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ロンドン塔(Tower of London)の城壁に有ったオブジェです。<br />ここはただの史跡ではなく、歴史を楽しめるスポットでも有りました。<br /> London Passを持っていれば、<br />ここでは切符売り場に並ぶ必要もなく、入場口で係員にカードを見せるだけ♪ <br />これから世界遺産をご案内いたします。<br /><br />この旅行記は「ペンギンの足跡2」に、さらに詳しく掲載しています。<br />こちらもどうぞご覧下さい。<br />http://ciao66.exblog.jp/18124654/<br />

ロンドン塔の城壁歩きと、衛兵交代と、王と王妃たち (イギリスを歩く2012その2)

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2012/10/09 - 2012/10/17

5516位(同エリア9843件中)

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18

ciao66

ciao66さん

ロンドン塔(Tower of London)の城壁に有ったオブジェです。
ここはただの史跡ではなく、歴史を楽しめるスポットでも有りました。
 London Passを持っていれば、
ここでは切符売り場に並ぶ必要もなく、入場口で係員にカードを見せるだけ♪ 
これから世界遺産をご案内いたします。

この旅行記は「ペンギンの足跡2」に、さらに詳しく掲載しています。
こちらもどうぞご覧下さい。
http://ciao66.exblog.jp/18124654/

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
グルメ
3.5
ショッピング
3.5
交通
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩
航空会社
ヴァージン アトランティック航空
旅行の手配内容
個別手配

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  •  ところで、ここはイギリスの国家財産?・・・答えはノーです。<br />意外なことに現在でも、ロンドン塔は英王室の所有不動産のままで、<br />正式名称は「女王陛下の宮殿にして要塞」。<br />(Her Majesty&#39;s Royal Palace and Fortress)<br /><br />今潜っている門がMiddle Tower、向こうに見えるの丸い塔はByward Tower。<br />その間でビーフイーター(Beefeater)と呼ばれる、護衛兵が、観光客を前にお話をしています。<br /><br />名調子の解説で有名ですが、スッと理解できるほどの英語力は持ち合わせなく、<br />残念ながら猫に小判の状態でした。<br />

     ところで、ここはイギリスの国家財産?・・・答えはノーです。
    意外なことに現在でも、ロンドン塔は英王室の所有不動産のままで、
    正式名称は「女王陛下の宮殿にして要塞」。
    (Her Majesty's Royal Palace and Fortress)

    今潜っている門がMiddle Tower、向こうに見えるの丸い塔はByward Tower。
    その間でビーフイーター(Beefeater)と呼ばれる、護衛兵が、観光客を前にお話をしています。

    名調子の解説で有名ですが、スッと理解できるほどの英語力は持ち合わせなく、
    残念ながら猫に小判の状態でした。

  • ロンドン塔の出来たのは約1000年前のこと。<br />案内図です。これから逆時計回りにぐるっと回ります。

    ロンドン塔の出来たのは約1000年前のこと。
    案内図です。これから逆時計回りにぐるっと回ります。

  • Byward Towerを潜ると、裏側は、表と違ってハーフ・ティンバーの建物になっています。<br />美しいテューダー様式。<br />

    Byward Towerを潜ると、裏側は、表と違ってハーフ・ティンバーの建物になっています。
    美しいテューダー様式。

  •  左手は丸い曲線が美しいWakefield Tower。<br />右側のハーフティンバーの建物やアーチになった通路とマッチして絵になっています。<br />右下部分にアーチが有りますが、別の角度から見ると、

     左手は丸い曲線が美しいWakefield Tower。
    右側のハーフティンバーの建物やアーチになった通路とマッチして絵になっています。
    右下部分にアーチが有りますが、別の角度から見ると、

  •  外に門が有って、テムズ川に繋がっています。船も入れるようです。<br />どんな船が来たかというと、貴人の囚人達を載せた船です。<br />ここはトレーターズ・ゲート(Traitor&#39;s Gate;反逆者の門)。<br /><br />エリザベス1世は、まだ女王になる前、反逆の疑いで、この門から入ってロンドン塔に幽閉されたのですが、潔白だったので無実を証明して、無事に脱出しています。<br /> ここから入って出てこれた方はほとんど無いとか。<br />出てこられたエリザベス1世の波乱に満ちた生涯は興味が尽きません。<br /> この幽閉と脱出は、異母姉妹のブラディ・メアリー Bloody Maryが女王だった時期で、<br />1554年のこと、宿敵の2人の異母姉妹の父はヘンリー8世。<br />

