ドイツ～ハンガリー・城と王宮と鉄道の旅（６：ブダペスト～NH208便で帰国編）

2011/05/07 - 2011/05/08

6日目、いよいよヨーロッパ滞在の最終日。午前中は世界遺産ブダペストの市内観光、特にくさり橋と王宮の丘を中心に見て回ります。午後はもう帰国の途。ブダペストの空港に向かい、ミュンヘン経由で東京まで戻ってきました。初めてのヨーロッパ旅行、全て自分の手配でしたが、無事に帰国することができ、また本当にたくさんの観光ができ、大満足の旅行でした。

■全日程■
　5/2（月）：東京⇒（航空機）ミュンヘン
　5/3（火）：ノイシュバンシュタイン城・ホーエンシュバンガウ城日帰り
　5/4（水）：ミュンヘン⇒（鉄道）ウィーン、シェーンブルン宮殿
　5/5（木）：ウィーン市内観光
　5/6（金）：ウィーン⇒（鉄道）ブダペスト、オペラ鑑賞
●5/7（土）：ブダペスト市内観光、ブダペスト⇒（航空機）ミュンヘン⇒（航空機）
●5/8（日）：東京着

エリア ブダペスト(ハンガリー)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

Regency Suites Hotelの外観。場所が少し分かりにくいのが玉にキズですが、とても広くて快適なホテルでした。あ、そういえば早朝に虫が出ましたが（泣）

午前10時、ホテルをチェックアウトし、スーツケースだけ預けて観光に出かけます。デアーク広場、エルジェーベト広場の脇をてくてく。

ハンガリーの作家にして政治家ヨーゼフ・エトヴェシュJozsef Eotvosの銅像。ドナウ川沿いのインターコンチネンタルホテルの前に立っています。やはりどの街にも銅像がたくさん置かれていますね。

ホテルインターコンチネンタルの辺りから眺めたゲッレールトの丘。ドナウ川の反対側にあって、要塞や温泉などがあるのですが、時間がなく今回は訪問できませんでした。次回はきっと。

世界遺産として有名なくさり橋。ご覧のとおりくさりがあるわけではありません。夜になるとこの橋は綺麗にライトアップされるのですが、その姿がくさりのように見えるのだとか。

夜間に見ることはできませんでしたが、とても綺麗な景色でしょう。川沿いにあるホテルの、橋が眺望できる部屋が一様に高いのはそのためなんだそうですね。その背景に見える王宮の丘の夜景もきっと美しいと思います。

セーチェニー鎖橋 建造物

くさり橋を渡って王宮の丘に向かいます。車通りは比較的あるのですが、人通りは実はあまり多くありませんでした。少し風が強めだったせいもあるでしょうか。

セーチェニー鎖橋 建造物

橋の上から。行き交う船、そして左側には王宮の丘が見えます。

この日は素晴らしいほどの快晴。水面も青く見えますが、間近で見ると実はあまり綺麗ではありませんでした。遠くから眺めるのがよろしいかと。

セーチェニー鎖橋 建造物

クラーク・アダム広場から長い階段をひたすら歩き、ようやく王宮の丘に到着！ホテルを出発してから1時間もかかってしまいました。

この王宮の丘（ブダ城）も世界遺産に登録されています。その中心部にあるマーチャーシュ教会と三位一体の像。つい最近似たような像をどこかで見たような…と思ったら、2日前にウィーンで見たペスト記念柱にそっくり。それもそのはず、この三位一体の像もペストの終焉を記念して建てられたものなのだそうです。

王宮の丘 旧市街・古い町並み

広場の脇にあるチケットブースでマーチャーシュ教会のチケットを購入。1人HUF990。行列にこそなっていなかったものの、かなりたくさんの観光客で賑わっていました。

他の教会と比較すると少し暗めでしょうか。天井画はさほど派手ではありませんが、ステンドグラスが非常に細かく美しくできています。

この教会ではたまにコンサートなども開催されているそうです。

マーチャーシュ教会 寺院・教会

聖イシュトヴァーンの騎馬像。昨日の夕方に見学した大聖堂の名にもあった、ハンガリー建国の父です。

マーチャーシュ教会の奥にある漁夫の砦。こちらもチケット（HUF500）を購入して入場します。

上からはドナウ川とブダペストの街が一望できます。素晴らしい！左手にある大きな建物は国会議事堂、そして右側の背の高い建物が聖イシュトヴァーン大聖堂。全体的に建物の背が低いので、本当に空が広く感じられました。

