2012/01/09 - 2012/01/10
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家康は、武田信玄の侵攻に備えるため、岡崎城を長男の信康に譲り、浜松城に移ります。浜松城では29歳~45歳までの17年間を過ごしますが、三方ヶ原の合戦では信玄に大敗しますが、姉川、長篠、小牧・長久手の戦いを乗り切り、その後の徳川政権への道を開いていきます。
次の日は、静岡へ。駿府城は家康最後の居城です。
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まずは、浜松市の北部にある方広寺へ。
方広寺は、臨済宗方広寺派の大本山で、別称、奥山半僧坊。浜松駅から、路線バスで1時間強。 -
終点で降りてから、さらに歩いて20分ほどの山の中です。
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イチオシ
1371年、無文元選禅師(むもんげんせんぜんじ)が開いたという古刹です。方広寺の名前は、元選禅師が、かつて訪れたことがある中国天台山方広寺の風景に似ていたことから。
別称、奥山半僧坊 by たびたびさん方広寺(奥山半僧坊) 寺・神社・教会
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写真の本堂などは明治になってからのもののようですが、規模は想像以上で、圧巻。
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斜面を使った五百羅漢像も。
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奥山方広寺の参道にある半僧坊のあぶらげ。こんな山の中で、お土産になるのか怪訝な感じもしましたが、「明治14年に半僧坊大火の直後初代万治郎が江戸時代の豆腐油揚職人を連れて、焼け跡に創設。以来百十余年、独特の技術と伝統を守り続けて現在5代目。」こんな店頭の自信たっぷりの説明書を読んで実物の色つやなどを見ると、もうこれを買わなくては帰れないといった気持ちにすっかりなってしまいました。
別称、奥山半僧坊 by たびたびさん方広寺(奥山半僧坊) 寺・神社・教会
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冬場なので、常温でも二日くらいなら大丈夫。そのあとは冷蔵庫で一週間くらいもちますとも言われたので、これも安心。さて、自宅でいただきましたが、大豆の濃い香りがすばらしい。それから、噛む度に、あぶらあげが歯と擦れ合って、きゅっきゅっと音をたてます。このあぶらあげは確かに別格だと思います。
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方広寺から、次は龍潭寺へ。
別称、奥山半僧坊 by たびたびさん方広寺(奥山半僧坊) 寺・神社・教会
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ここは、井伊家の菩提寺。井伊家は桶狭間の戦いでは、当主が戦死しますが、その後は浜松城に移った家康に仕えます。
浜松城 名所・史跡
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この見事な庭園はどうでしょう。
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イチオシ
家康の家臣団にあって、井伊家の文化的な背景は抜きん出ていたような気がしました。
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実相寺庭園は、天竜浜名湖鉄道金指駅から歩いて15分ほど。待ち合わせの時間が1時間もあったので、どこか立ち寄るところはないかと思ったら、この浜松市指定名勝の看板があり、訪ねることにしました。さほどの距離ではないのですが、けっこうな登り坂。学校の隣にりっぱな山門があって、庭園はその先。
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江戸前期の枯山水庭園ですが、荒れ果てていて、分からなくなっていたのが最近になって発見されたのだとか。やはり、庭は石組が基本。石組は雨風にも耐えて、規模は小さいですが作庭の趣向が見事に再現されています。なお、見るのは自由ですが、保存のための寄付金が求められていました。
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天竜浜名湖鉄道金指駅から三ケ日に向かいます。
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摩訶耶寺は、聖武天皇の勅願寺として建立された古刹。すごい庭園があると聞いて、訪ねました。三ケ日駅から歩いて30分ほど。交通は不便です。
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さて、見どころは、まず、宝物殿に安置された国宝・重文の三体の仏像。平安時代末期の不動明王像は年輪をうまく活かしたと造形の妙。阿弥陀如来像、千手観音像も、整った美しさがあります。次は、本堂格天井図。極彩色の花鳥図は、鮮やかです。これは写真OK。
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そして、最後が、鎌倉時代初期の作といわれる摩訶耶寺庭園。
力強く大胆な石組み by たびたびさん摩訶耶寺 寺・神社・教会
