2009/01/15 - 2009/04/20
11位(同エリア23件中)
haneさん
最後の寄港地、ラバウルへ入港!
・・・聞いてはいたけど、灰だらけ。
道や建物だけでなく、木々も灰をかぶって、町が埋もれてしまったよう。
1994年のダブルブル山の大噴火以降、町の機能は20キロほど離れたココポへ移転しており、昔からの町は取り残されてしまったかのようです。
それにしても、灰、灰、灰・・・。
この旅行記をUPするにあたって、他の方の旅行記やネットのブログや写真を色々と拝見させて頂いたんですが、明らかに灰の量が違う(笑)。
地面が草に覆われていたり、ジャングルが青々としてたり・・・。同じ場所のはずだがなぁ? まぁ火山のご機嫌や風向きもあるんだろうとは思いますが、私が訪れた時はとにかく灰まみれでした。
ラバウルといえば、太平洋戦争時、大激戦となった地の一つ。
何もないと言っては失礼ですが、この小さな町に各国の客船や観光客がやってくるのは、戦争の遺構を見に来る人々が多いということでもあります。
客船に乗っていると、数か月かけての旅になるので、どうしても乗客の年齢層は時間に余裕のあるシニア層になります。中には、戦時中に実際この地に来ていた方や、父親や兄弟がここで亡くなったという方々も。
数日前に寄ったケアンズで買っておいたのだろう花束を海に手向け、手を合わせて犠牲者の冥福を祈る方々の背中を見るとき、自分が戦争を知らない世代だということをまざまざと思い知らされます。
さて、向かうは横浜!
モナリザ号は一路北上します。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 1.0
- 交通手段
- 船 ヒッチハイク 徒歩
-
ケアンズから北上し、ニューブリテン島にあるラバウルへ入港!
小さな町の港ですが、約290万トンのモナリザ号が接岸できる良港シンプソン湾に面しています。 -
船からでもわかる、モワモワしたもの。
そう、火山灰!
ラバウルの町はほぼ灰色です。 -
こちらは現地の漁師さんと、港に無造作に置かれたコンテナたち。
大型船が停泊する港のすぐ横に砂浜(火山灰だけど)があるのが不思議な感じです。 -
こちらはオーストラリアからの大型客船。モナリザよりだいぶ大きいです。なので、入港はせず沖止め。
奥には火山が見えています。 -
ラバウルのメイン桟橋!
メインって言っても、モナリザ号サイズ(全長200m程度)1艘でいっぱいですが〜。とはいえ、ラバウルの町の規模を考えたら、だいぶ立派な港です。 -
大型客船が2艘も来たので、現地のひとが港でマーケットを開いてくれました。
暑くて日差しがすごいので、みんな大きなパラソルを差してます。
カラフルでいいなぁ・・・ -
白人の観光客の人たちって・・・なんでみんなハーフパンツやバミューダパンツなんでしょうね?(笑)
きっと、あちらはあちらで、何で日本人はこんな暑いとこでも長袖長ズボンに暑苦しい帽子なんだろ?って思ってるんでしょうね〜・・・。 -
沖の船を見てたら、けっこう船体の向きが変わっていることを発見。
錨を降ろしているので位置は変わらないけど、潮の流れとか風で向きは変わるんですよね〜。そういえばイースター島で沖に居た時、船内を散歩してると時々向きが変わって、風景が違ってたことを今さら思い出しました(笑) -
原色ばりばり、カラフルな布やカバン、民芸品を売っています。
地面は全て火山灰なので、けっこうフカフカしてます。
そして靴の中はあっという間にスゴイことに(笑) -
この問題は世界どこでもですね〜・・・。
ちなみに、看板に書かれている言語はピジン語です(たぶん)。
ピジン語はパプア・ニューギニアやソロモン諸島で話されている言語で、英語にそっくり。ハワイにもピジン語はあるそうですが、こちらのピジンとはちょっと違うそうです。英語と似てるのは同じようなんですが。
◆Good morning → Gutpela moning nau(グッペラ・モーニン・ナウ。モーニンだけでも通じます)
◆How are you? → Yu orait?(ユー・オライト?)
