2011/09/05 - 2011/09/05
3494位(同エリア6666件中)
まゆままさん
京の夏の旅文化財特別公開期間中の南禅寺大寧軒と並河靖之七宝記念館へ訪れてきた。
この日は出かける直前に結構な雨が降って来たので、思わず出るのをためらってしまったが、
友人Tちゃんと久々の約束でもあったのでそのまま決行することに。
京都に着いた頃にはほぼ雨も止んで、雨上がりのしっとりとした風情あるお庭を眺めることができてよかった!
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地下鉄蹴上駅から南禅寺大寧軒へ向かう途中にあった「ねじりまんぼ」
琵琶湖疎水の水路の歩行者用トンネルになっている。 -
トンネルの強度を上げるためにレンガが斜めに組み上げられねじられたように見える。
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そしてやって来た南禅寺大寧軒。
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大寧軒は南禅寺の塔頭寺院であった大寧院の跡に明治末期に作られた池泉回遊式庭園で
茶人薮内紹智により作られたものだそう。 -
470坪の庭園内には茶室もあり、琵琶湖疏水を引き込んだ池が作られている。
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東山の山並みが借景に取り入れられ、奥行きと広がりのある庭も感じることができた。
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こちらの滝は琵琶湖疏水の取水口のひとつから導かれたもの。
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流れの中には石造りの三柱鳥居が立てられていて、その足元中央からも水が湧き出ているそう。
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雨上がりの木々と苔の緑もほんとに瑞々しくてきれい!
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庭園内にはさまざまな型の灯籠や自然石を利用した手水鉢など石造物も点在していて、
この庭石のひとつである玄武岩は城崎温泉近くにある
玄武洞の柱状列石を運びこんだものでとても珍しい銘石なのだとか。 -
いろいろと見どころの多い庭園を満喫することができた。
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大寧軒から水路閣へ向かう途中にあった蓮池。
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きれいなピンク色の蓮の花がぽつぽつ見られた。
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明治23年建築、レンガ造りのアーチが壮大な水路閣へやってきた。
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もみじの新緑もきれいだなあ。
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水路閣の上に流れる琵琶湖疏水
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その後やってきたのは「並河靖之七宝記念館」
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記念館となっている建物は明治27年に建てられた並河靖之の自宅兼工房だった建物。
京都の伝統的な商家の構えになっていて国登録有形文化財に指定されている。 -
まずは七宝の作品展示を見た。
展示室は撮影禁止なのでチラシの写真・・
並河靖之の七宝は有線七宝といわれるもので主に銅でできた素地の上に金や銀の線を
貼ってその線と線の間に釉薬をおいて焼成、研磨を繰り返して完成させるものだそう。
その作品を見るととてつもなく細かい作業だったということがうかがえる。
優美で繊細なデザインに鮮やかな色彩、時には色合いの濃淡までもが表現された作品はため息の出る美しさだった〜
これらの作業は何人かの職人さんによる分業で行われていたそうだが、
焼成の工程だけは必ず並河靖之自身がこだわりをもって行っていたそう。 -
庭園は七代目小川冶兵衛の作庭で、七宝の研磨のために琵琶湖疏水を引き込んだ庭となっている。
(小川治兵衛が民家に琵琶湖疏水を用いた初めての例だそう) -
縁側下まで水が来てるので家は湿気はしないのか?と尋ねてみると、こちらの池の水はずっと留まったままの水ではなく
疏水の流れで常に循環してるものなので、大丈夫だとのこと。
流れにのって淡水魚がやってきたりもするのだとか。
この日は大雨の後だったので池の水が濁ってしまっていたが、普段は底まで見渡せるくらいの透明感があるという。 -
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お庭の敷石などあちこちに全国各地の名石が用いられていてそれぞれに存在感がある。
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丸い大きな踏分石も。
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こちらは庭に面した主屋。
並河靖之の七宝作品は欧米では絶大な人気を博して、外国からの訪問客が多かった為、
当時としては高い敷居が設けられていて輸入品のガラス障子が用いられている。 -
向かって左側のお部屋は畳敷き、右側は椅子式のお部屋だったことから
その目線に合わせてガラスの位置を変えるなど細やかな配慮も。
長い立派な沓脱石は膳所城で使われていたやぐら石だそう。 -
こちらは鞍馬石製の一文字手水鉢。
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旧工房の軒下に巡らされていた犬走りには古瓦などがアクセントに入れられている。
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靖之が焼成を行った窯場。
焼成は必ず自分で行っていたのだとか。 -
最後に玄関から裏口まで続いている通り庭にある台所を拝見。
吹き抜けの高い天井にタイルが貼られた流し、収納力たっぷりな食器棚が並んでいた。
素敵な庭園と七宝作品をダブルで満喫することができてよかった。 -
その後祇園へ戻る。
入口周りのタイルが味わい深い床屋。 -
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祇園まで戻ってきた私たちはお茶することにした。
この前偶然ネットで見つけて行ってみたいと思っていた「ぎおん 石」へ。
一階は世界各国の石が集められたショールームになっていて、二階へ上がると「喫茶 石」がある。 -
「喫茶石」を遠目で見るとこんな不思議な建物・・
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ショールームの店員さんに導かれるまま赤白のツートンカラーが素敵なレトロなエレベーターに乗り二階へ。
エレベーター周りは洞窟?の出入り口のごとく石に取り囲まれている。 -
エレベーターから降りるとそこは喫茶フロアになっていた。
落ち着いたウッディーな店内。 -
壁から垂直に飛び出す照明!
こんな照明の付き方は初めてみたような・・
後で見ると外観にもこの飛び出す照明のモチーフが使われていた。 -
カウンター付近も所どころにアールが取り入れられやわらかくレトロな印象。
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存在感のある大きな石の柱も店内のアクセントになっている。
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トイレの中も〜!
包み込まれるような?空間が・・ -
ここで食べたのはごく普通のあんみつだったけど。
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帰りはビルの真ん中の吹き抜けになってる階段を下りた。
階段の踊り場も何気にアートな空間が作られていた。
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