ドイツ～ハンガリー・城と王宮と鉄道の旅（1：LH715便で出国編）

2011/05/02 - 2011/05/02

これまでアジアやアメリカの国々には何度も行けど、ヨーロッパには行ったことがありませんでした。2011年春という大変な時期ではありましたが、すでに手配を済ませてしまっていたこともあり、ゴールデンウィークを利用して思い切ってヨーロッパ旅行へ。妻（当時はまだ結婚前でしたが）と2人で行ってきました。

あれこれ悩んで決めた行き先はミュンヘン、ウィーン、そしてブダペスト。これまでは大自然への興味が強かったのですが、歴史や建築にも興味を向ける貴重な機会となりました。

初日は東京からミュンヘンまで、飛行機で移動します。長丁場のフライト、旅行記も移動ばかりですが、お付き合いください。

■全日程■
●5/2（月）：東京⇒（航空機）ミュンヘン
　5/3（火）：ノイシュバンシュタイン城・ホーエンシュバンガウ城日帰り
　5/4（水）：ミュンヘン⇒（鉄道）ウィーン、シェーンブルン宮殿
　5/5（木）：ウィーン市内観光
　5/6（金）：ウィーン⇒（鉄道）ブダペスト、オペラ鑑賞
　5/7（土）：ブダペスト市内観光、ブダペスト⇒（航空機）ミュンヘン⇒（航空機）
　5/8（日）：東京着

エリア ミュンヘン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

毎度のことですが、海外旅行前日はどうしても寝不足になってしまいがち。荷造りもありますが、遠足前日のワクワク感にも似たものがあります。

さて、眠い目をこすりつつ、今日のために新しく購入したスーツケースを引きずって成田空港へ向かいましょう。まだ開業して1年経っていない成田スカイアクセスを利用します。ちょっと高めですが（汗）、ずいぶんと早く行けるようになりました。途中スカイライナーに追い抜かれましたが、さすがそのスピードが話題になるだけありますね。いつの日か是非。

10:30、成田空港に到着しました。

ゴールデンウィークももう半ばだからか、あるいは大変な時期だからか、出発ロビーは閑散としています。ここまで人の少ない成田空港のターミナルは初めてです。

チェックインはすでにオンラインで済ませていたので、カウンターでスーツケースを預けて、身軽になったら朝ごはん。そして出国検査を通って、搭乗待合室に向かいましょう。

成田国際空港 空港

今日のフライトは12:30発のミュンヘン行きLH715便。本来の機種はA340-600という当時世界最長（現在はB747-8のほうが長い）の機体のはずだったのですが、この時期はA340-300という機種。いずれにしてもA340は初搭乗。姉妹機のA330には乗ったことがありますが、どのような乗り心地か、楽しみです。

12:00にいよいよ搭乗開始。座席は36列目のJとK、かなり後方の窓側2列です。ぐるりと見渡してみた感じ、かなり搭乗率は良さそうです。

12:30、ほぼ定刻に出発。行ってきます！

成田国際空港 空港

眼下には新潟市と信濃川。ここから日本海に抜けて行きます。ＣＡさんは『これから7時間かけてシベリアを越え…』とさらりとアナウンスされていましたが、とにかくシベリアは広いの一言に尽きます。

機内でのお楽しみといえばパーソナルモニタでの映画やらゲームやら音楽やら。しかし眠さに勝るものはなし、ちょっと失礼して早速zzz。日頃からあまりゲームをしないので、いつもフライト情報を表示したままにしているのですが、少々もったいない気もしますね…

さて、飛行機が日本海に抜けたころ、最初の食事がサーブされました。選んだのはチキン。そういえばさっき朝食を食べたばかりですが、あっという間に頂いてしまいます。

食事が終わればおやすみタイム。照明が弱められ、ブラインドも下ろされて飛行機はシベリア上空を進んでいきます。

6時間が過ぎたころにサーブされたおにぎり。『ありがとう』と言うべきか『Thank you』と言うべきか『Danke』と言うべきか、早速悩みどころ。

出発して10時間半、バルト海を越えて、いよいよポーランドが見えてきました。初めて見るヨーロッパの大地です。現地は午後4時くらいでしょうか、いい天気です。

そして同じ頃に2度目の食事がサーブされました。和食しか残っていなかったので和食。鮭ののったご飯。このタレが美味でした。これから1週間は日本食を食べないと思うので、しっかりと味わっておきます。

食事の終わったキャビンは、いよいよ着陸準備で慌ただしくなってきます。

日本を出発してから12時間弱、長い長いフライトを終えて、LH715便はほぼ定刻の午後5時半ごろにミュンヘンに到着しました。

ここで入国手続きとなるわけですが、閑散とした到着ロビー、そしていくつも質問を投げかけてくる入国審査に違和感を覚えました。パスポートもかなり入念にチェックしているようです。特に思い当たることはありませんが…。何かあったのでしょうか。