     外に門が有って、テムズ川に繋がっています。船も入れるようです。
    どんな船が来たかというと、貴人の囚人達を載せた船です。
    ここはトレーターズ・ゲート(Traitor's Gate;反逆者の門)。

    エリザベス1世は、まだ女王になる前、反逆の疑いで、この門から入ってロンドン塔に幽閉されたのですが、潔白だったので無実を証明して、無事に脱出しています。
     ここから入って出てこれた方はほとんど無いとか。
    出てこられたエリザベス1世の波乱に満ちた生涯は興味が尽きません。
     この幽閉と脱出は、異母姉妹のブラディ・メアリー Bloody Maryが女王だった時期で、
    1554年のこと、宿敵の2人の異母姉妹の父はヘンリー8世。

  • これから城壁歩きをします。Wall Walk!こういうの好きなんです。ワクワク♪<br />木の生えている所まで行きます。<br />

    これから城壁歩きをします。Wall Walk!こういうの好きなんです。ワクワク♪
    木の生えている所まで行きます。

  • オーディオガイドを聞きながら歩いているのですが、面白いオブジェも楽しませてくれます。<br />

    オーディオガイドを聞きながら歩いているのですが、面白いオブジェも楽しませてくれます。

  • 黒っぽい石が独特なLanthorn Towerです。13世紀の建物。<br />少しづつ違うのが面白いのですが、とにかくタワーの数は20個くらい有るのです。

    黒っぽい石が独特なLanthorn Towerです。13世紀の建物。
    少しづつ違うのが面白いのですが、とにかくタワーの数は20個くらい有るのです。

  • 城壁から降りて、今度はメインタワーのWhite Towerに入ります。<br />ここは、ロンドン塔では一番歴史が古く、1000年前から有るところ。<br />ウィリアム1世(征服王)の時代です。 <br /><br /> 当時、ルマンディーの地方領主だったウィリアムが攻めてきて、勝ってイングランド国王に!<br />(ノルマン・コンクエスト)<br /> <br /><br />

    城壁から降りて、今度はメインタワーのWhite Towerに入ります。
    ここは、ロンドン塔では一番歴史が古く、1000年前から有るところ。
    ウィリアム1世(征服王)の時代です。 

     当時、ルマンディーの地方領主だったウィリアムが攻めてきて、勝ってイングランド国王に!
    (ノルマン・コンクエスト)
     

  • ホワイトタワーの「木の階段」に注目です。<br /><br />すぐ下まで来ました。<br />ここは、臨時の階段のように、見えますが、<br />もともと、こんな階段だったそうです!敵がもしここまで攻めてきたら、サッとこの階段をはずして、絶対入れないようにするのだとか・・・。<br /> オーディオガイドの話です。時々は覚えています。大部分はスルーですが(笑)。

    ホワイトタワーの「木の階段」に注目です。

    すぐ下まで来ました。
    ここは、臨時の階段のように、見えますが、
    もともと、こんな階段だったそうです!敵がもしここまで攻めてきたら、サッとこの階段をはずして、絶対入れないようにするのだとか・・・。
     オーディオガイドの話です。時々は覚えています。大部分はスルーですが(笑)。

  •  ホワイトタワーに入場しました。日本のお城と同じで、中は展示スペースになっていて、<br />目を引く展示物もいくつか有りました。<br /> 注目は何といっても、ヘンリー8世です!!この甲冑、独特です。恰幅が良い身体ですね。<br />ところで、足の付け根のでっぱりは何!やっぱり王は偉大!<br /><br /> 解説版によると、KING HENRY8世は1491年グリニッジ生まれ、在位1509〜1547年。<br /><br /> その間に、6人の御妃を取り換えたので有名。<br />6人のうち2人は離婚、<br />2人は処刑、<br />1人は王子出産後死亡し、<br />最後の一人が彼を看取りました。<br />

     ホワイトタワーに入場しました。日本のお城と同じで、中は展示スペースになっていて、
    目を引く展示物もいくつか有りました。
     注目は何といっても、ヘンリー8世です!!この甲冑、独特です。恰幅が良い身体ですね。
    ところで、足の付け根のでっぱりは何!やっぱり王は偉大!

