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一休寺(いっきゅうじ)と親しまれている酬恩庵(しゅうおんあん)は京都府京田辺市にある臨済宗大徳寺派の寺院で枯山水の石庭、一休和尚の木像、「一休寺納豆」などで知られる。兵火で衰退していた寺を1456年に一休宗純(いっきゅうそうじゅん、1394−1481年)が草庵を結んで中興し宗祖の遺風を慕い師恩に酬いる意味で酬恩庵と号したとされる。一休は1481年に88歳で亡くなるまで一休寺で過ごしたそうで落ち着ける場所だったのだろう。<br />室町時代の能役者で能作者の金春禅竹(こんぱる ぜんちく、1405−1470年頃)が総門のまえで一休のために能を演じたとも言われている。久しぶりに参拝したがいつもは扉に閉ざされている一休宗純の墓所がたまたま修復中だったので墓所の全貌を見ることができた。<br />酒屋神社(さけやじんじゃ)は京田辺市役所の南にある神社で現在の本殿は明治9年(1876年)の再建で一間社流造、正面に千鳥破風向拝の前面軒唐破風を加えている。津速魂神(天児屋根命の祖父)と応神天皇を祭神とし社伝によると神功皇后が三韓に出兵するとき三個の酒壺を神社背後の山中に安置して諸神を祭り、帰国後その霊験を喜んで社伝を創立したとされる。延喜式(えんぎしき)の巻9,10の延喜式神名帳(じんみょうちょう)に記載された神社である式内社とされ、神功皇后が朝鮮から持ち帰った「九山八海の石」が、現在もあるといわれる。<br />また、河内国を本貫とし酒造を業とする中臣酒屋連(なかとみのさかやのむらじ)の一族が来住して祖神を祭ったものともいわれ貞観元年(859年)には「酒殿神」として従五位下を賜っている。<br /> 酒屋神社の近くには興戸(こうど)の大池があり、秋は紅葉の名所となっている。<br />(写真は京都府京田辺市の酒屋神社)<br /><br />

日本の旅 関西を歩く 京都府京田辺市の一休寺と酒屋神社

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2011/10/18 - 2011/10/18

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さすらいおじさん

さすらいおじさんさん

一休寺(いっきゅうじ)と親しまれている酬恩庵(しゅうおんあん)は京都府京田辺市にある臨済宗大徳寺派の寺院で枯山水の石庭、一休和尚の木像、「一休寺納豆」などで知られる。兵火で衰退していた寺を1456年に一休宗純(いっきゅうそうじゅん、1394−1481年)が草庵を結んで中興し宗祖の遺風を慕い師恩に酬いる意味で酬恩庵と号したとされる。一休は1481年に88歳で亡くなるまで一休寺で過ごしたそうで落ち着ける場所だったのだろう。
室町時代の能役者で能作者の金春禅竹(こんぱる ぜんちく、1405−1470年頃)が総門のまえで一休のために能を演じたとも言われている。久しぶりに参拝したがいつもは扉に閉ざされている一休宗純の墓所がたまたま修復中だったので墓所の全貌を見ることができた。
酒屋神社(さけやじんじゃ)は京田辺市役所の南にある神社で現在の本殿は明治9年(1876年)の再建で一間社流造、正面に千鳥破風向拝の前面軒唐破風を加えている。津速魂神(天児屋根命の祖父)と応神天皇を祭神とし社伝によると神功皇后が三韓に出兵するとき三個の酒壺を神社背後の山中に安置して諸神を祭り、帰国後その霊験を喜んで社伝を創立したとされる。延喜式(えんぎしき)の巻9,10の延喜式神名帳(じんみょうちょう)に記載された神社である式内社とされ、神功皇后が朝鮮から持ち帰った「九山八海の石」が、現在もあるといわれる。
また、河内国を本貫とし酒造を業とする中臣酒屋連(なかとみのさかやのむらじ)の一族が来住して祖神を祭ったものともいわれ貞観元年(859年)には「酒殿神」として従五位下を賜っている。
 酒屋神社の近くには興戸(こうど)の大池があり、秋は紅葉の名所となっている。
(写真は京都府京田辺市の酒屋神社)

交通手段
自家用車 徒歩

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  • 一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

  • 一休宗純の墓所。

    一休宗純の墓所。

  • 一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)本堂の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)本堂の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)境内の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)境内の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)境内の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)境内の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

  • 一休宗純の墓所。いつもは扉に閉ざされている一休宗純の墓所がたまたま修復中だったので墓所の全貌を見ることができた。<br />

    一休宗純の墓所。いつもは扉に閉ざされている一休宗純の墓所がたまたま修復中だったので墓所の全貌を見ることができた。

  • 一休宗純の墓所の説明。

    一休宗純の墓所の説明。

  • 一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)参道の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)の総門。室町時代の能役者で能作者の金春禅竹(こんぱる ぜんちく、1405−1470年頃)が総門のまえで一休のために能を演じたとも言われている。

