2012/06/04 - 2012/06/20
61位(同エリア138件中)
youさん
オーストリア鉄道パスを利用し、街と自然の中を歩くをテーマにして、17日間かけてオーストリア国内を巡りました。コースは下記。ウィーン4泊→グラーツ往復→ザンクト・ペルテン→メルク2泊→ヴァッハウ渓谷クルーズ→クレムス→デュルンシュタイン→ザルツブルク3泊→ザルツカンマーグート→ハルシュタット2泊→インスブルック4泊→リヒテンシュタイン→フェルトキルヒ往復→ハル・イン・チロル。
この旅行記ではヴァッハウ渓谷、クレムスとデュルンシュタイン編を掲載します。ヴァッハウ渓谷は、メルクからデュルンシュタイン、クレムスまでのドナウ川下流地域一帯に広がる景勝地をいい、「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」の名で、ユネスコの世界遺産に登録されています。
写真はデュルンシュタインの裏山にそびえるケーリンガー城跡からドナウ川を見下ろした眺めです
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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オーストリア6日目(6月9日)、1日ヴァッハウ渓谷 (Wachau) ドナウ川クルーズと沿岸の街歩きを予定していますが、生憎朝から小雨模様です。
メルク8時25分出港のドナウ川遊覧船に乗船します。往復チケットを船の中で購入します(32ユーロ)。オーストリアパスを持っているので割引を・・とお願いしたら、今日は土曜日で、シニアとオーストリアパス所持者らへの割引はなしョと断られました。そうです、旅していると曜日の感覚が無くなるのですw。
メルクで乗船したのは、私を含めて4名と寂しい出港です -
川沿いには小さな村や街が点在していますが、霧で霞んでいます
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幸い雨が止んだのでデッキに出ます。9世紀に起源を持つシェーンビュール城が川沿いに建っています。ドイツ語、英語、日本語の順で説明してくれます
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山の頂に、15世紀騎士団が捕虜を塔に閉じ込めた後に谷に突き落としたという伝説があるアックシュタイン城が見えます。こんな高いところに城を創るのも、そこに住むのも、そこにアクセスするのも大変なことです
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スピッツの街を見下ろすヒンターハウス城です。船はこの街に寄港し50名ほどが乗船してきました。一人で独占していたデッキは急に賑やかになり、スピッツ村の同窓会メンバーと称する面々に取り囲まれてしまいます
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中世の要塞教会があるヴァイセンキルヒェンの街、背後の丘の斜面にはブドウ畑が広がっています。同窓会メンバー連の談笑がデッキに響き渡り、説明のアナウンスが聞き取りにくくなります
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デュルンシュタインに近づいてきました。丘の上にケーンリンガー城が見えます。あそこまで上る予定なのですが・・・
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時刻は9時40分、メルクを発ってから1時間少しでデュルンシュタインに到着です。でも、何故かこの船は桟橋に近づくも寄港しないでそのままクレムスに向うようです。
ここで下船する予定だったのに・・・船員にここで下船したいのですが〜とお願いするも、この船はクレムスに到着したら、直ぐお客さんを乗せて戻ってくるので、それで往復すれば問題ないでしょうと。トホホです。
ドナウ川に飛び込んで泳ぐ訳にもゆかないので、クレムスまで行きます -
下船しそこなったデュルンシュタインをドナウ川から見ます。こじんまりとした魅力的な街の様で、ここは外せないのでまた戻ってきます〜
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定刻より早い10時前にクレムスに到着です。ここで下船します。
クレムスは最初は、デュルンシュタインを観光してから列車で来る予定でしたが、順番が逆となっただけと考え、クレムスの街歩きをスタートします。
ただ、桟橋は旧市街から結構離れているので相当歩く必要があるようです -
桟橋から少し歩けば、古い街並みが見えます。でもここは旧市街地ではないのです。地元の方に旧市街へ行く道を確認しながら歩きます
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旧市街への入口、シュタイナー門が見える広場まできました。ここまで桟橋からぶらぶら歩いて15分ほどかかりました
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公園に面した案内所でクレムスの地図をゲットします
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街のシンボル、シュタイナー門を見上げます。クレムスは人口24000人、ブドウ畑が裏山斜面に広がる歴史のある街です
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ゲートをくぐって旧市街地に入ります。この通りの奥には城壁があります
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ゲートからのびるメインストリートを歩きます。10時過ぎの時間なのに人通りが多いです
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振り返ればシュタイナー門が見えます
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左折して脇道に入りました
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ワイン博物館のある広場に出ます
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更に歩けば教区教会の広場に出てきます
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市場が出ています。野菜・果物、アンテーク等、地元の皆さんで結構賑わっています。ここで昼食用にバナナ、オレンジとパン等仕入れます
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脇道の奥にブドウ畑が見えます
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古いフレスコ画もある建物です
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美しい街並みはまだまだ続きます
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これは城壁の一部でしょうか。
この時点で11時過ぎ、まだ街の北側が歩いていないのですが、雨が降ってきたのでクレムスでの街歩きを切り上げます。
クレムス駅でデュルンシュタイン行きの列車を調べたところ、次の列車は2時間後・・駅員さんのアドバイスに従ってバスで行くことにします。バスは駅前から30分に1本出ております(2.5ユーロ) -
ドナウ川沿いに約30分走り、デュルンシュタインに12時前に着きます。バスの停留所は駅前の国道で、例の廃墟となった城が見えます