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イチオシ
池の手前はこの世を意味しますが、あの世だけでなくこの世の側にも力強い大胆な石組み。ちなみに、手前の石組みは、橋岩。平泉の毛越寺や京都だと天竜寺の庭が有名ですね。
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いずれにしても、あの世とこの世を一体に考えたような着想がすばらしいと思います。
(それから、天竜寺の庭ですが、本来はこの摩訶耶寺庭園のように木の植栽はあまりなかったのかも。天竜寺の庭は、木が大きすぎて石組みの見事さが分からなくなってしまっています。また、借景の嵐山との調和もぼんやりしてしまっているように感じます。)力強く大胆な石組み by たびたびさん摩訶耶寺 寺・神社・教会
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家康が29歳〜45歳までの17年間を過ごした浜松城。
浜松城 名所・史跡
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石垣の上に、天守閣がちょこんと乗っています。
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で、この石垣は野面積み。適当に積んだように見えますが、これがすばらしく丈夫なんだとか。
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浜松駅に帰ってきました。
で、近くの春華堂本店。ここは、昭和36年の発売から安定した人気を誇る「うなぎパイ」のお店。実際にうなぎのエキスを使っているからでしょうか、それにしても、夜のお菓子という、奇妙なキャッチフレーズを含めて有名で、これを食べたことのある方は多いと思います。で、その本店を尋ねると、浜松駅の北側、郵便局の並びにありました。人気のお店だけに賑わっていましたが、入口には、お徳用のうなぎパイも。ただ、私としては、うなぎパイはお土産というイメージが強いし、おなかいっぱい食べるものというイメージもないので、ちょっと違和感もありましたが・・。 -
次はアクトシティ浜松へ。高さ213mのアクトタワーを擁し、新幹線の車窓からもよく見えるので、浜松市のシンボル的な存在でしょう。
浜松アクトタワー 名所・史跡
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形は、音楽の町浜松だけに、ハーモニカをモチーフにしているようで、そういわれると、下半分の太い部分、上部の細い部分と二段階となった形や側面の縦に走る黒い線など、なるほどという感じがします。内部はAゾーンからDゾーンの4つ。オークラアクトシティホテル浜松やイベントホールなどもありますが、ちょっと外れのDゾーンには浜松市楽器博物館があり、注目です。
気が遠くなるくらいの種類の楽器 by たびたびさん浜松市楽器博物館 美術館・博物館
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浜松は、ヤマハなど有名な楽器メーカーのある街。その浜松にあって、楽器の殿堂がこの浜松市楽器博物館です。
気が遠くなるくらいの種類の楽器 by たびたびさん浜松市楽器博物館 美術館・博物館
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なので、企業の私設博物館か何かが前身かと思ったのですが、れっきとした市の私設。
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海外のコレクターが売りに出した楽器コレクションを購入し、これを地道に拡充させてきたのだそうです。
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展示室は、一階と地階。
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それぞれフロアがかなり広くて、
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その中に、世界各国、また時代を網羅した、
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気が遠くなるくらいの種類の楽器が並んでいます。
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また、それぞれに楽器の音色も聞けるので、かなり楽しい。
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時間をかけて見学した方がいいと思います。
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イチオシ
写真は、インドネシアのガムラン。巨大なセットは何人で演奏するんでしょうか。
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巌邑堂は浜松にあって、明治の創業。創業130年の老舗和菓子店。お店はちょっと小ぶりですが、きれいな店構えです。場所は、駅から歩いて15分くらいですが、ちょっと道は分かりにくいかも。
絶妙の域 by たびたびさん巌邑堂 グルメ・レストラン
