ドイツ～ハンガリー・城と王宮と鉄道の旅（５：ブダペスト編）

2011/05/06 - 2011/05/06

5日目。宮殿に旧市街に食事にと、本当に楽しく観光したウィーンを発ち、ハンガリーの首都ブダペストに向かいます。2日前にミュンヘンからウィーンへ移動したのと同じく、午前中は高速列車Railjetに乗って移動。午後は簡単にブダペスト市内を観光した後、今回の旅行でとても楽しみにしていたオペラ鑑賞！なかなか芸術に触れる機会はありませんが、旅先でのオペラは本当に思い出に残りました。

■全日程■
　5/2（月）：東京⇒（航空機）ミュンヘン
　5/3（火）：ノイシュバンシュタイン城・ホーエンシュバンガウ城日帰り
　5/4（水）：ミュンヘン⇒（鉄道）ウィーン、シェーンブルン宮殿
　5/5（木）：ウィーン市内観光
●5/6（金）：ウィーン⇒（鉄道）ブダペスト、オペラ鑑賞
　5/7（土）：ブダペスト市内観光、ブダペスト⇒（航空機）ミュンヘン⇒（航空機）
　5/8（日）：東京着

エリア ブダペスト(ハンガリー)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

8時半、2泊お世話になったホテルをチェックアウト。地下鉄U4号線のシェーンブルン駅から、レンゲンフェルトガッセLaengenfeldgasse駅でU6号線に乗り換えウィーン西駅までスーツケースをゴロゴロ。これまで使用してきた地下鉄・トラムの48時間パスももう最後です。

9時にウィーン西駅到着。2日前、ミュンヘンから移動してきた時にもこの駅を利用しました。

ウィーン西駅 駅

ここからブダペストまで乗車するのは、やはり2日前と同じくオーストリア鉄道の高速列車Railjet。9:54発のRJ49列車です。

ちょっとばかり荷物を置いて行き交う列車の撮影タイム…と思いきや、ちょっと様子が変です。案内表示を見てみると、どうも列車が遅れているようです。ドイツ語が読めないので理由は分かりませんが（帰国後調べたら『保安装置故障』のようでした）。

まぁ大きく遅れているわけでもなさそうなので、大した影響はないと思います。

ウィーン西駅 駅

RJ49列車は結局数分遅れでウィーン西駅に到着。10時過ぎに私たちを乗せて発車！さらばオーストリア。とても良いところでした。

ウィーンからブダペストまではとてものどかな風景が広がっていました。牧場や風力発電所、菜の花畑などなど。当初はハンガリーに対して少しコワモテな印象を抱いていたのですが、どうやらそうでもなさそうです。

さて、今回の旅行で乗車したRailjetはいずれも1等車。ご覧の通り横3列の大き目のシートが並ぶ車両です。座席は回転できないので、座席によっては後ろ向きに進むことになりますが、非常に乗り心地のよい列車でした。

13時、RJ49列車は定刻より少しばかり遅れてブダペスト東Budapest Keleti駅に到着。快適な3時間の鉄道の旅でした。

事前の下調べでは、東駅ではホームに降りたとたんにタクシーの呼び込みに囲まれるだの、スリが多いだのという情報を聞いていたのでそれなりの緊張感があったのですが、ご覧の通りホームはガラン。タクシーの客引きが1人だけいましたが、ちょっと拍子抜けです。

ブダペスト東駅 (ケレティ パーイアウドゥヴァル) 駅

それでも駅正面にたどり着くとこれだけの人の群れ。スリもそうですが、はぐれないように気をつけなければなりません。

さて、ドイツとオーストリアではユーロが使えましたが、ここハンガリーはフォリント（HUF）という独自の通貨が必要です。多少レートが悪いだろうとは思いつつ、ここ東駅の両替所でユーロをフォリントに両替しました。EUR140がHUF29,405でしたので、EUR1がHUF210くらい。まぁ、悪いレートですね（汗）

ブダペスト東駅 (ケレティ パーイアウドゥヴァル) 駅

東駅からは地下鉄2号線に乗ってデアーク広場駅Deak Ferenc terまで。駅の窓口で公共交通72時間パスを購入しました。HUF3,850。改札（検札）が厳しいとは聞いていましたが、やはり全ての駅のエスカレータ下に係員が立っていて、切符をチェックしていました。

14時過ぎにデアーク広場着。ここからホテルはすぐ近くなので歩いて行ける…と思いきや、現在地と方向が全く分からなくなってしまいました。仕方がないのでスーツケースを引きずったまま周囲をウロウロ。するとトラムの線路が見えました！ようやく位置と方向が分かり、ホテルにたどり着くことができたのでした。

