2010/05/14 - 2014/08/13
261位(同エリア950件中)
youさん
山歩き仲間と、10回に分けて、都心の海抜ゼロ地点から日本の最高地点の富士山頂を目指して歩きました。
2010年5月にスタートした"仲間と歩くシリーズ"ですが、youにとっては、2014年8月に富士山登山をして一応完結しましたので、ダイジェスト版として旅行記を作成します。
表紙の写真は、富士山8合目付近から眺めた雲海。
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都心の海抜ゼロ地点から、富士山頂まで歩くコースです。
都心を通過して甲州街道沿いに大月まで歩きます。大月からは「富士への道」を歩いて富士浅間神社に行き、そこから馬返しを通り、富士山頂を目指します。 -
2010年5月14日、「富士山頂を目指して仲間と歩くシリーズ」第1回目のスタートは、東京都中央区新川にある霊岸島水位観測所から。
海面上に突出た正方形状の観測所で東京湾の平均海面(平均潮位)を測定しています。・・・解説パネルから。つまりこの測定所下の海面が海抜ゼロ地点と言うことになります。 -
東京見物しながらの街歩きです。皇居前広場を通過。
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千代田区永田町の憲政記念館内にある水準原点標庫を見学します。
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1891年の創建で、ローマ風神殿の建物の中に、日本全国の統一された標高を決定するための水準原点標が設置されています。
標庫の基礎は、原点の高さに狂いが生じないように、地下約10mの安定地層から築かれています。しかし、2011年3月に起きた東日本大震災によって、原点が24mm沈下し、現在の水準原点の標高は、スタートポイントで見た観測所で測定された東京湾平均海面から、2011年3月以降、24.3900mとなっています。・・・解説パネルから。
この日は新宿まで、道草しながら約15Km、街歩きをしました。 -
2010年5月14日、新宿から甲州街道沿いに府中まで街歩きします。
街道沿いの歴史の勉強をしながら約19Km歩きました。
ここは府中の高札場。法度、掟書き、犯罪人の罪状などのしるした板札を、庶民の間に徹底させるために、交通の多い市場や辻等に掲げた場所とのことです。・・・解説パネルから。 -
2010年9月2日、府中から、立川、八王子、高尾を経由して小仏峠手前のバス停まで歩きます。炎天下の中、約20Km歩きました。
当時はまだ工事中であった、圏央道の下を歩きます。 -
2010年9月16日、小仏峠を越え、美女谷温泉(つい寄り道したくなる温泉ですが、そのまま通過)、小原宿、相模湖を経て、藤野まで歩きます。約16Km 。
ここは小原の郷。江戸時代に信州や甲州の大名らが、江戸への往復時に利用した歴史的な建物です。 -
相模湖を見下ろしながらの里山歩きです。
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2010年10月7日、藤野から、上野原→鶴川宿→旧甲州街道→談合坂SA(下り線)→野田尻宿→犬目宿→鳥沢まで歩きます。約23Km。
宿場町の雰囲気が残る野田尻宿の街道を歩きます。 -
中央自動車道に沿って歩き、談合坂SAにて昼食をとります。
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2010年10月21日 鳥沢から大月まで歩きます。この日は、距離が短いので、途中、大月近郊にある猿橋と岩殿山に寄って行きます。約20Km。
猿橋は、桂川に架かる木造の刎橋(はねばし)で、日本三奇橋の一つとされています。猿橋 名所・史跡
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岩殿山(標高634m)から大月市街を見下ろしています。大月駅から約1時間で登ってきました。
山頂に、戦国時代、東国の城郭の中でも屈指の堅固さを持っていたとされる、小山田氏の城跡があります。 -
2010年11月11日 大月から富士みちを歩いて富士浅間神社まで歩きます。約26Km。
大月からしばらくは車の往来が激しい幹線道路脇を歩きます。
リニア試験線の橋脚越しに富士山を見ながら。 -
イチオシ
都留市田原の桂川にある「田原の滝」にて昼食。
田原の滝 自然・景勝地
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富士吉田から眺める富士山。
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朝の8時から歩いて15時過ぎに富士浅間神社に到着。
境内の木々はすっかり紅葉していました。 -
2010年11月18日 富士浅間神社から富士山麓の馬返しまで往復します。約16Km。
コースは短いので、富士吉田の駅から前回終点の富士浅間神社まで歩きます。恒例により境内にて準備体操をしてからスタートです。北口本宮冨士浅間神社 寺・神社・教会
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吉田口遊歩道を歩きます。
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14時過ぎに雪が少し積もっている馬返しに到着。標高1450m。
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かつて登山者や物資の運搬に馬が使用されていたが、馬はこの地で返したことから「馬返し」の地名が付けられています。・・・解説パネルから。
