2012/12/12 - 2012/12/12
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まみさん
生涯で初めて観たミュージカルが、高校生のときの観劇クラスで観た「ジーザス・クライスト=スーパースター」でした。
もちろんエルサレム・バージョンでした。
まださほど聖書に詳しくなかった頃です。
専用バスで劇場に到着すると、「このミュージカルのジーザスは本当のジーザスではありません」といった意味のビラが配られていました。
高校生当時の私には、まるで選挙運動のように見えました。
そして、ミュージカルってそういうものなのかと誤解してしまいました。
大学生になってロンドンで「レ・ミゼラブル」を観るまで@
劇団四季でその「ジーザス・クライスト=スーパースター」を再演することを知って、心が揺れました。
とっくに大人になって、聖書にも詳しくなった今の私には、あのときのミュージカルがどう見えるだろうか、と。
ただ、エルサレム・バージョン上演期間はすでに観劇予定がいっぱいで迷いました。
でも、ナイトライフの日程が空いたので、ぎりぎりで、ジャポネスク・バージョンだけチケットをとりました。
チケット発券や郵送料がゼロになるため、QRチケットというのを初めて試してみました@
写真を撮ったきっかけは、初めて使うスマフォのQRチケットを記念に撮ったからですが、浜松町駅前のイルミネーションもちょっとだけ、ほんのちょっとだけ。
劇団四季の自由劇場は、「“正当な新劇”を継承する運動を継続するための基点となるべく」建てられたという劇場なだけあって、こじんまりとしているため、劇場の写真もさほど撮るところはありません。
こんなんで旅行記を作成するかどうか迷いましたが……12月第3週目の週末(15日と16日)は、金曜日にウイルス性の胃痛になり七転八倒の苦しみを味わったため安静にしていなければならず、残念ながら撮影散策はあきらめました。
週末の旅行記ネタがないので、代わりに@
写真はコンデジのPowerShot SX 210 IS で撮りました。
劇団四季公式サイト
http://www.shiki.jp/
「ジーザス・クライスト=スーパースター」の紹介サイト
http://www.shiki.gr.jp/applause/jesus/index.html
自由劇場のサイト
http://www.shiki.gr.jp/theatres/jiyu/
<これまでの劇場シリーズの旅行記(観劇感想付き)>
東京宝塚劇場(有楽町)
2006年3月:宝塚「ベルサイユのバラ<アントワネットとフェルゼン編>」
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その1)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10059201/
2006年4月:宝塚「ベルサイユのバラ<オスカルとアンドレ編>」
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その2)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10062015/
東京文化会館(上野)
2006年5月:ボリショイ・バレエ団「バヤデール」
「何十回と訪れて、初めてまともに歩いた上野公園その3:もろもろ&最近の上野での過ごし方」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10065823/
2011年1月:ベルリン国立バレエ団「シンデレラ」
「観劇ついでに新春の上野公園(4)東京国立博物館で日本の美の源流をふり返る」(※劇場写真は後半のおまけ)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538004/
2011年5月:バーミンガム・ロイヤルバレエ団「眠りの森の美女」
「観劇前に、上野公園でパンダお菓子とパンダグッズ三昧!」(※劇場写真は後半のおまけ)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10571306
2012年3月:モンテカルロ・バレエ団のマイヨー版「シンデレラ」
「一眼レフで捉えた夜のバレエ観劇会場の東京文化会館」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10652883
新国立劇場(初台)
2007年3月:オペラ「さまよえるオランダ人」
「今宵は初台の新国立劇場へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10130385/
2008年12月:バレエ「シンデレラ」
「クリスマス色の新国立劇場でバレエ「シンデレラ」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10296524/
2010年5月:バレエ「ガラントゥリーズ&カルミナ・ブラーナ」
「観劇前にゴールデンウィークの新宿御苑!───記念に楽羽亭でお茶をいただいた他、満開の八重桜「関山」と黄色い桜「鬱金」を愛でる」(※劇場写真は後半のおまけ)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10457799/
2010年6月:オペラ「カルメン」
「新国立劇場の3階客席からオペラ「カルメン」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10469761/
