2013/04/06 - 2013/04/06
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たびたびさん
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以前からずっと気になっていた白毫寺の五色椿。天気が良ければ、桜が優先なんですが、雨なら椿は影響はないでしょう。雨になったのも、長年の課題を解消するにはいい機会。初日は、白毫寺をメインにして、奈良の散策をすることにしました。
結果、400年を経た五色椿の豪華な美しさも確認できましたが、入江泰吉の写真美術館に、国立博物館の当麻寺展も加わって、また、大切な出会いが重なったような気がします。
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伊丹空港から、奈良に向かいます。
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まずは、モノレールで蛍池へ。
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梅田で、朝飯を探して、喫茶ブルージンというのを見つけました。ここは、阪急三番街の地下一階。喫茶と言っても、外観はパン屋さんです。新阪急ホテルのパン屋さんと書いてあったので、ちょっと寄ってみました。
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朝飯代わりのアップルパイを買いましたが、ホテルのパンらしくきちんとしたお味。しかし、ポロポロ崩れる生地なので、電車の中では食べにくい。まあ、そんなことは、想定していないから、仕方ないんですが。。
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近鉄奈良駅に到着。白毫寺は、急ぐこともないので、近くの開化天皇陵へ。
と、途中で見かけた念佛寺というお寺。なんでもないようなお寺だったのですが、山門の説明に、「徳川家康公は1614年大阪冬の陣で、真田幸村軍に破れ、この「山の寺」に落ちのび桶屋の棺に隠れ、九死に一生を得たと伝わります」。とあって。へえ、そんなオーバーなと思ったのですが、事実はここに書いてある方が近いのかも。歴史は、権力者によって、書き換えられるのが常ですからね。 -
ほか、山門を入って境内には徳川家康末弟「松平隠岐守定勝」の墓もありました。
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開化天皇は、「古事記」「日本書紀」で第9代天皇と記されています。陵は、奈良市内の中心部なのですが、近鉄奈良駅から、東大寺と反対の方向に歩いて行きます。
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大通りから、陵が見えていたのですが、なかなか入口にたどり着かない。四苦八苦して三条通りからの入口を見つけました。趣は市内にあっても、おごそかです。
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万華堂 (奈良店)は、三条通り。千鳥饅頭の看板があって、これは博多のお菓子ですけど。怪訝に思って、聞いてみると、ルーツは博多でも、関西にも暖簾分けした千鳥饅頭のお店があって、ここもそうなんだとか。まあ、千鳥饅頭は、東京にも暖簾分けしたお店があるので、ここにあってもおかしくはないんですが、ちょっとややこしいかも。
私は草餅を買いまた。 -
三条通をそのまま北上。
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通りに浄教寺というお寺。もう桜は終わったと思ったら、ここの八重紅しだれは、まさに今が満開でした。
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サクラは、大きいし、ピンクの色も程よいような。雨混じりの天気でしたが、かえって華やかさが増しているような感じもしました。これは銘木の風格があるような感じです。
ほか、フェノロサがここで日本の美術について講演をしたこともあるようです。 -
さらに奈良三条りを北上して、これは鶴屋徳満。店頭に大きな三笠があって、献上三笠と書かれています。尋ねると、ここの御主人が、現在の天皇が橿原神宮に参拝された時に同じ列車に乗って参拝。この三笠を献上したのだそうです。そうですかあ。
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ただ、私がいただいたのは、白い鹿の形をした最中の「白鹿」。見た目が上品な白で特徴がありますが、実はこの餡子がすごい。ねっとりしていて、ヘビーな感じ。何か印象に残る味わいです。
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もちいどの商店街を抜けて、高畑の方角へ。
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春日大社の一の鳥居までやってきました。鳥居のそばにある菊水楼は、奈良の老舗料理旅館。
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表門や本館は、風格があって国の重要文化財にも指定されています。
別館レストラン入口に無料のギャラリーがあって、ちょっと立ち寄ってみました。サクラの絵画が飾られていましたが、建物の雰囲気がいいので、けっこう落ち着いて鑑賞することができました。 -
で、この一之鳥居は、春日大社の鳥居。気比神宮と厳島神社の大鳥居に並ぶ「日本三大鳥居」の一つとされます。見た目は、何かずんぐりした印象ですが、これが春日鳥居の形式。柱が太くて、そりが少ないのです。高さは、6.75m、柱間5.2m。836年の造営で、国の重要文化財です。
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そのまま春日神社の参道を進みます。雨の中ですが、それは予定通り。慌てることはありません。
