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アルルの宿は「ジュリアス・シーザー」。タイソーな名前。この旅で唯一の☆4つ、120ユーロ。<br />元修道院ということで、中庭は立派な回廊になっていた。<br /><br />小さなスーツケースを引っ張っていると、ドアマンがさささっと近寄ってくる。<br />むむむ、こーゆーところは☆4つだナ。<br /><br />「く、く、くるんぢゃない! 軽いからいらないのっっっっっ」<br /><br />と、言いたいところであるが、☆4つであるから、ガマンガマン。<br />

なんちゃってプロヴァンス・アルルのレストランで大ボラをかます

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2011/12/23 - 2011/12/24

71位(同エリア243件中)

旅行記グループ なんちゃってプロヴァンス

4

3

鯨の味噌汁

鯨の味噌汁さん

アルルの宿は「ジュリアス・シーザー」。タイソーな名前。この旅で唯一の☆4つ、120ユーロ。
元修道院ということで、中庭は立派な回廊になっていた。

小さなスーツケースを引っ張っていると、ドアマンがさささっと近寄ってくる。
むむむ、こーゆーところは☆4つだナ。

「く、く、くるんぢゃない! 軽いからいらないのっっっっっ」

と、言いたいところであるが、☆4つであるから、ガマンガマン。

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
エアトリ

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  • 大人しく部屋まで案内されると、石造りの壁がむき出しになっていた。<br />ドアのカギも古風な錠前風である。<br /><br />なんだか色々なモノがすんでいそうな気配である。(何も出なかったけど)<br /><br />すっかり暗くなっていた。<br />何はともあれ、メシを食いに行かなくてはいけない。

    大人しく部屋まで案内されると、石造りの壁がむき出しになっていた。
    ドアのカギも古風な錠前風である。

    なんだか色々なモノがすんでいそうな気配である。(何も出なかったけど)

    すっかり暗くなっていた。
    何はともあれ、メシを食いに行かなくてはいけない。

  • 夜の旧市街をとぼとぼ歩き回る。<br />買い物客が去って、食事には少し早い時間。<br />市庁舎前の広場で、東洋人のツアーに遭遇する。<br /><br />なんだなんだと近寄ると、日本人のご一行であった。<br />この旅で初めてであう日本人ツアー。<br />思わずガイドさんの説明に聞き入る。<br /><br />「これから1時間自由行動です。またここに集合してください。路地に入り込むと迷子になります」<br /><br />なんてゆってる。みんな真剣にふむふむと聞き入っている。<br />確かに迷子になったら困るよ。ワシらも気をつけよう、とウンウンとうなずくふたりであった。<br /><br />が、ゆったそばから路地に入りこむ。<br />うすぐらい通りをウロウロする。小さなレストランにあたりをつける。<br />シーズンオフで時間も早い。よってどこも空いている。<br /><br />こにゃにゃちわー、と入っていく。入り口でお姉さんに、<br /><br />「英語のメニューはあるか」<br /><br />と訊ねると、スーツの両袖をぴしっと伸ばして、<br /><br />「アイキャンスピークイングリッシュ」<br /><br />ニッコリとゆわれてしまう。<br />流暢なのは困るのよ流暢なのは。<br /><br />ここで「日本語のメニューはあるか」と居直ってもヨイのであるが、その笑顔に引き込まれるようにはいってしまう。<br />ショートカットのブロンド美人だ。細身だけど、チチもでかい。<br /><br />むろん。チチがデカいからといって、料理がおいしいとは限らない。<br />が、ウェイトレスさんは、できれば美人、さらにできればチチは大きいほうが、お客が幸せになれる確率は高いような気がする。確信はないが、そんな気がする。<br /><br />この店で、彼女は35ユーロのフルコース。ワシは25ユーロの鳥料理にした。<br />ふたりでフルコースだと、かなりの確率で食べ切れない。<br /><br />前菜は、フォアグラであった。<br />それもハンパな量ではない。<br />ニッポンの「披露宴・フレンチフルコース」だったら、100人分くらいの量ではないか。<br />あれはチョット食べるから珍しくておいしくて有り難いのである。食っても食っても減らないフォアグラはいかがなものか。<br />途中からガチョウのキモチになってしまう。<br /><br />と、地元のお客さんが4人、ワンコ連れで入ってきて、われわれの後ろに座った。<br />どうやら仕事帰りらしい。<br />ワンコは大人しく、ご主人の足元にうずくまる。<br />なんの犬種だろ。ツヤツヤと手入れされた毛並みが美しい。