◆I am sorry → Mi sori(ミ・ソーリ)
なんだかたどたどしいブロークン・イングリッシュみたいで面白い(笑)。
ユー・オライト? とか普通に言ってしまいそうです。もちろん、ユー・オライト?なら、ミー・オライト!(I'm fine !)ってお返事です。 -
通りで知り合ったジョンとマイク。
兄弟じゃないよ、友達だよーって言いますが、5歳くらい歳の差が。日本だと学校だって縦社会(笑)だから、子供のころに5歳も違う友達はなかなか居ないですが、こっちでは普通らしく。
彼らは何をしているのかというと、お客さん探しみたいなカンジです。
というのも、ここラバウルにはタクシーも公共交通機関もほぼ有りません。なので、地元の人の車に乗せてもらったりしないと何処へも行けない! 大型客船が入港して観光客が来たのはいいけど、アシが全くない・・・そんなときに大活躍です。 -
と、言うわけで、ジョンとマイクの知り合いの車に乗せてもらって、ラバウルの町を疾走!
何もないけど!
灰しかないけど! -
車って言っても、いわゆるピックアップ・バン。
もちろん荷台です。
気持ちいいのはいいんですが・・・。
何せ直射日光ヒシヒシで暑い! 荷台も熱い!
そこらじゅう灰だらけなので、巻き上がって喉や眼にダメージ! 日よけ用に持っていたストールやサングラスが別の用途で大活躍(笑) -
そしていつの間にか荷台に人がいっぱいだ〜・・・
道すがら乗り込んでくるので、「ちょっとそこまで乗せてってよ」的なノリなのかと思ってたら、結局あちこち観光して町に戻ってくるまで一緒でした(笑)
みんな車を出してくれた人の知り合いみたいです。
ヒマだったんでしょうね(笑) -
郊外へやってきました。
とにもかくにも火山灰。
幾度もの噴火で立ち枯れてしまった木もたくさん。 -
山道を登っていきます。
うーん、灰がスゴイよー
舗装なんかしてないから揺れるよー -
高台からラバウルの町とシンプソン湾方面
-
遠くにモナリザ号
-
南太平洋戦没者の碑
日本が作った慰霊碑なので、当然ここを訪れるのは日本人。
そしてこんな灰だらけの山の中までお土産を売りに来る現地の人たち・・・たくましなー。 -
道はさらにデコボコ!
喋ってたら舌噛みそう・・・、のまえに、口の中が灰でじゃりじゃりになりますけど(笑)
もはや何かのアトラクションのよう。
けど、地元のひとたちは慣れたもの。 -
山を越えたら、一面だだっぴろい灰の世界。
噴煙を上げ続けるダブルブル山。
この平坦で広大な空間は、かつての空港。
その面影は全くなく、教えてもらうまで全く気づきませんでした。 -
イチオシ
かくれんぼ中?
-
旧日本軍の戦跡で子供たちが遊んでます。
彼らがこれがなんだったのか理解してるかは分かりませんが、とりあえず、平和になってよかったね。 -
けっこう扱いが乱暴(笑)
ここら辺にはいくつかの戦闘機が残っていて、いちおう管理人みたいな人が入場料を回収しに来ます。たぶんそういった人の子供かな?
周りには何もない、ほんとに灰だらけの原野なので。 -
ご年配の男性とか、好きな人には分かるんでしょうが・・・すいません、飛行機の残骸ってことしかわかりませんっ!
-
戦争は終わりましたが、火山被害はまだラバウルを蝕んでいます。
-
ラバウルの町へ帰ってきました!
行くときはキレイだった車も、すっかり灰だらけ。
ドライバーさんにチャーター代を渡してお別れ。お金っていっても数ドル〜10ドル程度ですが。とはいえ、現地の人にとっては大事な収入源ですよね。
ずっと案内もしてくれていたジョンとマイク(+途中から乗ってきた知り合いたち)ともここでお別れ。 -
ラバウル市街は火山被害で何もないため、食事は当然船で。
ちょうどお昼だー。 -
今日の修理の技はブランコ・・・。
-
昼食の後、町で唯一のスーパーへ行ってみました!
