2000年オーストリアに寄り道（５）インスブルックへ移動

2000/08/09 - 2000/08/09

マンダーフェンのホテルを発ってピッツタールを下りインスブルックに向かう。
ホテルで見たパンフレットにインスブルック近郊にクリスタルガラス製品のスワロウスキー社のテーマパークがあることを知り、インスブルックへの途中で寄ることにする。
外国出張の度になんとはなしにクリスタルの動物を一つづつ買ってたのが数がまとまった形になったのに気が付いた。それでこれからは旅行毎に一つづつ集めようということにし、それがもう50個ちかくなった。そんなわけでこの会社に興味があったのだ。行ってみると私のように集めている同好会があることもわかった。みんな考えることは同じ。
インスブルック空港で車を返して、バスで駅に行き案内所で宿を頼む。最初に3星程度の宿を頼んだら、もう少し出すと有名なゴルデナーアドラーに泊れるというのでそれに従った。泊った感想は後程。
既に2回来ているので、王宮周辺の散歩の後に王宮庭園を散歩する。

エリア インスブルック(オーストリア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL

ピッツタールを下る時に姿のいい独立峰のチルガント2370mが正面に見える。登りたくなるきれいな山容

高速道路でインスブルックを通り越してワッテンスで降りると道標に従ってこのスワロウスキーのテーマパーク、クリスタルワールドに入る。
広い原の向こうに誰かのデザインだろうが口から水を出す異様な形の緑の像、アルペン巨人がある。これがシンボルらしい。この人口の丘の中がテーマ館だ。

このクリスタルワールドはスワロウスキー本社工場に隣接している。

地下の「クリスタルドームの中。クリスタルを媒介とする不思議な空間を作る意図。
ちょうど万華鏡を連続したような感じ。このホールにはウォーホール、キース・へリング、ダリなどがクリスタルを使った作品を展示していた。

クリスタルドームの万華鏡。自分が映ってる。

ドーム内の移動

インスブルックの町並み

インスブルックの名所、黄金の小屋根。
インスブルックのメインの通りヘルツォーグ・フリードリッヒ通りに面しており、この通りで民衆の踊りや騎馬試合がよく行われそのときに皇帝の観覧席として使われた。屋根は金箔張りの銅瓦が葺かれている。
それ以外の窓に飾られた花々の揃った飾りつけが美しい。

観覧席のテラス部分に近づく

このテラスを横から眺めると

泊った歴史的な有名ホテル金鷲亭（ゴールデナーアドラー）。
各国の王族や名士が泊ったので知られている。ゲーテがイタリア旅行の往復にしばしば泊った部屋は彼の名がついている。その他シラー、ハイネの部屋もあった。またパガニーニの落書きのある部屋もあるという。王族ではルードヴィッヒ１世,ウィリアム４世、メッテルニッヒ宰相の名も宿帳にあるという。津田正夫の「チロル案内」で名声を知っていたが、それが意外と安いのでよろこんでこのホテルを選んだ。部屋は古い構造で、時代に後れているが清潔でいい体験になった。

ゴールデナーアドラー。その２軒向こうがロココ調の華麗な壁面の装飾で有名なヘルブリングハウス。

18世紀のロココ調の華麗な装飾で有名なヘルブリングハウス。
出窓は日光をできるだけ部屋に取り込もうとする工夫なのだそうだ。

王宮はまえに見学しているし、グループ見学で待たされるので敬遠し王宮教会のみ見学する。
教会内マクシミリアン１世の霊廟には等身大の銅像が並ぶ。ゆかりのある各国王族の他に騎士やキリスト教ゆかりの人も含まれている。まるで美術館のよう。

こちらの列は女性ばかり。観ている彼女たちにはなじみの人達なのだろう会話が弾んでいる。

同じ教会内の銀の礼拝堂。中央がこの名の由来の銀の打ち出しで作られた聖母像。フェルディナント２世が庶民出の妃フィリッピーネのために建造する。

王宮と王宮教会の間を抜けて王宮庭園に歩く。左手が王宮。正面がノルトケッテの山すそ。

イン河を渡って対岸のレストランにディナーをとりに行く。左手はノルトケッテの山すそ。右オクに王宮庭園の森が見える。

かみさんが久しぶりに中華料理を食べたいと言う。そういえば米をしばらく食べてない。ホテルで聞いて行ったこの中華店Waldorf（Walddorf?)は美味で正解。
後で知ったがホテルのレストランも有名なところだったのだ。