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2010年11月29日 都心から車で前回終点の馬返しまで向かいます。
この日のコースは、馬返しから5合目まで行き、再び馬返しまで引き返します。
18Km。
車窓から雪を抱いた富士山がくっきりと見えます。 -
前回は雪が積もっていた馬返しの広場ですが、この日は消えていました。
車を広場に止め、冬山完全装備をして、恒例の準備体操の後出発します。 -
雰囲気の良い石畳の古道を歩きます。
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崩れる寸前の山小屋があります。かって、ここを通る登山客で繁盛していたのかも知れませんが、富士スバルラインができてからはお客さんが激変したのでしょう。
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4.5合目の御座石。
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御座石とは、神の依りつく石のことで、かってこの岩の上に、浅間明神と大和武尊の祠が祀られていました。・・・説明パネルから。
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5合目 佐藤小屋に到着。小屋の陰で風を避けて昼食をとります。
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イチオシ
5合目から見上げた富士山頂です。
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5合目からの眺望を楽しみます。
こちらは河口湖方面。 -
イチオシ
山中湖方面。
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泉ヶ滝の登山口まで来ました。泉ヶ滝は青氷になり、登山道は全面凍りついています。
ここから先、頂上へは夏の時期にトライすることになります。 -
2014年8月12日〜13日、懸案であった山頂への最終ステージに、youは山岳ガイド付きのツアーにてトライします。コースは富士スバルライン5合目から、吉田ルートを往復します。15Km。
他の山歩き仲間は、2011年8月25日〜26日にトライして、「海抜ゼロから富士山頂まで歩くシリーズ」を完結しました。 -
11時、5合目(2305m)にて、ツアーメンバー17名とともに準備体操の後スタートです。
この日の天候は、数日前台風が通過した影響なのか、曇天模様・・・。 -
登山口にて、富士山保全協力金を支払います。2014年現在、支払いは任意ですが、美しい環境が維持されますようにと願って協力します。
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6合目に向かう緩やかな登りの登山道を進みます。
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泉ヶ滝まで来ました。2010年11月に来た時は全面凍りついていた場所です。
天候は次第に雨模様となって、眺望がきかない登山道をひたすら登ることになります。 -
16時 7合目あたりから雨が本格的に降りだし、ずぶ濡れ状態で太子館(標高3100m)に到着。
着替えをして夕食時間まで横になります。2畳に3人が割り当てられている感じで、備えの寝袋に入ってウトウトします。
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17時 待ちに待った夕食タイムです。食堂に集合して宿泊客が交代でいただきます。この日は夕方まで雨だったこともあり、次々と登山客が訪れ、最終的に定員の350人はいたと思われます。
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標高3100mで食する贅沢な夕食です。
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夕食後、出発予定の23時まで仮眠します。
が・・・出発予定の23時、雨は止んで星空が見えていますが外は強風・・・・山岳ガイドはこの強風下での登山は危険と判断し、風がおさまるまで出発時間を遅らせます。出発合図があるまで、寝袋の中でウトウトします。
強風がおさまり、結局、出発時間は4時前となります。ガイドはこの時間からの登頂は行程上無理と宣言し、小屋から少し登った場所で日の出を待つことになりました。
山の斜面に灯りが見えますが、8合目付近の山小屋です。
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東の空が次第に明るくなり始めました。
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イチオシ
夜明け前の下界。深呼吸しながら日本の夜明けを待ちます。何か新しい未来が開かれてゆく、そんな感じになります。
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4時40分 富士山8.5合目で仰ぐ御来光です。
山頂からではありませんが、眼下に広がる雲海の奥から静かに登る太陽に感動〜です。例により世界平和や家内安全や旅の安全やらを祈ります。 -
