2012/10/20 - 2012/10/20
460位(同エリア1078件中)
はな☆さん
残暑の頃を過ぎて、爽やかな秋風が吹くようになると、決まって奈良を歩きたくなります。
今回歩いたのは山の辺の道の一部分。桜井線の巻向駅から三輪駅まで一駅分です。
一駅分ではありますが、この辺りって本当に「濃い」場所で、何度歩いても飽きません。歴史の宝庫とかいう言葉では言い表せない独特の雰囲気が漂っている感じがするところです。
【この日の散策コース】
巻向駅~纏向石塚古墳~箸墓古墳~ホケノ山古墳~桧原神社~玄賓庵~狭井神社~久延彦神社~大直禰子神社~大神神社~三輪駅
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- ANAグループ 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
スタートはJR桜井駅。
停車中の電車に乗り込んだら、あでやかな古代衣装を身にまとった男女が登場でびっくり。古事記編纂1300年を記念しての、古事記ガイド列車でした。ラッキー!
カメラを向けると、快くポーズをとってくださいました。 -
電車が走り出すと、古代衣装の女性が、桜井線沿線の歴史にまつわる古事記ゆかりのエピソードを語ってくれました。乗客の注目の的です。
JR奈良駅まで、きっとたくさんの話が聞けるのだと思うと降りるのが惜しい気がしましたが… -
桜井駅から二駅目の、巻向駅で早くも下車です。
巻向駅は小さな無人駅。飾らない素朴な風情にココロときめきます。 -
箸墓に行く前に、せっかくだからちょっと周辺を散策。案内標識に従って、纏向石塚古墳に行ってみることに。
それらしき土の盛り上がりが見えてきました。 -
近くで見るとこんな感じ。
こう見えても、元々は全長96mの前方後円形の墳丘墓だそうです(前方後円墳とは微妙にちがうらしい…) -
興味のある方、くわしくはこちらをどうぞ。
-
この辺りは住宅地と田園地帯が混在するのどかな場所。でも、一帯には纏向遺跡が広がっており、3世紀頃には大集落があったそうです。
地面の下にはごっそり古代人の暮らしの痕跡が眠っているのでしょうね。
見晴らしのいい場所からは、どこからでも三輪山と箸墓古墳が望めます。 -
箸墓古墳にやってきました。
遠くからでもそれとわかる、きれいな鍵穴形の前方後円墳です。奈良の古墳の中ではいちばん好きかも。
古墳の周囲半分は池で囲まれています。池の水が赤いなあと思ってよくよく見たら、金魚だらけでした。気持ち悪いほどウジャウジャ。養殖してる? -
古墳の主とされるのは倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)。卑弥呼の墓だとする説もあります。
宮内庁管理のため残念ながら古墳に立ち入ることはできません。 -
古墳の南側はこんな感じ。
周囲は拍子抜けするほど普通の田舎です。 -
三輪山の山裾に沿って延びる山の辺の道を目指し、東に向かって歩いていたら、道の脇にお地蔵さま発見。
田は稲刈りの真っ最中。新鮮な藁の香りがしています。 -
カンカンカン…。
遮断機が下りる音がして、田んぼの向こうを桜井線の電車が通り過ぎました。 -
今度は神社発見。国津神社だそうです。
地図も持たずに適当に歩くのも楽しいものですね。 -
またちょっと歩くと、ホケノ山古墳がありました。名前だけは聞いたことがあったので、きっと有名な古墳ですね。ぱっと見にはわかりませんが、前方部が小さい帆立貝形の古墳だそうです。
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墳丘上に登ってみました。すばらしい見晴らしです。
この写真には写っていませんが、西には箸墓古墳、東には三輪山がきれいに見えました。 -
住宅街には古い家が多く、風情があります。
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三輪山と秋の草花。
ススキ、ガマ、セイタカアワダチソウ。 -
右手に茅原大墓古墳を眺めながら、さらに東へと歩みを進めます。
こちらも帆立貝式古墳だそうです。とても可愛い兵士の埴輪が出土して、ちょっと前に話題になりました。 -
やっと山の辺の道近くまでやってきました。箸墓古墳から、だいぶ登ってきたようです。
丘の斜面は一面のセイタカアワダチソウ。 -
この辺り(井寺池周辺)には、万葉歌碑がたくさんあります。
香具山は畝傍雄々しと耳梨と相あらそいき
神代よりかくなるらし いにしえもしかなれこそ
うつせみも つまを争うらしき
(石碑の原文は万葉仮名) -
大和は国のまほろば
たたなづく青がき 山ごもれる
大和し美(うるわ)し -
やっと桧原神社に突き当たりました。こちらの境内を山の辺の道が通っています。
きれいに掃き清められた境内は、山の辺の道を歩くハイカーの休憩ポイントでもあります。 -
桧原神社にはお社はありません。独特の三つ鳥居の前で、ご神体である三輪山に礼拝します。