今日お世話になるのは、Regency Suites Budapest。全室スイートルームというホテルです。とは言っても広いというだけで豪華！という訳ではありませんが。エクスペディアで予約して、ダブル1泊税込USD138でした。

入ってみると、やっぱり広い！ドアからはソファが見えますがベッドは見えず、またバスルームのほかにキッチンまで備えられています。うーん1泊しかしないのはもったいない。長めの滞在に良さそうです。

ちなみにホテルからデアーク広場に向かって歩いてすぐのところにMATCHというスーパーがあるので、食材の購入にも困らないと思います。水のペットボトルが1本HUF100くらいでした。

ベッドの隣には大きなクローゼット。そして写真右端にテレビが見えますが、この反対側にはベッドに向かったテレビも置いてあります。テレビが2台置いてある部屋になんて泊まったことがありません。

さて、食事をしていませんでした。ハンガリーにも名物料理はたくさんあるのですが、ブダペストでもう一つ有名なのが、『世界一豪華』と言われるマクドナルド。ガイドブックの片隅に書かれていたのですが、久々に知っているものを食べたい！というのもあって、食べに行ってきました。

デアーク広場駅から地下鉄3号線で2駅、ブダペスト西駅のすぐ脇にそれはあります。確かに見慣れたMマークがなければ、ここがマクドナルドなんていう想像はできないかも知れません。

マクドナルド（ブダペスト西駅店） ファーストフード

内装もご覧の通り。客席は普通ですが（笑）壁面は多少凝った見栄えがしていますね。

気になるメニューですが、普通です（笑）セットメニューを注文しましたが、ポテトも何ら変わりのないポテトでした。セット2つでHUF2440だったので、日本の価格ともほとんど変わりません。

マクドナルド（ブダペスト西駅店） ファーストフード

マクドナルドからホテルまでは観光がてら歩いて戻ってみます。

途中立ち寄ったのは聖イシュトヴァーン大聖堂。初代ハンガリー国王で『建国の父』とも言われるイシュトヴァーンの名前が付けられている非常に立派な大聖堂です。

聖イシュトヴァーン大聖堂 寺院・教会

内部の装飾や絵も豪華そのもの。そしてとにかく広い！あまり人は多くありませんでしたが、ずらりと並んだイスは壮観でした。

聖イシュトヴァーン大聖堂 寺院・教会

ブダペストの街並み。

ホテルの目の前にあるデアーク広場のトラム乗り場。ここからは47・49系統が発着していて、ゲッレールト温泉方面に向かうことができます。

今日のお楽しみ…は市内観光ではなく、国立オペラ劇場でのオペラ鑑賞。比較的気軽に行けて、さほど高くもないので初めて挑戦してみました。演目はヴェルディのオテロOtello。シェークスピアの有名な作品ですね。

デアーク広場から地下鉄1号線で2駅、オペラOpera駅で下車すれば国立オペラ劇場は目の前にあります。これまた歴史を感じさせる建物、完成したのは1884年だそうです。

ハンガリー国立歌劇場 (オペラ座) 劇場・ホール・ショー

17時半、すでに観客の入場が始まっていました。ラフな格好な人から着飾った人まで様々。私たちも少しだけいい服装を日本から（このためだけに）持って行っていたので、あまり浮かなかったと思います。

このオペラ座の内装自体も非常に見応えがあります。

ハンガリー国立歌劇場 (オペラ座) 劇場・ホール・ショー

受付を済ませ、向かったのは4階のバルコニー席の最前列。チケットをオンライン予約できるのですが、その際に座席を自分で選ぶことができました。その高さには圧倒されますが、ステージはよく見えます。チケットは1人HUF8300。当時で3500円くらいでしょうか。

18時に開演。セリフはイタリア語でハンガリー語の字幕が付くのですが、いずれにしても分かりません（笑）。でも以前オセロの原典を読んだことがあるので、遠い記憶を呼び覚ましつつストーリーを追っていきます。

ハンガリー国立歌劇場 (オペラ座) 劇場・ホール・ショー

インターミッションではバーコーナーで飲み物を買い、飲みながらバルコニーでのんびり、あるいは館内を少し見学。優雅なひと時を過ごすことができました。

そして肝心のオテロ、素晴らしかった！イアーゴ役の役者さんが有名な方だったのか、舞台に登場するたびに大喝采を浴びていました。上演される演目を予習されるともっと楽しめると思いますが、比較的気軽にオペラを楽しむには、ブダペストのオペラ座はお勧めできると思います。

終演後地下鉄に乗り、22時半頃ホテル帰着。

ハンガリー国立歌劇場 (オペラ座) 劇場・ホール・ショー