    一休寺(いっきゅうじ)の総門。室町時代の能役者で能作者の金春禅竹(こんぱる ぜんちく、1405−1470年頃)が総門のまえで一休のために能を演じたとも言われている。

  • 金春禅竹(こんぱる ぜんちく、1405−1470年頃)が総門のまえで一休のために能を演じたことを示す碑。

    金春禅竹(こんぱる ぜんちく、1405−1470年頃)が総門のまえで一休のために能を演じたことを示す碑。

  • 室町時代の能役者で能作者の金春禅竹(こんぱる ぜんちく、1405−1470年頃)が総門のまえで一休のために能を演じたことの説明。

    室町時代の能役者で能作者の金春禅竹(こんぱる ぜんちく、1405−1470年頃)が総門のまえで一休のために能を演じたことの説明。

  • 一休寺(いっきゅうじ)の総門前の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)の総門前の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)の総門前の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)の総門前の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)の総門前の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)の総門前の光景。

  • 一休寺(いっきゅうじ)の総門前の光景。

    一休寺(いっきゅうじ)の総門前の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)境内の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)境内の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)の説明。京田辺市役所の南にある神社で現在の本殿は明治9年(1876年)の再建で一間社流造、正面に千鳥破風向拝の前面軒唐破風を加えている。津速魂神(天児屋根命の祖父)と応神天皇を祭神とし社伝によると神功皇后が三韓に出兵するとき三個の酒壺を神社背後の山中に安置して諸神を祭り、帰国後その霊験を喜んで社伝を創立したとされる。延喜式(えんぎしき)の巻9,10の延喜式神名帳(じんみょうちょう)に記載された神社である式内社とされ、神功皇后が朝鮮から持ち帰った「九山八海の石」が、現在もあるといわれる。<br />また、河内国を本貫とし酒造を業とする中臣酒屋連(なかとみのさかやのむらじ)の一族が来住して祖神を祭ったものともいわれ貞観元年(859年)には「酒殿神」として従五位下を賜っている。<br /> 

    酒屋神社(さけやじんじゃ)の説明。京田辺市役所の南にある神社で現在の本殿は明治9年(1876年)の再建で一間社流造、正面に千鳥破風向拝の前面軒唐破風を加えている。津速魂神(天児屋根命の祖父)と応神天皇を祭神とし社伝によると神功皇后が三韓に出兵するとき三個の酒壺を神社背後の山中に安置して諸神を祭り、帰国後その霊験を喜んで社伝を創立したとされる。延喜式(えんぎしき)の巻9,10の延喜式神名帳(じんみょうちょう)に記載された神社である式内社とされ、神功皇后が朝鮮から持ち帰った「九山八海の石」が、現在もあるといわれる。
    また、河内国を本貫とし酒造を業とする中臣酒屋連(なかとみのさかやのむらじ)の一族が来住して祖神を祭ったものともいわれ貞観元年(859年)には「酒殿神」として従五位下を賜っている。
     

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)境内の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)境内の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)境内の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)境内の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)境内の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)境内の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道周辺の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道周辺の光景。

  • 酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道周辺の光景。

    酒屋神社(さけやじんじゃ)の参道周辺の光景。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • ニナさん 2011/11/08 07:57:38
    フォローありがとうございます。
    さすらいおじさん、こんにちはニナです。
    ご無沙汰しております。
    フォローありがとうございます。

    今月下旬に、紅葉を見に京都巡りをする予定です。
    今回は、初めて鞍馬に行こうかなと考えてます。
    「えーでん」にも乗ってみたいです♪

    さすらいおじさんのお気に入りの紅葉スポットがあれば、教えてくださいね。

    さすらいおじさん

    さすらいおじさんさん からの返信 2011/11/08 23:22:47
    京都の紅葉最高ですね
    ニナさん
    訪問、コメントありがとうございます。

    >今月下旬に、紅葉を見に京都巡りをする予定です。
    今回は、初めて鞍馬に行こうかなと考えてます。「えーでん」にも乗ってみたいです♪
    さすらいおじさんのお気に入りの紅葉スポットがあれば、教えてくださいね。

    京都の紅葉最高ですね。鞍馬もいいですね。「えーでん」は夜のライトアップもきれいでしたね。
    出町柳から「えーでん」に乗られるのだったら、近くの下賀茂神社の紅葉が良かったですね。時期と天気によってずいぶん違いましたが。 
    どうぞ京都の紅葉お楽しみください。


    ニナ

    ニナさん からの返信 2011/11/09 00:37:31
    RE: 京都の紅葉最高ですね
    さすらいおじさん

    こんばんは、ニナです。
    京都のアドバイスありがとうございます。

    下賀茂神社、行ってみたいですo(^▽^)o
    名物の御手洗団子にチェックが入りました♪

    東京では、クリスマスのイルミネーションもちらほら始まりましたが、
    夜の紅葉ライトアップもいいですね。

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