    夜の旧市街をとぼとぼ歩き回る。
    買い物客が去って、食事には少し早い時間。
    市庁舎前の広場で、東洋人のツアーに遭遇する。

    なんだなんだと近寄ると、日本人のご一行であった。
    この旅で初めてであう日本人ツアー。
    思わずガイドさんの説明に聞き入る。

    「これから1時間自由行動です。またここに集合してください。路地に入り込むと迷子になります」

    なんてゆってる。みんな真剣にふむふむと聞き入っている。
    確かに迷子になったら困るよ。ワシらも気をつけよう、とウンウンとうなずくふたりであった。

    が、ゆったそばから路地に入りこむ。
    うすぐらい通りをウロウロする。小さなレストランにあたりをつける。
    シーズンオフで時間も早い。よってどこも空いている。

    こにゃにゃちわー、と入っていく。入り口でお姉さんに、

    「英語のメニューはあるか」

    と訊ねると、スーツの両袖をぴしっと伸ばして、

    「アイキャンスピークイングリッシュ」

    ニッコリとゆわれてしまう。
    流暢なのは困るのよ流暢なのは。

    ここで「日本語のメニューはあるか」と居直ってもヨイのであるが、その笑顔に引き込まれるようにはいってしまう。
    ショートカットのブロンド美人だ。細身だけど、チチもでかい。

    むろん。チチがデカいからといって、料理がおいしいとは限らない。
    が、ウェイトレスさんは、できれば美人、さらにできればチチは大きいほうが、お客が幸せになれる確率は高いような気がする。確信はないが、そんな気がする。

    この店で、彼女は35ユーロのフルコース。ワシは25ユーロの鳥料理にした。
    ふたりでフルコースだと、かなりの確率で食べ切れない。

    前菜は、フォアグラであった。
    それもハンパな量ではない。
    ニッポンの「披露宴・フレンチフルコース」だったら、100人分くらいの量ではないか。
    あれはチョット食べるから珍しくておいしくて有り難いのである。食っても食っても減らないフォアグラはいかがなものか。
    途中からガチョウのキモチになってしまう。

    と、地元のお客さんが4人、ワンコ連れで入ってきて、われわれの後ろに座った。
    どうやら仕事帰りらしい。
    ワンコは大人しく、ご主人の足元にうずくまる。
    なんの犬種だろ。ツヤツヤと手入れされた毛並みが美しい。

  • 「ベリープリティなので、写真を撮りたい」<br /><br />とゆうと、ノープロブレム、と笑顔で返された。<br />このグループは英語が通じるらしく、いろいろ話しかけてきた。<br /><br />「名前はドリーっていうんだ」<br /><br />「じゃあ、女の子ですね。ウチにも女の子がいます。ジャパニーズ・シバです」<br /><br />なんていいながら、ケータイ待ち受け画面を見せると、<br /><br />「おー、これがジャポンのシバだってさ」「どれどれ」「あーかわいいじゃん」<br /><br />なんて、グループで回し見しているのであった。<br />でもって仲良くなってしまい、ついでに名刺交換してしまう。<br />どうやら地元のエステのオーナーと従業員らしい。<br /><br />ワシ名刺を見て、クビをひねっている。(⇒スポーツ関係)<br /><br />「インディペンデント・リーグ」<br /><br />とゆったら、なんとなく、アイマイにうなずかれるので、ここは一発、<br /><br />「アイム・リーグオーナー」<br /><br />ついでに大ボラもふかしてしまう。<br />いいのいいの。ここはおフランス、しかも片田舎のアルルざんす。(⇒突然イヤミ風)<br /><br />すると一気に尊敬のマナザシに変わる。<br />そういえば。<br />欧米では、プロスポーツの運営は、尊敬される職業、と聞いたことがある。<br /><br />しかしまぁ、こっちのテーブルを見れば。<br />一人分のフルコースを、ふたりでつついて食べているわけであるから、「一杯のかけそば」の世界だなこりゃ。<br /><br />少なくとも貧乏旅行であることは、伝わってるナ。<br /><br />(写真は本文とほとんど関係ありません。拙宅の駄犬「コロ」ね)<br /><br /><br />■2012年1月9日追記:<br /><br />帰国してパンフレットを頼りにネットで調べたら、ミシュラン2つ☆のシェフが出店したビストロでした。そりゃおいかったはずですがな。<br /><br />http://www.bistro-acote.com/<br /><br />

    「ベリープリティなので、写真を撮りたい」

    とゆうと、ノープロブレム、と笑顔で返された。
    このグループは英語が通じるらしく、いろいろ話しかけてきた。

    「名前はドリーっていうんだ」

    「じゃあ、女の子ですね。ウチにも女の子がいます。ジャパニーズ・シバです」

    なんていいながら、ケータイ待ち受け画面を見せると、

    「おー、これがジャポンのシバだってさ」「どれどれ」「あーかわいいじゃん」

    なんて、グループで回し見しているのであった。
    でもって仲良くなってしまい、ついでに名刺交換してしまう。
    どうやら地元のエステのオーナーと従業員らしい。

    ワシ名刺を見て、クビをひねっている。(⇒スポーツ関係)