漁夫の砦 建造物

12時半、マーチャーシュ教会の南側にあるシシィレストランで昼食。お昼時でしたが偶然空席があってラッキーでした。

考えてみればブダペストに着いてからハンガリー料理をいただいていませんでした。せっかくなので、グヤーシュ（肉と野菜のスープ）とパプリカチキンを注文。どちらもパプリカベースですが、まったくクセがなく美味しい食事でした。デザートと飲み物込みでHUF6900。

シシィ レストラン 地元の料理

王宮の丘の通り。土産物屋がたくさん並んでいますが、よくある観光地とは違い、それほどの賑やかさや雑然とした感じがなく、ゆっくりと観光できる場所だと思います。

さて、そろそろ荷物をピックアップしにホテルに戻らなければなりません。王宮の丘からデアーク広場までは、路線バス16番で戻ることができます。昨日購入した公共交通パスで乗車。たくさんの人が乗車していましたが、観光客というよりは地元の方のほうが多かったでしょうか。

14時半、ホテルでスーツケースを受け取り、デアーク広場駅から地下鉄3号線に乗ります。ブダペスト地下鉄はロンドンに次いで世界で2番目に建設された地下鉄で、これ自体が世界遺産にも登録されています。走っている車両もいかにも歴史を感じさせるような、そしてロシアの雰囲気を思わせるような造りでした。

さて、3号線の終点クーバーニャ・キシュペシュトKobanya-Kispest駅へ向かっていたのですが、1つ前の駅に停車するとお客さんが一斉に下車。ポカンとしていると、近くに立っていたお兄さんが英語で『地下鉄工事中だから隣のホームの列車に乗り換えて』と教えてくれました。どうやら最後の1区間だけピストン輸送をしていたようです。お兄さんありがとう。この人に限らず、ブダペストでは（でも）多くの方に本当に親切にしてもらいました。

終点のクーバーニャ・キシュペシュトに到着したら、ここからは路線バス200E系統に乗って空港まで向かいます。少し離れたバス停までスーツケースをゴロゴロ。同じように大きな荷物を抱えた人をたくさん乗せて、バスは一路空港へ向かいます。

15時半、ブダペスト・フェリヘジ空港に到着。チェックインを済ませ、搭乗口に向かいます。さほど大きい空港ではありませんがとても綺麗で、お店も充実していました。

これからドイツに向かうのですが、ハンガリーもドイツも同じシェンゲン協定圏内ですので、パスポートコントロールがありません。先日ドイツからオーストリア、ハンガリーへと鉄道で移動してきたときも、もちろんパスポートのチェックはありませんでした。つまりパスポートにはオーストリアのスタンプもハンガリーのスタンプもありません。便利と言えば便利ですが、スタンプが欲しかったところでもあります。

リスト フェレンツ国際空港 (BUD) 空港

搭乗するのはミュンヘン行きのルフトハンザ航空LH1681便、A320型機。いよいよハンガリーともお別れです。

17:10、ほぼ定刻にターミナルを離れ、離陸。上空からはドナウ川、ハンガリーの姿がよく見えました。

機内で配られたパンを食べつつ、ミュンヘンまでのフライトはあっという間。18時半少し前に到着しました。

リスト フェレンツ国際空港 (BUD) 空港

いよいよ今回の最後のフライト、全日空の東京行きNH208便、B777-300型機です。全日空のミュンヘン線も就航してさほど経っていませんでしたが、待合室は早くも搭乗を待つ人で賑わっていました。そして久々に聞く日本語。ウィーンのオペラ座ツアー以来でしょうか。今回の旅で訪れた先は有名な観光地が多かったのですが、日本人の姿はあまり見かけることがありませんでした。

20:45、まだ暗くなりきっていない中をNH208便は出発。半日のフライトの始まりです。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

出発して1時間半が経ったころ、おつまみが配られました。定番のおかき。

そして機内食タイム。いつもならお待ちかねのワクワクなのですが、実はすでに疲労困憊、せっかくのシートモニタもほとんど活用せずフライトマップを眺めながらウトウト。でも久々に食べる白米はどこか懐かしい味がしました。

いくら寝ているとはいっても、配られるおやつは欠かさずいただきます（笑）

到着2時間前、2回目の機内食。いつもなら機内食は欠かさず食べるのですが、ここまで見事に爆睡していたので結局半分残してしまいました。

日本海上空はかなり気流が荒れていました。ずっと揺れっぱなしでしたが、途中1度だけ機長から『客室乗務員も速やかに座るように』というアナウンスがあり、大きな揺れを覚悟しました。結局は大したことありませんでしたが…

15:30。え、いつ着陸したの？って思ってしまうくらいに滑らかに着陸。ターミナルに着いた頃にはもう西日になっていました。

成田国際空港 空港