永谷天満宮(横浜市港南区上永谷5)

2012/08/18 - 2012/08/18

　横浜市港南区上永谷5に鎮座する永谷天満宮は、道真公自作の3体の木像を安置している一つで「日本三体」を謳っている。創建は明応2年（1493年）と道真公没（延喜3年（903年））後590年も経っている。そんなに古い像が伝えられていることも俄かには信じられないことだ。祭神は菅原道真朝臣命で、御神体は道真公自作1寸8分の木像で、12年に一度ご開帳があるそうだ。
　港南図書館で港南区の名所旧跡を尋ねたら、「ふるさと港南のまち自慢ガイドブック」と「永谷天満宮」の単行本を渡された。横浜に来て40年が経つが港南区には何も名所旧跡はないという認識であったが、それは正しいようだ。とりあえず永谷天満宮に行くことにした。帰り際、地元の地域史研究の方が講演会もやっていますからと勧められたが、「高校の教師上がり程度の人がやっている地域史研究など間違いが多くてむしろ聞かない方が良かったりしますから。」と断った。帰ってからWebで調べると、「港南歴史協議会」がこの春から活動を開始しているとある。以前の活動に「安養院やぐら」とある。こんなに鎌倉から離れてもやぐらがあるとしたら北限だろうと思い、調べてみるが「安養院」などなく、「安養寺」の間違いである。地域史をやっている人は大抵はこの程度で地域のお寺の名前も知らないのだ。
　永谷天満宮の社務所にも神社のことを何も知らない人たち2人で対応していて驚いてしまった。また、拝殿は銅葺きで新しいが本殿はもっと新しく分譲住宅風の造りである。社務所で本殿の屋根は瓦葺きかどうか尋ねたらしどろもどろで覆い殿が掛かっているので分からないと言っていた。なるほど、このしょうもない建物は覆い殿なのかと思った。永谷天満宮は全くのところ人も社殿もしまらない神社だ。
（表紙写真は永谷天満宮拝殿）

エリア 戸塚・いずみ野・港南台(神奈川)

環状2号線に架かる歩道橋。

看板。

「お願い」看板。

永谷天満宮８月月例際。

門前のバス停。

看板。

案内看板。

掲示板。

「天神山天満宮之道」道標。

池。

掲示板。

社号標石。

力石。「天満宮」の彫字がある。目方は30貫（113kg）。

社号標石。

鳥居。

石碑。

手水鉢。

永谷天満宮由緒。

社号標石。

「横浜市地域史跡　永谷天満宮境内」。

石畳の参道。

梅の木。

寺号標石。

牛。

牛。

台座。

牛。

手水舎。

手水鉢。

「永谷天満宮」。

石段。

狛犬。

狛犬。

おみくじ結び。

神輿庫。

「神輿（みこし）」。安永9年（1780年）に造られたもの。

神輿。

境内中段。

トイレと神楽殿はトタン屋根だ。

トタン屋根の神楽殿にも漆喰で絵が。昭和初期の建築であろう。

社務所。

お守り売り場。

本殿への石段。

絵馬掛け。

境内末社。

社殿内部。

稲荷社、白糸社、白山社、沢滝社を祀っている。

澤滝不動尊。

澤滝不動尊。

澤滝不動尊。

不動尊。

不動尊。

ご神木の杉か。

拝殿。案内図には本殿とある。

拝殿。案内図には本殿とある。

拝殿。屋根は銅葺きだ。

拝殿。

拝殿の牡丹の彫刻。龍ではなく牡丹の彫刻は珍しい。

拝殿に掛かる「天満宮」の扁額。

木鼻。象と唐獅子だ。

木鼻。象と唐獅子だ。

本殿の覆い殿。分譲住宅のようだ。

本殿の覆い殿。分譲住宅のようだ。背が高いので覆い殿は納得がいく。

「永谷菅歴碑」（明治35年（1902年））。

「横浜市名木古木指定　イチョウ」。

「菅公之筆塚　古歌」。右手の山に菅秀塚がある。

拝殿横の境内。

「社殿建設記念碑」。社殿は江戸時代は萱葺き屋根であったが、関東大震災で倒壊し、また萱葺き屋根で再建した。昭和30年代に屋根を葺き替えたという。瓦ではなく、覆い殿があるために不詳である。平成になって覆い殿を建てた。

「カシ（ブナ科）」看板。

「横浜市名木古木指定　アカガシ」。

名木大かし。

「神奈川県　かながわの名木100選　上永谷の天神社のカシ」。

裏山。