バリ島の１週間（１）「ＪＬ７２５便」。

2011/04/28 - 2011/05/06

ここ数年、年末年始と５月の連休には、少しばかり長期の休みを取って海外旅行をするのを恒例としていて、今年はどこをどう回ろうかと楽しみにしていた矢先、３月１１日の大地震、大津波の悲劇に見舞われ、その後に続く福島原発問題で、日本の将来、日本経済、自分自身の経済問題、等々、旅行にうつつを抜かすのが憚れるような状況になってしまった。

しかし震災直後、東証株価も大きく値下がりし、当方もかなり大きな打撃を受けたが強制売却、破産にまでは至らず、株価もその後は徐々に持ち直し、福島問題も小康を得る形を落ち着きを見せ、又、世上でも過度な謹慎、節約は慎むべきだ、との宣伝文句に乗せられた訳でもないが、大型連休が近づくにつれ、当方、虫の蠢きを更に感じ、ネットを検索していたところ、ＪＡＬのバリ島、デンパサール行が随分安い値段で行けることが分かった。

ジャカルタ経由での往復運賃が僅かに５万円。それにサーチャージ、空港諸費用を加算しても６万５千円程で旅行できる。数日前の株価急落で大損したことを思えば、僅かな金額だ。ネットで即座に予約を入れることにするが、問題は日程だ。こうした時勢、又どこで何が起きるか全く予測もできない状況で、今期に関しては１週間の旅程を組み、４月２８日成田発、５月６日成田着とした。これは出発のほぼ１か月前、３月３１日のことだった。

さて当日の２８日、ＪＬ７２５便は成田を１０時５０分に離陸するが、空港には２時間前に行っておく必要がある。しかしそれは原則であるから、遅くとも９時半位までに、最悪１時間前に到着すれば大丈夫だろう、と７時のニュースのタイトルだけを聞いて、ゆっくり自宅を出た。

途中、錦糸町で乗り換えたが、８時１８分のエアポートリンクが出たばかり。次は１時間待たなければならない。そこで船橋まで出て京成に乗り換え、９時少し前に成田第１ターミナル駅に到着した。まだ十分余裕があると思ってゆっくりＪＡＬカウンターまで向かうと、矢張り連休の１日前、かなりの人が長蛇の列を作っている。列の最後の方に並んでいると、係の人が「ジャカルタ行の人はいませんか？」と確認案内をしてくるので、「ハイ」と返事をすると、何か時間が切迫しているらしく、別のカウンターの方に案内され、お蔭で列に並ばずに、直ぐにもチェックイン手続きをしてくれて、助かった。

ほぼ１０年ぶりのインドネシア行。タイの場合はタイ・バーツを常時持っているので、空港でお金を両替する必要はないが、インドネシア・ルピアは全く持っていない。ジャカルタ空港へ行けば両替は出来ると思うが、少しの手持ち現金は必要だ。そこで、税関手続きを終えた後、京葉銀行の出店で、１万円を交換したところ、８０万ルピアを渡される。先ず、単位の大きさに驚く。今年のお正月、ベトナムを旅行したが、その時のベトナム通貨「ドン」を思い出したが、これ程の開きはなかったかと思った。

さてシャトルに乗り、搭乗口ゲートまで行くと、待つほどもなくゲートが開き、予約していた窓側の座席、２５Ａに着席する。エンジン翼の前の席で、眺望は抜群だ。しかし定時になっても飛行機はなかなか動かない。そうこうする内、機内アナウンスがあり、「滑走路点検の為、出発が少し遅れる」とのこと。アナウンスでは地震とも何とも言っていなかったが、多分震度３以上の余震があって、念のため、滑走路の点検をしているのだろう。その後、漸く３０分遅れで滑走離陸し、房総の空の上の人となった。

エリア バリ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: タクシー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

ＪＡＬカウンターでのチェックインが終わった後の成田空港ビル内の様子。

こうしてみると成田も案外発着便数が多いものだ。

税関に入る前の入口には、大震災へのこんなメッセージも掲げられていた。

通関後の京葉銀行支所での両替レート表。全く、日本の空港で両替することほど、バカげたことはないが・・。

Ｄｕｔｙ　Ｆｒｅｅ　Ｓｈｏｐでは、客足が絶えないようだ。

さて、これからシャトルに乗って、出発ゲートへ向かう。

フィンランド航空が就航してもう何年になるのだろう。２０年以上は経つのか・・。森と湖の国。青い色が清潔感を思わせる。Ｓｕｏｍａlａｉｎｅｎ．・・もう大概の人は死んでしまったか・・。

今日乗るＪＡＬのボーイング「ＪＬ７２５便」。

早速ビール、ワインを頂く。

「ラマンチャの男」か・・・。良いだろう。