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桧原神社の鳥居越しに見る二上山。
この構図は被写体として有名で、とくに春分・秋分の頃の夕暮れ時がいいみたいです。 -
桧原神社前のお店で遅めの昼食をいただきました。奈良名物の三輪素麺でつくった、にゅうめんです。
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桧原神社から、山の辺の道を南に向かって歩きました。しばらく、こんな感じの薄暗い山道がつづきます。
この、「山邊道」の石柱も有名な撮影ポイント。 -
ほどなく、玄賓庵の白い塀が見えてきました。
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玄賓庵は、平安時代初期に玄賓僧都という高僧が隠棲した庵が発祥と伝えられるお寺です。
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境内は小さな山寺という風情です。密教のお寺らしく、庭の不動明王像の前には護摩壇らしきものが組まれていました。
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ホトトギスの花が咲いていました。
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玄賓庵からしばらくは石畳の道。
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道の脇には柿畑。柿も奈良名物ですね。山の辺の道を歩くと、至るところで柿畑を見かけます。
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こちらは狭井川です。
こんなに小さな流れですが、オオモノヌシの娘であるイスケヨリヒメの家が狭井川のほとりにあった、と古事記に書かれているというのですから、実は相当すごい川です。
横に、古事記に詠まれた歌を刻んだ歌碑がありました。
狭井河よ 雲立ち渡り畝火山
木の葉さわぎぬ 風吹かむとす -
さらにのどかな道を歩いて行きます。もうすぐ大神神社周辺のエリアです。
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狭井神社にやって来ました。
大神神社の摂社で、祭神は大神荒魂神。荒ぶる神を祭っているとは思えない、静かな印象の神社なのですが。
境内には三輪山への登拝口があり、許可を得て登ることができます。
また、拝殿の裏には薬水と呼ばれる湧水があって人気です。私も飲みかけのペットボトルの中身を捨てて、薬水を詰めました。 -
大神神社周辺には神社がいくつも点在しています。
こちら久延彦神社は今回初めて行きました。
祭神は久延毘古命。このクエビコは、古事記によると田の案山子のことで、歩くことはできませんが、世の中のことは何から何まで知っている神様だそうです。
ということで、久延彦神社は知恵の神様として受験生に人気らしく、境内は合格祈願の絵馬がいっぱいでした。 -
そしてこちらは大直禰子神社(若宮社)。
元々は大御輪寺という大神神社の神宮寺でしたが、明治の廃仏毀釈によって神社に。どうりでお寺っぽい拝殿です。
あの聖林寺の十一面観音像は、以前はこのお寺にあったそうです。場所は移されたものの、なくならなくて本当に良かったと思います。 -
拝殿から鳥居の方を振り返ると、境内はこんな感じ。鳥居の先の道を歩いて行くと、大神神社です。
-
日が陰るのが早くなって、大神神社に着いた頃にはもう、木々の茂る参道などは暗くなりかけていました。
ただでさえ言いしれぬ迫力を感じる大神神社ですが、夕暮れ時になってますます霊妙な雰囲気を増しているように思えるのは気のせい? -
人気の少なくなった拝殿にお参りしました。
今日一日、無事に歩かせていただいたことに感謝。
巻向から三輪まで、一駅分の小旅行。寄り道ばかりしていたせいで、午前中から夕方までかかってしまいました。
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この旅行記へのコメント (11)
-
- めぐみ☆さん 2012/11/10 20:39:06
- ここ♪
- はなさん、こんばんは。
この場所を探してました♪
入江さんの写真集に掲載されていて、とっても気になる場所でした。
天理から長岳寺まで歩いた時、探しながら歩いたのですが、それよりも先にあったんですね。
来年は、長岳寺から三輪まで歩きたいとおもいます♪
めぐみ☆
- はな☆さん からの返信 2012/11/11 00:13:14
- RE: ここ♪
- めぐみさん、こんばんは。
> この場所を探してました♪
> 入江さんの写真集に掲載されていて、とっても気になる場所でした。
この石碑の場所は、桧原神社のちょっと南です。
