大和郡山・田原本旅行記(ブログ) 一覧に戻る
関西のアジサイといえば、矢田寺に三室戸寺が双璧でしょう。特に、矢田寺は、渓流も流れるすり鉢状の地形を利用しているので、アジサイの花を上から見たり、下から見たり。小宇宙のような景観を楽しむことができるのが、最大の特徴です。<br />この日は、雨上がりで花が生き生きしているし、時々日も差して、いい感じ。久しぶりに矢田寺のアジサイの凄さを実感しました。<br /><br />そして、本堂の特別公開も必見。実在した小野篁(おののたかむら)と住職、満慶の、閻魔大王にまつわる矢田寺縁起に、証拠の品ということになるのでしょうか、四人の扇が彫り上げた「地蔵菩薩立像」に、満慶が彫った「試(こころみの)地蔵菩薩立像」がちゃんと祀ってありまして。興味深いだけではなくて、なんだか楽しい気分にもなりました。

奈良からいつもの京都へ(一日目前半)~雨上がりの矢田寺は時々日も差して。視界いっぱいに広がるアジサイの小宇宙を楽しみました~

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2013/06/22 - 2013/06/22

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たびたび

たびたびさん

関西のアジサイといえば、矢田寺に三室戸寺が双璧でしょう。特に、矢田寺は、渓流も流れるすり鉢状の地形を利用しているので、アジサイの花を上から見たり、下から見たり。小宇宙のような景観を楽しむことができるのが、最大の特徴です。
この日は、雨上がりで花が生き生きしているし、時々日も差して、いい感じ。久しぶりに矢田寺のアジサイの凄さを実感しました。

そして、本堂の特別公開も必見。実在した小野篁(おののたかむら)と住職、満慶の、閻魔大王にまつわる矢田寺縁起に、証拠の品ということになるのでしょうか、四人の扇が彫り上げた「地蔵菩薩立像」に、満慶が彫った「試(こころみの)地蔵菩薩立像」がちゃんと祀ってありまして。興味深いだけではなくて、なんだか楽しい気分にもなりました。

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  • 近鉄郡山からは、矢田寺行きのバスで15分ほど。終点で降りて、ここからが参道です。

    近鉄郡山からは、矢田寺行きのバスで15分ほど。終点で降りて、ここからが参道です。

  • これは、門前のお茶屋さんですね。大久らっていうんですか。

    これは、門前のお茶屋さんですね。大久らっていうんですか。

  • 傍らで、今朝の突きたての草餅を売っていました。

    傍らで、今朝の突きたての草餅を売っていました。

  • 境内は飲食禁止なので、ここでいただきます。まだ柔らかでとってもおいしいですね。それに意外にでかい。いい朝ごはんになりました。

    境内は飲食禁止なので、ここでいただきます。まだ柔らかでとってもおいしいですね。それに意外にでかい。いい朝ごはんになりました。

  • ここが山門。料金400円を払って入ります。

    ここが山門。料金400円を払って入ります。

  • 石段を登って行きますが、

    石段を登って行きますが、

  • あれ。こんなに登るんだったっけなあ。それとも、私の体力が当時より落ちているってことなのかも。ちょっと、気になります。

    あれ。こんなに登るんだったっけなあ。それとも、私の体力が当時より落ちているってことなのかも。ちょっと、気になります。

  • 登り切ったすぐにあるのが、僧房の一つ、大門坊。この時期、精進料理のあじさい弁当をやっていて、ここで予約をしておきます。

    登り切ったすぐにあるのが、僧房の一つ、大門坊。この時期、精進料理のあじさい弁当をやっていて、ここで予約をしておきます。

  • 湧水があって、

    湧水があって、

  • 正面には沙羅双樹の花。

    正面には沙羅双樹の花。

  • 昨夜散った花が、

    昨夜散った花が、

  • 苔の上に落ちて、きれいですね。京都だと東林院が有名なのですが、こんなにふっくらした花ではなかったような。ちょっと種類が違うのかもしれません。大きくは、夏椿です。

