バリ島の１週間（１９）バトゥール山頂からの眺め。

2011/04/28 - 2011/05/06

サンドイッチとも言えないような簡単な朝食を食べ、山頂で３０分程寛ぐ。その間にジャワ島から来ていた学生の一団は山を下りて行った。このバトウール山は独立峰ではないが、ひときわ高くなっていて、周辺の山や、谷の向こう側の町なども見える。

谷を隔てた台地状の丘の上にはかなり大き目の町があり、高い防災無線か、テレビ用のアンテナなども立っている。ガイドに聞いてみると、キンタマニーとのこと。昨日、この町の手前までバイクに乗って来たが、こんな台地状の道路を走ってきたのか。兎も角雄大な景色だ。阿蘇の大観峰とは高さが違う。

向かいの一団低い山には、大勢のグループが狭い山頂を占領している。２０−３０人もいるようか。白人で背が高く、体格が良いのでオーストラリア人に違いない。クタの町でもウブドでも、どこへ行ってもオーストラリア人だ。この国はオーストラリアに経済的に占領されている。オーストラリアとの関係が険悪になって、観光客が皆引き揚げてしまったら、この国の経済は成り立たなくなるだろう。日本人には余り知られていないが、豪州とインドネシアは隣国同士。経済的には疑似植民地と言っても過言ではないだろう。

３０分の休憩でも疲労は取れない。この頂上へ上がってくるだけでも大変な思いをし、更にこの先、周回コースを歩くことは出来ない。又、疲労状態で危険な個所を歩くのは事故に直結する。ガイドに言って、自分だけ、今登ってきた山道を引き返す。麓の温泉場からはタクシーでホテルまで帰る、と申し出たが、ガイドが聞かない。この先は下る一方で、困難はない。自分がいざとなれば背負って連れ帰るから一緒に行こう、と強く勧め、結局、又４人で、周回コースに向かって下山することになった。

エリア バリ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 4.5

日が昇るとともに、周辺の山も形を現してくる。

眼下は厚い雲。しかし、雲の流れは速く、しばらくすると又下界が見えてくる。

もうロンボクの山は雲に完全に隠れてしまった。

落ち込んだ大きな噴火口の底に雲が停滞している。

谷の向こう側の台地の上にキンタマニーの町がある。

向かいの山にも陽が射してきた。

手前の一段低い山には、大勢の豪州人と思われる登山者がいた。

山と雲海。自然の美。

明るくなって、キンタマニーの町も良く見えるようになった。

周囲の山に別れを告げ、この山を後にする。