2012/11/27 - 2012/11/27
9574位(同エリア10451件中)
ドクターキムルさん
- ドクターキムルさんTOP
- 旅行記7571冊
- クチコミ134件
- Q&A回答247件
- 7,310,429アクセス
- フォロワー41人
みなとみらい線「元町・中華街駅」から坂を上がった丘にある山手外人墓地、山手十番館、山手資料館、山手234番館、えの木てい、エリスマン邸、ベーリック・ホールなどがある山手地区の中心に日本聖公会横浜教区横浜山手聖公会がある。向かいの谷はプールがある元町公園である。
横浜山手聖公会の建物は、横浜市の歴史的建造物に指定されている。聖堂は大谷石を用いた重厚なデザインで、アメリカ人建築家のJ.H.モーガンの設計によるもので、城砦を思わせる中世イギリスのノルマン建築とゴシックが混在した重厚感あふれるつくりになっている。昭和6年(1931年)に竣工し、教会はスレート葺き屋根である。
しかし、昭和20年(1945年)5月29日の横浜大空襲により3代目の聖堂内部は焼失し、昭和22年(1947年)に復旧した。
さらに、平成17年(2005年)1月4日に放火により焼失したが、同年11月5日に復興した。
山手外人墓地の一角にはこの教会の信者の墓がある。横浜山手聖公会は幕末の文久3年(1863年)に横浜クライスト・チャーチの教会として山の麓(今の中華街)に建てられた天草の乱以降に日本で3番目に建てられた歴史ある教会である。横浜が開港(安政6年(1859年))し、外国人居留地ができる。幕末には幕府を支援していたのはフランス人であった。しかし、生麦事件に端を発する薩英戦争の後は薩摩藩はイギリスとの友好関係を深めていくこととなった。また、長英戦争(下関事件(文久3年(1863年))と下関戦争(元治元年(1864年)))の後、イギリスは長州を支援するようになる。これと同じことは昭和になってもあり、今だ日米同盟が続いている。幕末のこうした経緯から、薩長中心の明治政府が成立するとイギリスはフランスを凌駕する貿易相手国となって行った。そうした時代背景の中で山手の外国人居留地に住む英国人の礼拝所として横浜クライスト・チャーチの教会が建てられたのである。カトリック山手教会と共に、異国情緒溢れる横浜の地、山手でその雰囲気を濃く醸し出しているのがこの2つの教会であろう。
オープンチャーチと題して毎週土曜日の午後1:00〜4:00に聖堂を一般に公開している。ただし、結婚式などの行事があるときは公開を中止することがある。横浜山手聖公会のホームページ(http://anglican.jp/yamate/)にはこのようにあるが、司教の話の中では月2回、土曜日にと言っていたと思う。教会員以外では、一般公開されている時間にたまたま取り掛かった多くの人たちか、口コミでやって来る極少数の人たちだけがこの聖堂の素晴らしさを実感しているに過ぎないようだ。TV取材も全てお断りしており、港横浜の観光名所からは漏れてしまってはいるが、多い時には1,000人を超える人たちが一般公開に訪れるという。山手の観光案内に載っているこの界隈で無料公開されている観光名所の洋館でさえ、1日に訪ずれる人は500人はないというから、その珍しい石造りの佇まいに興味を示す観光客がいかに多いかということであろう。
竣工から81年、度重なる空襲と放火による焼失の度に復興してきた聖堂ではあるが、雨漏りなどがあり、維持費用は大変だという。数年前の復興ではステンドグラスが入れられなく、色ガラスをはめて代用しているほどだという。明らかな文化遺産(現在は横浜市指定歴史的建造物)ではあるが、宗教施設と公開のジレンマ、修繕・維持費用の問題、修繕・維持費用捻出の財源(公開時に入場料は徴収したくない)などで司教はたいそう悩んでいる。
なお、ホームページには教会の信仰、歴史、活動などが詳細に記載されており、興味深いものである。ただし、土曜日の一般公開日は要確認(TEL:045-622-0228)である。
(表紙写真は横浜山手聖公会教会聖堂)
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会のキリスト像。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会の門に掛かる"Christ Church"の表札札。
-
横浜山手聖公会教会聖堂の石段の欄干。
-
横浜山手聖公会教会聖堂の石段の欄干。
-
横浜山手聖公会教会聖堂入口。
このような大谷石の教会は、宇都宮市内には宇都宮カトリック教会(松が峰教会)(国登録有形文化財)と宇都宮聖公教会(聖ヨハネ教会)(国登録有形文化財)があり、日本基督教団安中教会(国登録有形文化財)の石柱には茨城産の大理石も使われている。
宇都宮聖公教会(聖ヨハネ教会)(昭和8年(1933年)建築)は横浜山手聖公会教会聖堂(昭和6年(1931年)建築)に似ている。
他に、安藤記念教会(東京都港区)(東京都歴史的建物No.65)、津和野カトリック教会(国登録有形文化財)は石の材質は不明であるが、写真で見る範囲では大谷石に近い感じの石のようにも見える。
頭ヶ島天主堂(長崎県五島列島)(重要文化財)は近くの石を切り出した石造りである。
日本基督教団倉敷教会(国登録有形文化財)は1Fや2Fまで石貼りになっている。
いづれも、1917年〜1933年にかけて建てられている。
あるいは、時代が下がるが、石の教会(内村鑑三記念堂)(長野県軽井沢町)もある。
およそ、国登録有形文化財といったところで、いづれは頭ヶ島天主堂のように重要文化財になっていくことであろう。 -
横浜山手聖公会教会聖堂。
3つづつ並ぶ窓枠は大谷石を蝋燭形にしてある。
わざわざ、宇都宮まで出かける前にここ横浜山手を訪れて横浜山手聖公会教会聖堂から先に見るべきであった。 -
横浜山手聖公会教会聖堂の飾り。
-
横浜山手聖公会教会聖堂の飾り。
-
横浜山手聖公会教会聖堂のベランダの彫刻。
-
横浜山手聖公会教会聖堂。
-
横浜山手聖公会教会聖堂。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会聖堂。
-
横浜山手聖公会教会聖堂。
-
横浜山手聖公会教会聖堂。
-
横浜山手聖公会教会聖堂。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会聖堂。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
-
横浜山手聖公会教会。
個人的には山手の洋館の中では、内部までは見学してはいないのだが、ここ横浜山手聖公会教会聖堂が一番素晴らしいと思った。 -
横浜山手聖公会教会。
一般公開時にステンドグラス復元のための志納金を集めるあたりが直ぐにでも出来ることではあるのだが‥‥。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ドクターキムルさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
40