2009/07/06 - 2009/07/06
195位(同エリア594件中)
ショコラさん
インスブルック滞在3日目は、博物館や教会などの名所を見学しました。
これらの見学は、すべてインスブルックカードで入場できました。このカードは観光名所だけでなく、市バスやロープウェイなどの公共交通機関でも使えて、めちゃくちゃ便利!
手元のガイドブックでは「チロル民族博物館」はあまり大きく取り上げられていませんでしたが、行ってみてびっくり。想像以上に内容の濃い、しかも規模の大きい博物館で、ヨーロッパの生活史に興味があるわたしには、まさにツボでありました。
【旅程】
□7/04 フランクフルト ⇒ (OS) ⇒ インスブルック
ハーフェレカー展望台&旧市街ぶらぶら[インスブルック泊]
□7/05 パッチャーコ-フェル・ハイキング&旧市街ぶらぶら[インスブルック泊]
■7/06 旧市街ぶらぶら(チロル民族博物館、宮廷教会、王宮見学など)[インスブルック泊]
□7/07 アンブラス城&ベルクイーゼル・ジャンプ台&旧市街ぶらぶら[インスブルック泊]
□7/08 インスブルック ⇒(列車)⇒ ザンクト・アントン[ザンクト・アントン泊]
□7/09 カパル&ガンペン・ハイキング[ザンクト・アントン泊]
□7/10 レッヒへ日帰り[ザンクト・アントン泊]
□7/11 ヴァルーガ展望台&ガルツィヒ・ハイキング[ザンクト・アントン泊]
□7/12 ザンクト・アントン ⇒(列車)⇒ インスブルック[インスブルック泊]
□7/13 インスブルック ⇒ (OS) ⇒ フランクフルト ⇒(LH)[機中泊]
□7/14 ⇒ 成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「チロル民族博物館」は旧市街の入り口の手前にあります。
この博物館にはチロルの人々の昔の暮らしぶりがわかる品々や、古い農家などの一室を移築して再現した部屋などが展示されています。 -
チロル民族博物館の外観。
もともとは宮廷教会付属の修道院として建てられたものだそう。 -
博物館に隣接して宮廷教会があります。
-
まずは、チロル民族博物館の見学から。
最初のコーナーには、チロルの人々が使っていた生活道具などが展示されていました。
羊毛のけばだて機(19世紀)
どのように使うんだろう? -
羊毛の汚れをかき落とす道具らしい。
-
亜麻糸を作るための道具(18〜19世紀)。
これを使って亜麻の繊維を細く裂いて、糸を紡いだのでしょうか。 -
亜麻布(リネン)の行商人。
-
行商人が背負っているのは、亜麻布などの反物。
重そうだ〜。 -
銅製の型がずらり。
これらの型で、ゼリーやクグロフなどを作ったんだろうな。 -
右のは麺棒かな。
左はビスケットとかに型押しするもの? -
バター攪乳器
上の取っ手をぐるぐる回してバターを作ったのか。 -
ボビンレースの道具類。
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木製のカンナ。
-
昔のドリルはこんなだったんだ。
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揺りかご。
側面には手の込んだ装飾が施されています。
この揺りかごで寝ていた赤ちゃんは、きっと裕福な家の子だったんだろうなぁ。 -
糸車。
-
これは中央の穴の形からして、鍵穴の装飾かな。
-
絵付け家具。
これらはアメリカントールペイントの原点だそう。 -
このような絵付け家具が移民によってアメリカへもたらされ、アメリカントールペイントへと発展したとのこと。
これらの家具には、手仕事の温かみが感じられます。 -
民族衣装。頭飾りがとても豪華〜。
お祭りのときに着たのかな。 -
説明プレートに「ガラガラ(Ratsche/Rattle)」って書かれていましたが、取っ手を回すとガラガラと音がでるんでしょうか? お祭りなんかで使ったのかな?
-
パンを砕くときに使ったもの。
硬くなったパンをこの道具で砕き、スープなどに浸して食べたんでしょうか? -
タイル張りの見事なストーブ。
-
ベリーをすくう道具。
なかなかよく考えられてるなぁ。とても使いやすそうです。 -
刃を鍛えるための道具。
どんなふうに使うんでしょうか? -
これは弦楽器?