行くたびにこのアングルの写真を撮ってしまうので、
もう同じようなのが5枚以上あるかも(^^;)
入江さんの写真は何十年も前に撮られたものですが、
現在も、山の辺の道は当時とあまり変わってないのかな〜って思います。
私は逆に、長岳寺〜天理は10年ぐらい前に1回歩いたきりなので、
久しぶりに歩きたいのですが、長岳寺以南よりも坂道が多くて
きつかったようなおぼえが…。
千切り大根のお店、今もあるかなあ。
-
- ゆうこママさん 2012/11/08 23:36:24
- 寄り道
- 「寄り道ばかりしていたせいで、午前中から夕方まで」
これ、私もです。
見たいものをのんびり見て感じて想像していると、時間がどんどん過ぎていきます。
なんだかまた、山の辺の道に行きたくなりました。でも、もう寒いかな〜。
なんども細切れコメントでごめんなさい。これにて失礼いたします。
- はな☆さん からの返信 2012/11/08 23:59:09
- RE: 寄り道
- 旅行記読んでいただいてありがとうございました。
これからの季節はちょっと寒いかもしれませんが、
きっと紅葉がきれいだと思いますよ〜。
私も、もうすでにまた行きたくなっています。ビョーキです(^^;)
-
- ゆうこママさん 2012/11/08 23:31:36
- 大御輪寺
- 大御輪寺は、若宮社のことだったのですね。
知らなかったです。
いったいどこにあるのか、地図を探しても見当たらないので、もうすでに無いものと思っていました。
せっかくすぐ近くまで行ったので、行かずに惜しいことをしたと後悔。
いつか訪問したいです。だってあの十一面さまの実家ですから。
- はな☆さん からの返信 2012/11/08 23:56:07
- RE: 大御輪寺
- 私も、つい2〜3年前まで知りませんでした。
白洲正子の「十一面観音巡礼」に大御輪寺の建物のことが
書いてあったので、どこかに残っているはずだとは思っていたのですが。
近くには三輪素麺で有名な森正さんもありますし、次回はぜひ!
あの十一面さまをこのお堂で見たら、どんな感じなのかな〜って
想像するとワクワクします。
-
- ゆうこママさん 2012/11/08 23:27:18
- ここ通ったワ
- うんうん、ここ通ったわ、記憶にある・・・って一人うなずきながら拝見しています。
このお地蔵様にも記憶が。
箸墓の辺りは、仰るとおり普通の田舎。人々の暮らしのすぐ隣にすんごい歴史遺産があることに、感動します。
-
- ゆうこママさん 2012/11/08 23:24:32
- 古事記
- こんばんは〜。
わあ、こんな列車が走っているのですね。
私も乗ってみたいです。それも終点まで。
旅のスタートから、うれしいサプライズですね。
- はな☆さん からの返信 2012/11/08 23:49:53
- RE: 古事記
- > こんばんは〜。
> わあ、こんな列車が走っているのですね。
> 私も乗ってみたいです。それも終点まで。
> 旅のスタートから、うれしいサプライズですね。
ゆうこママさん、こんばんは!
こんな楽しい列車が走っていると知っていたら、
時間を確かめて奈良〜桜井まで乗れば良かったと思いました。
車内でアンケートに記入したら、記念のボールペンを
くれましたよ(^_^)
古代の人に扮したお二人は、劇団の方らしいです。
ちょっとした寸劇などもされていました。
-
- コクリコさん 2012/11/06 16:07:23
- あら、いつの間に!?
- こんにちは〜
いつの間にこっそりと旅行記仕上げたのでしょう!
あの後、昭和記念公園を振り切って山辺に飛び大和三山を見晴らしたのですね!
私も山辺の道の中でも三輪周辺が大好きです!
秋なのに春みたいに長閑ですね〜
私も古事記ガイドさんの衣装着てみたいです。
二人であの衣装着て古事記ガイドしません???
- はな☆さん からの返信 2012/11/06 22:03:14
- RE: あら、いつの間に!?
- コクリコさん、こんばんは。
今回はいつもより早めに旅行記上げました。
忘れないうちにと思いまして〜(結局忘れてしまったもの多々^^;)
> 私も山辺の道の中でも三輪周辺が大好きです!
> 秋なのに春みたいに長閑ですね〜
長閑でしたよ〜。お天気も良くて絶好のウォーキング日和でした。
奈良の空を見上げながら、昭和記念公園も晴れてるのかなって
思いました(本当ですよ!)
三輪周辺はいいですよね!普通の田舎のように見えるのに、
実は50mおきぐらいに見どころが点在してる感じ。
> 私も古事記ガイドさんの衣装着てみたいです。
> 二人であの衣装着て古事記ガイドしません???
私も着たいです!額にあのお花模様を描いてみたいです!
じゃ、私は大物主に求婚された姫にでも扮してみますかね。
コクリコさんは木花さくや姫あたりどうですか?
それで古事記ガイドしましょう♪
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