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途中の片岡梅林。もう、浮見堂の近くです。梅はすっかり終わっていましたが、桜の林もあって、遅咲きの桜がにぎやかに花をつけていました。一方で、まばらに紅葉もあって、今は新緑がきれい。必ずしも、見ごろは梅の季節だけではない一角だと思います。
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片岡梅林をさらに歩いていたら、変わった形をした大きな建物を発見しました。名前を見ると、丸窓亭。なるほど、側面の窓がまあるい形をしています。元は経蔵。それならこの大きさは理解できます。鎌倉時代の建物で、重要文化財。周囲には柵があって中には入れませんが、眺めるだけでも迫力は伝わります。
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参道から今度は右折して進むと、飛火野です。ここは、春日神社の裾野。なだらかな山の起伏が独特な印象のエリアです。
春日の大明神が鹿を召されてお着きになった場所なのですが、着いたのは夜半。お供の八代尊(やしろのみこと)が口から火を出して道明かりとされ、その火が消えずに時々飛び回ったのが、この名前の由来です -
高畑へ向かう道に入るとあるのが「空気ケーキ」。名前のインパクトとおしゃれな外観でどうしても目が行ってしまいます。
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入るとショートケーキにロールケーキとか、どれもおいしそう。どれにしようか迷っていたら、空気ケーキもあるようで。それなら、それにしまーす。スポンジケーキに牛乳のムースを挟んだ素直な味わい。一見、生クリームが挟んであるのかと思ったので、これもちょっと意外。いろんなサプライズがあるお店です。
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白毫寺の前に、奈良市写真美術館にも寄ってみます。
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この美術館は、生涯を掛けて、奈良を撮り続けた入江泰吉の作品を収めた美術館です。田舎のちょっとした風景を独自の視点で切り取った作品の数々。例えば、今だと定番の撮影スポットとなっている大池からの薬師寺の眺めなども、入江氏が最初に目を付けたものだったのだとか。最後には、美しさの極致は花にあるという言葉もいいですね。私は、中宮寺の弥勒菩薩がイマイチ感動がなかったのですが、今回、氏の写真を見て少し印象が変わりました。これも収穫です。
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ちなみに、これは入口付近にあった造形。
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奈良らしい雰囲気が
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面白いですね。
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新薬師寺は美術館の裏なんですが、もう何回も来ているし、白毫寺を優先します。ここも歴史の道の続きです。
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さて、白毫寺に到着。ここは、高畑町の一番奥。
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市内を見下ろす眺めの良さと萩と五色椿で知られています。
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イチオシ
石段には、桜と椿。
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古びた山門をくぐって、
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登って行きます。秋にはこの石段の両側に萩が咲いて、きれいなんです。観光客も、その頃が一番多いですね。
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でも、この時期は、天然記念物にも指定されている五色椿。
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イチオシ
三日前くらいから満開になったということでしたが、
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イチオシ
木の下にはパラパラと落ちた椿の花。最初見た時は、花が少ないかなあと思ったのですが、高い場所を見上げてよく見るとけっこうたくさんの花が咲いています。桜のように一見して華やかと言うことはありませんが、赤、白、ピンクが混じった椿は、しばらく眺めているとじんわりその豪華さがわかってくるような。
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別の椿も満開。
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こちらが見晴らしのいい場所です。
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近くのお堂の前に株分けした五色椿もありまして、
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本体の樹齢400年に対して、
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イチオシ
こちらは樹齢40年。
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その分、近くで花が見れました。本体と全く同じ花ですね。
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市内に帰る途中にあった、これは頭塔です。