    苔の上に落ちて、きれいですね。京都だと東林院が有名なのですが、こんなにふっくらした花ではなかったような。ちょっと種類が違うのかもしれません。大きくは、夏椿です。

  • アジサイ園は、灯籠の先。

    アジサイ園は、灯籠の先。

  • 振り返るとこんな具合です。

    振り返るとこんな具合です。

  • ここからがアジサイ園。

    ここからがアジサイ園。

  • 昨日の雨で、花が生き生きしています。

    昨日の雨で、花が生き生きしています。

  • アジサイは、温度や土の状態で色が微妙に変化します。

    イチオシ

    アジサイは、温度や土の状態で色が微妙に変化します。

  • この鮮やかな青い色がいいんですよねー。

    この鮮やかな青い色がいいんですよねー。

  • アジサイ園は、すり鉢のような地形。

    アジサイ園は、すり鉢のような地形。

  • ここから

    ここから

  • 先に進むんですが、

    先に進むんですが、

  • だんだんと谷底に

    だんだんと谷底に

  • 降りて行くような感じです。

    降りて行くような感じです。

  • 下の方に人影が見えますが、<br />これこれ、この感じなんですよね。

    下の方に人影が見えますが、
    これこれ、この感じなんですよね。

  • 白いアジサイも、けっこう可憐。

    白いアジサイも、けっこう可憐。

  • 淡い色は、地味にも見えるんですが、

    淡い色は、地味にも見えるんですが、

  • よくよく見れば、それはそれの美しさがあります。

    よくよく見れば、それはそれの美しさがあります。

  • ただ、写真写りは濃い方がいいので、

    イチオシ

    ただ、写真写りは濃い方がいいので、

  • 濃い花をさがして、

    濃い花をさがして、

  • 撮ってみます。

    撮ってみます。

  • この額アジサイも、色が何とも言えずきれいです。

    イチオシ

    この額アジサイも、色が何とも言えずきれいです。

  • 紫に、

    紫に、

  • 赤。<br />この辺りから、今度は登り。<br />足元は渓流が流れていて、散策道は石がゴツゴツ。小さな子供を連れたお母さん。気を付けてくださ〜い。

    赤。
    この辺りから、今度は登り。
    足元は渓流が流れていて、散策道は石がゴツゴツ。小さな子供を連れたお母さん。気を付けてくださ〜い。

  • あじさいをかき分けながら、

    あじさいをかき分けながら、

  • 登って行きます。

    登って行きます。

  • あじさいの下には渓流。この感じも矢田寺ならではです。

    あじさいの下には渓流。この感じも矢田寺ならではです。

  • 見上げると、日を受けた

    見上げると、日を受けた

  • 赤いあじさい。

    赤いあじさい。

  • 逆光ですけど、見上げるあじさいも味があります。

    逆光ですけど、見上げるあじさいも味があります。

  • 観光客が増えてきたような。後から後から登ってきます。

    観光客が増えてきたような。後から後から登ってきます。

  • お互いに道を譲りながら、

    お互いに道を譲りながら、

  • 一列で進んでいきます。

    一列で進んでいきます。

  • 花は、花だけでは意味がない。

    花は、花だけでは意味がない。

  • 人が眺めて、楽しんであげてこその意味があります。

    人が眺めて、楽しんであげてこその意味があります。

  • 人の気持ちと

    人の気持ちと

  • 精いっぱいに咲いたあじさいのお互いが大事なんです。

    精いっぱいに咲いたあじさいのお互いが大事なんです。

  • 矢田寺のこの地形は、

    矢田寺のこの地形は、

  • そうしたことを

    そうしたことを

  • 自然に理解させてくれるんです。

    自然に理解させてくれるんです。

  • なだらかな道が続けば、

    なだらかな道が続けば、

  • 余裕をもって周囲に目を配れるのですが、

    余裕をもって周囲に目を配れるのですが、

  • きつい場面だと山登りのようになる。

    きつい場面だと山登りのようになる。

  • そういう変化が

    そういう変化が

  • あって

    あって

  • 自然とあじさいとの一体感が出てくるんですね。

    自然とあじさいとの一体感が出てくるんですね。

  • 前を歩く人影も、時々隠れて

    前を歩く人影も、時々隠れて

  • また見えてきたり。いいじゃないですかあ。<br /><br />このあたりが一番高いところですね。

