2005/11/01 - 2009/07/01
19位(同エリア149件中)
ショコラさん
2005年から数年、ドイツのボンで暮らしました。
これは滞在中にボンや近郊の町(ボンがあるノルトライン・ヴェストファーレン州内の町と、隣接するラインラント・プファルツ州の北部の町)で撮った写真をまとめたものです。四季を追ったものなので、撮影年順ではありません。
旅の参考にはあまりならないかもしれませんが、備忘録として残すことにしました。時間が経ちすぎて記憶があいまいになっていることも多いですが……。
夫の仕事により、ボンでの生活が始まったのは2005年秋。出国前に想定外の手続きが必要になり、予定より2か月遅れでのスタートとなりました。渡航が遅れたため、予定していた物件に入居できなくなり、家が決まらないまま渡独することに。
そんなわけで、家が見つかるまでホテル暮らしとなり、渡航のときにスーツケースで運んだものだけでしのがなくてはなりませんでした。結局、家が決まって入居できたのは、渡航して1か月以上経ってから。
海外で暮らすのは2回目で(1回目はフランス)、引越や生活の立ち上げの流れは一応わかっているつもりでした。同じヨーロッパだし、お隣りの国というのもあって、そんなに違わないだろうと思っていました。でも、実際はお国が違えば文化も違って、驚くことがいろいろ。
ドイツの家探しで一番驚いたのは、多くの賃貸物件にはキッチン設備(流しやコンロ、調理台)がついていないこと。キッチンとして使う部屋はもちろんありますが、何もない空っぽの部屋なのです。つまり、水道の配管、電気の配線などは敷設されているものの、壁から蛇口が出ていて、配管口があるだけという……。
キッチン設備がある物件は、賃貸物件の2割程度。我が家はその2割の中から条件に合う物件を探さなければならず、渡独後にやっと見つけた物件は、入居可能日が1か月後。でももう待つしかありませんでした。
ところで、なぜキッチン設備がついていないのかというと、ドイツ人にとってキッチン設備(いわゆるシステムキッチン)は家具と同じ扱いのようで、引越しの時には自分のシステムキッチンを取り外して家具と一緒に運び、転居先でまたそれを取り付けるのだそう。もちろん簡単に着脱できるものではないので、外すときも取り付けるときも工事が必要です。当然ながら、賃貸物件のキッチンの間取りはそれぞれなので、ドイツ人は家探しをするときに、自分のシステムキッチンが設置できるかどうかも考えて決めるらしい。
入居した家には、前に住んでいた人のシステムキッチンがあり、ちょっとくたびれてはいましたが、これを買い取ったので自分で新たに設置せずにすみました。
けれど、数年後に帰国でここを退去するとき、このシステムキッチンは取り外すことになり(次に入居する人から「システムキッチンは持っているから、これはいらない」と言われた)、取り外し工事代と廃棄代で数百ユーロかかりました。大家さんからは「もったいないから、日本に持って帰ったら?」と言われましたが(@@)
入居後の次なる関門は大型家電や大型家具の購入(フランスのときは家具付きのアパートだったので、すぐに生活が始められ、現地で購入したものはわずかだった)。大型家電は購入して配達してもらうまで2~3週間かかり、家具に至ってはすべての配達が終わるまで2か月かかりました(何より先に配達してもらいたかったベッドが一番最後に届いた…それまでの間、床に寝ていた)。このように配達まで何週間も待たなくてはならないため、家具店などではトラックの貸し出しをしているところもあり、貸し出しトラックや自分の車(自家用車にカーゴトレーラーを接続)で自力で運ぶ人も多いよう。
家の照明においても、天井や壁に開いた穴から配線がぶら下がっているだけなので、照明器具を買ってきても工事を頼まないと使えず(自力で工事する人もいますが、電圧が高いので知識がないと危ない)、一部の部屋に仮付けされていた裸電球でしばらく生活することに。
これら以外にも、滞在許可証の取得、ドイツの運転免許証への書き換え、銀行口座の開設、水道や電気、固定電話、携帯電話、インターネットの開通手続き、自動車保険(事前に自動車保険の手続きをしていないと車の購入ができない)や弁護士費用保険(ドイツの全世帯の4割が加入している)の契約、車の購入など、やらなければならないことがいろいろ。役所手続きは夫の勤務先にサポートしてもらいましたが、それ以外は自力でなんとか。普通に生活できるようになったときには、ドイツ到着からすでに3か月が過ぎていました。
★ボン市公式サイト ボン観光案内リーフレット 日本語版(PDF)
https://www.bonn-region.de/services/files/fremdsprachen/stadtplan_JAPAN_2013_02.pdf
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《ボン 四季折々》
[1月]
ある大雪の日。家の外は白銀の世界。
ドイツの冬は寒いけれど、ボンがあるライン川中流域はドイツの中では比較的温暖で、雪が積もるのは年に2、3回程度。
雪が積もったら、まずやらなければならないのが、家の前の歩道の雪かき。
住んでいたのは3階建ての一軒家で、1階に大家さん夫婦が住んでいて、2階と3階を賃貸にしている家でした。わたしたちが住んでいたのは2階(各階に玄関があり、独立したつくり)。
大家さんも3階の住人もシニアだったため、歩道や敷地内の雪かきは暗黙の了解でうちの夫の仕事に。
近所の人たちも、雪の日は朝一番に家の前の雪かきをします。自宅前の歩道で人が転んでケガをしたら、その家の人が賠償しなければならないからです。
ところで、住んでいた場所は戸建ての住宅街で、どの家も築何十年も経つ古い大きな建物ばかり。どの家も一軒家に見えますが、たいていはうちのように階ごとに区切られていたり、建物が縦半分に仕切られていたりして、数世帯が住んでいました。
わたしたちが住んでいた家は築約100年で、とくに古い家でした。もちろん内部はリノベーションされていて、壁も厚い頑丈な家でしたが、上下階の生活音ははっきり言って筒抜け。静かに歩いても床はギシギシきしむし、上階の住人の足音も聞こえます。住み始めた頃は「選択を間違ったかな」と思いましたが、1、2か月で慣れてきました。こんな古い家に住むことはもう一生ないだろうから、これもいい経験かなと。でも、わたしたちが住み始めて1年半後ぐらいに上階の住人が入れ替わり、新しい住人は生活音に耐えられなかったようで、1年もせずに退去しちゃいました(その後、3階は大家さんの仕事部屋になった)。
住んでいた家は市の保存対象になっている建物だったようで、大家さんの話によると、外観を変えるには(外壁の色を含む)、役所に申請して許可をもらわないといけないとのこと。庭の木ですら、切り倒すには許可が必要なんだそうです。 -
この大雪の朝、車の温度計を見ると、外の気温はマイナス16℃!
