年寄だった家。酒造業も営み、屋号は「壺屋」。他の有力商家と「今井札」を発行するほどの経済力を持っていたそうです。
-
-
おふさ観音は、今井町から歩きました。20分くらいかかりましたが、道もくねくねしているので、地図を持っていてもかなり分かりにくい。
で、この時期のイングリッシュローズが目当てだったのですが、5時に閉門していました。外にはぼけ封じの立て看板があって、ちょっと雰囲気はありましたが。。残念でした。
ちなみに、おふさ観音の名前は、この辺りにあった鯉ヶ淵という池の中から白いカメに乗った観音が現れた。それを見た近所に住む娘おふさが小さな堂を建立して観音を祀ったことにあるとされています。 -
-
総本家さなぶりやは、おふさ観音の門前すぐそば。今井町から回ったのですが、5時を過ぎていてもう閉まっていました。たぶん、おふさ観音も5時に閉まるので、これと同じなんでしょう。
ちなみに、ここは、大和に古くから伝わる小麦を主材料にした粉餅で、ぶつぶつした舌ざわりが特徴という、早苗響餅(さなぶりもち)が名物なんです。残念でしたが、場所を確認しただけでもよしとしましょう。 -
-
-
カトマンズカフェは、大和八木駅からすぐなのですが、大通りを越えるのでちょっと分かりにくいかも。ネパール料理のお店です。優しい味わいのカレーは、辛いのが苦手な人にはありがたいでしょう。
マスターが、「味はいかがですか」と笑顔で何度も声を掛けてくれたのが、印象的。とてもアットホームな雰囲気で、常連さんがポツポツいたりして、落ち着けました。 -
-
橿原市観光交流センターかしはらナビプラザは、近鉄八木駅南口を出てすぐ。大きな立派な建物です。橿原の観光は、橿原神宮の辺りを始め、大和三山や古墳群、今井町もあって、かなりの広範囲だし、拡散しています。自転車を使ったら何日くらいで回れるのか、係の人と相談して、今後の作戦を考えました。奈良の観光では影が薄い地区ですが、もうちょっと発信があってもいい場所だと思います。
-
近鉄八木駅は、高架下に食堂が軒を並べて、ちょっと壮観。つくしは、その中にあって、「奈良の名代うどん」という看板が目に止まり、入ってみました。讃岐系のうどんは、川福みたいに、細いうどん。ちょっと珍しいかもしれませんが、確かに讃岐うどんですね。塩味がやや強めですが、まあこんなもんでしょう。
-
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
60