今回、youは強風のため登頂できませんでしたが、他の山歩き仲間は、2011年8月25日〜26日に登頂を果たしています。
この写真以下、4枚は山歩き仲間のFさんがその時に撮影したものです。
これは剣が峰への最後の登り。 -
噴火口縁から剣が峰。
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剣が峰へ向う途中からの久須志神社と噴火口。
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剣が峰の頂上標識と、本当の頂上(岩)。
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5時 御来光を仰いだ後、8合目付近からは下山専用道を下ります。
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6時 山小屋で頂いた朝食をこの絶景を眺めながらいただきます。
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朝陽で紅く染まる下山専用道。
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7合目から遠くに八ヶ岳の峰が見えています。
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ジグザグのこの道を、落石に注意しながら下ってきました。
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6合目から山頂方向を見上げています。
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午前8時、無事5合目に戻ってきました。
5合目にある小御嶽神社から見上げる日本一の富士山頂です。
東京湾の海抜ゼロ地点を出発し、甲州街道沿いや富士道などテクテク歩いて、麓の富士浅間神社に到達し、そこから馬返しや佐藤小屋を経て、目的の富士山頂(・・・付近)に10回かけてようやく到達することができました。
山歩き仲間と歩くシリーズ、当初12名でスタートし最終的に山頂までの全コースを歩き終えたのは、現時点でyouを含めて6名。いつまで体力が続くか分かりませんが、山歩き仲間に感謝しつつ彼らから元気をもらい、これからも山歩きシリーズに挑戦したいと思います。
最後までご覧いただき有難うございました。小御嶽神社 寺・神社・教会
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この旅行記へのコメント (4)
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- pedaruさん 2014/08/23 06:09:33
- ついにやりましたね
- youさん お早うございます。
都心から富士登山、遂に完遂しましたね。この壮大な計画をたてるのも凄いし、歩ききるのも立派です。
地図を見るとさらに喜びが湧いてくるのではありませんか?
世界を巡り、日本を歩く、もっとも人生をエンジョイしている日本人の一人ですね〜 こちらは、youさんの旅行記をエンジョイしています。
pedaru
- youさん からの返信 2014/08/23 18:55:08
- RE: ついにやりましたね
- pedaruさん
素敵なコメント、いつも有難うございます。また、youの旅行記、エンジョイしていただいているようで、嬉しいです。
この壮大な計画を立てているのは、山歩き仲間のリーダFさんでして、彼には毎度のことながら感謝しております。10回かけて都心から頂上まで歩く・・・そんな計画を成し遂げられるのは一人ではとても無理でして、同じ目的を持つ、気のおけない仲間と一緒だからこそなのです。
人生をエンジョイ・・・、う〜ん。。こんな山歩き仲間がいることや、pedaruさんからのコメントを頂いて、youもエンジョイしています。
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- ろこままさん 2014/08/22 23:31:07
- はじめまして
- youさん
はじめまして、ろこままと申します。
新着旅行記よりお邪魔しました。
都心の海抜ゼロ地点から、山頂を目指されたんですね。
素敵なお話です〜
富士山が見たくて、年に2度ほど訪ねますが、登るのは諦めてます。。。
いろんな富士山を見せていただきました〜
素晴らしい富士山を楽しませていただきました〜
ありがとうございました。
- youさん からの返信 2014/08/23 19:41:26
- RE: はじめまして
- ろこままさん
訪問とコメント有難うございます。
都心の海抜ゼロ地点から、山頂を目指して歩くゾ・・・そんな計画を山歩き仲間のリーダから聞いた時、え〜テクテク歩いて何か面白いことでもあるの〜、本当に歩けるの〜と半信半疑でした。
しかし、実際に歩き終えてみると、達成感と、ろこままさんからも「素敵なお話です〜」とお言葉を頂き、本当に嬉しくなります。
ろこままさん、旅行記拝見させていただきました。いろいろな所にハイキングされておられますので、是非とも富士山に登って下さいまし。富士山は見るのもいいですが、登ればきっと素敵な日本のママさんになれますョ。
ア〜失礼しました。ろこままさんは既に素敵なママさんでしたね。
それから、アンテロープキャニオンの絶景、楽しませていただきました。
こちらこそ有難うございました。
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