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駅隣の案内所でデュルンシュタインの地図をゲットします。この街はシンプルなのですが、見どころを確認するためです
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地下道をくぐって街の入口にやってきました。幸い雨も止んだようてす
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城壁の外側、城に続いている坂道です。地図を見るとこの坂道沿いにも街並みが続いていますので、まずはこの道をケーンリンガー城まで歩くことにします
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坂道に沿って静かな中世の街並みが続いております。そして家の窓から住人が顔をだして会釈してくれます。う〜ん・・・いい雰囲気です
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街並みが途絶えるとこのような砂利道になります。所々に説明板がありそれを読みながら上ります
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ドナウ川が眼下に見え隠れしています
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約30分でケーンリンガー城のゲートに到着です。ゲートに「自己責任で入城すること」の標識があります
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城壁にこの城の説明板がついています。11世紀に建てられ当時としてはかなり大規模な城だった様です。
1192年〜93年にかけて、イギリスのリチャード王が十字軍遠征からの帰途、オーストリアのレオポルト公の怒りにふれ、この城に幽閉されていたといいます。
幽閉とはいっても実際は、イギリスからの身代金が届くまでの間、彼はこの風光明媚な風景を楽しんでいたのでしょう -
城内に入りだいぶ上に上ってきましたが、周囲に柵はなくて直ぐ下は急な崖となっています。崖から落ちないように自己責任で注意して階段や岩をよじ登ります
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眼下に絶景を見ながら更に登ります
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一番上の岩山に来ました。ここから見下ろすメルク方面の絶景です。遊覧船が川上に向かって航行しています。この時点で午後1時、教会の鐘が響いて、う〜ん、最高にいい気分です。岩山に腰をおろして、絶景を楽しみながらクレムスで仕入れた昼食用のパンや果実をかじります
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デュルンシュタインの街が眼下に見えます
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城の入口付近に戻り、廃墟の城を見上げます
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下りはデュルンシュタインの街に通じているこの道を下ります。約20分で麓に着きました
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城門の脇に約20分で下りてきました。城門からのびるデュルンシュタインのメインストリート(ハウプト通り)を歩きます
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プランガー広場につながる脇道、正面に城壁が見えます
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広場にきました。ここから先ほど行ったケーンリンガー城が見えます
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ハウプト通りに戻り、中世の街を歩きます
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街の外れまで歩いてきました。端から端まで約15分です
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中世の香りが色濃く残っている素敵な通りです
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街の中心にある修道院教会に行きます(2.6ユーロ)
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15世紀に建設されたバロック様式の教会に入ります。ちょうど結婚式が行われていました
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修道院のテラスからドナウ川を眺めます
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修道院のテラスから見上げる水色の塔です。この塔はドナウ川から見るほうが冴えるようです
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市庁舎から結婚したばかりのカップルが通りに出てきました。ここから通りを観光客に祝福されながら歩きます。観光客にはお祝いのチョコレートとカップルのメッセージが配られます。私も頂きました
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メルクに行く遊覧船の出港時刻は16時10分、それまで川沿いの道やデュルンシュタインの街中を行ったり来たりします
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定刻にデュルンシュタインを出港します。遊覧船のデッキから修道院と水色の塔を眺めます。天気が良いときにまた来る機会があるといいですが。
メルクに定刻の18時30分に到着します。川を溯って行くのでクレムス方向に下る時間の倍近くかかるのです。
天気がいま一つパットしませんでしたが、ドナウ川沿岸の景観と美しい中世の香り一杯の街歩きを楽しむことができた1日でした
ヴァッハウ渓谷、クレムスとデュルンシュタイン編 おわり
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この旅行記へのコメント (2)
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- はなさん 2012/07/03 15:44:52
- いいな、いいな。
- ほんとうらやましいという言葉しか出てこない。
英語を勉強するのってこういう時のためだったんですねぇ(笑)
中学高校の時にあんなに単語を覚えたのに。
あんときに英会話をもっとやっとけばよかった。
YOUさんの旅行記を拝見するたびにそう思います。
女性だとまたちょっと違ってくるのかもしれませんが。
まるで日本を旅すかの如く外国を旅してらっしゃる。
今回の街並みもやっぱり絵になってますねぇ。
- youさん からの返信 2012/07/05 17:25:46
- RE: いいな、いいな。
- はなさん
コメント有難うございます。ヨーロッパは英会話ができればほとんど不自由なく旅ができると思います。それに人に話しかける少しの勇気があれば、人との出会いも思い出になります。最も場所や相手をよく見ないといけませんが。
はなさん、これからも沢山、旅をされることでしょうから、今からでも遅くはないと思いますヨ。元々基礎が出来ておられるから、上達早いですよ、きっと。カメラの腕と同じようにネ・・
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