2012/06/04 - 2012/06/20
2301位(同エリア6061件中)
youさん
オーストリア鉄道パスを利用し、街と自然の中を歩くをテーマにして、17日間かけて巡りました。コースは下記。ウィーン4泊→グラーツ往復→ザンクト・ペルテン→メルク2泊→ヴァッハウ渓谷クルーズ→クレムス→デュルンシュタイン→ザルツブルク3泊→ザルツカンマーグート→ハルシュタット2泊→インスブルック4泊→リヒテンシュタイン→フェルトキルヒ往復→ハル・イン・チロル。この旅行記ではウィーン編を掲載します。表紙の写真はカールス教会の中にて。天井画修復のために天井ドームまで足場が組まれており、この足場の階段を登って天井画を真近かで鑑賞しました
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ウィーンまではオーストリア航空OS52、空港からはS7バーンにて市内に向かいます。空港内の案内所でウィーンに4泊するので、72時間フリーパス(13.6ユーロ)と、空港ゾーン1用の追加チケット(1.8ユーロ)を購入します。S7バーンのホームは、空港到着ロビーに出て左側、OBBの標識に従ってスロープを下り地下道を道なりに進めば数分で着きます。ウィーン・ミッテ駅まで約25分、そこで地下鉄U3に乗り換えてホテルのあるウィーン西駅に向かいます。
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宿泊はウィーン西駅の南側徒歩5〜6分にあるIbis HOTELに4泊します(65ユーロ+朝食11ユーロ/1泊)。部屋はやや狭いですが一人なので充分です
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空港からホテルまで1時間かからないで到着しました。この時期夜9時まで明るいので、夕食がでらシュテファン広場まで地下鉄で出ます。72時間フリーパスを持っているのでこれを活用します。このフリーパスは使用開始から72時間の間、地下鉄、路面電車、バスなど乗り放題で、空港から市内と、地下鉄に4〜5回乗れば元が取れる計算です
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王宮に通じている通り。この通りにあったレストランにて一人夕食をとります。日本食が一番だと思っているyouは、食事にはほとんど興味が無く、海外の場合基本的には魚系の料理、和食、中華で選択しています
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今年クリムト生誕150周年でもあり、ウィーンにはクリムトの作品を見ることを一つの目的として来ました。翌日(6月5日)は、作品展示が行われているベルヴェデーレ宮殿に地下鉄U3→U2を使って行きます。
こちらはベルヴェデーレ宮殿に近い地下鉄のカールスプラッツ駅。アーチ形の屋根に金色の装飾が施されており、クリムト様式を感じる建物です -
駅前広場からバロック建設の傑作、カールス教会が見えます。ここに立ち寄ります
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左右2本の大円柱と中央の緑のドーム屋根が際立つ教会です。一見すると2本の円柱がミナレットにも見え、これはイスラム寺院かと思うような建物です
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イチオシ
中に入ります(6ユーロ)。よく磨かれた大理石の円柱に威圧されます
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訪れた2012年6月現在、天井画修復のための足場が組まれていて、ちょっとした工事現場の様相で教会内部としては異様な感じです。でもこの足場は天井画を近くで見るために見学者にも開放されていて、めったに訪れないチャンスでもあるのです
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中間地点の踊り場まではエレベータで上ります。まず踊り場から天井画を眺めます。踊り場からは更に階段が組まれており、この階段を上ってドーム真下まで行きます。
階段入口に定員10名との表示がありますが、監視員が居るわけではないので、エレベータで上ってきた人々が次々に階段に上ってきて、階段が振動していました。階段が崩れるかも知れないと心配しながら天井画を鑑賞します -
ドーム真下から見るロットマイヤーの天井画です
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こちらは楕円形のクーポラに描かれた天井画を至近距離で見た写真です。中央の鳩から光のビームが天使たちに放たれていて明るい未来を暗示しているかのようです。ここでも鳩は平和の象徴のように思えます
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ドームの窓越しにみるウィーンの風景。これもめったに見られない光景です
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イチオシ
エレベータで地上に戻ります。足場が組まれている期間限定の見ごたえある天井画でした
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クリムト絵画が展示されているベルヴェデーレ宮殿に来ます。カールス教会から徒歩で10分ほどで到着します
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チケットを購入(9.5ユーロ、シニア割引あり)後、はじめにベルヴェデーレ宮殿の庭を散策します。庭には無料で入れます
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この庭に面したベルヴェデーレ宮殿。羽根を付けたスフィンクス像がここの守護神かな。1階の正面入口から中に入ります。中は写真撮影禁止
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クリムトの代表作品の「接吻」(パンフレットから転載)。金箔がモザイクのように張られた衣装、鮮やかな色の花・花、恍惚状態の顔・・・・人気作品だけあって多くの観光客が作品を取囲みますので、客足が途絶えるのを椅子に座って何度か待ちながら、じっくり鑑賞します
画集等で何度も見た作品、その本物の前でじっくり鑑賞して至福の時間を持ちます -
こちらは赤裸々で官能的な「ユーディット」(パンフレットから転載)。聖書に出てくる人物を題材にしているとはとても思えない作品です
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こちらは翌日訪れたウィーン美術史美術館で撮影したクラナッハの「ユーディット」。同じ女性を題材にした絵画ですが、クリムトの作品の方が個人的には好きですね。
多くのクリムト作品をじっくり鑑賞することができて大満足でした -
宮殿3階の部屋から下宮側に広がる庭を覗きます。監視のおばさんに外の写真はOKよね、と了解を得て撮影しました。庭の奥に下宮、その背後にウィーンの街が広がっている美しい眺めです
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宮殿の前からD系統のバスで、シュテファン寺院の南塔に上るために、街の中心に移動します。これまでウィーンには3回来ていますが、時間切れなどで塔に登る機会はありませんでした。
人気のパフォーマンスを眺めながら通りを歩きます。座っている女性、本当は結構疲れるのでしょう -
これから上るシュテファン寺院の南塔(高さ137m)を外から眺めます。一部工事中の様です
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シュテファン寺院の南塔下の入口から狭い階段を息を切らせて上ります。塔の途中にある展望台から寺院手前の広場を見下ろします
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イチオシ
寺院の屋根には、モザイク瓦によりハプスブルク家の鷲の紋章が描かれています
