2011/12/22 - 2011/12/22
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鯨の味噌汁さん
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このたびの車種は、プジョーのオートマ車であった。
そういえば「のだめカンタービレ」で千秋とのだめが乗っていたのもプジョーであった。
うんうん。気分は千秋サマとのだめだなワシら。
ややデブ、ややハゲ、やや汚物系チューネンではあるが、同じ日本人、同じカップル、同じプジョーだもんナ。
まずは西に向かい、ニーム郊外の古代の水道橋・ポン・デュ・ガールを目指す。
ここは配偶者が、今回の旅で唯一「行きたい」とゆっていた場所だ。
彼女は「ローマの古代遺跡」が大好きなヒトである。
過去、エボラでもニューカッスルでもバースでも「ローマ遺跡」にビビビと反応したのである。
ちなみに国内の「古墳」「竪穴式住居」「火炎式土器」「土偶」などに反応するヒトである。
さらに驚くべきことに体型もまた、亀ヶ岡遺跡出土の土偶に近いのであった。
カーナビを頼りに国道を走る。
「右側通行・左ハンドル」は人生初体験だが、周りが全部ソレであるから、次第にカラダが慣れてくる。
うんうん、これならダイジョーブだナ。
道路標識もわかりやすい。
ランドアバウトに差し掛かると、もれなく
「⇒Pont du Gard」
と教えてくれる。
のみならず、カーナビが英語で
「ネクスト・ランドアバウト・サードコーナー・ライト」
なーんて、中学2年程度の英語で教えてくれる。
ワシの英語力に合わせてくれているに違いない。ありがたくて落涙しそうだ。
フランスドライブ、おそるに足りず。いざやゆかんいざいざ。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エアトリ
-
駐車場に、キュルキュルとクルマを入れる。
遺跡見物は無料だが、この駐車場は15ユーロ。実質入場料みたいなものである。
しばらく歩くと、谷をわたって、三層の水道橋があらわれる。
最初は真下から見上げてみる。でかいなぁ。
土色の恐竜が、谷をまたいでいるように見える。
でかいだけでなく、建築物としてもずいぶん美しい。
周囲の風景に溶け込んで、違和感がない。そのまま上をローカル・トレインなんぞが、トコトコ通っていきそうだ。 -
さすがにここは観光客がぽつぽつといらっしゃる。
アジア系の団体さんが仲良く写真を撮り合っている。
地元のピクニックのおじさん・おばさんが、仲良くお弁当を使っていた。 -
ポン・デュ・ガールからは、一転東を目指す。アウィニョンも通り過ぎ、山間部に入っていく。
アビニョンから40キロの山中に、ゴルドという「鷹の村」がある。
鷹の村、とは。
中世、領主間の戦いが耐えなかった時代において。
武装と防衛のため、村ごと高台に移住した名残の村である。
フランスの山中には、そんな村がいくつもある。
そのうちのいくつかは、「フランスの美しい村」に指定され、観光地としてにぎわっているという。
国道からローカル道路にそれると、「美しい村」の標識。
それを頼りに坂道を上がっていくと。
突然といった感じで、目の前にゴルドの町並みが現れた。
丘の頂上に、教会。
その周りに赤い屋根の民家が密集し、丘のふもとまでを覆っている。
「すげー」
クルマを降りて絶句する。
そろそろ夕焼けだ。教会の尖塔が光っている。
町をひと歩きして、絵ハガキをお土産に買う。
シーズンオフで観光客は少ない。
とはいえ、日差しはしっかりあり、風もないので「鷹の村」は暖かいのであった。
ちなみに「フランスの美しい村」は、勝手に名乗って言いわけではなく、協会があり、いくつかの基準があるという。
・人口が2000人を超えないこと
・2つ以上の遺産・遺跡があり、保護のための政策が行われていること
・自治体の議会で同意が得られていること
鯨的にはこれに
・住民が景観の保護と維持に合意し、実行していること
・景観が主人公ではなく、主人公は住民であり、それぞれの人生がその村で営まれていること
・拝金主義ではないこと
などの要素も付け加えたい。
景観や遺跡を守ることによって、村は観光をなりわいとできる。
村に現金収入がもたらされれば過疎化も防げる。