     解説版によると、KING HENRY8世は1491年グリニッジ生まれ、在位1509〜1547年。

     その間に、6人の御妃を取り換えたので有名。
    6人のうち2人は離婚、
    2人は処刑、
    1人は王子出産後死亡し、
    最後の一人が彼を看取りました。

  • 写真の馬は、黒いのが ヘンリー8世の愛馬。<br />馬の銅像までちゃんと有る、しかも各王様の分が・・・。<br /><br /><br /> 1人目を離婚するときに、ローマの許可が出ないため、<br />イングランドをローマカトリックから宗教的に独立させて、イングランド国教会を設立。<br /> <br /> その際、修道院などのカトリックの財産はちゃっかり没収して、<br />イギリスの財政基盤を作ったという英雄です。<br /><br />弱小国だった国が、ヘンリー8世の絶対王政を通じて、次第に覇権国家へ変貌していく!<br /><br />

    写真の馬は、黒いのが ヘンリー8世の愛馬。
    馬の銅像までちゃんと有る、しかも各王様の分が・・・。


     1人目を離婚するときに、ローマの許可が出ないため、
    イングランドをローマカトリックから宗教的に独立させて、イングランド国教会を設立。
     
     その際、修道院などのカトリックの財産はちゃっかり没収して、
    イギリスの財政基盤を作ったという英雄です。

    弱小国だった国が、ヘンリー8世の絶対王政を通じて、次第に覇権国家へ変貌していく!

  • ホワイトタワーの見学を終えて出てきました。<br />じっくりオーディオガイド付きで回ると、面白いのですが、時間がかかります。<br /><br /> 時計を見るともう午後5時少し前。<br />すっと終わるつもりが、ロンドン塔にすっかりはまってしまいました。<br /><br /> ロンドン塔の衛兵です!すっと立っている姿はそれだけで演技しているよう!<br /><br />おもちゃの兵隊を演じている、というイメージ♪ 

    ホワイトタワーの見学を終えて出てきました。
    じっくりオーディオガイド付きで回ると、面白いのですが、時間がかかります。

     時計を見るともう午後5時少し前。
    すっと終わるつもりが、ロンドン塔にすっかりはまってしまいました。

     ロンドン塔の衛兵です!すっと立っている姿はそれだけで演技しているよう!

    おもちゃの兵隊を演じている、というイメージ♪ 

  • あっ、動き出しました!!衛兵交代です♪<br /><br />あわててカメラを取り出す観光客。皆さん注目はココへ!!<br />

    あっ、動き出しました!!衛兵交代です♪

    あわててカメラを取り出す観光客。皆さん注目はココへ!!

  • 暫くすると、また衛兵がやって来て、皆さん大喜び♪<br /><br />新たに任務に就いた衛兵です。歩くのは、まさにおもちゃの兵隊が歩くかのよう!<br />ぴちっと決まって、演技をしているようです。<br />

    暫くすると、また衛兵がやって来て、皆さん大喜び♪

    新たに任務に就いた衛兵です。歩くのは、まさにおもちゃの兵隊が歩くかのよう!
    ぴちっと決まって、演技をしているようです。

  • あっ、行ってしまいました。でも、とっても面白かった♪<br /><br />型にピタッとはまっているのは、意外ですが、歌舞伎や狂言のスタイルにも通じるでしょう。<br /><br />

    あっ、行ってしまいました。でも、とっても面白かった♪

    型にピタッとはまっているのは、意外ですが、歌舞伎や狂言のスタイルにも通じるでしょう。

  • ずっと向こう、時計塔の下に、任務に就いた衛兵が立っているのが判るでしょうか。<br />立っているだけで絵になる♪ この演技力はきっと日ごろの訓練の成果なのでしょう。<br />誇り高い女王陛下の衛兵です。<br /><br />・・・・上の写真の説明の続きです。 同時にいろんなことが写っていたのです。<br /> (続き1) 時計塔のある建物は、女王陛下の宝石や歴代の王冠が保管され、公開されている所です。でも、ここは撮影禁止。<br /> かわりに公式サイトの画像http://www.hrp.org.uk/TowerOfLondon/stories/crownjewelsでどうぞ。左手下の “View our Crown Jewels slideshow”を探してクリックすると王冠のスライドショーが現れます。 <br /><br /> 印象的だったのは、エリザベス1世の姿の、当時の衣装を身につけて、顔までそっくりな、等身大の人形です。歴史教科書で見た肖像画の姿!<br />(記録なく、サイトにも見当たらず、多分そのはずと思うものの、その記憶は不確か。)<br /><br /> (続き2) 手前のガラスの丸いオブジェは・・・ここで絞首刑になった人たちの記念碑です。<br />(上に乗っているのは、透明な座布団の様な不思議なオブジェ!)<br /><br /> (続き3) 左手の教会は・・・内部は撮影禁止でしたが、<br />セント・ピーター・アド・ヴィンキュラ教会 The chapel Royal of St. Peter ad Vincula で、<br />ここで処刑された王妃のアン・ブーリンやキャサリン・ハワードの他に、<br />有名なトマス・モアもここに眠っています。<br />