    イチオシ

    また見えてきたり。いいじゃないですかあ。

    このあたりが一番高いところですね。

  • ここから

    ここから

  • 徐々に

    イチオシ

    徐々に

  • また谷底に降りながら

    また谷底に降りながら

  • 出口に

    出口に

  • 近づきます。

    近づきます。

  • さっき降りた谷底の辺りが見えています。

    さっき降りた谷底の辺りが見えています。

  • しかし、見上げる先にはまたあじさいの花。

    しかし、見上げる先にはまたあじさいの花。

  • ちょっと日が差してきて、

    ちょっと日が差してきて、

  • 淡いあじさいが

    淡いあじさいが

  • 輝いてます。

    輝いてます。

  • 雨のあじさいもいいけど、日が差すと、これもいい。

    雨のあじさいもいいけど、日が差すと、これもいい。

  • 微妙な色合いが

    微妙な色合いが

  • またよく分かります。

    またよく分かります。

  • 出口はもうすぐです。

    出口はもうすぐです。

  • もう、道はほとんど平坦です。

    もう、道はほとんど平坦です。

  • 紫に

    イチオシ

    紫に

  • 淡い青。

    イチオシ

    淡い青。

  • 渓流もも見えてますけど

    渓流もも見えてますけど

  • 周囲の緑は深いです。

    周囲の緑は深いです。

  • 後ろから降りてきた人たち。まだまだ皆さん元気です。

    イチオシ

    後ろから降りてきた人たち。まだまだ皆さん元気です。

  • ここから最後の登り坂。

    ここから最後の登り坂。

  • さっきの谷底が見えています。

    さっきの谷底が見えています。

  • ちょっと

    ちょっと

  • この辺りのあじさいは花が大きいような。

    この辺りのあじさいは花が大きいような。

  • 青い色も

    青い色も

  • とても濃いですね。

    とても濃いですね。

  • この色合いが

    この色合いが

  • 私にはたまりません。

    イチオシ

    私にはたまりません。

  • 最後の

    最後の

  • コーナーを回って、

    コーナーを回って、

  • これで終了。ここがあじさい園の出口です。

    これで終了。ここがあじさい園の出口です。

  • 味噌なめ地蔵。傷んだ味噌を元通りにしてくれる地蔵さんだそうです。

    味噌なめ地蔵。傷んだ味噌を元通りにしてくれる地蔵さんだそうです。

  • 周囲には、ほかにもたくさんの小さなお地蔵さん。

    周囲には、ほかにもたくさんの小さなお地蔵さん。

  • その奥に、標本あじさい園というのがあって、珍しい種類がありました。

    その奥に、標本あじさい園というのがあって、珍しい種類がありました。

  • ただ、

    ただ、

  • 名前はなんだったかな。もう忘れてしまいました。

    名前はなんだったかな。もう忘れてしまいました。

  • さっきのあじさい園がメインなんですが、この山の奥の方にももう一つあじさい園があるようでした。ただ、もうさっきのあじさい園で堪能したので、ここで引き返します。

    さっきのあじさい園がメインなんですが、この山の奥の方にももう一つあじさい園があるようでした。ただ、もうさっきのあじさい園で堪能したので、ここで引き返します。

  • 傍らのこのあじさいも見事。花がだんごになってます。

    傍らのこのあじさいも見事。花がだんごになってます。

  • 本堂が特別拝観だったので、

    本堂が特別拝観だったので、

  • これから入ってみます。<br />ガイドさんがいて、本尊の地蔵菩薩立像や試みの地蔵。矢田寺縁起など、丁寧に説明してくれました。閻魔大王に仕えていた小野の篁は、もしかして裁判を誤るのではないかと心配する閻魔大王の悩みを聞かされます。そこで、矢田寺の住職、満慶を連れて、閻魔大王のもとに。満慶は閻魔大王に菩薩道の指導を行い、閻魔大王は見事に元気を取り戻します。そのお礼にと、阿鼻地獄の見物をさせてもらったところ、そこには地獄に人々の苦しみを必死に助ける地蔵菩薩の姿がありました。現世でも助けてほしいと頼んだのですが、それはできない。代わりに、現世に帰ったら自分の姿を像に刻むよう言われます。そして、この世に帰った満慶は地蔵菩薩を思い出しながら、像を彫るのですがなかなか彫れない。そこに春日神社から、四人の翁がやってきて、満慶を助け見事地蔵菩薩を彫ってくれたというのです。それが今の本尊。満慶が彫っていた像は、もうひとつの地蔵菩薩、試みの地蔵なのだそうです。