なにより、村に住まう誇りも保てる。 -
シーズンオフである。村を歩いても人通りは少ない。
村を出るとき、もう一度クルマを降りた。
多分、もう二度と来ることはないだろうと思いながら、その景色をたのしんだ。
ふただひクルマに乗り、走り出す。尾根をとおる道はせまい。左手にゴルド。
すると、配偶者が、かぼそい声で
「左だよ、左」
という。
うんうん。すばらしいゴルドの景観。
キミも感動したのネ。よかったね。
「左、左」
もう一度配偶者がいう。
ふと見ると、目の前に対向車がいるではないか。
しもうた。
景色に見とれて、対向車線に入ってましたがな。
ゴルドの夕空に、ゾーキンを引き裂くごとき絶叫がこだます。
「左走ってるのよぉぉぉぉーーーー」
単語でいうなよ、最初からそういいなさいキミ。
かろうじて衝突は免れた。
対向車を運転していた白人のおじさんの、驚愕の表情までよーくみえたけどね。
そのまま天国まで走るところであった。 -
とゆうわけで、なにはともあれ、お口直しをしなくてはいけない。
ゴルドのすぐ近くに、ラベンダー畑で有名なセナンク修道院があるという。
地図を見ると確かに近い。
そのままクルマを走らせ、狭い崖道を抜け、15分ほどで到着。
岩山囲まれた、静かな盆地だ。
修道院の前は、なるほど一面のラベンダー畑だが、なにしろ12月であるから、景色としては単色である。(⇒当たり前)
それでも未練たらしく「紫色」を探すと、お掃除のおばちゃんが、紫の帽子をかぶっているのであった。
写真を撮るべきかどうか悩む。(悩むなよ)
時計を見る。午後4時半。快晴ではあるが、そろそろ日没が近い。
夕日を正面から浴びながら、ゆっくりと山道を下る。
今夜の宿は決めていない。このクルマの返却はあすまでだ。
つまり、どこに泊まってもいいし、どこに行ってもいい。
街道沿いにはモーテルもぽつぽつと営業していた。
とはいえ、深夜に郊外のホテルにたどり着いても夕飯は期待できない。 -
ふたりで相談。もうひとつだけ、イナカの村を訪ねよう、と決める。
できればそこに泊まってもいい。
ガイドブックをひっくり返すと、30キロほど西に走るとボニューという小さな村がある。
「行ってみようか」
「そうしましょ」
衆議一致し、走り出す。
ここからは夕日と競走だ。 -
国道をそれ、坂道を登りきると、行く手に小さな丘と、教会の尖塔が見えてきた。
あれだ、とひたすらクルマを走らせる。
村に入り、駐車場にクルマを突っ込み。
丘の上の教会にたどりついたとき、ちょうど日没の時間だった。
村の赤屋根が、夕日に光って美しい。どうやら間に合った。
空の色がザクロのような赤紫になり、それからゆっくりと暗くなる。金星があらわれる。
夕焼けなんてどこで見たって同じだけど、きょう見る夕焼けはきょうだけのものだ。
満足して坂道を下ると、ツーリスト・インフォメーションがあった。
もう5時を回っているが、中を覗くと、お姉さんがヒマそうに座っている。まだ営業中らしい。
こんな小さな村にもインフォがあるんだなぁ、と、感心しながらドアを開け、
「ウィ・ウオント・ツインルーム・イン・ジスビレッジ」
と叫ぶ。
村の中で、何件か民宿とホテルの看板を見かけていたのである。
しかし、お姉さんは残念そうにワシたちに告げた。
「村にホテルはない。全部クローズしている」
プロヴァンスは4月から10月までが観光シーズンだ。
大きな町はともかく、こんな片隅の村は冬は宿も閉じてしまうのだ。
うむむ、とうなりつつ、坂道の途中にあるカフェに入り、一休みする。
そこは地元のワルガキ共の巣になっているらしく。
男子高校生・女子高校生がおもしろくなさそうに集い、タバコなどを吸っているのだった。
シーズン・オフなんで頑張って不良してます、という風情である。
しかし全員がスマートフォンを持っているところなんぞは今ふうだ。 -
店を出ると、夕日は終わり、すっかり暗くなっていた。
村の通りは電飾がかかり、控え目にまたたいていた。
12月22日だ。クリスマス直前。
小さな村にふさわしい、小さなイルミネーションを飾っていた。
なるほどなるほど。
リゾートの村だから、冬場のお祭りは「自家用」なんだ。
よそ者が紛れ込んではいけない。
とゆうわけでふたりはクルマでアビニョンへ戻っていった。
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