菜の花ロードの桜並木（八郎潟干拓地）

2004/04/23 - 2004/04/25

　秋田県にあった八郎潟の干拓地の平坦地には田圃が広がっている。大潟橋を渡り、干拓地に下りて行くと、道の両側に菜の花、桜、松、雑木林が作られている。この道路側に植えられた菜の花の名を採って「菜の花ロード」と名付けられた。外側に植えられた雑木林、松、桜の木々は菜の花畑の花壇を守る防風林なのだろう。しかし、ほぼ同じ時期に花を咲かせる菜の花と桜を並べたら、誰もが桜に目を奪われてしまう。全くのところの命名ミスであろう。
　この10数kmに及ぶ桜並木は、北西に真っ直ぐに伸びているが、中央幹線排水路に架かる御幸橋を渡ると東西に向きを変え、男鹿八竜線に交差する。これほど長い桜並木であるから、桜の種類も1種類ではなく、何種類かが植えられているようだ。
　昨年に続き今年も「菜の花ロード」の桜を見学する予定になっていた東北の桜見物のツアーに参加した。ツアーバスがこの「菜の花ロード」を通って男鹿半島に向かうことになっていたのだが、道路脇にはタンポポが時折ある程度の男鹿八竜線を通り、交差している延々と続き霞んでしまうほどの桜並木の道路を通り過ぎてしまった。私が、「どうして菜の花ロードをと通らないのですか？」と添乗員に尋ねると、「この道が菜の花ロードでしょう。道路地図にはこの道に菜の花ロードと書いてある。」という。確かに地図を見るとそのようだ。しかし、桜見物のツアーバスが通るべき道路は明らかで、添乗員が大潟村役場の観光課に電話して地図の誤植を確認し、帰りに通って、乗客全員が歓声を上げて桜並木を楽しんだ。私も乗客全員から感謝された。
　それでも、「菜の花ロード」の何km毎かにバスが止まれるほどのスペースがあったなら、もっと多くのバスがこの「菜の花ロード」に来るだろうに。
(表紙写真は八郎潟干拓地（大潟村）の菜の花ロードの桜並木）

エリア 八郎潟周辺(秋田)

バスの車窓から見る八郎潟干拓地（大潟村）の菜の花ロードの桜並木。