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 東京都墨田区向島1-4-5に鎮座する牛島神社は本所総鎮守で旧郷社である。創建は貞観年間(859年〜877年)で、慈覚大師が建立したといわれる。祭神は須佐之男命、天之穂日命、貞辰親王命の3柱である。かつては牛御前社と称していた。本殿前には全国的に珍しい三輪鳥居(三つ鳥居)がある。境内や本殿前にも牛の像があるが、本殿前には狛犬と神牛があるが、神牛は良く見たが「狛牛」ではないようだ。<br /> 関東大震災(大正12年(1923年))で焼失し、かつては少し北に鎮座していたが、墨田公園の開設にあたり昭和7年(1932年)に現在地に遷座した。立派な社殿はその当時に建立されたもので、彫刻も彫りがはっきりとしている。<br /> 境内からは東京スカイツリーが望める。牛島神社は東京スカイツリーの地鎮祭を執り行い、竣工祭も執り行うことになっているえにしから、スカイツリーをデザインに取り入れた御守などを販売している東京スカイツリーの守護神でもある。<br /> 境内には「撫牛」があり、子供たちがこの牛の像に跨って遊んでいた。傍らで神職が笑顔で見守っている。この撫牛には屋根が掛かり、四隅に浪の飾り瓦が上がっている。また、手水舎の屋根の四隅にも意匠の異なる浪の飾り瓦が上がっている。本殿の裏に社号標石が見えたので寄ってみたが、東京の神社にも飾り瓦が上がっていることが分かり、感激した。<br />(表紙写真は牛島神社の三光鳥居(三つ鳥居))

牛島神社(東京都墨田区向島)

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2011/10/09 - 2011/10/09

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 東京都墨田区向島1-4-5に鎮座する牛島神社は本所総鎮守で旧郷社である。創建は貞観年間(859年〜877年)で、慈覚大師が建立したといわれる。祭神は須佐之男命、天之穂日命、貞辰親王命の3柱である。かつては牛御前社と称していた。本殿前には全国的に珍しい三輪鳥居(三つ鳥居)がある。境内や本殿前にも牛の像があるが、本殿前には狛犬と神牛があるが、神牛は良く見たが「狛牛」ではないようだ。
 関東大震災(大正12年(1923年))で焼失し、かつては少し北に鎮座していたが、墨田公園の開設にあたり昭和7年(1932年)に現在地に遷座した。立派な社殿はその当時に建立されたもので、彫刻も彫りがはっきりとしている。
 境内からは東京スカイツリーが望める。牛島神社は東京スカイツリーの地鎮祭を執り行い、竣工祭も執り行うことになっているえにしから、スカイツリーをデザインに取り入れた御守などを販売している東京スカイツリーの守護神でもある。
 境内には「撫牛」があり、子供たちがこの牛の像に跨って遊んでいた。傍らで神職が笑顔で見守っている。この撫牛には屋根が掛かり、四隅に浪の飾り瓦が上がっている。また、手水舎の屋根の四隅にも意匠の異なる浪の飾り瓦が上がっている。本殿の裏に社号標石が見えたので寄ってみたが、東京の神社にも飾り瓦が上がっていることが分かり、感激した。
(表紙写真は牛島神社の三光鳥居(三つ鳥居))