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さて、ここの羊羹が気になっていたのですが、食べ歩きしたかったので、月餅をチョイス。しかし、その月餅が抜群においしくて、びっくり。焼き菓子のほっこりした食感に、コクのある餡子の甘さ。餡子は、どの店にも特徴があります。逆に、同じものはつくれません。その独特な味わいが絶妙な域に達するかどうか。このお店は、絶妙の域に達していると感じました。今度は、ほかのお菓子も試してみたいです。
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浜松なら、浜松餃子が食べたくなって。
駅ビルにあるお店。 -
チェーン店なんですが、やはり浜松は別格なんでしょう。この餃子はうまいです。
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静岡市には、市内中心部に、青葉横丁と青葉おでん街という静岡おでんの横丁が二つあります。二つは、ほんの目と鼻の先。
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どっちにしようか迷いながら、これは隣りの常磐公園。
ここはいつもライトアップされてきれいですね。 -
で、この日は、日曜だったので休みの店が比較的少ないという青葉おでん街を訪ねることに。
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どの店ということはなかったので、入ったのは一番入口のお店。
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おばちゃんと息子の二人でやっているお店でした。おきまりの黒はんぺんとスジなど。魚の粉もたっぷり振りかけていただきました。で、おでんの話をしていたら、この店の自慢は、この煮込みの鍋。6つに仕切られた一番大きなタイプだそうで、これが構えてあるのはそんなに多くはないですよとの説明でした。確かに、おでんは煮えが大事ですから、これもお店選びのチェックポイントかもしれませんね。
あとはホテルで寝るだけです。 -
さて、今日は最終日。早起きして出かけます。
高はし屋は、静岡市内の七間町。JR静岡駅からだと歩いて20分くらい。創業100余年の歴史を誇る炭火手焼せんべいの老舗です。静岡は東海道の宿場町だったので、お菓子の老舗はたくさんあるのですが、なぜ炭火手焼せんべいかというと、せんべいの原料が富士山の麗水に育てられたお米で作った富士の餅だからだそうで。その他、醤油に焼き方もこだわりがあるようですが、やはり、このお店の雰囲気がいい。道の角に建っていますが、写真のようなショーケースの飾り付けなど。いろんな種類の商品が季節に合わせて並んでいて、眺めているだけでとても楽しいです。静岡駅 駅
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馬場製菓は、創業は天保年間で、170年ほどの歴史を持つ老舗。静岡市内にあって、元祖茶のお店として有名です。
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茶飴は、もちろん抹茶が豊富に入った飴なのですが、面白いのは、金太郎飴のように、「茶」という字が中に入っていること。ひとつひとつ、小さな袋に入っていることもあって、かわいらしいです。味の方は、甘さ抑え目で、優しい感じ。なくなると口がさみしくなって、また食べてしまう。知らず知らずのうちに、たくさん食べてしまいます。ご用心。それから、お店は朝8時くらいには開いています。早起きして、店だけでも見てみようと思ったら、営業していて。ちょっと驚きでした。
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静岡浅間神社の門前町へ。
静岡浅間神社 寺・神社・教会
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葵煎餅本家は、創業明治二年の老舗のせんべい屋さん。朝9時前に訪ねたら、門前町ではまだほとんどの店が開いていないのに、ここはもう開いていて、さすが商売熱心です。
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定番の葵の御紋の入ったせんべいがケースの上に並んでいまして、私は、一番の売れ筋という「葵大丸(味噌味)」をチョイス。静岡であっても、家康のお膝元ですから、やはり、三河の八丁味噌の伝統を受け継ぐ味噌味なのでしょう。見た目も味噌のような色合いですが、味も言われてみればほんのりみその香りがするような。ただ、話題にはなるのでしょうが、まあ、普通のせんべいの範囲だとは思います。
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せっかくなので、静岡浅間神社へも。
静岡浅間神社 寺・神社・教会
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武門の神様。雰囲気は八幡神社にも似ています。
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駿府城公園の家康像。鷹狩り好きだったという家康です。
徳川秀忠に将軍職を譲った家康が隠居して居城とし、院政を敷いたのはあまりにも有名です by たびたびさん駿府城公園 (駿府城址、紅葉山庭園) 公園・植物園
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イチオシ
門から、
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お堀に。このお堀沿いには、やじさんきたさんの像。わさびの像もあったはずですが、先を急ぎます。