息が凍るほどの寒さというのを初めて経験しました。
こんなに外が寒くても、家の中は暖か。ドイツの暖房はハイツング(HEIZUNG)と呼ばれるものが使われていて、これが部屋やバスルームの壁の下部に取り付けられています。見た目はデロンギのオイルヒーターを大型にしたような感じですが、内部には温水が流れています。心地いい暖かさでとても快適。冬の間はずっとつけっぱなしです(切ってはいけないよう)。
夏はというと、ボンはライン川沿いのせいか、わりと湿気があり、けっこうムシムシ。でもエアコンのある家はほとんどありません(うちにもなかった)。 -
[2月]
2月はカーニバル(地域によって「ファッシング」「ファスナハト」とも呼ばれる)の季節。
ドイツでは特にラインラント地方が盛んで、その中心はマインツ、ケルン、デュッセルドルフ、ボン。
ボンでもあちこちの通りでパレードが行われます。市民の多くも仮装をし、パレードを見物します。 -
カーニバルでは特別な掛け声があり、ボンやケルンでは「Alaaf!(アラーフ)」、デュッセルドルフでは「Helau!(ヘラウ)」。
パレードではこの掛け声とともに、沿道の人たちにたくさんのお菓子(Kamelle(カメレ)と呼ばれる)が投げられます。
ボンはグミ〈Haribo(ハリボー)〉の発祥の地で、とくにカーニバル前には大量に売れるのだとか。
ちなみに、ドイツ人に人気のグミのフレーバーは「ラクリッツ(甘草の一種)」だそうで、色はまっ黒で渦巻き状。見た目からして美味しそうには見えませんが、味も漢方薬そのもの。どうしてこれが美味しいと思うのか謎ですが、グミ売り場では黒いグミが幅を利かせているので、売れているのは確かなよう。 -
沿道では、仮装した子どもたちがお菓子をもらおうと、大きな袋を手に待ち構えています。
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農業国のドイツらしく、トラクターの山車も。
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パレードの仮装は実にさまざま。
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お菓子がどんどん降ってくるので、わたしもけっこうゲット。で、近くにいた子どもたちにあげました。
★公式サイト「Carnival in Bonn」
https://www.bonn-region.de/sightseeing-and-culture/carnival.html -
[3月]
ボンは西ドイツ時代に首都だったとは思えないほど、のんびりとした町で、人口も30万人程度。人口の約10%はボン大学の学生という、学生の町でもあります。
写真は旧市街のミュンスター広場に建つ〈ベートーベン像〉。
ボンはベートーベンが生まれ育った町。彼の生家がこのすぐ近くにあります。 -
ミュンスター広場のカフェは、いつも賑わっています。
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ミュンスター広場の南側に建つ〈ミュンスター寺院〉。
11~12世紀築のロマネスク様式の寺院で、八角形の尖塔が特徴。14世紀にここで神聖ローマ帝国の戴冠式が行われたそう。 -
★旧市街のマルクト広場(*この写真は夏に撮影)
平日は毎日、青空市が立ち、いつもたくさんの人で賑わっています。右側の美しい建物は旧市庁舎。
2006年サッカーのワールドカップドイツ大会のとき、ボンでキャンプをしていた日本代表チームがこの旧市庁舎を訪れ、市長に挨拶をしました。ちなみに選手たちはこの広場からほど近い〈Hilton Bonn Hotel〉に滞在していました。 -
[4月]
ドイツの春の味覚といえば〈白アスパラ〉(ドイツ語で Spargel シュパーゲル)。 白アスパラが出回るのは4月中旬からで、6月24日(聖ヨハネの日)で出荷が終了するので、食べられるのは2か月ほど。
この時期は、青空市でも白アスパラがてんこ盛り。外国産のものも売られていますが、やはり国産が人気です(国産は高いけど)。
ドイツ人の白アスパラへの情熱はかなりのもので、キッチン用品店にはアスパラ専用の茹で鍋も売られているほど。わたしが見た鍋は縦長のステンレス製で、アスパラを立てて茹でられるようになっていて、アスパラの穂先は湯につけず、蒸気で蒸すのだそう。たしかに穂先はすぐ茹で上がるから、これだと均一に茹でられて美味しく食べられそうです(我が家にはなかったので、普通の鍋で丸ごと茹でてましたが)。 -
マルクト広場の一角にある、お気に入りだったコンディトライ。
コンディトライ (Konditorei) はケーキ店のことで、たいていカフェを併設しています。
このお店のすぐ近くにあるドイツ語学校に通っていたので、毎日のようにこのお店の前を通っていて、誘惑に負けることしばしば。
★Café Mueller-Langhardt(カフェ・ミュラー・ラングハルト)
https://www.mueller-langhardt.de/ -
このコンディトライのバウムクーヘンがとっても美味しかった。
バウムクーヘンといえばドイツ菓子の代表みたいなものですが、意外に売っているお店は少ないです。作るのに手間がかかるからのよう。 -
ここのバウムクーヘンがこちら。
半分に切ったあとに写真を撮ったので、切り目が入っちゃってますが。
焼き菓子の甘い香りとバターの風味が抜群。生地が少し硬めなのも好み。
日本で売られているバウムクーヘンは縦切りのものも見かけますが、ベルリンにあるバウムクーヘンの名店の店主によれば、バウムクーヘンは年輪と平行に薄く切るのが一番おいしいのだそうです。これも横に切るべきだったか。 -
4月のある日、増水したライン川。
家からライン川までは歩いて数分だったので、週末は川沿いのプロムナードを散歩していました。
4月になるとアルプスの雪解け水と雨でライン川が増水し、氾濫することもしばしば。この日は氾濫の一歩手前でした。
ライン川の流れはとても速く、遊泳禁止になっていますが、この日はいつにもまして流れが速かった。もし落ちたら一巻の終わり…。 -
ライン川クルーズの浮き桟橋も水没。。。
ここから対岸へは渡し船でも行けますが(車や自転車も乗れる)、この日はさすがに休業だったよう。
ところで、ドイツの集合住宅は、洗濯機を地下の洗濯室に置くことが多いですが、ライン川沿いの集合住宅は川の氾濫に備えて、洗濯室は上階にあるそう。
ちなみに、わたしたちが住んでいた家は地下室に洗濯機置き場があり、3世帯の住人それぞれが洗濯機を置いていました。
洗濯物を外に干す場合は、景観が悪くならないようにベランダの柵下に干すのが基本。 -
4月のある日、ラインアウエ・レジャー公園(Freizeitpark Rheinaue)。