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  • 言問橋あたりから見た東京スカイツリー。

    言問橋あたりから見た東京スカイツリー。

  • 本殿裏に「牛島神社」の社号標石が立つ。

    本殿裏に「牛島神社」の社号標石が立つ。

  • 牛島神社本殿。大きな本殿だ。

    牛島神社本殿。大きな本殿だ。

  • 牛島神社本殿裏に並んだ石燈籠。

    牛島神社本殿裏に並んだ石燈籠。

  • 牛島神社社務所。

    牛島神社社務所。

  • 小梅稲荷神社。

    小梅稲荷神社。

  • 撫牛。

    撫牛。

  • 撫牛に掛かる屋根の浪の飾り瓦。

    撫牛に掛かる屋根の浪の飾り瓦。

  • 撫牛に掛かる屋根の浪の飾り瓦。

    撫牛に掛かる屋根の浪の飾り瓦。

  • 撫牛。子供たちが牛に跨っていた。神主さんが傍で落っこちないように見ていた。

    撫牛。子供たちが牛に跨っていた。神主さんが傍で落っこちないように見ていた。

  • 「撫牛<br />撫牛の風習は、江戸時代から知られていました。自分の体の悪い部分をなで、牛の同じところをなでると病気がなおるというものです。牛島神社の撫牛は体だけではなく、心も治るというご利益があると信じられています。また子どもが生まれたとき、よだれかけを奉納し、これを子どもにかけると健康に成長するという言い伝えもあります。<br />この牛の像は、文政8年(1815)ごろ奉納されたといわれ、それ以前は牛型の自然石だったようです。<br />明治初期の作家、淡島寒月の句に「なで牛の石は涼しき青葉かな」と詠まれ、堀辰雄は「幼年時代」で「どこかメランコリックな日ざしをした牛が大へん好きだった」と記すように、いつも人々に愛されてきました。(墨田区教育委員会)」。

    「撫牛
    撫牛の風習は、江戸時代から知られていました。自分の体の悪い部分をなで、牛の同じところをなでると病気がなおるというものです。牛島神社の撫牛は体だけではなく、心も治るというご利益があると信じられています。また子どもが生まれたとき、よだれかけを奉納し、これを子どもにかけると健康に成長するという言い伝えもあります。
    この牛の像は、文政8年(1815)ごろ奉納されたといわれ、それ以前は牛型の自然石だったようです。
    明治初期の作家、淡島寒月の句に「なで牛の石は涼しき青葉かな」と詠まれ、堀辰雄は「幼年時代」で「どこかメランコリックな日ざしをした牛が大へん好きだった」と記すように、いつも人々に愛されてきました。(墨田区教育委員会)」。

  • 石碑。「八丁堀」と彫られた台の上に牛が線刻されているが、包丁をデザインしたものか。

    石碑。「八丁堀」と彫られた台の上に牛が線刻されているが、包丁をデザインしたものか。

  • 「牛奉納」碑。

    「牛奉納」碑。

  • 向こうに東京スカイツリー。

    向こうに東京スカイツリー。

  • 雨樋を修理していた。

    雨樋を修理していた。

  • 牛の像と台座の「慰霊 包丁塚」。

    牛の像と台座の「慰霊 包丁塚」。

  • 烏亭焉馬「いそかすは」の狂歌碑<br />

    烏亭焉馬「いそかすは」の狂歌碑

  • 「<墨田区登録文化財><br />烏亭焉馬「いそかすは」の狂歌碑<br />いそかすは(がずば) 濡れまし物と 夕立の あとよりはるる 堪忍の虹 談洲楼烏亭焉馬<br />この狂歌碑は裏面にあるとおり、初世烏亭焉馬自身が文化7年(1810)に建てた碑です。江戸落語中興の祖と称された烏亭焉馬は本名中村利貞、字は英祝、通称は和泉屋和助です。寛保3年(1743)生まれ、本所相生町5丁目(現緑1丁目)の大工の棟梁で狂歌や戯文をよくする文化人としても有名でした。談洲楼の号は五世市川団十郎と義兄弟の契りを結んだことから団十郎をもじったもの、また竪川に住むことから立川焉馬、職業が大工であることから「鑿釿言墨曲尺」とも号しました。<br />元禄時代にはひとつの話芸として確立した落語もその後衰えていましたが、天明4年(1784)に向島の料亭武蔵屋において、焉馬が自作自演の「噺の会」を催し、好評を得たことから江戸落語が盛んになっていきました。寛政末年頃には現在の落噺の形が完成し、明治に入って落語という呼び方が定着しました。<br />文政5年(1822)80歳で亡くなり、本所の最勝寺に葬られました。(現在は寺・墓共に江戸川区平井に移転)」。

