2011/08/07 - 2011/08/07
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たびたびさん
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前泊した弘前の朝は快晴。弘前公園からは、正面に岩木山がはっきりと見えました。市内の建物も、朝日を受けて、きれいです。
で、本日のメインは仙台の七夕。ただ、飾り付けがあるだけで、踊りや音楽があるわけではない。それが何だというイメージがあったのですが、それは大きな間違いでした。商店街に延々と続く七夕飾りを進むと、本当に不思議な感覚。自分がどこをどう歩いているのか。どうかすると自分が七夕飾りと一緒に宙を漂っているような気持ちになってきます。このちょっとした浮遊感は、これまでまったく味わったことがないもの。さすが、有名なだけのことはあります。おみそれしました。
ただ、一方で、最初に企画した人も、こんな効果は分かっていなかったのではないかと思います。うーん、この不思議な感覚が仙台の七夕の大事なところなんですが、この旅行記。うまく伝わるでしょうか。。
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前泊した弘前で、早朝の散歩。まずは、最勝院です。
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中心部からはちょっと歩きますが、ぎりぎり徒歩圏内といったところ。
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ここには、重要文化財としては日本最北に位置する五重塔がありまして。高さは31.2メートル。津軽藩3代藩主津軽信義、4代津軽信政の寄進により、10年以上をかけて建立されたという堂々たる構え、朱塗りの五重塔です。
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もともとの発端は、津軽統一の戦いの中で戦死した敵味方の兵士を供養するためのもの。ただ、この津軽統一の戦いというのは、二回もあったというお家騒動のこと。
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城番が居なくなるほどの激しいものだったそうです。すさまじい話ですが、今ののどかな景色からはとても想像できません。
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イチオシ
次に旧弘前市立図書館。
これは、明治後期の建設。日露戦争開戦に伴う諸事業で財を得た地元の篤志家5人によって立てられ、市に寄附されました。東北地方にはよくある当時の擬似洋風建築といった様式ですが、この建物は、中でももっとも有名かも。ルネサンス風の意匠というのですが、木造3階建てで、左右には八角形の塔。白い基調に、赤、緑のアクセントは今見ても新鮮な感覚で、美しいです。市内には、ほかにも古い建物があって、この近くに、ミニ模型の街があります。そちらもどうぞ。 -
そして、弘前公園。
ここは言わずと知れた、日本一の桜の名所。 -
公園内を回ってみると、日本一とされるその理由はよく分かります。例えば、外堀の桜並木。普通、桜並木は両側に二列の並木なのですが、ここは、二列ずつの四列。その四列の並木道がまたその向こうに平行してあるんです。
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百年以上の大木もけっこうな数があるようで、
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質量ともに
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ちょっとほかとは違います。
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写真の天守閣は有名ですが、もともとは隅櫓。小ぶりですが、慣れてみるとこれもいい感じですね。
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で、前から気になっていた
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岩木山の方に向かいます。
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天守閣を過ぎて
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これが、岩木山。雲がかかりそうでしたが、何とか雄姿が見れました。
下のほうの池には、赤いはすの花も満開です。 -
電車の時間も気になるので
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そこそこに
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引き上げます。
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大手門を出たところは近代的な一角。ここには、観光案内所もあるし、ねぶたの大太鼓も展示されています。
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いい天気になっています。
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あまりにもいい天気なので、もう一つ。
この日本キリスト教団弘前教会は、さほど大きな建物ではありませんが、大通りに面しているので、敷地の奥まった場所に立つ建物は遠くからでもよく見えます。
この教会は、明治8年に創立された東北最古のプロテスタントの教会で、現在の教会堂は明治39年に建てられたもの。外観はクリーム色が美しい純洋風ですが、青森県産のヒバを使った木造の建物です。双塔ゴシック様式という形式はノートルダム寺院にも通じる形式。落ち着いて、どっしりした形と外壁の明るいカラーの組み合わせがうまく調和しています。 -
やっと弘前駅に到着。弘前市は、弘前藩の城下町として発展した街。青森市からは電車で30分ほどですが、今でも津軽地方の中心都市です。
ここは、駅の中央口ホール。吹き抜けのホールは開放感があって、おしゃれな感じ。岩木神社に関係する飾り付けもセンスがありますね。なお、ここは、黒石方面に向かう弘南鉄道の弘南線の駅でもあります。有名なランプの宿はこちらです。 -
構内にあった青森ねぶたと弘前ねぶたの比較。まあ、一目瞭然なんですけど。。
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岩木山は、弘前市の位置する津軽平野のどこからでも見ることができるので、親しみをこめて「お岩木山」。津軽富士とも言われ、標高1,625 mは日本百名山。青森県の最高峰でもあります。
本来は、先ほどの弘前城から眺める岩木山が有名なのですが、この車窓から見えた岩木山はどうでしょう。整地されて広々と続く水田と岩木山の雄々しい姿のコントラストが素晴らしいです。 -
新青森で、新幹線に乗り換え。
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何とか、お昼前に仙台に到着です。構内では、いきなり派手な七夕飾りがお出迎え。
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私もここまで大きな七夕は初めて。まさしく、この大きさは桁違い。テンションが上がって、やっぱりこれは来た甲斐があったというもの。うれしくて、何か、これですっかり満足です。
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ということで、もう安心。駅中で、一番人気の利久で牛タンとしゃれ込みました。
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待っている間も、こんな具合。キッチンが見えるのは楽しいものです。