ボン市民の憩いの場となっている、ライン川沿いの広大な公園。公園内にはアウエ湖という湖があり、6つの橋が架けられています。張り巡らされた遊歩道の総延長は45kmにも及び、ライン河岸の遊歩道の長さだけでも6km。 -
春には桜や水仙が一斉に花開き、公園を彩ります。
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[5月]
ライン川の右岸沿いにあるレストラン「Rohmuehle」。
セメント工場だったエリアが開発されて複合施設になったそうで、1階にレストランがあります。
ライン川の眺めが抜群で、お料理も美味しく、お気に入りでした。
★Rohmuehle (イタリア料理・ドイツ料理)
https://www.rohmuehle.com/ -
春から秋にかけては、テラス席が大人気。
ボンや近郊でライン川が見渡せるレストランは意外と少ないので、ここはとくにお薦め。 -
5月のボン近郊の菜の花畑(車窓から)
郊外に行くと、風力発電もよく見かけます。 -
[6月]
★ゴーデス城(Godesburg)
ライン川沿いには古城が点在していますが、ボンにも廃墟ながら古城があり、塔はほぼ完全な形で残っています。
1210年に城の建設が開始され、中世にはケルンの選帝侯が好んで滞在したのだとか。 -
塔の高さは32m。
上まで登ることができます(無料でした)。 -
塔の上からの眺め。ボン市街が一望できます。
ボンには高い建物がなく、高層ビルといえばドイチェポスト(いわゆる郵便局)の本社ビルぐらい。向こうに見える背の高い建物がそれ。 -
[6月]*2006年
サッカーワールドカップドイツ大会。
日本代表チームのキャンプ地がボンで、ボンの中心地に日本代表メディアセンター〈G-JAMPS〉が設置されました(博物館を臨時改装したもの)。 -
このワールドカップ開催期間中、テレビなどで「ライン川に飛び込まないように」と繰り返し注意喚起されていました。
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〈G-JAMPS〉の内部。
応援メッセージが書けるブースや、日本代表のユニフォームや代表選手にまつわる品々が展示されたコーナー、グッズ販売コーナー、日本食が食べられるカフェなどがありました。 -
ここでもらった、G-JAMPS特製応援旗〈SAMURAI BLUE FLAG〉。
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[6月3日]*2006年
ワールドカップ日本代表の公開練習がボン市内で行われ、見に行きました。 -
公開練習風景
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公開練習が行われたスタジアム周辺の家々で、日本代表を応援する旗が見られました。市民のみなさんが応援してくれていて嬉しかった。
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[6月4日]*2006年
日本VSマルタの国際親善試合がデュッセルドルフで行われ、運よくチケットが入手できたので見に行きました。
この日、デュッセルドルフ駅から最寄りのスタジアムまでのバスは無料でした。
試合開始前のウォーミングアップ。 -
ウォーミングアップ終了
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試合開始前のセレモニー。有名選手たちがずらり。
サッカー部出身の夫の影響で、わたしもサッカーを見るようになり、Jリーグの試合は見に行ったことがありますが、日本代表の試合を見るのはこれが初めて。 -
試合終了
試合内容は今ひとつでしたが、1対0で日本の勝利(勝てばよし)。 -
[6月9日]*2006年
日本代表がキャンプしていた〈Hilton Bonn Hotel〉。
写真に写っているバスで、選手たちが練習からホテルへ帰ってきました。
ホテル入口にはサポーターがたくさん集まっていて、 -
わたしもこの日本代表応援Tシャツに、
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数人の選手からサインをもらっちゃいました。
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ホテル前に掲げられていた、日本の応援旗。
このとき、夫の会社の上司が出張でこのホテルに宿泊していて、ホテル内のプールやジムで日本代表の選手たちに遭遇したそうです。 -
[6月10日]*2006年
日本代表選手を乗せたバス(Hilton Bonn Hotel 前)。間もなく出発です。
この翌々日(6月12日)が、日本のグループステージ第1戦(対オーストラリア戦)だったので、試合会場のカイザースラウテルンへ向かうバスだったのかも。
そのオーストラリア戦は1対3で日本は負け(中村俊輔選手が得点)、最終的にグループステージは3戦1分2敗で敗退となってしまいました。 -
[6月]
ボンの中心地にもお城があります。
〈ポッペルスドルフ宮殿〉前の並木道。 -
★ポッペルスドルフ宮殿(Poppersdorfer Schloss)
かつて選帝侯クレメンスアウグストの夏の宮殿だったところで、1818年からはボン大学の自然科学資料部として使われています。
◆ポッペルスドルフ宮殿
http://www.bonn-region.de/english/sightseeing/fortresses-and-castles/castle-poppelsdorf.html -
宮殿の周りの美しい庭園は、現在植物園になっています。
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[9月]
快晴の週末、ボンからリンツまで船で出かけました。
ライン川のクルーズ船はライン川沿いの主だった町に停まるので、クルーズだけでなく、交通手段としてもけっこう使えます。 -
[11月]
秋になると、住宅街でも走り回るリスの姿がちょこちょこ見られるようになります。
冬に備えて、木の実を集めているのでしょうね。 -
[12月]
★ベートーベン・ハウス(Beethoven-Haus)
旧市街の一角にベートーベンが生まれ育った家があり、ベートーベンの足跡をたどることができます。 -
1770年に、ベートーベンはこの建物の屋根裏で生まれ、22歳まで暮らしたとのことです。
内部は撮影禁止だったので写真がありませんが、愛用のピアノや楽譜などゆかりの品々のほか、亡くなった直後のデスマスクまで展示されていて、見ごたえがありました。 -
裏庭は撮影OK。
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裏庭にひっそりと建つベートーベンの像。