-
暑いのでアイス〜。
すぐ溶けちゃう! -
スーパーというより、何でも屋さん的な品ぞろえ。
生鮮食品とかはマーケットで買うんでしょうね。 -
ブアイ。
普通にスーパーで売ってたけど、いわゆるソフトドラッグみたいなもので、台湾とかにあるビンロウみたいなもの。
灰色の地面に真っ赤な塊があったら、誰かが吐き捨てたもの。うーん踏みたくないな。 -
こちらはマーケット。
誰も居ない・・・。
そりゃ午後だし。 -
ヒマを持て余すひとがいっぱい
-
これがいわゆるバス的なものらしく・・・
-
まだまだ出航までは時間があるので、別の車にお願いしてビーチへ行くことにしました。
午前中に行った火山方面は本当に灰だらけで、木すらほとんどない状態でしたが、ビーチへ行く道には少し建物も。
でもこのモワモワ具合・・・どんだけ灰まみれなのかご想像ください・・・ -
30分ほど走って、ビーチに到着!
我々の目的は泳ぐことだけだったんですが・・・。日本人だってことで気を使ってか、戦跡でもあるビーチに連れてきてくれました。 -
ビーチに迫る岩山に、幾つもの横穴が掘られています。
これらもかつて旧日本軍が倉庫や身を隠すために使われていたものだとか。 -
細い通り道
-
こういった風景は、なんだか松島とかみたい?
-
放置されたカヌー
-
旧日本軍によって掘られた横穴。
右端に写っているおじいちゃんが、ここのヌシ。このおじいちゃんにも入場料のようなものを払いました。1ドルくらいだったかな?
別に戦跡めぐりに来たわけではないけど・・・必然的にそうなっちゃったので。 -
ゴツゴツした岩のビーチ。
-
現地の子供って、金髪や茶髪のアフロの子が多いんですよねー。カワイイ!
大人になると、みんな濃い茶色になっちゃいますが。 -
浅瀬で泳ぐ子供たち
-
おじいちゃんの犬?
ヒョロヒョロ。 -
浮き輪は無いので、流木。
-
青いヒトデみーっけ!
-
いっぱいいる・・・。
拾いあげてみましたが、けっこう硬い感じでした。
それにしても、ほんとオモチャみたいな色! -
海はごらんの透明度。
海底は岩と珊瑚だらけなので、スニーカーごと入りました。じゃないと痛くて歩けない! -
なんだろ、これ。
しかしキレイな海。島の反対側は灰まみれだけど。
パプア・ニューギニアでダイビングするってよく聞くけど、確かに透明度は素晴らしいです。
ここのビーチは膝〜胸の高さくらいの遠浅な海が100mくらい続きますが、その先は崖のようになっており、一気に深くなります。だからこそ、旧日本軍はここに潜んだんでしょうね。
突然広がる、全く底が見えない、ひたすら青い海。
泳ぎは得意な方ですが、さすがにゾッとしたので遠くへは行きませんでした。 -
夕方になり、モナリザ号へ戻ってきました。
ビーチからの帰り、ちょっと車の料金のことでトラブルになりましたが、無事出航前に帰還。
やっぱり料金は事前にきちんと交渉しとかないとダメですね。結局1ドルしか払わなかったけど・・・。
さて海で洗った(?)とはいえ、ラバウルの町へ戻ってきたら、あっというまに再び灰まみれ。
船のステップに上がったらスニーカーを脱いで、バンバン叩いて出来る限り灰は落としたつもりだけど・・・やっぱり船の中も灰まみれ。掃除も洗濯もたいへんだ! -
日が落ちて、出航の時間。
-
-
-
さらばラバウル。
上陸する寄港地も、これにて終了。
一路、横浜をめざして北上します。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
haneさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ラバウル(パプアニューギニア) の人気ホテル
パプアニューギニアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
パプアニューギニア最安
740円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
57