    これから入ってみます。
    ガイドさんがいて、本尊の地蔵菩薩立像や試みの地蔵。矢田寺縁起など、丁寧に説明してくれました。閻魔大王に仕えていた小野の篁は、もしかして裁判を誤るのではないかと心配する閻魔大王の悩みを聞かされます。そこで、矢田寺の住職、満慶を連れて、閻魔大王のもとに。満慶は閻魔大王に菩薩道の指導を行い、閻魔大王は見事に元気を取り戻します。そのお礼にと、阿鼻地獄の見物をさせてもらったところ、そこには地獄に人々の苦しみを必死に助ける地蔵菩薩の姿がありました。現世でも助けてほしいと頼んだのですが、それはできない。代わりに、現世に帰ったら自分の姿を像に刻むよう言われます。そして、この世に帰った満慶は地蔵菩薩を思い出しながら、像を彫るのですがなかなか彫れない。そこに春日神社から、四人の翁がやってきて、満慶を助け見事地蔵菩薩を彫ってくれたというのです。それが今の本尊。満慶が彫っていた像は、もうひとつの地蔵菩薩、試みの地蔵なのだそうです。

  • ところで、僧房は四つあって、

    ところで、僧房は四つあって、

  • この時期、精進料理を振る舞います。

    この時期、精進料理を振る舞います。

  • さて、予約していた大門坊へ。クーラーの効いた大広間で一服。

    さて、予約していた大門坊へ。クーラーの効いた大広間で一服。

  • お弁当をいただきました。

    お弁当をいただきました。

  • 帰りにあった見送り地蔵。地蔵菩薩を彫ってくれた四人の翁を見送ったという地蔵さんです。

    帰りにあった見送り地蔵。地蔵菩薩を彫ってくれた四人の翁を見送ったという地蔵さんです。

  • 参道に竹細工のお店がありまして、

    参道に竹細工のお店がありまして、

  • 表に置いてあった水盤です。

    イチオシ

    表に置いてあった水盤です。

  • ハスの花が、鮮やかな色で、これもすごいですね。最後まで楽しませてもらいました。<br /><br />さて、午後はこれから今井町。在郷町の繁栄を偲びます。

    ハスの花が、鮮やかな色で、これもすごいですね。最後まで楽しませてもらいました。

    さて、午後はこれから今井町。在郷町の繁栄を偲びます。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • mom_momさん 2013/08/18 20:12:59
    アジサイがキレイですね^^
    こんばんは、

    NZの旅に投票を頂き、ありがとうございます。

    矢田寺のアジサイに心を奪われました。
    凄くキレイですね^^

    矢田寺、子供の頃に行ったきりで、すっかり忘却していました。
    こんなに素敵なお寺だったのですね。

    今年は、もう終わってしまったアジサイ。
    来年は、是非、訪れてみたいと思います♪

    mom_mom

    たびたび

    たびたびさん からの返信 2013/08/19 11:05:56
    RE: アジサイがキレイですね^^
    関東では鎌倉のあじさいがとても有名ですが、明月院を除けば、どうでしょうか。
    これに対して、関西の双璧、矢田寺に三室戸寺のあじさいは文句なしです。ただ、聞くと矢田寺のあじさいは、鎌倉で勉強して持ち込んだものだとか。それでも、矢田寺のあじさい園はかつて塔頭があった場所に造られたもの。渓流の流れる窪地が、あじさい園にとってはこれ以上ないロケーションとなっています。何か、奇跡の出会いのようなものを感じてしまいます。
    来年は、是非、いらしてみてください。

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