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[12月]
クリスマス時期、買い物客で賑わうボンの繁華街(歩行者天国)。奥に見える塔はミュンスター寺院の尖塔。
11月下旬からクリスマスまで、ミュンスター広場ではクリスマスマーケットが開かれます。 -
ミュンスター広場のクリスマスマーケット。
屋台が立ちならなんでいます。
キラキラした華やぎに、心が自然と躍る♪ -
レープクーヘンの屋台。
飾り用のレープクーヘンは、硬くて食べることはできないそう。 -
クリスマスらしい雰囲気のキャンドルの屋台。
さまざまなキャンドルがありますが、もっとも数が多いのが蜜蝋でできた黄色のキャンドル。火を灯すとほんのり甘い香りがして、癒し効果もあるのだとか。 -
クリスマスマーケットの広場に停まっていたバス。これ、臨時の派出所です。
バスを活用するなんて、うまいこと考えますねー。 -
クリスマス・ピラミッドは、クリスマスマーケットのシンボル。夜はとくに綺麗♪
一番下の部分がグリューワイン(ホットワイン)の屋台になっています。 -
グリューワイン(ホットワイン)のカップ。
クリスマスマーケットでは、その町独自のカップがあるところが多く、これはボンのカップ。デポジット制なので持ち帰ってもOK。
町によってカップのデザインはいろいろで、形は筒型やブーツ型など。
毎年同じカップを使っている町が多いようですが、中には西暦入りで毎年カップを変えている町も。 -
《ボン近郊の町 四季折々》
※ここで取り上げているいくつかの町は、すでに個別に詳細旅行記を作成済みのものもあります。
【ゾーリンゲン(Solingen)】(1月)
ボンから北へ60㎞ほどのところにある、刃物の町ゾーリンゲン。日本でもよく知られている刃物メーカー〈ヘンケルス(ツヴィリング J.A. ヘンケルス)〉は、この町にあります。
ゾーリンゲンを訪れたこの日の目的は、刃物ではなく、この町にあるブルク城(Schloss Burg)。
ブルク城は12世紀にベルク家のアドルフ2世によって築城され、ベルク伯の本拠地となっていたお城。その後、ベルク伯はデュッセルドルフに居城を建築し、ブルク城は狩猟や儀礼の際に使われるようになったそう。17世紀に起こった30年戦争で城は破壊されてしまいましたが、地元の人々の尽力で再建されて現在に至っているとのことです。
お城は内部を見学でき、その一部は(中世)民族博物館になっています。
写真はブルク城の入り口。 -
門をくぐると、道は両側を背の高い建物にはさまれていて、その向こうにもうひとつ門が。
このような造りになっているのは、城内への敵の侵入を防ぐためなのでしょう。 -
内部の見学はツアーではなく、自由に見て回れました。
暖炉のある居間。とくに婦人部屋として使われた部屋らしい。 -
昔のお城の食卓風景でしょうか? テーブルにフォークがなく、ナイフしかないところを見ると、16~17世紀の頃?
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台所のかまどの様子。
こういう生活に直結した場所を見ると、その時代の暮らしが想像できます。
これまでいろいろお城を見ましたが、個人的には絢爛豪華なお城より、生活感のあるこんなお城のほうが面白い。 -
子ども部屋を再現した部屋も。ドールハウスが何種類もありました。
こちらは台所のドールハウス。ほんとによくできてます。
貴族の子女たちはこういうもので遊びながら、キッチンの使い方や片付け方を学んだようです。 -
塔にも上ってみました。お城全体が見渡せます。
複雑な形をした石造りの建物、とんがり屋根、赤い窓枠――まるでグリム童話の舞台みたい。 -
いい眺め。
屋根の向こうに見えるベルギッシュラントの風景も美しい。
このお城はお薦めの穴場スポットです。
◆ブルク城(Schloss Burg)公式サイト(英語)
https://en.schlossburg.de/home -
【ブリュール(Bruehl)】(2月)
ボンから北西へ20㎞ほどのところにあるブリュール。
ブリュール駅からすぐのところにあるのが、ドイツのロココ様式の傑作〈アウグストゥスブルク城〉。世界遺産になっています。
もともとは中世の小さな館だったそうですが、2度の改築を経て、1727年にこのような壮麗な城になったとのこと。
城内は撮影禁止で、見学はガイドツアーのみ。
一番の見どころは階段室。天蓋の支えをできる限りなくした空間使いで、階段の装飾と、高い窓から差し込む光とのコラボレーションが見事。 -
アウグストゥスブルク城の南側にある〈シュロス庭園〉。
18世紀にフランスの造園家ドミニク・ジラールが設計した、フランス・バロック様式の庭園で、こちらも世界遺産に登録されています。
庭園はとても広大。訪れたのが冬だったので閑散とした雰囲気でしたが、花の季節にはさまざまな花が咲きみだれ、素晴らしい眺めだそう。 -
シュロス庭園から南に伸びている並木道の先に、同じく世界遺産の〈ファルケンルスト〉という別邸があります。
せっかくなので、そこまで行ってみることにしました。が、1㎞も先にあるとは知らず、並木道を延々と歩き―― -
――ようやく到着。
別邸〈ファルケンルスト〉。
タカ狩りのために1740年に建てられたものだそう。装飾や調度品には、ロココ様式とシノワズリ(中国趣味)が混在しています。
アウグストゥスブルク城ほどの見応えはありませんが、時間があれば散歩がてらどうぞ。
◆アウグストゥスブルク城 公式サイト(英語)
https://www.schlossbruehl.de/en/ -
【ペータースベルク(Petersberg)】(5月)
ボンからライン川をはさんだ対岸がケーニヒスヴィンターという町で、背後にペータースベルクという山があります。山頂には、かつてドイツ政府の迎賓館だった建物があり、現在は5つ星ホテルになっています。 -
こちらがそのホテル。
かつて迎賓館だっただけに豪華な雰囲気。
1度でいいから泊まってみたかったなぁ。
◆ホテル〈Steigenberger Icon Grandhotel & Spa Petersberg〉
https://hrewards.com/ja/steigenberger-icon-grandhotel-petersberg-koenigswinter -
【バート・ノイエンアール・アールヴァイラー(Bad Neuenahr-Ahrweiler)】(5月)
ボンから南へ30㎞ほどのところにある町、バート・ノイエンアール・アールヴァイラー。
なんとも長い名をもつこの町は、バート・ノイエンアールとアールヴァイラーの2つの町が合併してできたそう(バート・ノイエンアールが新市街、アールヴァイラーが旧市街)。
日本のガイドブックではあまり紹介されていませんが、ドイツではアール・ワインの産地として有名で、観光地としてもけっこう知られているようです。アールの谷の小さな町ながら、ワイン目当ての観光客や温泉の保養客、地元の人々でいつもにぎわっていて、とても活気があります。