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1辺30m、高さ10m、7段の階段ピラミッド状の構造物は、やはりかなり特異です。
事前に見学を申し込んでおく必要があるとのことでしたが、隣の駐車場からでも、全体がよく見えました。これで十分だと思います。 -
奈良公園も散策してみます。
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この奥が、奈良県新公会堂。奈良県置県100年を記念して建設されました。
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この日も、料理の鉄人のイベントがあったようでしたが、少し驚いたのは、背後の若草山を借景とする日本庭園。
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自由に散策ができる庭園は規模も大く広々としていて、美しい。柵に囲まれて鹿がいない分、落ち着いて眺められたような気がします。
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隣りの奈良公園シルクロード交流館。
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「なら・シルクロード博」を記念して作られた「奈良公園館」が前身です。入ると大きなラクダの置物があって面白い。
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フリースペースでは、江上コレクションの展示。
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異国情緒が漂います。
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しかし、実はレストランの壁に掛けてある、世界最大級の美術陶版画「飛天群舞図」が一番目すごいかもしれません。レストランの中なので遠目で見ただけでしたが。
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奈良公園の範囲ははっきりしないのですが、奈良市内一円といった感じ。総面積は500ヘクタールとも600ヘクタールとも言われます。あちこち鹿がいて、わき道に入ったりすると糞だらけですので気を付けましょう。
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ところで、栗林公園に行った時だったと思いますが、栗林公園は公園なので、日本三大庭園には入らない。日本三大公園になる。その三大公園に奈良公園があがっていて、まあそうかなあと納得したことがあります。
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雨でも、食関係のイベントをやっていました。
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奥村記念館は、登大路沿い。無料の休憩所といった施設なのですが、建設会社の奥村組が提供してるもの。休憩スペースの傍らには、奥村組の歩みと言ったパネル展示がありました。
ただ、私も含めてそんなところに目を向ける人はほとんどいなくて、休憩のために寄った人ばかり。それでも、記念館の人はお客さんにあれこれ気を配っている感じで、ただで使わせてもらっているのに、ちょっと申し訳ないような気もしました。 -
隣りの志津香で、昼食です。ここは、登大路沿いにある釜飯の人気店。日曜のお昼でしたが、けっこうな行列でしばらく並びました。
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イチオシ
大和鶏の釜飯を食べましたが、薄味のご飯のお焦げがなんとも優しい味わい。
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ご飯をよそう度にふたを閉めてくださいと説明書もあって、いかにおいしく食べてもらうかに細かな気を使うお店であることを感じました。
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奈良国立博物館では、当麻寺展。当麻まんだらの本物が展示されていると聞けば、これは見逃せません。実物は、もう黒く変色してしまっていて、何が描いてあるのかもよくわからないような状態でしたが、これを模写したものもいくつかあって、解説を聞いたりして、その思想的な体系といったものがいかに壮大であるかがよく分かりました。中将姫の伝説とまんだらの組み合わせ。これはお寺マニアにとっては最強の組み合わせかもしれません。
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ギャラリー飛鳥園は、奈良国立博物館のほど近く。登大路沿いにある小さな無料のギャラリー。仏像写真が専門と言うことに興味を引かれて、寄ってみました。
写真は、なかなかいいというか、すごくいい。仏像は、実物を見る方がいいに決まっているんですが、ここの写真を見ると、自分が見てきた印象が打ち砕かれるような。自分の目線を改めて見つめ直す、いい機会になりました。 -
この辺で、今日の泊りの大阪に向かいます。
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その前に、帰りの電車で食べるものはないかなあ。
もちいどのセンター街に寄ってみたら、コロッケが目に止まりました。 -
岡西精肉店は、「おかにし」の看板。コロッケや牛肉の串揚げとかを売っています。
私は、牛コロッケをいただきました。家庭で作ったようなさりげない味わいでしたが、旅先でちょこっと食べるには、こういうのが一番ありがたい。ほくほくしたおいしさが印象に残りました。 -
鶴橋で途中下車。焼き肉の街は、同じ通りに軒を並べて、お店の数が半端ではない。すごいですね。
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街の雰囲気を確認するだけのつもりだったのですが、こんなところにパフェの専門店。