どんな音がでるんだろう? -
博物館内には、古い農家などの一室が移築された部屋もたくさんあって、いったいどんだけの広さがあるのやら(驚)
チロル地方は谷(タール)によって家屋の様式も異なっていたようで、それぞれの様式の家屋を見比べられるようになっています。
←プスタータールの旅館兼業の食堂(15世紀後半)
瓶底が並んだみたいな窓ガラスは中世時代の特徴。 -
ヴァル・ディ・ソーレ(太陽の谷)の家屋(15世紀末)
壁も天井もすべて板張り。装飾などはなく、シンプルな造り。 -
アイザックタールの家屋(1500年頃)
丸みのある天井は、この谷の特徴でしょうか? -
フィンシュガウ谷の家屋(1500年頃)
タイル張りのストーブがあります。 -
15〜16世紀の台所(かまど)
台所は当時の人々の暮らしぶりが一番感じられて、とてもおもしろい。 -
プスタータールの裁判所(16世紀初め)
説明プレートには裁判所となっていたけど、食堂か酒場のような感じだよなぁ。 -
ヴァル・ディ・ソーレ(太陽の谷)の家屋(17世紀前半)
17世紀にもなると、現代の家屋にだいぶ近づいてきた感じです。
ストーブのタイルにも細かな絵付けがされています。 -
ヴァル・ディ・ソーレ(太陽の谷)の家屋(17世紀後半)
立派な装飾がほどこされた天井。 -
オーバーステス・インタールの家屋(17世紀末)
光が差しこんで、なんかいい感じ。
家屋の展示はほかにもまだまだありました。どの部屋も中に入ることができるので、部屋をまわるごとにその時代にタイムスリップしたような感じになり、とてもおもしろかった。 -
昔の写真館が再現された部屋もありました。
-
こんなふうに裏から光を当てて、写真の修正をしていたんですね。
-
ノスタルジックな写真がいっぱい。
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素晴らしい装飾の扉。重厚でありながらロマンチックな雰囲気で、素敵だなぁ。
上部に1658とあるのは製作年でしょうか?
じっくり見て回っていたので、気づいたら入場して1時間半くらいたっていました。いやー、見ごたえがありました。
唯一の難点は、展示物の説明プレートがドイツ語で、英語で説明されているものがわずかだったこと。外国人観光客の多い町だから、英語併記は必要だと思うなぁ。 -
展示室を出ると、そこはもう宮廷教会でした。
ここから見ると、教会というより豪華なホールといった雰囲気。
「宮廷教会」は、皇帝マクシミリアン1世の霊廟とルネサンス様式の銅像を納めるために建てられたのだそうです。 -
こちらが皇帝マクシミリアン1世のお墓。でも、中はからっぽ。皇帝の意に反して、遺体はウィーナー・ノイシュタットに埋葬されたのだそうです。
-
1階へ下りると、回廊に囲まれた中庭がありました。修道院の面影が感じられます。
-
では、教会の中へ。
-
中央にキリスト像がなかったら、お城のホールか美術館かと思ってしまいそう。
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お墓を取り囲むように28体のブロンズ像が立ち並んでいます。
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これらの像は、ハプスブルク家とその姻戚関係にあった人たちだそう。
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ハプスブルク家の始祖ルドルフ1世。
な、なぜか下半身がピカピカ……(^^;) 訪れた人たちが触れていったのでしょうか? どう見ても意図的に造られたとしか思えない――教会なのに、いいんでしょうか〜。
皇室の始祖ということで、子孫繁栄か子宝のご利益でもあるのか?? -
実在の人物に混じって「アーサー王」までいました。
マクシミリアン皇帝がアーサー王を敬愛していたからだとか。 -
アーサー王の凛々しいお顔。
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からっぽのお墓は見事な鉄細工で囲まれています。
-
-
中央祭壇。
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後方には立派なパイプオルガンが。
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教会内の「銀の礼拝堂」にあった祭壇のレリーフ。
この礼拝堂の名は、この銀のレリーフに由来しているそう。 -
この日の午後は、インスブルックの老舗のカフェ・コンディトライ《ムンディング》でお茶をしました。
お店は旧市街の裏通り、キーバッハガッセにあります。 -
《ムンディング》の看板。