    「<墨田区登録文化財>
    烏亭焉馬「いそかすは」の狂歌碑
    いそかすは(がずば) 濡れまし物と 夕立の あとよりはるる 堪忍の虹 談洲楼烏亭焉馬
    この狂歌碑は裏面にあるとおり、初世烏亭焉馬自身が文化7年(1810)に建てた碑です。江戸落語中興の祖と称された烏亭焉馬は本名中村利貞、字は英祝、通称は和泉屋和助です。寛保3年(1743)生まれ、本所相生町5丁目(現緑1丁目)の大工の棟梁で狂歌や戯文をよくする文化人としても有名でした。談洲楼の号は五世市川団十郎と義兄弟の契りを結んだことから団十郎をもじったもの、また竪川に住むことから立川焉馬、職業が大工であることから「鑿釿言墨曲尺」とも号しました。
    元禄時代にはひとつの話芸として確立した落語もその後衰えていましたが、天明4年(1784)に向島の料亭武蔵屋において、焉馬が自作自演の「噺の会」を催し、好評を得たことから江戸落語が盛んになっていきました。寛政末年頃には現在の落噺の形が完成し、明治に入って落語という呼び方が定着しました。
    文政5年(1822)80歳で亡くなり、本所の最勝寺に葬られました。(現在は寺・墓共に江戸川区平井に移転)」。

  • 牛島神社鳥居。

    牛島神社鳥居。

  • 牛島神社拝殿。

    牛島神社拝殿。

  • 神楽殿。

    神楽殿。

  • 手水舎。

    手水舎。

  • 手水舎。

    手水舎。

  • 手水舎屋根に上がる浪の飾り瓦。

    手水舎屋根に上がる浪の飾り瓦。

  • 手水舎屋根に上がる浪の飾り瓦。

    手水舎屋根に上がる浪の飾り瓦。

  • 牛島神社の三光鳥居(三つ鳥居)。

    牛島神社の三光鳥居(三つ鳥居)。

  • 牛島神社拝殿。

    牛島神社拝殿。

  • 狛犬。岩の上に立っている。

    狛犬。岩の上に立っている。

  • 神牛と狛犬。反対側にもある。

    神牛と狛犬。反対側にもある。

  • 狛犬。

    狛犬。

  • 境内から見る東京スカイツリー。

    境内から見る東京スカイツリー。

  • 境内から見る東京スカイツリー。

    境内から見る東京スカイツリー。

  • 水戸街道から見る東京スカイツリー。

    水戸街道から見る東京スカイツリー。

  • 小路から見る東京スカイツリー。

    小路から見る東京スカイツリー。

  • 小路から見る東京スカイツリー。

    小路から見る東京スカイツリー。

  • 「東京スカイツリー&撫で牛」の「開運クリスタルお守り」を買い求めた。この色違いもある。値段は勿論634円だ。<br />4cm×7cmのジッパー付きの透明なビニール袋に66円(50円玉、10円玉、5円玉、1円玉)がお釣として用意されている。コインが勢揃いするのがだ、勿論500円玉がないと揃わない。ただし、ジッパー付きの透明なビニール袋はCF(コンパクトフラッシュメモリ)が入りそうな大きさではあるが、厚さがあるため、現実には入らない。<br />寺号標石は「牛島神社」であるが、こうしたものでは「牛嶋神社」となっていた。

    「東京スカイツリー&撫で牛」の「開運クリスタルお守り」を買い求めた。この色違いもある。値段は勿論634円だ。
    4cm×7cmのジッパー付きの透明なビニール袋に66円(50円玉、10円玉、5円玉、1円玉)がお釣として用意されている。コインが勢揃いするのがだ、勿論500円玉がないと揃わない。ただし、ジッパー付きの透明なビニール袋はCF(コンパクトフラッシュメモリ)が入りそうな大きさではあるが、厚さがあるため、現実には入らない。
    寺号標石は「牛島神社」であるが、こうしたものでは「牛嶋神社」となっていた。

  • 「東京スカイツリー&撫で牛」の「開運クリスタルお守り」(634円)。<br />お守りの販売が宗教法人では収益事業には当らないから、こんな中途半端な値段になることはないのだが、東京スカイツリー関連となるとこんな値段の設定になる。

    「東京スカイツリー&撫で牛」の「開運クリスタルお守り」(634円)。
    お守りの販売が宗教法人では収益事業には当らないから、こんな中途半端な値段になることはないのだが、東京スカイツリー関連となるとこんな値段の設定になる。

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