この疑問は、ホテルに到着して解決することになります。

ミュンヘンの空港ターミナルを出たところ。初めてのドイツ、初めてのヨーロッパ！

英語の表記もありますが、やはりここはドイツ、もちろんドイツ語がメインです。学生時代に勉強したドイツ語の記憶はすでに遠い彼方にあって、よく理解できるわけでもないのですが、ごく簡単な単語なら何とか行けるでしょうか。

ターミナルを出たらこの広場を横切り、S-bahnの標識に従って地下へ降りて行きます。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

空港駅からは近郊鉄道S-Bahnでミュンヘン中央駅に向かいます。ターミナル前の広場から降りてきたら、券売機で切符を買います。今回はちょっと割高なのですが、最大5人まで使用できるPartner-Tageskarte Gesamtnetz（全域で使用可能なパートナー1日乗車券）を購入しました。これももちろん券売機でOK。1枚EUR19.60。クレジットカードで購入できました。

おっと…。今手元に残してある切符を確認しましたが、改札の刻印を忘れていました。検札で見つかると罰金を取られますので、くれぐれもホームの刻印機に通すのをお忘れなく！

停まっているのはS8系統。中央駅まで乗り換えなしで連れて行ってくれます。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

車内。大きな荷物を持った人、ビジネスバッグを抱えた通勤客など多様な肩が乗車しています。空港発車時はさほど混雑していませんでしたが、駅に停まるにつれてどんどん乗客が増えていきます。

スーツケースで場所とってすみません…中央駅で降りますからぁ。

通常であれば空港から中央駅まで所要40分程度ですが、途中『何か』があって（ドイツ語でしかアナウンスがなかったので何があったのかは分かりませんでした）20分ほど遅れて中央駅に到着。

中央駅はパッと見た感じ駅には見えませんが、駅前にはトラムが行き交い、大きなタクシープールもあって市内の交通の拠点であることが見て取れます。

さて、ホテルはここから北に歩いて5分程度。チェックインしてしまいましょう。

ミュンヘン中央駅 (ハウプトバーンホフ) 駅

これから2泊お世話になるのが、King's Hotel First Class。中央駅の近くの4つ星ホテルです。HotelTravel.comで予約して、ダブルルーム2泊、朝食なしでEUR209.50。あまりガイドブックでは紹介されておらず、日本人の姿も見かけませんでした。

キングス ホテル ファースト クラス ホテル

部屋の写真がないのは、その全てに妻が写っているためです（苦笑）

部屋は広くありませんが、綺麗に保たれています。ベッドの上にはちょっとした天蓋のようなものもあって、おしゃれですね。バスルームも清潔でした。バスタブがあったかどうかは覚えていません（汗）

さて、何気なくテレビをつけたところ、BBCやCNNでやっていたのは某国際テロ組織トップ死亡のニュース。空港の審査が厳しかったのもうなずけますが、海外にいる我々にも多少の緊張感が走りました。

キングス ホテル ファースト クラス ホテル

さて、私の感覚では『もう』午後8時なんですが、まだまだこの街は明るくてちょっとした散歩くらいはできそうです。実は今回の旅行ではミュンヘン市内をじっくり見て回る時間がないので、今のうちに回れるところだけ見ておこうと思います。

まずは中央駅の向かい側にあるデパートKarstadt。すでに今日は閉店。残念。

カールシュタット (バーンホーフプラッツ) 百貨店・デパート

Oberlandesgericht Muenchen。ミュンヘン高等裁判所。

ミュンヘン高等裁判所 建造物

Bayerisches Staatsministerium der Justiz。バイエルン州司法省、でいいんでしょうか。ずいぶんと大きく立派な建物です。

ミュンヘン市内ではトラムが縦横無尽に走っています。乗車する機会がないのが残念でした。

司法省や裁判所の建物の北側にある旧植物園。チューリップなど多くの花が公園を彩っています。この時間でも公園でのんびりする市民の姿が多くあります。

アルター ボターニッシャー ガルテン (旧植物園) 広場・公園

旧植物園内にあるネプチューンの噴水。

アルター ボターニッシャー ガルテン (旧植物園) 広場・公園

旧植物園の角に立つ赤い円。何かの芸術作品でしょうか？詳しいことが分からなかったのが残念です。

さて、30分ほど歩いてみましたが、さすがに長旅で疲れが出てきました。機内食も食べてさほどお腹も減っていないので、今日はこのままシャワーを浴び、寝ることにします。

明日は1日遠足。寝坊しませんように。

アルター ボターニッシャー ガルテン (旧植物園) 広場・公園