    「インディペンデント・リーグ」

    とゆったら、なんとなく、アイマイにうなずかれるので、ここは一発、

    「アイム・リーグオーナー」

    ついでに大ボラもふかしてしまう。
    いいのいいの。ここはおフランス、しかも片田舎のアルルざんす。(⇒突然イヤミ風)

    すると一気に尊敬のマナザシに変わる。
    そういえば。
    欧米では、プロスポーツの運営は、尊敬される職業、と聞いたことがある。

    しかしまぁ、こっちのテーブルを見れば。
    一人分のフルコースを、ふたりでつついて食べているわけであるから、「一杯のかけそば」の世界だなこりゃ。

    少なくとも貧乏旅行であることは、伝わってるナ。

    (写真は本文とほとんど関係ありません。拙宅の駄犬「コロ」ね)


    ■2012年1月9日追記:

    帰国してパンフレットを頼りにネットで調べたら、ミシュラン2つ☆のシェフが出店したビストロでした。そりゃおいかったはずですがな。

    http://www.bistro-acote.com/

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ももであさん 2012/01/07 19:18:57
    Mission: Possible – ChiChi Protocol
    鯨の味噌汁さん

    まるでミストラルが吹き下ろしたかのように、一気に“なんちゃって”
    シリーズが駆け抜けてますね。鮮やか!

    どうやったらこんなに速く、愉快で軽妙な書き物ができるのか?

    ただの「越後のちりめん問屋」ではないとは思っていましたが、
    さすがは「越後のナベツネ」 器はデカク、文書は一流

    世を忍ぶ仮の姿で行脚し、ここはゴキブリのように“さささっと”
    寄ってくるドアマンのいる☆4ホテルでもガマンガマン。

    >が、ウェイトレスさんは、できれば美人、さらにできればチチは
    >大きいほうが、お客が幸せになれる確率は高いような気がする。
    >確信はないが、そんな気がする。

    完璧な統計計算です。もはや料理が美味しいとも決まっています。
    惜しむらくは、「ベリープリティなので、写真を撮りたい」と
    言って欲しかった♪

    ももであ

    鯨の味噌汁

    鯨の味噌汁さん からの返信 2012/01/08 13:09:53
    RE: Mission: Possible ; ChiChi Protocol
    ももであさん、

    > どうやったらこんなに速く、愉快で軽妙な書き物ができるのか?

    せっかちで細かいこと調べずに「進め進め勝手に進め」と書いてしまいます。
    旅も同じでいい加減。
    アヴィニョンに行ったのに法王庁の中を見てなかった。(⇒サスガに反省)


    > 完璧な統計計算です。もはや料理が美味しいとも決まっています。

    おほめいただきありがとうございます。
    料理は確かにおいしかったっす。
    ワイン・ビールもドカドカ飲んで、多分ふたりで90ユーロくらい。
    鯨家としては張り込みました。

    でもフォアグラが2日ばかり胃に残りました。バター食ったみたいでした。

    > 惜しむらくは、「ベリープリティなので、写真を撮りたい」と
    > 言って欲しかった♪

    うふふ。そーなんですよねぇ。
    「写真とっていいですか」
    と、なかなかいえない、凶相凶暴凶悪なはずかしがりやさんなのネ。
  • badia35さん 2012/01/05 14:33:03
    待ってました!
    鯨の味噌汁さん、こんにちは。
    ご夫妻の旅行記、お待ちしておりました。

    と、遅ればせながら、
    明けましておめでとうございます。

    旅行記、まだもう少し続きますよね、ね?
    楽しみに読ませていただきます。

    鯨の味噌汁さんは、野球関係者だったんですね。
    台湾でも野球観戦をされていたので、お好きなのかな、と思っていました。
    そういえば、現西武の渡辺監督も、台湾で活躍されたりしてましたよね。
    今は高津選手などもいらっしゃるのでしょうか。
    東京からも、尊敬のまなざしをこめて、書き込みさせていただきました。

    スポーツ観戦好きのbadia35

    鯨の味噌汁

    鯨の味噌汁さん からの返信 2012/01/05 16:27:48
    RE: 待ってました!
    badia35さん

    ごぶさたしております。
    こちらからも明けましておめでとうございます。

    > 旅行記、まだもう少し続きますよね、ね?
    > 楽しみに読ませていただきます。

    えーっと、4日のうち3日終了でございます。ホントにオシッコして帰ってきただけって気がします。
    基本的に現地でメモしてあるのをそのままアップしているのですが(旅に出ると夜はヒマなので)、最終日はそのままヒコーキに乗ってしまうので手元にメモがない。。。(なんちゅーいい加減な)
    よって写真くらいしか思い出す手段がございませんの。

    > 鯨の味噌汁さんは、野球関係者だったんですね。

    そうそう、草深いイナカで地方リーグをやってます。
    営業兼用務員みたいな感じ。
    高津もこのリーグで、監督兼任でがんばってますよん。

鯨の味噌汁さんのトラベラーページ

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