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増田屋支店は、駿府城公園の東側、静岡市内葵区にある和菓子屋さん。ネットで評判を知って、訪ねたのですが、店構えは正直ちょっとくたびれた感じ。店は閉まっていたのですが、表に連絡先が書いてあって、電話を入れると奥から出てきて、ごそごそと店をあけてくれました。
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名前に支店が付いていては、商売上マイナスじゃないかとも思いますが、聞くとのれんわけをしてもらったからとの返事。何か、律儀な気性も想像されて、職人気質を感じました。ところで、感動したのは、写真の「はなびら餅」。はなびら餅は、白味噌のあんをごぼうと一緒に求肥で包んだお菓子ですが、砂糖漬けにしたごぼうの香りが季節の彩りを豊かに添えて、絶品です。のれん分けはしたかもしれませんが、この店独自の進化は十分にあるものと思います。すばらしいです。
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静岡市で安倍川餅といえば、それこそ安倍川のそばにある石部屋だと思いますが、おみやげにするなら、この松柏堂本店の安倍川餅になります。ただ、日持ちのするようにパックされていますので、ちょっと味は落ちるかなあと思っていましたが、さにあらず。これは、餡子ときな粉の両方ともが上手に安倍川餅の鮮度を保って、うまいです。私は、買って帰って、数日後にいただきましたが、まったく問題なし。
安倍川餅は、徳川家康が名を付けた静岡を代表するお菓子。これをこんなに手軽においしく仕立てたことに敬意を表したいと思います。なお、お店は鷹匠ですが、駅ビルにも売り場があります。
さて、静岡から今度は清水に移動します。石部屋 グルメ・レストラン
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清水駅から河岸の市は歩いて。
ここは、年間100万人以上が訪れる清水港地元の台所。JR清水駅前の観光案内所で紹介されて、向かいました。駅からは海沿いに歩いて15分ほど。構内は、新鮮な海の幸を豊富に揃える、魚屋さんがずらり軒を並べていて、活気十分。清水駅 駅
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その中に、市場食堂がいくつかありましたが、まぐろの水揚げが多い清水港なので、売りはどこもマグロ。ちなみに、日本で消費されるマグロの約半分は清水港で揚がり、マグロの水揚げは日本一。
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かなり目移りしましたが、私は、のっけ家のマグロ丼をチョイス。そんなに珍しいものではないかもしれませんが、それでも値段と味のパーフォーマンスは、抜群。清水の実力をはっきり感じさせるものでした。
のっけ家 清水店 グルメ・レストラン
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ここからは、市内循環バスで移動。
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梅蔭禅寺は、清水次郎長の菩提寺。境内の一角には、次郎長とその子分たちの墓があります。
墓は、特に石松の墓のようですが、掛けごとの人たちにとっては縁起物のようで、その墓石のかけらを持って帰ろうとする人がいるのだそうです。持ち帰らないようにといった注意書がありました。 -
写真は、墓とは別の場所にある次郎長の銅像。大きな壁の裏側に設置されていまして、任侠の世界と足を洗ってからの地域への貢献に努めた後半生を象徴しているようにも感じました。なお、次郎長の資料館もあるようでしたが、現在は工事中でした。
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ここからは清水マリンパークまで歩きます。
エスパルズドリームプラザや清水港・ヨットハーバーをを望む景色のいい場所に出てきました。清水マリンパーク 公園・植物園
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港内を行き来する船舶や遠くには湾の向こうに富士山が見えて、活気と賑わいの清水の顔に、雄大な自然に恵まれた清水の顔の両方を感じることができます。
なお、停泊している虹色の船は清水港内ベイクルーズ。35分クルーズだと港内を900円で遊覧できます。 -
さらに歩くと、清水マリンターミナル。この日は巨大豪華客船の飛鳥?が寄港していまして、
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イチオシ
まるで山のような船体には度肝を抜かれました。
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しばし、この大きな船を見上げます。
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イチオシ
それにしても大きい。バスなんか豆粒ほどです。
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家康の時代から、一気に現代に帰ってきたよう。スカッとする光景で目が覚めました。
これで、4日間の旅はおしまい。明日からは、また職場です。
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