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塔から降りて教会に入ります。身廊中央部に行くためには入場料が必要なのか、手前からみた教会内部は閑散としていました
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街中をぶらぶらします。シュテファン寺院から延びるグラーベン通りから見えるペーター教会に行きます
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この教会のドーム中心にロットマイヤー の「聖母マリアの昇天」が描かれています。先に訪れたカールス教会の天井画とは大分雰囲気が違います
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6月6日の朝、ホテル部屋からの眺めです。予定では1日中美術史博物館で過ごすつもりでしたが、余りにもよい天気の様なので、ホテル手前を通っている58系統の路面電車に乗ってシェーンブルン宮殿の庭園散策に出かけます
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シェーンブルン宮殿のテラス越しに庭を見ます。宮殿内部は既に訪れたことがあるので今回はパス
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ネプチューンの泉後方の丘を上ります。振り返ればシェーンブルン宮殿がはるか奥に見えます。庭には翌日開催されるコンサート用の特設ステージやテントが見られます
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軍事的な記念碑として建てられたグロリエッテが見える丘まで約20分ほどでたどり着きます
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グロリエッテの奥にもこのような池や森が広がっています。広大な敷地です
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丘の上から街並みを眺めながらこんな森の中を下ります。ここはもう宮殿の庭ではなく山の中を歩くという感じ
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花が一杯の庭園を抜けて地下鉄駅に向かいます。
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地下鉄U4→U2と乗り継いで、美術史博物館に来ました(12ユーロ、シニア割引あり)。 オーディオガイドを借り、館内地図をゲットします。まず、お目当てのクリムト作品に出会える階段室に行きます。こちらは写真撮影OK。
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アーチの上にある壁画がクリムト作品です
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ズームアップして見ます。大胆な構図でエロティックに描かれています
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天井にはムンカーチの「ルネッサンス賛歌」が見られます
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オーディオガイドの番号に沿って、その説明を聞きながら2階の絵画ギャラリーから廻ります。これはティツィアーノの「ジプシーの聖母」
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パルミジャニーノの「凸面鏡の自画像」
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ラファエロの「草原の聖母」
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カナレットの「ベルベデーレ宮殿から見たウィーン」。昨日宮殿から見た風景を思い出しますが、この絵の方がいい風景です
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デューラーの祭壇画「万聖節」
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好きな画家、ブリューゲルの部屋に行きます。これは「子供の遊戯」。260人余りの子供が登場しています
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最も世に知られる代表作「バベルの塔」。大好きな絵画の一つです。細部にわたり物語があるみたいで、いつまで眺めていても飽きません
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「謝肉祭と四旬節の喧嘩」
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中2階の古代コレクション等を含め夕方までたっぷりと鑑賞します
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自然の中や街を歩く・・を今回の旅のテーマと勝手に決めており、D系統の路面電車にて、ベートーベンの散歩道を歩くためにハイリンゲンシュタットに来ました。 路面電車の終点からだらだらの坂を上ると、小川に沿うこの気持ちの良い散歩道に着きます。誰もいないベートーベンの散歩道を、ベートーベンのトルコ行進曲を口ずさみながら歩きます。
しかし誰もいないと思っていた散歩道で、偶然4Trのトラベラー miwapapaさんに出会い一緒に散歩します -
ベートーベンの散歩道の終点には銅像が建っており、更にこの広い道を進めば、ジャク・ラツセル・テリアを連れた奥様に出会います。我が家も同じ種類の賢いワンちゃんがいるョ・・と声をかけたら、あら〜うちのジャックも賢いわよ・・と言って芸を見せてくれました
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広い道から斜面に続く小道を進むとこの様な葡萄畑が広がっています。ここはもうウィーンの市街地とは違う農村地帯です
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ハイリゲンシュタットに戻り、ベートーベンの家や遺言の家など街を散策します。その後、miwapapaさんとホイリゲにて生演奏を聴きながら、旅の話など意気投合しながら夕食をとります。
こんな出会いがあるから旅って素晴らしいのです。
ウィーン編 おわり
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この旅行記へのコメント (2)
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- さやさん 2012/06/25 18:48:49
- 懐かしい(*^_^*)
- youさん、ごぶさたしてます★
またまたヨーロッパ行ってきたんですね!
うらやましい(●^o^●)
カールス教会2008年に行った時も修復工事中でしたよ。
いつまでやるのか、それとも修復する気がないのか(笑)
大好きなオーストリア、続きを楽しみにしています♪
さや
- youさん からの返信 2012/06/25 23:15:32
- RE: 懐かしい(*^_^*)
- さやさん
こちらこそ御無沙汰しています。体力のあるうちにチロルの美しい山歩きをしたくて行ってきました。カールス教会3年も前から修復中でしたか。そういえば、あのエレベータは工場現場用としては立派すぎる本格的な造りでしたから、もしかしたら、天井画鑑賞を商業化するための意図で造られていたのかも知れません。なので、多分後10年以上この状態が続くかも・・ですよね。
さやさんのヨーロッパ旅行記、時々覗いています。ルーマニアのブラショフ、あの小奇麗な旧市街の市庁舎広場、思い出します。
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