写真は旧市街のアールヴァイラー。 -
アールヴァイラーに来たら必ず立ち寄っていた、ワインと食材のお店。
ここはアール産のワインのほか、オイル、ビネガー、リキュール、チーズなどの食材も扱っています。
ドイツワインといえば白ワインのイメージですが、アールワインは赤のほうが優勢で、全体の7~8割を占めています。アールの赤は明るい色をした軽めのワインで、フルーティーでとても飲みやすいです。お値段もお手ごろ。
ただ、生産量が少ないため、ほとんどがドイツ内で消費されてしまっているようです。
ここのワイン・ジャムもお薦め。ジャムの種類は、赤ワイン、白ワイン、ロゼ、アップルワイン、桃のワイン、グリューワイン、赤唐辛子入りワインなどなど。
これらのジャムはパンやヨーグルトに使うほか、洋風煮込み料理などにも相性よし。
★アール・ワイン&食材の店《Ahr Gourmet》
住所:Niederhutstr. 21, Bad Neuenahr-Ahrweiler -
旧市街のアールヴァイラーは城壁に囲まれた中世以来の古い町。
城壁はほぼ完全な姿で残っていて、城壁内の古い木組みの家並みがとても綺麗です。旧市街は日曜日でも営業しているお店が多いので、週末はとくににぎやか。 -
【ケーニヒスヴィンター(Koenigswinter)】(*これと次の写真は9月に撮影)
ボンからライン川をはさんで対岸にある小さなリゾート地、ケーニヒスヴィンター。
ここは日曜でも開いているお店が多いので、観光客だけでなく、近辺の町からもたくさん人がやってきて、週末はいつも賑わっています。 -
ケーニヒスヴィンターの南側には、〈ドラッヘンフェルス〉と呼ばれる岩山があり、 山の左の中腹には〈竜の城〉があります。
中世の叙事詩『ニーベルンゲンの歌』に登場する英雄ジークフリートは、この場所で竜を倒し、その返り血を浴びたことで不死身になったという伝説があるとか。
岩山の下に広がっているのはブドウ畑で、このあたりがドイツのブドウ栽培の北限。 -
(6月)
ドラッヘンフェルス山頂と竜の城へは、ケーニヒスヴィンターの中心部から出ている登山電車で行けます。
こちらがその登山電車。レトロな雰囲気がかわいい。 -
★ドラッヘンフェルス(Drachenfels)
「竜の岩山」の意味。
山頂には城跡があります(写真なし)。
ドラッヘンフェルス山頂から見たライン川のパノラマ(ライン川の川上側)。 -
★竜の城(Schloss Drachenburg)
山の中腹にある竜の城。
ドラッヘンフェルスから竜の城までフットパスを下っていく途中にあるビューポイント。ここからのお城の眺めはとてもいいので、山頂からお城までの下りは登山電車でなく、徒歩がおすすめ(山頂から竜の城まで徒歩10分程度)。 -
竜の城の城門。
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竜の城の全景。内部は自由に見学できます(有料)。
外観は中世風ですが、実際はかなり新しく、19世紀後半にボンの豪商が建てたもの。なので古さはありませんが、ロマンティックな雰囲気で絵本に出てきそうな感じです。 -
竜の城の塔からの眺め(ケーニヒスヴィンターの町と、対岸のボン市街方面)。
◆Schloss Drachenburg 公式サイト
https://www.schloss-drachenburg.de/index.php/en/ -
【ケルン(Koeln)】(6月)
ボンから北へ30㎞弱にあるケルンは、人口約100万人の大都市。ボンの人口の3倍以上なので、ケルンへ行くと大都会に感じます。
ケルンで最も有名なのは、もちろん、世界遺産の〈ケルン大聖堂〉。ドイツ最大のゴシック様式の大聖堂で、ドイツ・カトリックの総本山。 -
誰もが圧倒される壮大さ。写真にはとても納まりきれません。
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大聖堂内部。
内部の広さも高さも半端じゃない! 幅86m、奥行き144mもあります。 -
大聖堂の尖塔からの眺め(*この写真は12月に撮影)
ライン川は北へ流れ、オランダを通って北海へと注ぎこみます。 -
ケルンで立ち寄ったアウトドアショップ〈グローブトロッター・ケルン(Globetrotter Koeln)〉には度肝を抜かれました。
グローブトロッターはヨーロッパで最大級のドイツのアウトドアショップで、国内に20店舗、スイスにも2店舗あるようです。
※高級スーツケースの〈GLOBE-TROTTER〉とはまったく別の会社。 -
巨大すぎて唖然! これら全部、アウトドア用品です。
これはもう、アウトドアのテーマパーク! -
店内には、ウエアの撥水性や防水性を試せるシャワー室なんてものもあり、
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地階には大型プールがあって、実物のカヤックなどが試せて、
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さらに、シュノーケリングまで体験できちゃう。
もうすごすぎ。。。
アウトドアに興味がある方は必見のお店です。
◆Globetrotter Koeln
https://www.globetrotter.de/filialen/koeln/ -
【モンシャウ(Monschau)】(6月)
「アイフェルの真珠」とも呼ばれるモンシャウ村。
ボンから直線距離だと50㎞ぐらいですが、アイフェル地方の山奥にあるため、山の周囲をぐるぐるまわって山の中へ分け入っていかねばならないため、片道2時間以上かかります。
ベルギーの国境近くにあるため、ドイツだけでなく、ベルギーやルクセンブルクから訪れる人も多いようです。
歴史に村が登場するのは12世紀末で、13世紀初めには城が築かれて村ができていったのだそう。戦火を免れたため、木組みの家並みが300年間変わらぬ姿で残っています。
モンシャウの写真スポットから見た、木組みの家並み。まさに童話の世界♪ -
村の中で目立っていたのが、この赤い家(Rotes Haus)。
18世紀に織物業で財を成した商人のタウンハウスだったそう。現在、内部は博物館になっていて、当時の商人の暮らしぶりを見ることができます。 -
この建物の中で最も有名な、ロココ様式のらせん階段。
ぴかぴかに磨き上げられた木製の階段のなんと美しいこと! -
こちらはキッチン。
真鍮製の調理道具や、木製のリネンプレス機などがあります。 -
らせん階段を上から見た様子。吸い込まれそう……。
館内にはこのほかにも、広間や居間、ダイニングルーム、書斎、寝室、子ども部屋などさまざまな部屋があり、とても見ごたえのありました。
モンシャウを訪れた際には、この博物館もお見逃しなく!