2011年1月:バレエ「ラ・バヤデール」/2月:オペラ「夕鶴」/5月:バレエ「アラジン」/6月:オペラ「蝶々夫人」&バレエ「ロメオとジュリエット」
「2010/2011年シーズン後半の新国立劇場バレエ・オペラ観劇時のロビーの生け花写真コレクション」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10579477
2012年11月:オペラ「トスカ」
「新国立劇場の2階客席からオペラ「トスカ」を鑑賞〜ちょっぴりクリスマス・デコレーションと2階客席外廊下から見下ろしたロビー」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10728564/
新橋演舞場(東銀座)
2007年3月:ミュージカル「阿国」
「今宵は東銀座の新橋演舞場へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10131883/
国立劇場・小劇場(半蔵門)
2007年5月:文楽「絵本太閤記」
「国立劇場で文楽を見たよ@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10150477/
国立劇場・大劇場(半蔵門)
2009年6月:歌舞伎「歌舞伎のみかた/華果西遊記」
「歌舞伎の西遊記を観に行こう!───国立劇場の大劇場は日本画の宝庫@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10349807/
2011年12月:歌舞伎「元禄忠臣蔵」
「クリスマスどころか早くも正月気分!?───12月の国立劇場で歌舞伎観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10629880
帝国劇場(有楽町)
2007年12月:ミュージカル「モーツアルト」
「帝国劇場でミュージカルを見よう」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10206152/
2011年8月:ミュージカル「三銃士」
「東京みやげを買いたくなる帝国劇場───帝劇開場100周年記念のミュージカル「三銃士」を観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10591281
2011年12月:ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」
「帝国劇場でミュージカルを見よう第3弾───帝劇開場100周年記念最後の公演ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」再び」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10626593/
東京国際フォーラム(有楽町)
2007年12月:国立モスクワ音楽劇場バレエ「白鳥の湖」(ブルメイステル版)
「国際フォーラムでもバレエを見るよ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10206978/
2011年9月:ミュージカル「ドラキュラ」
「スタイリッシュな東京国際フォーラムで、あまりに美しかった女ドラキュラのミュージカル」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10598932
東京芸術劇場(池袋)
2008年1月:ミュージカル「妊娠させて!」
「池袋の東京芸術劇場、ミュージカル観劇の日は雪でした」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10216358/
劇団四季・自由劇場(浜松)
2008年3月:ミュージカル「赤毛のアン」
「劇団四季・自由劇場ときれいになった浜松町駅界隈」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10228045/
劇団四季・海劇場(新橋)
2009年11月:ミュージカル「アイーダ」
「ちょっとだけクリスマス・イルミネーションの汐留の四季劇場「海」でミュージカル「アイーダ」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10401655/
劇団四季・夏劇場(大井町)
2010年10月:ミュージカル「美女と野獣」
「大井町の四季劇場「夏」でこけら落とし公演「美女と野獣」を見に行こう!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10515432
赤坂ACTシアターと赤坂サカス(赤坂)
2008年12月:K-Companyバレエ「くるみ割り人形」
「イルミネーションの赤坂サカスでバレエ「くるみ割り人形」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10297306/
2011年12月:K-Companyバレエ「くるみ割り人形」
「クリスマス恒例のバレエ「くるみ割り人形」観劇ナイトのイルミネーション散策(2)赤坂サカスと赤坂ACTシアター編」(※イルミネーションの写真が主役)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10631357/
マッスルシアター(渋谷)
2009年9月:マッスルミュージカル「祭(MATSURI)」
「残暑厳しい9月の連休にマッスルミュージカルを見に行きました@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10378257/
新ビッグトップ(原宿)
