msa794南米周遊旅情７章⑭太陽の門（インティプンク）へ向かうインカ道 in マチュピチュ

2010/12/04 - 2010/12/04

早朝マチュピチュを覆っていた霧と雲は、太陽の門へ出発する時刻になっても一向に変わらず、むしろ谷間から次々と霧が湧いてくるようにさえ見え、昨日とはまったく違い神秘性が漂う。

天候の回復を願ってサンクチュアリ・ロッジを出発。

遺跡入り口の細い道を辿り、霧に霞む貯蔵庫を横目に心臓破りの坂を登る。

坂の上で道は昨日辿った見張り小屋に向かう道と、太陽の門（インティプンク）へ向かうインカ道との辻に出る。

インカ道は石垣で支えられた崖に沿って、細い石畳のなだらかな坂道が真っすぐに延び、見通すとその道は霧に包まれた山の中に吸い込まれるように消えている。

インカ道の左側は遠くから見た目以上に急な段々畑が下り落ち、既に早朝の霧の中に作業する文化庁職員の姿があった。

暫く進むとマチュピチュ山への登山路の石段があるが、マチュピチュ山は霧の中だ。

更に進むと大きな岩が待ち受ける。
この岩の根元で、人間と犬の骨が発見されたことから”大岩の墓石”と呼ばれているらしい。

その先で石積の数本の柱と小さな広場に出会う。

太陽の門に着いたのかと喜んだのもつかの間、ここは昔の”タンボ（宿泊・休憩施設）”跡。

ここで我々も一休みしていたら、後ろか日本人の若者集団が追いついてきた。

聞くと慶応大学のアメフト部の面々で、マチュピチュに今朝着いたらしい。

思わぬ日本人の若者たちにエネルギーを分けてもらったかの様に、特に女性群が元気を取り戻す。

その勢いを借りて、太陽の門への最後の急坂に挑み、その姿が目にもはっきり認識できた時、

一足先に太陽の門に辿りついた一団から歓声が上がり、その目の先の霧の底にマチュピチュが覗いている。

思わず万歳。

しかし無情な霧は、私が太陽の門に立った時には、再びマチュピチュをすっぽり隠して仕舞っていた。

エリア マチュピチュ周辺(ペルー)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 観光バス 飛行機
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

南米旅行マップ
http://www.geocities.jp/tshinyhp/southamerica/samap/framesamap.html

マチュピチュ遺跡旅行マップ
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