◆博物館 The Rotes Haus Mouseum 公式サイト
https://rotes-haus-monschau.de/en/the-museum/ -
村の小高い丘からの眺め。村が一望!
かわいい家並み♪ -
【ベルンカステル・クース(Bernkastel-Kues)】(6月)
ベルンカステル・クースは、ボンから南へ直線距離で60㎞ほど(車で約1時間半)のところにある、モーゼル川沿いのワインの町。通りのあちこちにワイン・ショップやワイン居酒屋があります。
写真は木組みの家並みが美しい、旧市街のマルクト広場。
訪れたこの日はイベントが開催されていて、マルクト広場にはワイナリーの屋台も出ていました。 -
マルクト広場のこの赤い建物(左側)は、1608年築の市庁舎。
手前は1606年につくられたミヒャエルの噴水。 -
ここに来たら立ち寄っていたワイナリーショップが、左手の緑のパラソルが出ているお店。ゲストハウスも併設しているようです。
買っていたのは《Dr. H. Thanisch-Erben Thanisch》のワイン。モーゼルワインの中では値段がちょっと高めですが、とてもおいしいです。
★Karl Schmitz-Bergweiler
住所:Roemerstr. 6 Bernkastel-Kues -
町の背後にはぶどう畑が広がっています。
木組みの家と、緑のぶどう畑と、青い空のコラボ。 -
【コッヘム(Cochem)】(6月)
ボンから南へ直線距離で60㎞ほどのところにあるコッヘム(電車で1時間半ちょっと)。
緩やかな丘陵とブドウ畑、その谷間をうねるように流れるモーゼル川の景色に癒されます。
川沿いのプロムナードには、レストランやカフェ、土産物店が軒を連ねています。 -
山にそびえているのは、コッヘムのシンボルのライヒスブルク城(コッヘム城)。
-
町の中を流れるモーゼル川。
ライン川同様、モーゼル川も観光船が運行していて、コブレンツ~コッヘム間を船でいくこともできます。 -
ライヒスブルク城(コッヘム城)は、童話にでてきそうな雰囲気。
堅牢な石造りの城に赤いゼラニウムが映えてます。
このお城はライン地方のプファルツ伯爵の居城で、11世紀半ばに完成したのだそう。その後、シュタウフェン家出身の皇帝の帝国城となり、最終的にトリアー大司教の所有に。17世紀後半にフランス軍によって破壊され、長らく廃墟になっていたところ、19世紀後半にベルリンの実業家が城を買い取って再建したとのことです。現在は市が所有管理しています。 -
城内はガイドツアーで見学できます(所要40~50分)。
ドイツ語ツアーですが、日本語の説明チラシがもらえます。城内は残念ながら撮影禁止。
お城の内部は19世紀上流社会の居住スタイルでしつらえられていて、家具・調度は16~18世紀頃のものが多くそろえられていました。その時代の暮らしが垣間見られるこういうお城の見学はおもしろい。
写真はお城の見晴台から見た、モーゼル川の眺め。
◆ライヒスブルク城(Reichsburg Cochem)公式サイト(英語)
https://reichsburg-cochem.de/?lang=en -
町の川下側に町とモーゼル川がが一望できる展望台があり、麓からチェアリフトで行けます。
写真はその展望台から撮ったもの。
向こうにライヒスブルク城が見えます。こちらもいい眺め! -
【エルツ城(Burg Eltz)】(9月)
ボンから南へ85㎞ほどのところにある〈エルツ城〉。
写真は、城の駐車場から城へ向かう途中に見えたエルツ城の全景。
外観は本当におとぎの国の城のよう!
城は山に囲まれた谷間にあり、素人のわたしから見ると敵に包囲されやすくて、槍や石がどんどん飛んできそうな感じがしてしまいますが、実際は1157年の築城以来、一度も陥落したことのない難攻不落の城だそう。 -
城門手前から見上げて。
エルツ城は日本のガイドブックでは小さくしか扱われていませんが、ドイツではとても有名なようで、旧西ドイツの500マルク札のデザインにも使われていたそう。ドイツのカレンダーでもこの城の写真をしばしば見かけました。
とても絵になる美しい城。ドイツで指折りの美城といわれているのも納得です。 -
城は12世紀から増築を重ね、今の姿になるまで500年の月日がかかったそうで、ドイツで最も保存状態のよい城塞の1つとのこと。
城はエルツ伯爵家の3つの分家「リューベナッハ家(Ruebenach)」「ローデンドルフ家(Rodendorf)」「ケンペニヒ家(Kempenich)」によって増築され、分割所有されてきたそうで、建築様式もロマネスク様式やゴシック様式など、建築された時代によってさまざま。そんなふうにばらばらに建てられたにもかかわらず、統一感があるのが不思議。
城は現在もエルツ家の末裔が所有しているそうです。 -
城内はガイドツアーで見学できます(所要約40分)。参加したツアーはドイツ語でしたが、英語の説明リーフレットがありました(城の内部は撮影禁止)。
城は8階建てで、部屋は100以上もあるそうです。
城内のホールや各部屋の建築様式や内装、武器や甲冑や調度品など、どれも当時のままになっていて、とても見ごたえがありました。 -
城の中庭から見上げた様子。
とくに興味をひかれたのはリューベナッハ館のトイレ。雨水による水洗式になっていて、下水管を通って下の谷に流れるようになっていたこと。部屋が造られた15世紀にこの設備があるなんて、この城はかなりハイテクだったようです。
ところで、トイレに関してリーフレットにおもしろいことが書かれていました。中世時代、用足し後は干草やキャベツの葉で拭いていたそうです。びっくり。
エルツ城は1年のうち5ヵ月間閉まっている上、公共機関でのアクセスはあまりよくありませんが(車なら1時間)、わざわざ出かけていく価値はあると思います。
◆エルツ城(Burg Eltz)公式サイト(英語)
https://burg-eltz.de/en/homepage -
【リンツ(Linz am Rhein)】(9月)
ボンから南東へ約30㎞ほどのところにある、ライン河畔の町リンツ。ライン川のクルーズ船でもアクセスできます。
ライン川沿いやモーゼル川沿いにはワインの町がいくつもあり、8月下旬くらいから10月初めにかけての各週末に、たいていどこかの町でワイン祭りが催されています(近辺の町同士でお祭りの日が重ならないように、日にちが調整されているよう)。
リンツは日本では無名の町ですが、ドイツではワインの町としてけっこう知られているようです。
ワイン祭り開催中のこの日、町はどこも大賑わい。 -
旧市街のメインストリートも、行き交う人でいっぱい。
ところで、毎年5月の第1土曜日に催される《ボンのラインの火祭り Rhein in Flammen in Bonn》は、ここリンツからボンまでのライン川沿岸で行われています(リンツから花火があがり始め、川下へと時間差でどんどんあがっていく)。当日は華やかな電飾を施した60隻ほどの船が、花火のあがる中をリンツからボンまで下っていきます。その派手派手な船と川上から川下へ移動しながらあがっていく花火の饗宴は、ラインの春の風物詩になっています。
◆Rhein in Flammen 公式サイト
https://www.rhein-in-flammen.com/home_gb.html -
ワイン祭りのメイン会場、マルクト広場。
広場の中央にはワイン樽が積み上げられていて、ワイナリーの屋台がたくさん出ています。 -
屋台で売られているのは、白ワイン、赤ワイン、ゼクト(スパークリングワイン)、そしてこの時期しか飲めないフェーダーヴァイサー Federweisser(発酵途中のワイン)。
屋台のワインは、グラス売りとボトル売りがあり、グラスはデポジット制でした。
写真左がワイン、右がフェーダーヴァイサー。
ワインはフルーティーでさわやかな味。できたてのフェーダーヴァイサーは、やっぱりおいしい!