2009年12月:シルク・ド・ソレイユ「コルテオ」
「一度は当日公演中止の憂き目にあったシルク・ド・ソレイユの「コルテオ」リベンジ!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10405973/
2011年3月:シルク・ド・ソレイユ「クーザ」
「シルク・ド・ソレイユ「クーザ」───原宿ビックトップで開演前にパチパチ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10551341
紀尾井ホール(麹町)
2010年7月:ニュー・オペラ・プロダクション「末摘花」
「真夏の夜の紀尾井ホールで女だけのオペラ「末摘花」を観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10484515/
彩の国さいたま芸術劇場(与野本町)
2010年8月:音楽劇「ガラスの仮面〜二人のヘレン」
「なつかしの「ガラスの仮面」を久しぶりの彩の国さいたま芸術劇場で観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10494901/
ゆうぽうと(五反田)
2010年10月:谷桃子バレエ団「レ・ミゼラブル」
「60周年記念公演で花に飾られた五反田ゆうぽうと」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10512012
国立能楽堂(千駄ヶ谷)
2010年11月:狂言「鳴子」&能「俊寛」
「ベールを脱いだ能舞台にワクワク@───能・狂言鑑賞に初チャレンジ!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10522513
東京ディズニーランドZEDシアター(舞浜)
2011年8月:シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」
「東京ディズニーランド常設のシルク・ドゥ・ソレイユの「ZED」観劇で終えた夏」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10598371/
渋谷文化村オーチャードホール(渋谷)
2012年1月:ウクライナ国立オデッサ歌劇場オペラ「イーゴリ公」
「劇場撮影はやっぱりコンデジの出番!───渋谷文化村オーチャードホールでオペラを鑑賞した夕べ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10638443
シアター1010(センジュ)(北千住)
2012年7月:ミュージカル座「ひめゆり」
「北千住のシアター1010(センジュ)でミュージカル「ひめゆり」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10686099/
東急シアターオーブ(渋谷)
2012年10月:来日公演ミュージカル「ロミオとジュリエット」
「フランス版ミュージカル「ロミオとジュリエット」は東急シアターオーブのこけら落とし公演」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10717302/
青山劇場(青山)
2012年11月:「青山劇場のロビーはファンタジック!〜その実、内容はシビアだったミュージカル「アリス・イン・ワンダーランド」」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10730796
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自由劇場の入口
実は帰りに撮りました。なので人影が少ないです。 -
スマフォに表示させたQRチケット(左)と、劇場入口の読取専用端末でゲットした座席表(右)
私のスマフォではこの画面を保存できなかったので(方法が分からなかっただけかも)、劇場に着くまで浜松町駅から歩きながらもう一度アクセスしました。
ところがメールで送られたURLは一度アクセスしたせいか、表示できなくて、劇団四季の公式サイトからチケット履歴をたどって予約番号を入力してスマートチケットにたどり着くことができたのですが、公式サイトは重くて表示が遅く、浜松町駅から劇団四季自由劇場まで10分くらい歩く距離があったから間に合ったようなものでした。
もっとも、劇場にはQR読取専用端末だけでなく、そのページを表示させる端末のようなものもあったので、着いてから表示させるのでも間に合ったのかな。
ただ、アナログ人間な私は、やっぱり紙のチケットの方が、特に急いで劇場に向かっているときなどは安心できると思いました。
いや、スマフォでQR画面を保存できさえすればよかったのかな。 -
こじんまりしたロビーに二度目なのにちょっとびっくり@
といっても、前回は、ミュージカル「赤毛のアン」を見に行ったときでした。
うわぁ、約4年ぶりでありやした。
関連の旅行記
2008年3月:ミュージカル「赤毛のアン」
「劇団四季・自由劇場ときれいになった浜松町駅界隈」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10228045/
しかし、今さらだけど、「“正当な新劇”を継承する運動を継続するための基点となるべく」建てられたという劇場に「赤毛のアン」のミュージカル?
まあ、新劇は苦手な私は、自由劇場で新劇をやっていても興味を持たなかったでしょうけど〜。
だってずぅぅと昔に一度、招待券をもらったから、と友人に誘われて見に行ったことがあるのですが、日本語なのに何を言ってるんだかさぁぁっぱり分からなくて、カルチャーショック!