鉄看板のてっぺんに、山盛りのお菓子(バウムクーヘンかも?)を運ぶギャルソンの姿が。
★カフェ・コンディトライ《Munding》
http://www.munding.at/e/index.html -
飲み物は、アインシュぺナー(ホイップした生クリームを浮かべたモカコーヒー)とフィアカー(生クリームとコニャック入りのモカコーヒー)を注文。
-
そしてケーキは、クリームチーズケーキとチョコレートケーキ。
オーストリアのカフェはコーヒーもケーキも種類が多くて、選ぶのが楽しい♪
銀のお盆にお水と一緒に運ばれてくるのも素敵だし。
いつか「オーストリアのカフェ巡り」なんて旅ができたらいいなぁ。夫はつきあってくれそうにないけど。 -
このあとは王宮の見学へ。
←王宮
けれど、このとき王宮内部の大部分が改装中で、見学できるのはごく一部だけでした。インスブルックカードで入れるので、少しでも見られるならと入ってみました。
でも、見学できたのは本当に一部だけ。うーん、残念。。。 -
気を取り直して、大聖堂(聖ヤコブ寺院)へ。
18世紀前半に造られた、チロルのローマ・カトリック総本山の寺院。 -
まばゆいほどの装飾が施された内陣。
-
中央祭壇にある絵は、ルーカス・クラーナハによる『救いの聖母』。
-
バロックの巨匠、アザム兄弟の手による天井のフレスコ画。
-
これはもう、絢爛豪華としかいいようがありません。
このパイプオルガンは、チロルでもっとも美しいといわれているそう。 -
3日目の夕食は、旧市街から数分のところにあるレストラン《Sitzwohl》にて。
星付きではありませんが、ミシュラン推薦のお店です。
ジャンルはインターナショナル料理になっていますが、イタリアンとフレンチがミックスしたような感じでした。
★レストラン《Sitzwohl》
http://www.restaurantsitzwohl.at/index1.php?modul=philosophie -
店内のインテリアはモダンで、とってもオシャレ!
-
前菜のグリーンアスパラのスープ(夫)
-
前菜のカボチャのスープ(わたし)
カボチャの甘みが感じられて、とってもおいしい♪
白で統一された器も素敵。 -
メインのお魚のソテー。お魚の下にはイカ墨のパスタ。
香ばしく焼かれたお魚と、濃厚なイカ墨パスタのコラボが絶妙!
オシャレな雰囲気と、繊細なお料理――ここはとくに女性におすすめしたいお店です。 -
ホテルへ帰る途中に見つけた、びっくり看板。
理髪店か美容室の看板のようです。インパクトありすぎ〜〜(笑)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ハッピーねこさん 2012/04/06 01:08:01
- 素敵なお散歩!
- ショコラさん、こんばんは。
宮廷教会や大聖堂、私もすごく楽しみにしています。
やはり、豪華で美しいですね。
それに、カフェ!
インスブルックは歴史ある素敵なカフェが多そうですね。
はしごしちゃいそうです^^
ますます楽しみになってきました。
ハッピーねこ
- ショコラさん からの返信 2012/04/06 09:19:37
- RE: 素敵なお散歩!
- ハッピーねこさん、こんにちは。
さっそく見てくださってありがとうございます!
宮廷教会や大聖堂、とっても見ごたえがありました。宮廷教会はちょっとほかでは見られないかなり個性的な教会で、なかなかおもしろかったです。それにしても、あんなに手をかけて霊廟を作りながら、ご本人のマクシミリアンは埋葬してもらえなかったとは気の毒。。。
オーストリアのカフェは、コーヒーもお菓子もおいしくて、大好きです。
カフェのはしご、ぜひ実行なさって、旅行記で紹介してください〜。
ショコラ
-
- ペコリーノさん 2012/04/05 11:07:15
- カフェめぐり、いいですね〜
- ショコラさん
こんにちは。
オーストリアのカフェめぐり、いいですね〜。
ウィーンだけでも相当沢山できそうですね。
ちょこっと周っただけですが、オーストリアはコーヒーを頼むとお水が一緒に出てきたり、日本人には嬉しいですよね。ケーキもおいしいし!
いつか実現してまた旅行記作ってください。
ペコリーノ
- ショコラさん からの返信 2012/04/05 17:10:38
- RE: カフェめぐり、いいですね〜
- ペコリーノさん、こんにちは。
さっそく旅行記を見てくださってありがとうございます!
ほんと、オーストリアのカフェ巡り、いつか実現させたいです〜。
ヨーロッパのカフェの中でも、とくにオーストリアのコーヒーとお菓子の豊富さは際立っていますよね。しかもとってもおいしい♪
ウィーンのカフェを巡るだけでも、何日もかかりそうだ〜
ショコラ
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