    ずっと向こう、時計塔の下に、任務に就いた衛兵が立っているのが判るでしょうか。
    立っているだけで絵になる♪ この演技力はきっと日ごろの訓練の成果なのでしょう。
    誇り高い女王陛下の衛兵です。

    ・・・・上の写真の説明の続きです。 同時にいろんなことが写っていたのです。
     (続き1) 時計塔のある建物は、女王陛下の宝石や歴代の王冠が保管され、公開されている所です。でも、ここは撮影禁止。
     かわりに公式サイトの画像http://www.hrp.org.uk/TowerOfLondon/stories/crownjewelsでどうぞ。左手下の “View our Crown Jewels slideshow”を探してクリックすると王冠のスライドショーが現れます。

     印象的だったのは、エリザベス1世の姿の、当時の衣装を身につけて、顔までそっくりな、等身大の人形です。歴史教科書で見た肖像画の姿!
    (記録なく、サイトにも見当たらず、多分そのはずと思うものの、その記憶は不確か。)

     (続き2) 手前のガラスの丸いオブジェは・・・ここで絞首刑になった人たちの記念碑です。
    (上に乗っているのは、透明な座布団の様な不思議なオブジェ!)

     (続き3) 左手の教会は・・・内部は撮影禁止でしたが、
    セント・ピーター・アド・ヴィンキュラ教会 The chapel Royal of St. Peter ad Vincula で、
    ここで処刑された王妃のアン・ブーリンやキャサリン・ハワードの他に、
    有名なトマス・モアもここに眠っています。

  •  ロンドン塔からのタワーブリッジを望む素敵な眺めです。<br />年代は全然違うのですが、不思議とマッチしていますね。<br />アーチが連なっている上は、先ほどWall Walkをした城壁です。<br /><br />5時30分の閉門時間を前にして、名残惜しく去ります。<br />(入・退場時間は時期により変動)<br /><br />来る前は、歴史上の殺人や幽閉などのイメージの強かったロンドン塔でしたが、<br />来てみると、歴史好きにとっては面白く、エンタテイメントで、興味が尽きないスポットでした。

     ロンドン塔からのタワーブリッジを望む素敵な眺めです。
    年代は全然違うのですが、不思議とマッチしていますね。
    アーチが連なっている上は、先ほどWall Walkをした城壁です。

    5時30分の閉門時間を前にして、名残惜しく去ります。
    (入・退場時間は時期により変動)

    来る前は、歴史上の殺人や幽閉などのイメージの強かったロンドン塔でしたが、
    来てみると、歴史好きにとっては面白く、エンタテイメントで、興味が尽きないスポットでした。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • オカンカンさん 2017/08/15 11:46:53
    初めまして
        ciao66さん  初めまして

    ciao66さん、こんにちは。オカンカンと申します。
    ロンドン旅行を終えて、ロンドン塔の旅行記を書こうと、皆さんの旅行記を参考にしていたところciao66さんの旅行記に出会いました。
    とても素晴らしい旅行記だと思いました。ロンドン塔に対する知識の高さ、説明の分かり易さ、自分がいかに無知な観光客か恥ずかしくなりました。
    他のロンドン旅行記もこれから読ませていただきます。
    ありがとうございました。
                      オカンカン

    ciao66

    ciao66さん からの返信 2017/08/16 17:52:12
    オカンカンさんへ
    ロンドン塔の記事に投票ありがとうございました。

    ちょっと褒められ過ぎかなという感もありますが、
    王家の歴史などは前もって読んでから行き、
    のこり半分は帰国後調べたものすが、
    それも旅の楽しみのひとつでした。

    また行けたら行きたいロンドンですが、
    さていつのことになるやら・・・。

    オカンカンさんのロンドン旅行記
    楽しみに拝見させていただきます。

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