招待券でただだから良かったものの、お金を出してまで見に行くことはない、と思ってしまったんですねぇ。
そのときの苦手意識で、ここ数年でいろんなジャンルの観劇をするようになった私ですが───バレエ、オペラ、ミュージカル、宝塚、京劇、文楽、歌舞伎、能、って、あれ、古典メイン?───ふつうの演劇、特に現代劇だけは見に行く気にはなれないのでありました。 -
チラシとキャスト表のそばにあった、こじんまりしたクリスマスツリー
ミュージカルのラストシーンでもあるジーザスの磔の十字架が随所にありました。 -
こじんまりしたロビーだけど、軽食売店はちゃんとあった@
右手のカウンターが軽食売店でした。
また、クロークもちゃんとあったのは、助かりました。
特に上着がかさばる冬は。
なお、この写真は閉演後に撮ったので、座席入口の扉は閉まっています。
本日のミュージカルは全1幕で休憩はありませんでした。 -
ちょっと神秘的なシャンデリアのあるロビー
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劇団から浜松町駅へ向かうときに見える東京タワー・その1
いまの旬はスカイツリーですが、東京タワーってやっぱりかっこいいと思うんです。
特に怪獣に倒されるときなんか、サイコー!?
いやいやそれは冗談として。
いまはウルトラマンを見なくなって久しいのですが、怪獣が暴れて街を壊すシーンで、いまどきならスカイツリーが倒されるのかしら? -
劇団から浜松町駅へ向かうときに見える東京タワー・その2
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交差点から見えたイルミネーションにちょっと惹かれる
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水に映ったイルミネーションのツリーと夜のビル
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水に映った姿で二重に@
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クリスマス・シーズンはちょっとしたイルミネーションがうれしい
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ズーム効果
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「ジーザス・クライスト=スーパースター」のチラシ
<本日の主なキャスト>
ジーザス・クライスト:神永 東吾
イスカリオテのユダ:芝 清道
マグダラのマリア:野村 玲子
カヤバ(大司教):金本 和起
アンナス(カヤパの義父):吉賀陶馬ワイス
シモン(使徒):本城 裕二
ペテロ(使徒):玉真 義雄
ピラト(ローマの総督):村 俊英
ヘロデ王:下村 尊則
作詞:ティム・ライス
作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー -
チラシの中のジャポネスク・バージョン部分
<ざっくり感想>
ジャポネスク・バージョンのこのジーザスを見たとき、漁師の網のような服を来た白塗りのざんばらのイエスから、ひなびた漁村で、魚がとれない、みじめな若い漁師に見えてしまいました(苦笑)。
そのジーザスも、歌いだしたら、その美声(少なくとも私好みの声)と歌のかっこよさから、イメージががらっと変わりました。
はじめは声が小さいと思ったのですが、ファルセットが素敵でした。
私は劇団四季の俳優には詳しくなく、劇団四季は久しぶりなので、俳優についての感想はあまりいえません。
でも、先入観なしで見れたわけなので、それはそれでよいかも。
自由劇場はロビーもこじんまりしていましたが、当然舞台もこじんまりしていました。
でも、舞台と観客が近く感じられました。それはいいかもしれません。
ただ、昔、とても迫力を感じて、引き寄せられるように思ったあのシーン、ジーザスに向かって民衆が手をさしのべてぐるぐる回るシーンは、思ったより迫力がなくて、あれ、と思ってしまいました。
記憶が美化されたか、それともジャポネスク・バージョンはアンサンブルの人数が少なかったのかしら。
このシーンなどそうですが、つくづくエルサレム・バージョンと合わせて見れば良かったと思ったことが何度もありました。
高校生のはるか昔にこのミュージカルのエルサレム・バージョンを観た後、大学生のときに英語版のCDを買って覚えるほど聞き慣れましたが、それもずいぶん昔の話です。
久しぶりに聴いた「ジーザス・クライスト=スーパースター」の音楽はしびれるほどかっこ良かったです。
さすがロイド・ウェバー!
友人の影響もありましたが、かつてミュージカルといえばロイド・ウェバー!