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さてさて、これが牛タン定食。ここのテールスープもきれい。これが仙台の洗練されたスタイルですね。
全体として、シンプルに整っているのですが、ここは見た目以上にボリュームがあって、ちょっと意外でした。これも、人気店の要因かも。いずれにしても、まいう〜です。 -
で、十分に落ち着いたところで、市内の商店街へ。
ほ〜、これが仙台の七夕ですかあ。 -
入り口から、ずっとこんな感じ。
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行けども行けども、こんな感じ。
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切れ目というのが、まったくありません。
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それも、この吹き流しタイプばかり。
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一応、細かく見れば、デザインがいろいろあるにはあるのですが、
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イチオシ
基本的な形は統一されています。
それが、行けども行けどもの感覚を生むのでしょう。 -
それに加えて、
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飾りが目の高さまで下がっているので、けっこう視界が限られます。
で、その限られた視界の中へ、たくさんの人が、次々に吹流しをくぐって流れ込んできます。何か湧いて出るような感じですね。 -
イチオシ
改めて見上げると、飾りは大きくて立派だし、悠々としているんですが、
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イチオシ
歩いている方としては、そうではなくて。
人がどんどん流れてはくるのと、視界が限られて全体がどうなっているのか分からないのが合わさって、この不思議な感覚になるのでしょう。 -
それにしても、どこまでも続く七夕飾りと、七夕飾りの間から湧いて出てくるような人の群れ。
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ただ、それは、窮屈とか混雑といったことではなくて、同じ七夕飾りの空間で、みんながいっしょにふわふわ遊んでいるといった感じなんです。
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さらに歩きながら。くぐってもくぐっても、続く七夕の飾り。
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少し先が見えたと思ったら、また、吹流し。
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こんなのを繰り返していると、自分がどこに向かって進んでいるのか。どこに行こうとしているのかも分からなくなって。方向感覚までおかしくなるような感じです。
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イチオシ
そして、その感覚に慣れてくると、今度は。
七夕の飾りと一緒に、ゆらゆら揺れて、 -
漂っているような
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イチオシ
気分にもなってくるんです。
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子供が、ジャングルジムやボールプールで遊んでいる時の感じでしょうか。
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これは、楽しい。
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不思議な感覚に身をゆだねて。
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イチオシ
なるほど。
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これが仙台七夕の
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醍醐味なんですね。
仙台駅ですっかり満足していたんですが、そんなことではないんですね。お見それいたしました。これは素晴らしいお祭りです。もしかしたら、私め、ちょっとくせになるかもしれません。 -
しかし、さすがに下北からの旅の疲れも感じまして、
秋保温泉で休憩することに。 -
仙台からはバスで移動して。
到着した地元の観光案内所では、 -
郷土玩具とか工芸品を
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ちょっと眺めて、寛ぎます。
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で、日帰り温泉は、こじんまりした佐藤屋旅館に決定。
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無色透明のお湯ですが、体に浸み込むこの感じ。何か、名湯の気配ですね。疲れがお湯に溶けていくようです。
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ロビーでゆっくりしてたんですが、それ以上に帰りのバスの待ち合わせ時間がたっぷりあるようで。
伝承千年の宿 佐勘へもふらり。 -
ここは、仙台藩主伊達家の湯浴み御殿として栄えたゆかりの宿というのですが、
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ロビーを入った瞬間、さすがに趣が違います。
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奥には、秋保温泉とともに歩んだ歴史が解説されていました。
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再び、仙台駅に帰ってきました。せっかくなので、地元グルメをもう一つ。
仙台は、牛タンが有名なのですが、盛岡の冷麺や山形のそばに対して、冷やし華の発祥の地でもあります。発祥の店と言うのは龍亭といって、駅から県庁の方に少し歩いていかないといけないのですが、観光案内所で、近くで手軽に食べれる場所を聞いて、ここを紹介されました。 -
多分、特に有名と言うわけではないのですが、やはり、発祥の地で出すものだけに、それなりの内容。麺のしこしこ感や酸っぱい付け汁など、全体としてキレがあるように思いました。選択は間違っていなかったようです。
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あとは、抹茶クリーム大福というのが気になって、試しに買ってみました。元々、お茶屋さんなのでお茶関係に強いんだと思いますが、高級抹茶を使用した抹茶クリームを使った大福。甘さを控えたこし餡をしっとり柔らかなお餅で包み込んだ逸品です。
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大福の甘さに、抹茶生クリームの濃厚さが加わると、確かにこれはたまりませんねえ。とにかく、おいしいの一言です。仙台市内にいくつか店舗があるようですが、お土産に買うなら、ここで十分。店内にはテーブルがあって、そこで座っていただくこともできます。これは仙台での楽しみが増えました。
これで、下北半島からの旅は盛りだくさんでしたが無事終了。東京に向けて、帰ります。
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