この時期にはスーパーでも売っていますが、店頭に並ぶまでに時間がかかってしまうのか、すでに発酵が進んでいてあまりおいしくありません。
おいしいフェーダーヴァイサーを飲む(買う)なら、こういうワイン祭りや、ワイナリー、ワイン・レストランが一番。 -
ワイナリーの入り口にあった、フェーダーヴァイサーとツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)の看板。
ツヴィーベルクーヘンはドイツの代表的なケーキの1つで、甘くないケーキ。
フェーダーヴァイサーと一緒に食べるのが定番らしいです。フランスでいう、ガレット(そば粉のクレープ)とシードルみたいな感じでしょうか。 -
【トリア―(Trier)】(※この写真は春に撮影)
トリア―は、ボンから南西へ車で160㎞ほどのところにあり(所要約1時間半)、電車だと2時間20分ほど。
ローマ帝国の遺跡が数多く残る、ドイツ最古の町。
写真はトリア―のランドマーク〈ポルタ・ニグラ〉。
これまで3回訪れたことがあるものの、買い物(ワインと食器)に時間を費やしてしまって、名所はあまり見ていないという……。 -
(9月)
町の中心にある〈ハウプトマルクト広場〉。
青空市場にはたくさんの人がいて、とても活気があります。 -
この日立ち寄ったのが、ケッセルシュタット伯爵家(Reichsgraf Kesselstatt)醸造所が経営するワイン酒場。ワインも購入できます。
この醸造所は個人企業としてはモーゼルで最大規模の畑をもつ醸造所だそうです。
◆ワイン酒場ケッセルシュタット(Weinstube Kesselstatt)
住所:Liebfrauenstraße 10(※聖母教会の斜め向かい)
https://www.weinstube-kesselstatt.de/heuteen.html -
お店のテラス席。
花で飾られたピンク色の外壁がいい感じです。 -
フェーダーヴァイサー(発酵途中のワイン)の季節なので、迷わず注文。
そしたら、こんなでっかいのが! これじゃ、ワインというよりビールだ……。 -
【ボッパルト(Boppard)】(10月)
ボッパルトはボンから南東へ約80㎞ほどのところにある、ライン河岸の町。
高い所からライン川を見下ろせる場所はローレライやニーダーヴァルトなどが知られていますが、中でもライン川の大蛇行が見られるボッパルトの展望台は格別! ここから見る雄大なライン川はまさに絶景!
訪れたこの日は紅葉まっさかりで、一層素晴らしい眺めでした。 -
展望台へは車や徒歩でも行けますが、一番のおすすめはチェアリフト。
ただ、このリフトは地面からの高さが相当ある場所があるので、高所恐怖症の方はご注意ください。 -
リフトから眺める大蛇行も素晴らしい。
-
展望台から見た、ド迫力のライン川大蛇行!!
-
【ジークブルク(Siegburg)のクリスマスマーケット】(12月)
ボンの隣町ジークブルク。電車で30分弱と近いです。
ジークブルクのクリスマスマーケットは中世風で、とても人気があります。
何もかもが中世風で、屋台の照明もキャンドルのみ。電飾は一切なし。夜はかなり暗いですが、とても幻想的です。 -
特設舞台で子どもたちが演じる中世劇。
-
グリューワインの売り子さんも中世風の衣装をまとっています。
-
パン屋さんの屋台。
中世風の石のかまどでパン種を焼いて売っています。
この焼きたてパンは素朴な味わいで、とてもおいしかったです。 -
焼き栗の屋台。
この雰囲気、昔話の一場面のよう♪ -
【フロイデンベルク(Freudenberg)のクリスマスマーケット】(12月)
フロイデンベルクは、ボンから東へ90㎞ほどのところにあります(車で約1時間)。
写真は、村のすぐそばにある丘(保養公園 Kurpark)からの眺め。 -
モノトーンの美しい家並みは、まさに童話の世界。
ドイツで木組みの家が建ち並んでいる町や村はけっこうありますが、このような白とグレーのモノトーンで統一され、しかも引っ付き合わずに一軒ずつ独立した家がずらっと建っているこういう村はあまりないかも。 -
村の通りに建ち並ぶこれらの家々は、17世紀のものだそう。
ぜんぜん人がいないと思ったら―― -
1本隣りの通りはたくさんの人。
訪れたこの日は、ちょうどクリスマスマーケットが開かれていました。
屋台を覗いてみると、大都市のクリスマスマーケットとは様子がだいぶ違い、食べ物にしても、雑貨にしても、どれもこれも手作りっぽい。そして売っている人のほとんどがどうも村の住人のよう。
たしかにクリスマスマーケットなのですが、クリスマスバージョンの村祭りとでもいった雰囲気で、なんともほのぼの。お店の人たちも楽しそうで、お客さんとおしゃべりに花を咲かせています。 -
パンケーキの屋台では、おじさんがレトロな方法で焼いていました。
村を1周するのに1時間もかからない小さな村ですが、美しい村並みとほのぼのとした村人たちがとても印象深く、今も忘れられない場所のひとつです。 -
【ハッティンゲン(Hattingen)のクリスマスマーケット】(12月)
ハッティンゲンは、ボンから北へ70㎞ちょっとのところにあります。
ルール地方と呼ばれる地域で、ドイツの重工業の中心地として知られた場所。味気ない景観を想像してしまいますが、実はこの地方の60%は緑に覆われているのだそう。
ハッティンゲンには16~17世紀のころの木組みの家がたくさん残っていて、工業地帯にいるとはとても思えない美しい町でした。
訪れた日はクリスマスマーケット開催中でした。
中央奥は旧市庁舎。 -
旧市庁舎の窓がアドヴェント・カレンダーになっています♪
-
町の通りや広場には屋台がたくさん。
うろこ壁の家や木組みの家々が広場を取り巻いています。 -
旧市街の通りには木組みの家がずらり。
-
ハッティンゲンで一番気に入った通り。
家の壁が通りに沿って湾曲して、しかも波打っている?
