弘前城本丸－2004年春

2004/04/23 - 2004/04/25

　青森県にある弘前城は慶長16年（1611年）に築城された津軽藩4万7千石の居城である。城郭のうち本丸本に丸のみ石垣が積まれ、二の丸、三の丸、四の丸、北の郭、西の郭の6郭は土塁のみである。築城当時には五層の天守閣が建っていたが、寛永4年（1627年）の落雷で焼失し、その後200年近く経って、本丸辰巳櫓を改修し、文化8年（1811年）に完成したのが現存する3層の御三階櫓（天守閣）である。この頃には10万石に高直（文化6年（1805年））されている。
　明治維新後に士族が城址に桜の木を植え始め、その桜を見に町人が集まり、一悶着あったという。正徳5年（1715年）に津軽藩士が25本のカスミザクラなどを京都から取り寄せ、城内に植えたのが始まりと伝えられているが、桜の名所は明治以降に作り上げられたものだ。今では、本丸には枝垂れ桜が植えられ、二の丸などには染井吉野を中心にした桜が植えられている。実際には二の丸などにも所々に枝垂れ桜も植えられてはいるのだが、石垣と土塁で桜の種類がかなり明確に分かれているという印象を与える。
　現在は、弘前城址は弘前公園となっている。4月1日から11月23日までの期間は本丸と北の郭は入園料・大人300円を徴収している。ただし、4月23日から5月5日までの桜まつりの期間中は午前7時〜午後9時までで、それ以外は午前9時〜午後5時である。要は、桜まつりの期間中には早朝の桜見から夜桜見物まで入園料が掛かり、枝垂れ桜の花見は有料で染井吉野の花見は無料というのだ。現実には、桜まつりの期間中は午前7時前でもゲートが開放されていて、夜行バスで来た花見客や地元の人が場所取りに入園するが、無料である。弘前城本丸では枝垂れ桜をめでながら花見の宴が開かれるが、新入社員が早朝に来て場所取りし、2年目からは入園料を払って宴会に参加している。雪の朝だというのに、青のビニールシートを敷いて凍えながら先輩を待つ新入社員の姿が見受けられた。
　そこに、枝垂れ桜の元に兄妹がやって来た。その妹の表情から桜の開花を待ちに待っていたことが伝わってくる。北国では雪が解けると春になるが、時には桜が咲いても雪が降ることがある。そんな年の弘前公園の1コマである。
（表紙写真は枝垂れ桜の元にやって来た兄妹）

エリア 弘前(青森)

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

下乗橋欄干と弘前城天守閣。

下乗橋と弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

本丸石垣下の枝垂れ桜。

本丸前の枝垂れ桜。

本丸石垣下の枝垂れ桜。

南口券売所横の枝垂れ桜。

本丸南虎口前の枝垂れ桜。

本丸南虎口前の松。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

本丸南側の枝垂れ桜。

本丸南側の枝垂れ桜。

本丸南虎口の枝垂れ桜。

弘前城天守閣。南虎口から見ると破風もなく、櫓そのものだ。

本丸南側の枝垂れ桜。

本丸南虎口の枝垂れ桜。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

弘前城天守閣。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

弘前城天守閣。

本丸南虎口の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。ビニール傘を差して宴会か？

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場に場所取りした青いビニールシート。

空は冬のような曇天だ。

弘前城天守閣。

ビニール傘を差した場所取りの2人。

本丸広場の松の大木。

枝垂れ桜の元にやって来た兄妹。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸北側の染井吉野。

本丸広場の枝垂れ桜と天守閣。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。

本丸広場の枝垂れ桜。