地元ではかなり有名なカナリヤというお店。焼き肉を食べた後に、ちょっと寄る店かと思ったら、けっこうこの店を目当てにお客さんが来るよう。なら、ちょっと寄ってみましょうか。 -
イチオシ
いただいたのはフレンチパフェ。ブルーベリーのジャムが掛かってとてもきれいです。バナナとコーンフレークもいいアクセント。びっくりするようなおいしさではありませんが、それは必要以上の甘さを抑えているから。かつてはヤンキー風のマスターの、強いポリシーも感じるようなひと品でした。
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梅田を経由して十三駅までやってきました。ここに今晩の晩飯を予定する名物店があるんです。
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商店街を抜けて行くんですが、
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まずは、事前日チェックしていたお店に寄り道。この今里屋久兵衛 (駅前店) は、十三駅の改札を出てすぐ。十三焼のお店です。
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おっちゃんが一人でやっていて、バラでも買えますかと言ったら、5個からの答え。では、5個と頼んだら、ヨモギのを3個と白いのを2個包んでくれました。さて、十三焼とは?なるほど、これは焼き餅ですね。上賀茂神社の焼き餅と似ています。こちらは庶民派ですが、それでも、ここまでのレベルだとは驚き。2日後にも食べましたが、まだおいしい。いいものを見つけたような気持ちになりました。
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イチオシ
喜八洲総本舗の本店も、十三駅を出てすぐの場所。丸いしめ縄のような看板が目立っています。商品は、酒饅頭からきんつばとか豊富ですが、私のお勧めはみたらし団子。ちょっと焦げ目がついたお餅に、甘いタレがたっぷりかかって、とてもうまい。庶民的なお店ですが、決して侮れません。大坂では有名なお店です。
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風俗街の方に近くなってきましたが、この辺りだったはず。
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ねぎ焼きで超有名な「やまもと」です。
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イチオシ
注文したのは、肉。行列で待っている間に頼みます。
ねぎ焼きと言っても、ネギが大量に入ってるくらいで、見た目はそんなに変わったところはないような。食べ始めもそんな印象でしたが、ソースの薄味に少しレモン汁を掛けた、癖がなくてとてもふわふわと素直な味わい。明石焼きに似たようなところがありました。やっぱり、ジャンルが違うのかあ。今後、他のねぎ焼きも試して確かめてみたいと思います。 -
ねぎ焼きのやまもとも同じ筋で目に入った永楽さん。どっちにしても、大阪は、いろんなところでいろんな店が混じりあっています。しかし、こんなところで店を構えているのは、相応の理由があるから。きっと、すごいお菓子があるんだろうと期待して立ち寄りました。
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買ったのは、栗饅頭。大粒栗と書いてありまして、看板商品のよう。栗饅頭は、形が栗に似ているから栗饅頭なんですよね。とか話していたら、うちのはちゃんと栗の粒が入ってますと反論されてしまいました。帰っていただきましたが、饅頭の大きさもあるし、確かに、しっかり栗も入っているし。そういう意味では、期待にたがわないお店でした。
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梅田に帰ってきまして、少しウロウロ。
ここは、JR大阪駅に一昨年進出した三越伊勢丹。伊勢丹は、京都駅でも大成功しているので、そんな姿がここでもダブります。ノースゲートビルディングの西側で、ルクアとアトリウム広場を挟んで向かい合わせ。まさしく、大阪駅との一体的な構造です。
ちなみに、三越伊勢丹グループの既存店では「三越」か「伊勢丹」のブランド。「三越伊勢丹」のブランドは、これが初めてということです -
JR大阪駅が生まれ変わって、目立っているのが大阪三越伊勢丹とこのルクア。アトリウム広場を挟んで、二つのビルがそびえています。ルクアは、阪急の梅田駅側なので、大きな人の流れには近いかも。ファッションビルで、地下1階から10階。飲食店も含めて198店ものテナントがあるようです
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ヘップファイブは、大阪駅隣りにある阪急のビル。屋上に赤い大観覧車があって、このあたりのランドマークになっています。
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イチオシ
その中に入ると、吹き抜けの玄関には、赤い親子のクジラのモニュメントが天井からぶら下がっていました。すごい迫力。何かのイベントで特別な展示なのかと思ったら、そうではないとのこと。米米CLUB石井竜也がデザインしたのだそうですが、楽しませる工夫がすごいです。
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さて、今日の泊りはカプセルイン大阪。堂山の繁華街の一角です。
ところで、堂山は、大阪駅から新御堂を越えてすぐの場所なのですが、北新地と違って、けっこう客引きも多いし、正直、あまり雰囲気のいいところではありません。まあ、泊まるだけと思って利用しました。
カプセルとサウナの入口が分かれていて、カプセルの客がサウナを利用する際は、改めてサウナの入口から入り直します。面白いシステムかもしれません。
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