《ボン近郊の町》で取り上げたところは、いずれもボンから日帰り圏内のおすすめの場所です。ボンやケルン方面を旅される方は、これらの町へも足を延ばしてみられてはいかがでしょう(もちろん、泊りがけでも!)。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- jijidarumaさん 2025/04/28 18:33:44
- 【思い出の記録】ボンと近郊の町
- ショコラさん、
今晩は。
お立ち寄りといいねありがとうございました。
ドイツの日々の思い出の本編は、私共のドイツ時代やドイツ感傷旅行と
オーバーラップしていて、楽しく、じっくり拝見しました。
こうした思い出を綴ってみると、多分また旅に出たくなることでしょうね。
しかも、もう春の旬、白シュパーゲル(アスパラ)の季節が到来しています。
もう少し若ければ、旅支度をするのですが・・・。
それにしても、ドイツ時代のスタートはいろいろと学ぶ機会がおおかった
様子、我が家の家内も当時の事を私以上によく覚えていて、「セピア色の
思い出」を書く場合は彼女の助言をしばしば受けています(笑)。
また、立ち寄りさせていただきます。
jijidaruma
- ショコラさん からの返信 2025/04/29 23:25:39
- RE: 【思い出の記録】ボンと近郊の町
-
jijidarumaさん、こんにちは。
旅行記へお立ち寄りくださり、コメントまでありがとうございます。
jijidarumaさんもドイツで長く暮らしていらっしゃったので、思い出もたくさんおありのことと思います。
今回ふと思い立って、思い出を旅行記としてまとめましたが、記憶があいまいなことも多く、わたしも夫の記憶に助けてもらいました(笑)
個人的な記録ですが、楽しんでくださって嬉しいです。
今まさにシュパーゲルの季節ですね。思い出すと食べたくてたまらなくなります。
実は、NHKラジオドイツ語講座のテキストの冒頭にシュヴェッツィンゲンが取り上げられていて、シュパーゲルの産地だということを知りました(この町自体もこれまで知りませんでした)。ハイデルベルクのすぐ近くだということにもびっくり。シュパーゲルの産地はドイツ北部という印象があったので。
フォートラベルの旅行記を探したところ、jijidarumaさんのシュヴェッツィンゲンの旅行記に出合いました。jijidarumaさんが撮影された宮殿広場のシュパーゲル販売の銅像、テキストにも写真が載っていました!
いつかまたシュパーゲルの季節にドイツを訪れたいものです。そのときはシュパーゲルの産地で撮れたてを味わいたいです。
jijidarumaさんの旅行記、またお邪魔させていただきます。
ショコラ
- ショコラさん からの返信 2025/04/29 23:29:32
- RE: RE: 【思い出の記録】ボンと近郊の町
- すみません、恥ずかしい誤字が…
「撮れたて」→「採れたて」
失礼しました(^^;)
ショコラ
-
- ハッピーねこさん 2024/11/10 21:46:08
- 楽しいー!
- ショコラさん、こんばんは。
ドイツの日々の思い出を拝見でき、とっても楽しかったです!
でも最初は大変だったのですねー!たくさんの手続きや日本との住宅事情の違い。
キッチンまでもって引っ越すというのは聞いたことがありましたが、キッチン付きの物件がそんなに少ないとは・・・!本当にカルチャーショックですね。
冬の厳しさも大変そう。でも自然や町並みや古くからの建造物の美しさ、歴史の深さ、美味しいお酒やお料理・・・いいものがたくさんありますね。
ボンは2018年に一度訪ねただけですが、とっても瀟洒で美しい町だなーという印象が深く残っています。さすが西ドイツ時代の首都だなーと。
そんな町に何年も暮らされたショコラさん、うらやましいです。
ラインやモーゼル河畔の町々、私も訪ねたことのあるところも多いのでとってもなつかしくうれしかったです。
実は来春に6年ぶりのドイツ行きを決めました。
たぶん南ドイツメインになりそうですがボンやケルンやその周辺の町、またいつかきっと訪ねたいです。
素敵な思い出を見せていただき、ありがとうございました。
ハッピーねこ
- ショコラさん からの返信 2024/11/11 13:19:01
- Re: 楽しいー!
- ハッピーねこさん、こんにちは。
旅行記を見てくださって、コメントまでありがとうございます!
キッチンを持って引っ越すこと、ご存じだったのですねー。わたしは前知識が全然なかったので、ほんと仰天しました。数年後に退去するときは、「次の入居者がこのキッチンをタダでいいから引き取ってくれますように」と願いましたが、それも叶わずで。
思い返すと、エネルギーを消耗する出来事も多くて、当時はまだ若かったから何とかやれたけれど、今だったらもう無理そうです(^^;)
ライン川やモーゼル川沿いの町々の様子、ハッピーねこさんと旅の思い出を一緒に振り返ることができてうれしい♪ 写真を見ると、もう一度食べたい、飲みたいものも次々に出てくる(笑)
来年の春、ドイツ旅が決まったんですね! わーお♪
今から旅行記を拝見するのが楽しみ~。
ショコラ
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