ってくらいにハマった作曲家です。
昔のあこがれを反芻しながら舞台に聞き惚れました。
ジャポネスク・バージョンに対する違和感は、イントロが神秘的でかっこよかったせいか、全くありませんでした。
全員が歌舞伎のような白塗りの顔だからだったかもしれません。
シャポネスク・バージョンと言われて、もっと内容も日本的なのかと思ったのですが、そこはあくまで、エルサレム・バージョンに対して、衣装や化粧が日本風になっただけに思えました。
所作にも、歌舞伎や能の動きを取り入れているところはありました。
ただ、あくまで地名はエルサレム。
なんかもっと勝手に日本の地名になって、もっと日本な内容になっているかと思ったんです。
ただ、それだとちょっとイメージ狂うからいやだなと思っていたのですから、単なる私の杞憂でした。
全然予備知識なしに見たせいですので、あしからず@
それに、エルサレム・バージョンのままの歌詞に日本的な演出、違和感が全くなかったです。
それよりか、日本的なデザインってこんなにかっこいいんだと改めて思いました。
特に、ヘロデ王の出で立ちはすごかったです。
カーテンコールまでほとんど拍手が上がらなかった舞台ですが、ヘロデ王のときはばっちり拍手が上がりました。なにしろかっこよかったですもの。
ちょっとそれまでの重苦しい雰囲気を打ち破るような、ちょっと場違いなところがなきにしもあらず(笑)。
しかし、少し浮いたかんじが、民衆やユダヤ教のおえらいさんたちと相容れないヘロデ王のエルサレムでの立ち位置をよく現していたかもしれないです。
そうそう、音楽も、尺八や笛など日本の楽器が使われて編集されていました。
これらの音色からは、風がしみるような荒涼たる心象風景に哀愁と郷愁が呼び起こされるようなかんじがして、ジーザスやユダのやるせない心情を表すのにぴったりだと思いました。
このミュージカルに描かれたジーザス像については、いまとなっては違和感は少ないでしょう。
私にとっても、初めて観た当時は「なんじゃこら?」と思ったものですが、もうすでに、もっとジーザスを生々しい人間として描いた映画も観てしまった後です。
人間的な弱さや、ふつうの人である姿を描いても、あるいは特にクリスチャンでもない私だからかもしれませんが、自然に受け入れることができました。
逆に英雄を期待して裏切られた愚かな民衆の気持ちとその単純な思考も理解できてしまいました。
人は期待して裏切られれば、怒りを覚えるものです。
期待を抱かなかったとき以上に。
ジーザスはその心理も知った上で、十字架に導かれるようにふるまっていたとしか思えません。
ジーザスは人をつかむ説教術をよく知っていたのだから、自分の身を守るように人々を導く方法だって分かっていたはずです。
でも、十字架にかかるのが神の導きだからか、あるいは自分がめざす国を実現するため、後々に人々に分かってもらうには必要だと思ったからか、自分で自分に鞭打つ仕打ちをしたとしか思えません。
一筋縄でいかないのが人の心。ジーザスも葛藤する気持ち、ままならない心を抱えていたかと思うと、悩める人の言葉の方が心にしみいる気がします。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 一歩人さん 2012/12/19 16:20:44
- ふ、ふ、伝説ですよね
- まみさんへ
今日の活躍を当時、ミュージカルは予想できませんでした。
ジーザスは鹿賀さんですよね。
私は、合唱部が長かったので、社会人になっても、
とても、興味がありました。
ふ、ふ、キャッツでしょうか。
話はそれますが、ダブルキャストでしたがミスサイゴンも。
とても、懐かしく拝見しました。
失礼しま〜す♪
- まみさん からの返信 2012/12/20 12:28:19
- RE: ふ、ふ、伝説ですよね
- ふっふっふっ、一歩人さん、こんにちは。
あの当時のジーザス、鹿賀さんだったと思うんですよ〜。
でも、全然覚えてません、お顔は。
私の中の記憶にあるのは、うつむいていて、いきなり、ここは神殿だ、出てけー! のシーンと、ジーザスを囲んで民衆の手が渦を巻いているところ。
鹿賀さんは、最近はジギルとハイドで拝見しました。すっごく面白かったでっす。
それから、ラ・カージュ・オ・フォール。こっちの方が最近ですな。
> 私は、合唱部が長かったので、社会人になっても、
> とても、興味がありました。
そうなんですね!
私は水泳部でした。関係ないですね。笑。
弱小水泳部の全然熱心でない部員でした。
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